みんなのGood

死____「29Good」
良質:6票トリック:4票物語:7票納得感:12票
ここ最近。
毎夜、日付が変わる頃になると、町と城を繋ぐ街道に幽霊が出るらしい。
先日その街道で死んだ女の霊だという噂だ。

町に住んでいるジャックが、怖いもの見たさで噂の場所に行ってみると、確かにそこには女が一人すすり泣いていた。ぱっと見では気づかなかったが、近づいてよくよく見てみれば驚くほどの美人だ。

「どうして泣いているんだ?」
『もう一度だけでいいから好きな人に会って、私はここにいますって伝えたいのに……それができなくて辛いの。だって私、幽霊になっちゃったんだもの。会えたとしても、きっともう私だって分かってもらえないわ……』
「そんなことないさ。よければ俺がその好きな人とやらをここまで連れてきてやるからよ」

そう慰めても『そんなことしても無駄よ』と一向に聞き入れてくれずに泣くばかりだ。

何故彼女はこんなにも頑なに、“好きな人に自分のことを分かってもらえない”と思っているのだろう?
23年10月24日 12:00
【ウミガメのスープ】 [オリオン]

一応検索したのですが、もしネタ被ってたらすみません。




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「無駄だなんて言うなよ。やってみなくちゃ分からないだろ?」

『いいえ、分かるわよ。あなた……最近、王子様が、舞踏会で見初めた相手を探しているって話はご存知?』

「もちろん知ってるとも。うちの娘も、その想い人の落とし物のガラスの靴とやらを穿かされたからな。だが、町中の娘を試したのに足のサイズが合う娘が見つからないから、もしかしたら他の国から遊びに来ていたお嬢さんだったんじゃないかって…………って、ちょ、ちょちょっと待て!……まさか、お前さん!」

『そうよ! あの夜ガラスの靴を落としたのは私よ! 急いで家に帰ろうと馬車を飛ばしてたら事故でこんなことに…………。やっぱり、いくら魔法とはいえ、ネズミに御者をやらせるなんて無茶だったんだわ……』

ネズミに御者?
突然飛び出してきた不可解な言葉に、ジャックは首を傾げる。確かに街道で見つかったという女の死体の近くには、ネズミの死体やら砕け散ったカボチャやら、変な物がいくつか落ちていたらしいが。

『靴を頼りに探しているということは、王子様は私の顔をはっきりとは覚えてないのよ。当然よね、一度会っただけの相手だもの。もちろん、言葉で“あの日舞踏会で踊った相手は私なんです”って訴えることはできるわよ……でも、もし嘘なんじゃないかって疑われたら? 証拠を見せろって言われたらどうしたらいいの?…………{幽霊には足がないんだから、もう私ガラスの靴なんて履けないわ}』

そう言って、幽霊がが泣き崩れた弾みでひらりとめくれあがったスカートの下には、
ーーーー確かに足がなかった。





◾️この問題の正式タイトル◾️
『死ンデレラ』

◾️簡易解説◾️
幽霊の名はシンデレラ。城の舞踏会から帰る途中、カボチャの馬車を飛ばしすぎて事故で死んでしまい、幽霊の自分にはもう足がなく、ガラスの靴を履いて「舞踏会で踊った相手は自分だと」証明することができないと思っている。

◾️別解解説◾️
霊体ではそもそも物体に触ることができず、ガラスの靴が履けないから。

「シンデレラ」が「幽霊になったせい」で「ガラスの靴が履けないことを嘆いている」という部分を当ててくだされば、どちらの解答でも正解とします。
正義か悪か「28Good」
良質:12票トリック:10票物語:5票納得感:1票
ウミガメシティの裏通り、そのまた裏通りの地下にひっそりと入口を構える『LATELATE』は、知る人ぞ知る隠れ家的な店である。
地味な入口に反して、豪華絢爛な店内にはいくつものショーウィンドウが立ち並び、カウンターでは大金が飛び交っている。
カメオ(とんでもない空間だな…)
『LATELATE』を訪れたカメオは、まるで異世界に迷い込んだかのような居心地の悪さを感じつつ、店内を見て回る。

そうしていると、一人の少年がカメオの目に留まった。
少年はショーウィンドウにめいっぱい顔を近づけ、ガラス越しに小さなくまのぬいぐるみを眺めている。
店の派手やかさとは対照的に少年の身なりは貧しく、プレゼントをもらったことなどないのかもしれない。
少年の悲しげな姿を見て、カメオは今すぐにでも買ってあげたい気持ちに駆られたが、彼は別に裕福なわけではない。
ショーウィンドウに貼られた値札をちらと見たが、とてもカメオの手が出る値段ではなかった。

カメオはふと、このショーウィンドウが人目につきにくい場所にあることに気がついた。
カメオ(……大丈夫だ、きっとバレやしない。彼のためなんだ。)
カメオは自身にそう言い聞かせると、店内に防犯カメラがないことを確認し、店の人間にバレないようにショーウィンドウの鍵を盗み出した。
そして、慎重に人目を盗みながらショーウィンドウの扉を開け、くまのぬいぐるみを手にすると、それを少年のポケットに滑り込ませた。
カメオ「絶対にポケットから出しちゃだめだよ。」
早口で少年にそう告げながら、ショーウィンドウの扉を素早く閉め、何食わぬ顔で別のショーウィンドウへと目を向ける。
少年「うん、ありがとう!」
少年の小さな返事が聞こえたのを確認すると、カメオは鍵を元の場所に戻し、店を後にした。

店を出てからというもの、カメオはひどく後悔していた。
もしあのぬいぐるみが見つかり、彼のものではないとバレてしまったら。
子供ひとりでできる芸当ではないのだから、きっと彼の家族が疑われて捕まってしまうだろう。
カメオ(どうか見つかりませんように……)
カメオはそう祈るばかりであった。

それからしばらくして、捜査を行っていた警察は、ポケットにぬいぐるみを入れたままの少年を発見した。
ぬいぐるみは犯罪の証拠品として押収され、少年は訳もわからずぬいぐるみと引き離されて泣くばかりであった。

後にカメオはそのことを知ると、大喜びしたという。
一体なぜだろうか?
23年11月02日 23:13
【ウミガメのスープ】 [ぺてー]

11/4(土)までです!よろしくお願いします!




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【A.】少年を犠牲にすることなく、違法な臓器移植を行う病院を突き止めることができたから。


ウミガメシティの裏通り、そのまた裏通りの地下にひっそりと入口を構える『LATELATE』は、犯罪者たちの間でひそかに知られている、{子供の人身売買を行う店}である。
ショーウィンドウの中には多くの子供たちが閉じ込められており、店は”商品”を選ぶ客たちで盛況している。

カメオ(とんでもない空間だな…)

『LATELATE』を訪れたカメオは、非日常も甚だしいこの卑劣な空間に、まるで異世界に迷い込んだかのような居心地の悪さを感じていた。


探偵であるカメオが『LATELATE』にやってきた目的は、{臓器移植を行っている病院を特定すること}である。
この店で購入された子供たちは、どこかの病院に連れて行かれ、臓器を取り出されているだろう。
こんな真っ黒な臓器移植を行う病院は限られているはずであり、一人でも後を追うことができれば、これまでの違法手術を一気に暴くことができる可能性が高い。
カメオは子供たちの行方を追うために、{GPSと録音機能付きの盗聴器}を準備した。
【小さなくまのぬいぐるみ】に仕込んでいるのは、子供の持ち物だと誤認させるための申し訳程度の工夫である。
カメオは額に汗を浮かべながら、人目を盗んでぬいぐるみを仕掛けられそうな子供を探し回っていた。


そうしていると、ショーウィンドウの中で壁に張りつくようにして、カメオをまじまじと見つめる一人の少年が目に留まった。
どうしてこちらを見ているのかとカメオは思ったが、その理由はすぐにわかった。
カメオのポケットから、例のぬいぐるみがひょっこりと顔を出していたのである。

カメオ(なるほど、これを見ていたのか。)

店の派手やかさとは対照的に少年の身なりは貧しく、プレゼントをもらったことなどないのかもしれない。
カメオは今すぐにでも{彼を買ってここから解放してあげたかった}が、ショーウィンドウに貼られた値札には『A型・5歳:1800万』の文字。
しょっぱい探偵業で食いつないでいるカメオには、とても手が出る値段ではなかった。


ふと、カメオはあることに気がついた。
この少年のショーウィンドウは、人目につきにくい場所に設置されていた。
ここであれば、彼にぬいぐるみを渡せるかもしれない。

カメオ(……大丈夫だ、きっとバレやしない。彼のためなんだ。)

カメオは自身にそう言い聞かせると、まずは店内の防犯カメラを確認した。
ここは人身売買の犯行現場であり、防犯カメラなどを設置しようものなら、お客様の犯罪の証拠を握ることになる。
そのため、店内に防犯カメラは一台も設置されていなかった。

カメオ(これはいけるぞ…)

カメオは店の人間にバレないように、ショーウィンドウの鍵を盗み出した。
そして、慎重に人目を盗みながらショーウィンドウの扉を開け、自身のポケットからくまのぬいぐるみを手にすると、それを少年のポケットに滑り込ませた。

カメオ「絶対にポケットから出しちゃだめだよ。」

早口で少年にそう言い残しながら、ショーウィンドウの扉を素早く閉め、何食わぬ顔で別のショーウィンドウへと目を向ける。

少年「うん、ありがとう!」
カメオ(よし、ちゃんと聞こえるな...)

{盗聴器の受信機から少年の小さな返事が聞こえた}のを確認すると、カメオは鍵を元の場所に戻し、店を後にした。


店を出てからというもの、カメオはひどく後悔していた。
自分の独断で、少年はおろか彼の家族までもを危険な賭けに巻き込んでしまった。
別に『LATELATE』だけでも摘発できれば、それで十分だったのではないか。
そんな考えばかりが次々と脳裏をよぎっていった。

もし奴らが、少年を仕入れたときに持ち物を確認していたとしたら、彼が今ぬいぐるみを持っているのはおかしい。
ぬいぐるみが見つかれば、それが彼のものではなく{誰かが持たせたもの}であるとバレてしまい、中身を調べられてしまうだろう。
5歳の子供がGPSと盗聴器をぬいぐるみに仕込むわけがないのだから、きっと彼の家族がこっそり持たせたのだと疑われ、奴らに捕まってしまう。
そうなれば、彼らが人身売買の証拠を握ろうとしたことになってしまう。
その後どうなってしまうかは、想像したくもなかった。

カメオ(どうか見つかりませんように……)

カメオはそう祈るばかりであった。


それからしばらくして、カメオと連携して捜査を行っていた警察は、ウミガメ病院で関係者らしき人物に手を引かれ歩く少年を発見した。
こうして、{少年は無事警察に保護された}のであった。
少年には少し気の毒だが、ぬいぐるみは【人身売買の証拠品】として押収され、少年を連れていたウミガメ病院の関係者たちは、盗聴された会話をきっかけに逮捕された。
もう少しすれば、ウミガメ病院で本格的な捜査が始まることだろう。
そして、カメオの元にも警察から連絡が入る。

カメオ<「っしゃあああ!」】>

カメオは拳を天に突き上げた。
良質:15票トリック:2票物語:3票納得感:8票
寂しがり屋の吸血鬼の清水さん。
彼女が英語を堪能に話せるのは何故でしょうか?

質問することで内容を明らかにして、問題文を補完してください。
19年08月15日 20:59
【ウミガメのスープ】 [パネラ]

初出題です。




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寂しがり屋の清水さんは吸血鬼。
夜行性だから、友達が欲しくても起きている時間は深夜でだから周りのみんなは寝ている時間。

だから、SNSを始めて、起きている人と交流をとることにしました。
といっても、日本人はみんな寝ていますので、日本時間で夜中の時間に昼真っ盛りのアメリカに目をつけました。

清水さんは、SNS上でアメリカ人のお友達を作るために英語を頑張って勉強しました。
鏡の亡霊「28Good」
良質:18票物語:5票納得感:5票
明け方のまだ暗いうちから働きに出るヨウコ。

その日、鏡の前に立つ時間が普段よりも短かった彼女は
息子が生きていることを強く感じた。

いったいどういうことか?

 
20年05月04日 01:26
【ウミガメのスープ】 []



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【解答】
冬の朝、洗面台で蛇口をひねるとすぐに温かいお湯が出てきたので
引きこもりの息子がつい先ほど洗面台を利用したのだとわかった。


【解答】
息子のタロウが生まれてすぐ夫と離婚し、女手ひとつでタロウを育ててきたヨウコ。
中学生になったタロウは学校に馴染めず不登校になり、一日中部屋から出てこなくなった。
顔を見ることも言葉を交わすことも叶わず、唯一の生存確認は部屋の前に置かれた空っぽの食器だけ。
息子が心配で仕方がないが、家計のために仕事を掛け持ちして明け方から夜遅くまで働かざるをえなかった。

そんなある日のこと。
2月の朝は空気が冷たく、空はまだ真っ暗だった。
ヨウコはいつものように重い体を引きずり洗面台へと向かう。
蛇口をひねり、氷水のような冷たさを覚悟して指先で水にチョイと触れる。
するとどうだろう。
たった今蛇口をひねったばかりなのに、もうぬるま湯になっているのだ。
普段ならあと30秒、40秒と待つところを、ヨウコは何ともいえぬ気持ちで顔を洗った。温かく心地よい。
二人暮らしのこの家で、この蛇口をひねる人間は自分以外に一人しかいない。
思いがけずヨウコはタロウの息づかいを感じ、ほんのりと熱を帯びる胸で仕事へと出掛けてゆくのだった。
良質:3票トリック:23票納得感:2票
美味しいものが大好きな私が、何者であるかを当ててください。

※回答において{嘘を1回だけ}つきます。
20年05月10日 20:57
【新・形式】 [休み鶴]

武士は食わねど高楊枝




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【泥棒】

・出題当初の答えは{「料理人」}である。

・最初の「料理人ですか?」の質問には{嘘をついて}「NO」と答える。

・{嘘つきは泥棒の始まり}であるため、
 この時点で{答えが「料理人」から「泥棒」に変更される。}

・以降、私は{「泥棒」であるという前提で}回答する。