みんなのGood

another story「29Good」
良質:18票物語:11票
おばあちゃんがおしゃれなストールを膝に乗せてニコニコしているのを見たソウタは、同じものをもう一枚買おうと決めた。

一体なぜ?
19年01月06日 00:21
【ウミガメのスープ】 [藤井]

寒い日のスープ




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雪の降る寒い日。
バス停で、ベンチに座ってバスを待つおばあさんが居た。
隣に腰かけて同じくバスを待つミナト。
背中を丸めてじっとバスを待つおばあさんはとても寒そうだ。

「あの……これ、良かったらどうぞ」

ミナトは首に巻いていた大判のストールを外し、おばあさんの肩にふわりとかけた。
おばあさんは目を丸くして驚いて、わなわなと口を開く。

「いんや、そんな、お嬢さんが風邪ひいちまうよ」
「大丈夫です大丈夫です。私たくさん着込んでますし、カイロも持ってるので」
「あんれ、まぁ。ありがとうねぇ、あったかいよ……」

微笑むミナトにおばあさんは顔をくしゃくしゃにしてお礼を繰り返した。


そのストールは、数日前に恋人のソウタがミナトにプレゼントしてくれたものだ。
大事なストールを手離すのは惜しかったが、おばあさんの嬉しそうな表情はミナトのそんな思いを優しく溶かしてくれた。



その日の夕方。
ソウタがバイトから帰宅すると、いつものようにおばあちゃんが迎えてくれた。
その膝の上には見覚えのあるストール。

「おかえり、ソウタ」
「ただいまー。ばあちゃん、それどうしたの?」
「これかい、聞いておくれよ。今日ねぇ、バス停で親切な女の子がいてね……」

事の経緯を知ったソウタは、おばあちゃんの言う『女の子』が誰なのかを確信した。
あまりの偶然に驚きつつ、あいつらしいな、と心がぽかぽかする。

「ばあちゃん、嬉しそうだね」
「そりゃあもう嬉しいよ。今時あんな子が居るなんてねぇ。これはばあちゃんの宝物さ。生きてて良かったよ」

いくらなんでも大袈裟だろうと言いたくなったが、おばあちゃんの表情を見ればそれが誇張表現などではないという事がひしひしと伝わってきた。
返してやってくれ、なんて言うべきじゃないな。
ソウタは困ったように笑う。



今度、同じストールを買おう。
きっとあいつは、「無くしちゃったの、ごめんね」とか言って申し訳なさそうな顔をするだろうから。
そしたら「ちゃんとうちにあるよ」って教えてやろう。
それで、あいつとばあちゃんを会わせてやろう。
二人お揃いだよって笑いながら。




【要約】
ソウタのおばあちゃんが持っていたストールは、ソウタが恋人のミナトにプレゼントしたものだった。
外出先でミナトがおばあちゃんに親切心でストールを渡したことを知ったソウタは、その心遣いに感謝しつつ、ミナト自身も大事にしていたそのストールをもう一度プレゼントしようと思ったのだ。
災い転じて「29Good」
良質:3票トリック:9票納得感:17票
点字ブロックの上に障害物が置かれている場合、利用する人がつまずき、転倒する危険がある。
カメオが経営する店の前にはいつも客が停めた自転車が並んでおり、点字ブロックの上にも平気で停められている。

ある日、カメオが店の前に張り紙をしたところ、その日以降点字ブロックの上に停められる自転車の数は0になった。

張り紙には何と書かれていたのだろう?
19年10月20日 21:00
【20の扉】 [滝杉こげお]

初心者です。よろしくお願いします。




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閉店
良質:12票トリック:8票納得感:9票
「お待たせしました。名物の鶏刺しです!」
店員が持って来た美味そうな鶏刺しを見て、男は吐き気を催した。
自分で注文したというのに、一体何故だろうか?
20年04月04日 09:18
【ウミガメのスープ】 [ゴリリーマン]



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一人でちょっと高めの焼肉屋に来た男は、先ずはビールを注文し、カルビやハラミ、鶏ももやせせりなど適当に色々な肉を注文しつつ、名物の鶏刺しも美味そうだと思い一つ注文した。
待っている間男はトイレに行くため席を立ったが、席に戻ると肉が並んでいたので食べ始めた。
「楽しみにしてた鶏刺しはどれかな…お、これか。美味そうだ。醤油をつけて…うん、弾力があって美味い!」

しばらく食べていると、店員がやってきて
【「お待たせしました。名物の鶏刺しです!」】と言った。

(今店員が鳥刺しを持って来たってことは、今俺が食ってるこれは…【加熱用の鶏もも肉じゃねーか!!】)

男は吐き気を催した。
良質:12票物語:5票納得感:12票
カメコの息子は、売れっ子のミュージシャンになりたいという夢を抱いていた。

(息子に大した才能は無い。その夢は現実的じゃないだろう)
と考えたカメコは、「応援しています」と紙に書いて息子に渡した。

一体どうして?
22年01月12日 12:45
【ウミガメのスープ】 [うつま]

こちらも昨晩作った問題




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息子がミュージシャンを始めて早3年。いつまでたっても芽は出ない。
最初は応援していたカメコだったが、次第に息子には才能がないことに気づき始めた。あと何年努力したとしても、売れっ子ミュージシャンなんて夢のまた夢だろうと。

ある日カメコは息子を呼び出して、そろそろ定職に就いたらどうだと勧めた。

しかし息子はこう反論する。
「絶対に夢は諦めない。いつも俺に『応援しています』って手紙と差し入れをくれる熱心なファンだっているんだ。着実にファンを増やしていけばいつかは売れっ子になれるんだって」

息子の言葉を聞いたカメコは紙とペンを取り出し、「応援しています」と書いて息子に渡した。
初めはその突然の行動に意味がわからない様子の息子だったが、カメコの書いた文字を見た瞬間全てを理解した。

「そろそろ現実を見せるときだと思って。分かる?熱心なファンなんて最初からどこにもいないのよ」

唯一のファンが母親であったことを知った息子は夢をおうことを諦めたという。
良質:18票トリック:6票物語:5票
女は自宅で最愛の人が来るのを待っていました。
そして約束の時間に男がやって来て女は喜んで招き入れました。
しばらくして予定外の時間に荷物が届きました。
その荷物を女が持って部屋に行くと男は部屋から一歩も出ていないも関わらず、男の姿はありません。
これは一体どういう事でしょう?
22年02月10日 23:00
【新・形式】 [天童 魔子]

matomemo




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この問題を作った
中の人外:天童魔子さん
隠れた参謀:tsunaさん

この問題は2名の出題者による奇数質問と偶数質問で別々の解説が用意されていたのでした。


女(妻・お婆ちゃん)は自宅で最愛の人(浮気相手・赤ずきん)が来るのを待っていました。
そして約束の時間に男(浮気相手・狼)がやって来て女(妻・お婆ちゃん)は喜んで招き入れました。(約束通り浮気相手が来て・赤ずきんちゃんが来たと思って)
しばらくして予定外の時間に荷物が届きました。(予定より早く帰宅したお土産を買って帰って来た旦那・お花を摘んでいたので予定より遅れたお見舞いの品を持った赤ずきん)
その荷物を女(妻・赤ずきん)が持って部屋に行くと男(浮気相手・狼)は部屋から一歩も出ていないも関わらず、男の姿はありません(隠れた・変装した)
これは一体どういう事でしょう?



非現実担当天童魔子さんの回答、女は赤ずきんのお婆ちゃんで約束の時間に現れたのは狼。
その後、予定より遅れて赤ずきんちゃんがやってきてお婆ちゃんに変装した狼が居たので男の姿ではなかった。

現実担当tsunaさんの回答、女は旦那の留守中に浮気相手を連れ込んでいたが予定よりも早く旦那が帰ってきたので浮気相手は慌てて姿を隠した。



















さらに<真の解説>。

赤ずきんの母には浮気相手が居て
お婆ちゃん家に赤ずきんを1人で追いやることで
旦那の留守中に逢引していたのです。

しかし本来は物語に登場しない赤ずきんのパパが帰って来てしまい
赤ずきんのお母さんは慌てて浮気相手を押し入れに隠したのです。


その結果、{浮気相手の狩人さん}は赤ずきん宅から出れなくなってしまい
赤ずきんを助けるためにお婆ちゃんの家に行けなくなったので【男(狩人)の姿はなかった】のです。