みんなのGood

良質:9票トリック:5票物語:7票納得感:4票
「ママ、カレーの味変えた?」
「…うん。タロちゃんもそろそろ変えないとね?」
「え、僕が?何を?」

太郎は何を変えるべきだろうか?
カレーの味が変わった理由とあわせて答えよ。

※質問制限なし!
※SPマクガフィンさん 多大なる感謝を💋
23年05月26日 21:58
【20の扉】 [ダニー]



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妻はいつから私の呼び方を「パパ」ではなく結婚当時の「タロちゃん」に戻していたのだろう。

5歳の息子が交通事故で亡くなってから半年。

私はいまだにお風呂をぬるめで沸かしているし、玄関で靴を脱ぐ時は息子のスペース分を空けて隅っこに靴を置いている。
息子の好きだったアニメを惰性で見続けているし、電気屋で用もないのにおもちゃコーナーに立ち寄ってしまう。

妻は今日カレーを甘口から中辛に変えた。

私は妻より先に息子の死から立ち直っていたと思っていたのだけど、実際は違ったんだな。

「…そっか。ごめん、もう一回やり直していい?」
「うん。どうぞ」
「ハナちゃん、カレーはやっぱり辛い方が美味しいね」
「うん。そうだね」

そして私たちは少しだけ笑って、少しだけ泣いた。

君を忘れるわけではないんだよ。

A.妻の呼び方
正義か悪か「25Good」
良質:9票トリック:10票物語:5票納得感:1票
ウミガメシティの裏通り、そのまた裏通りの地下にひっそりと入口を構える『LATELATE』は、知る人ぞ知る隠れ家的な店である。
地味な入口に反して、豪華絢爛な店内にはいくつものショーウィンドウが立ち並び、カウンターでは大金が飛び交っている。
カメオ(とんでもない空間だな…)
『LATELATE』を訪れたカメオは、まるで異世界に迷い込んだかのような居心地の悪さを感じつつ、店内を見て回る。

そうしていると、一人の少年がカメオの目に留まった。
少年はショーウィンドウにめいっぱい顔を近づけ、ガラス越しに小さなくまのぬいぐるみを眺めている。
店の派手やかさとは対照的に少年の身なりは貧しく、プレゼントをもらったことなどないのかもしれない。
少年の悲しげな姿を見て、カメオは今すぐにでも買ってあげたい気持ちに駆られたが、彼は別に裕福なわけではない。
ショーウィンドウに貼られた値札をちらと見たが、とてもカメオの手が出る値段ではなかった。

カメオはふと、このショーウィンドウが人目につきにくい場所にあることに気がついた。
カメオ(……大丈夫だ、きっとバレやしない。彼のためなんだ。)
カメオは自身にそう言い聞かせると、店内に防犯カメラがないことを確認し、店の人間にバレないようにショーウィンドウの鍵を盗み出した。
そして、慎重に人目を盗みながらショーウィンドウの扉を開け、くまのぬいぐるみを手にすると、それを少年のポケットに滑り込ませた。
カメオ「絶対にポケットから出しちゃだめだよ。」
早口で少年にそう告げながら、ショーウィンドウの扉を素早く閉め、何食わぬ顔で別のショーウィンドウへと目を向ける。
少年「うん、ありがとう!」
少年の小さな返事が聞こえたのを確認すると、カメオは鍵を元の場所に戻し、店を後にした。

店を出てからというもの、カメオはひどく後悔していた。
もしあのぬいぐるみが見つかり、彼のものではないとバレてしまったら。
子供ひとりでできる芸当ではないのだから、きっと彼の家族が疑われて捕まってしまうだろう。
カメオ(どうか見つかりませんように……)
カメオはそう祈るばかりであった。

それからしばらくして、捜査を行っていた警察は、ポケットにぬいぐるみを入れたままの少年を発見した。
ぬいぐるみは犯罪の証拠品として押収され、少年は訳もわからずぬいぐるみと引き離されて泣くばかりであった。

後にカメオはそのことを知ると、大喜びしたという。
一体なぜだろうか?
23年11月02日 23:13
【ウミガメのスープ】 [ぺてー]

11/4(土)までです!よろしくお願いします!




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【A.】少年を犠牲にすることなく、違法な臓器移植を行う病院を突き止めることができたから。


ウミガメシティの裏通り、そのまた裏通りの地下にひっそりと入口を構える『LATELATE』は、犯罪者たちの間でひそかに知られている、{子供の人身売買を行う店}である。
ショーウィンドウの中には多くの子供たちが閉じ込められており、店は”商品”を選ぶ客たちで盛況している。

カメオ(とんでもない空間だな…)

『LATELATE』を訪れたカメオは、非日常も甚だしいこの卑劣な空間に、まるで異世界に迷い込んだかのような居心地の悪さを感じていた。


探偵であるカメオが『LATELATE』にやってきた目的は、{臓器移植を行っている病院を特定すること}である。
この店で購入された子供たちは、どこかの病院に連れて行かれ、臓器を取り出されているだろう。
こんな真っ黒な臓器移植を行う病院は限られているはずであり、一人でも後を追うことができれば、これまでの違法手術を一気に暴くことができる可能性が高い。
カメオは子供たちの行方を追うために、{GPSと録音機能付きの盗聴器}を準備した。
【小さなくまのぬいぐるみ】に仕込んでいるのは、子供の持ち物だと誤認させるための申し訳程度の工夫である。
カメオは額に汗を浮かべながら、人目を盗んでぬいぐるみを仕掛けられそうな子供を探し回っていた。


そうしていると、ショーウィンドウの中で壁に張りつくようにして、カメオをまじまじと見つめる一人の少年が目に留まった。
どうしてこちらを見ているのかとカメオは思ったが、その理由はすぐにわかった。
カメオのポケットから、例のぬいぐるみがひょっこりと顔を出していたのである。

カメオ(なるほど、これを見ていたのか。)

店の派手やかさとは対照的に少年の身なりは貧しく、プレゼントをもらったことなどないのかもしれない。
カメオは今すぐにでも{彼を買ってここから解放してあげたかった}が、ショーウィンドウに貼られた値札には『A型・5歳:1800万』の文字。
しょっぱい探偵業で食いつないでいるカメオには、とても手が出る値段ではなかった。


ふと、カメオはあることに気がついた。
この少年のショーウィンドウは、人目につきにくい場所に設置されていた。
ここであれば、彼にぬいぐるみを渡せるかもしれない。

カメオ(……大丈夫だ、きっとバレやしない。彼のためなんだ。)

カメオは自身にそう言い聞かせると、まずは店内の防犯カメラを確認した。
ここは人身売買の犯行現場であり、防犯カメラなどを設置しようものなら、お客様の犯罪の証拠を握ることになる。
そのため、店内に防犯カメラは一台も設置されていなかった。

カメオ(これはいけるぞ…)

カメオは店の人間にバレないように、ショーウィンドウの鍵を盗み出した。
そして、慎重に人目を盗みながらショーウィンドウの扉を開け、自身のポケットからくまのぬいぐるみを手にすると、それを少年のポケットに滑り込ませた。

カメオ「絶対にポケットから出しちゃだめだよ。」

早口で少年にそう言い残しながら、ショーウィンドウの扉を素早く閉め、何食わぬ顔で別のショーウィンドウへと目を向ける。

少年「うん、ありがとう!」
カメオ(よし、ちゃんと聞こえるな...)

{盗聴器の受信機から少年の小さな返事が聞こえた}のを確認すると、カメオは鍵を元の場所に戻し、店を後にした。


店を出てからというもの、カメオはひどく後悔していた。
自分の独断で、少年はおろか彼の家族までもを危険な賭けに巻き込んでしまった。
別に『LATELATE』だけでも摘発できれば、それで十分だったのではないか。
そんな考えばかりが次々と脳裏をよぎっていった。

もし奴らが、少年を仕入れたときに持ち物を確認していたとしたら、彼が今ぬいぐるみを持っているのはおかしい。
ぬいぐるみが見つかれば、それが彼のものではなく{誰かが持たせたもの}であるとバレてしまい、中身を調べられてしまうだろう。
5歳の子供がGPSと盗聴器をぬいぐるみに仕込むわけがないのだから、きっと彼の家族がこっそり持たせたのだと疑われ、奴らに捕まってしまう。
そうなれば、彼らが人身売買の証拠を握ろうとしたことになってしまう。
その後どうなってしまうかは、想像したくもなかった。

カメオ(どうか見つかりませんように……)

カメオはそう祈るばかりであった。


それからしばらくして、カメオと連携して捜査を行っていた警察は、ウミガメ病院で関係者らしき人物に手を引かれ歩く少年を発見した。
こうして、{少年は無事警察に保護された}のであった。
少年には少し気の毒だが、ぬいぐるみは【人身売買の証拠品】として押収され、少年を連れていたウミガメ病院の関係者たちは、盗聴された会話をきっかけに逮捕された。
もう少しすれば、ウミガメ病院で本格的な捜査が始まることだろう。
そして、カメオの元にも警察から連絡が入る。

カメオ<「っしゃあああ!」】>

カメオは拳を天に突き上げた。
良質:12票トリック:4票物語:6票納得感:3票
田中は元腕利きのエージェント。
第三次世界大戦の勃発は彼の暗躍がきっかけとまことしやかに語られている。
今は現役を引退して、畑を耕し自給自足の暮らしをしているのだが、そんな田中の元にとある依頼が舞い込んできた。

「この男を仕留めてほしい」

田中は依頼を受け、高層ビルの立ち並ぶ大都会、ニューヨークへとやって来た。

田中はすぐさまターゲットの男を見つけたのだが、相手もかなりのやり手。
すぐに田中の存在に気づき、真夜中の街角で一対一の銃撃戦となった。

先に銃弾をヒットさせたのは田中。
相手は銃を落として、苦悶の表情を浮かべている。
追い討ちのチャンスであったが、いきなり右手の古傷が痛みだし、田中も銃口を相手に向けることができなくなった。

その隙に逃げ去るターゲット。

田中は自分の右手をぽんぽんと叩く。
鈍い痛みが走りうまく動かないのだが、田中は「うん、これなら大丈夫だ」と呟いた。

逃げ去ったターゲット。
動かない右手。
一体何が大丈夫なのだろうか?

※同じタイミングでCindyでも出題していますが、こちらの問題に参加する場合はCindyの方には参加しないでください。激しくネタバレします。
24年02月01日 23:00
【ウミガメのスープ】 [ダニー]



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「紹介しよう。彼は離小島博士。このマシンの開発者だよ」
「そう【タイムマシン】さ」
「君に与える任務は過去に戻り標的を仕留めること。その標的はとあるエージェントの卵。そう若かりし君自身だ」
「これは君に与えられた任務であると同時に君自身の贖罪のチャンスでもある」
「キーパーソンである君自身を無力化し第三次世界大戦を無かったことにするのだ」

時は2044年。
第三次世界大戦の勃発が世界に与えたダメージは甚大であり、世界の大半が焼け野原と化した。
文明は消え去り、人類は原始時代からのスタートを余儀なくされた。

しかしそのような状況の中、とあるニューヨークの地下シェルターでは秘密裏にタイムトラベルの研究が進められていたのだった。

任務を承諾し、タイムマシンに身を委ね、20年前の過去に戻った田中。

そこは今の景色とは全く違う大都会のニューヨークであった。

田中はすぐさまターゲットの若かりし自分自身を見つけたのだが、その殺気に勘付かれ真夜中の街角で一対一の銃撃戦となった。

しかし田中は若かりし自分のことを知り尽くしている。
身体的には相手が上手かもしれないが、相手の考えは手に取るようにわかる。

田中は銃撃を彼の右腕に的確に打ち込んだ。

その瞬間、田中の右腕にも鈍い痛みが走った。
撃たれた瞬間の痛みではない。過去の傷が疼くような痛み。

そう若かりし頃の自分が受けた銃弾による傷は、{過去の改竄により20年後の自分にも後遺症として表出した。}
簡単に癒えるような傷ではなかったらしく、神経がうまく機能していないのか右手が思うように動かない。
この傷の後遺症が20年後の自分にも残っているということは若かりし自分は今後エージェントとして役に立つことはない。

これで任務を果たしたことになるであろう。

田中は「うん、これなら大丈夫だ」と呟いた。
良質:18票トリック:2票物語:3票納得感:1票
男が自宅で思い出の品の整理をしていると、写真がはらりと舞い落ちた。

拾いあげて見ると、子供たちが通っていた高校の卒業式の日に撮られたものだった。
校門前で2人が仲良さげにポーズを決めている。

(2人とも制服だから、お姉ちゃんの方の卒業式だな……)

懐かしそうな笑みを浮かべた男だったが、やがて声をあげて泣き出した。

どうしたのだろう?
22年06月26日 20:50
【ウミガメのスープ】 [はなうた]

よろしくお願いします!




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最愛の妻の死後、遺品整理で見覚えのない写真を見つけた男。

一目見て子供たちの写真だと思った。写っている少年少女は確かに息子と娘の顔だったから。
しかし程なくして、校門前におかれた看板に目が釘付けになった。

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  昭和六十年度 海亀高等学校 
  卒業証書授与式    
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昭和……、子供たちはまだ生まれていない。
写真に写っているのは娘ではなく、同じ高校の卒業生である妻の少女時代だったのだ。親子なだけあって娘そっくりである。

{では、息子とあまりに瓜二つのこの男は……?}

妻が学生時代の恋人と不倫していたことを知り、彼はやりきれない思いで慟哭した。
良質:15票トリック:4票物語:5票
スーツを着込んで最愛の女性が待つ豪華客船に乗り込んだ田中。

(今会いに行くからな)

彼女を見つけた後に田中が外したものは何?
理由とともにお答えください。
※理由が合っていなければ不正解とします

ヒント:スーツを着る時に身につけたものです
22年09月01日 23:07
【20の扉】 [ダニー]



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A.レギュレーター(酸素ボンベ)

豪華客船ロイヤルミルクティー号座礁の報せが航空基地の機動救難隊隊員として働いてる田中の耳に入った。

なんと不運な偶然なのだろう、その船には田中の婚約者である環菜が乗っていたのだ。

船の浸水は予想を上回る速さで進み、田中たち救難隊隊員が現場に着いた時には船はほぼ海に沈んでしまっていた。

ウェットスーツを着込み、レギュレーター(水中で呼吸するための器材)を咥えて沈みゆく船に乗り込む田中。

必死の捜索の結果、田中は環菜を見つけることができた。

最悪のかたちで。

環菜はすでに息絶えていた。
あまりに急な沈没に船内から避難することすらままならなかったのだった。

その変わり果てた姿を見て、田中は絶望した。
彼女は田中の全て。生きるよすがだった。

田中は環菜の体を抱きしめながら、咥えていたレギュレーターを外した。

(今会いに行くからな)

徐々に薄れゆく意識の中、田中は向こうで彼女に会えることを神に祈った。