みんなのGood

良質:15票物語:8票
ある日、男は女の自宅に食事に招かれた。
テーブルに置かれたウミガメのスープを前にした男は、少し考えた後、「温めてくれないか」と遠慮がちに女に告げた。
「どうして?」と女が問うと、男は「いろんなことを話せるようになったから」と答えた。


女はなぜ、「どうして?」と問うたのだろう?
19年11月01日 22:00
【ウミガメのスープ】 [藤井]

たくさんのらてらてメンにお祝いしていただけて超幸せでした。ありがとう。ラブ!




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【解答】
男が猫舌であると思っていたから。



【解説】
初めてのデートは喫茶店だった。
二人は互いに緊張しており、会話はなかなか続かない。
「僕、猫舌なんだ」
そう男は告げた。そうなんですね、と女は微笑む。
テーブルに置かれたホットコーヒーを男はゆっくりと時間をかけて飲んだ。

二回目のデートはレストランだった。
前回よりは少しほぐれたものの、二人の間にはまだぎこちなさが残る。
男は注文したウミガメのスープを、これまた時間をかけてゆっくりと飲んだ。

そんな調子で幾度かデートを重ね、二人の距離はずいぶんと縮まったようだった。


ある日、女は男を自宅に招き手料理を振る舞うことにした。
男の好物であるウミガメのスープを作った女は、猫舌の彼に配慮し、軽く冷ましてあるスープを差し出した。
器に触れた男は一瞬動作を止めた。そして顔を上げると、やや遠慮がちに女にこう告げた。

「……このスープ、温めてくれないか?」

女は少し驚いた。

「どうして?あなた、猫舌でしょう?」
「本当のことを言うと、僕……猫舌なんかじゃないんだ」

申し訳なさと気恥ずかしさの入り交じる表情で男は言う。

「猫舌だって言ったのは、そう言い訳してゆっくり食べることで少しでも長く君と一緒にいたかったんだ」

うまく話せなくても、会話が続かなくても、ただ一緒にいたかったのだと。
男は伏し目がちに笑って、それからまっすぐに女の目を見た。

「でも、もう猫舌だなんて誤魔化して時間を稼がなくても、君とはいろんなことを話せるようになったから。せっかく作ってくれたこのスープも、熱々の一番おいしい状態で食べてみたい」

女は頬を染め、嬉しそうに頷いた。




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いつも遊んでくださる皆さん、ありがとうございます。藤井です。

ラテシンに登録したのが約9年前。以来、ウミガメを介してたくさんの方々と交流をさせていただきました。
私にとってのウミガメのスープは、大切なコミュニケーションツールのひとつです。

登場人物の心情が溶け込んでいる奥行きのあるスープが好きで、そういったスープ作りを目指しています。
記念すべき100問目のスープには『うまく話せないけど、それでも一緒にいたい』…そんな思いを溶かしました。

どうかこれからも気ままに遊んでいただけると嬉しいです!ラブ!


ルーズブルカメコ「23Good」
良質:15票トリック:1票納得感:7票
カメコは家から出る際にわざわざ玄関で靴紐を緩めてから仕事場に向かって行った。
一体何故?
18年06月12日 20:28
【ウミガメのスープ】 [松神]

うちの母はこんなことしません。……しませんからね?




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息子のカメオがいつまで経っても起きない……今日は三限からと言っているが念のため、その後に学校をサボっていないかを確認するために靴紐を緩めておいた。
行っていれば靴紐は解けているか固く締まっているはず……?

あ、緩いままだ!カメオの奴め!
やっぱ、これだね。「23Good」
トリック:20票物語:1票納得感:2票
バラエティ番組が大好きな私が思い浮かべている食べ物を当ててください。

※シンプルな物当てです。
20年04月24日 18:42
【新・形式】 [休み鶴]

スナイプ歓迎です!




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やっぱりバラエティ番組の定番と言ったら「パイ投げ」ですよね!
究極の疑問の答え「23Good」
良質:15票トリック:6票物語:1票納得感:1票
なぜ人を殺してはいけないのか。

それは、法律があるから、である。


では、何故そのような法律ができたのか?
20年05月11日 20:28
【ウミガメのスープ】 [イトラ]

「42」




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A:人は絶滅危惧種だから

遠い未来、人類は衰退し、地球は頭脳が超進化したウミガメに支配されていた。
人類はかつての繁栄とは裏腹にその個体数を大きく減らし、絶滅の危機に瀕していた。
ウミガメたちは人を絶滅の危機から救うため、ヒトの乱獲の禁止や居住地域の保護を決め、
種の保存を図る法律を作ったのだ。



「野生動植物が、生態系の重要な構成要素であるだけでなく、自然環境の重要な一部として
ウミガメ類の豊かな生活に欠かすことのできないものであることに鑑み、絶滅のおそれのある
野生動植物の種の保存を図ることにより、生物の多様性を確保するとともに、良好な自然環境を
保全し、もって現在及び将来の国民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的とする」
(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律 第1条)
盗まれた輝き「23Good」
良質:12票トリック:3票物語:5票納得感:3票
ここは悪魔と呼ばれる超自然的存在がいる世界。警察では対処しきれないような問題を請け負う「水平探偵局」に次のような依頼がメールで届きました。

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私は海小路亀夫という者です。

ついさきほど、私の屋敷から大切な宝物が盗まれました。皆さんには私が盗まれたものが何か推理していただきたく依頼しました。


かなり奇妙な依頼であることは分かっていますので、順を追って説明します。

昨日、私の家に悪魔がやってきました。忘却の悪魔オブリビオンです。
昔、私の曽祖父が悪魔の力を借りて成り上がったようで、そのときの契約に従って曾孫である私から宝物を奪うと言っていました。

明日(つまり今日のことです)の正午、私の家から最も美しく最も価値あるものを奪い、忘却の悪魔らしくその宝物にまつわる記憶を消し去ると宣言し、煙のように消えてしまいました。

この件について正午まで他言できない呪いを悪魔が去り際にかけてきたので、その約束の時間まで私一人で色々と対策を考えていました。

そこから記憶が曖昧でして、気づいたら金庫室の中でキャビアの瓶を持っていたんです。
突然言っても意味が分からないと思いますが、私も全く分かりません。

多分悪魔から盗まれるのを防ごうと貴重な宝石類などを金庫室の中に入れていたのだと思うのですが、他にも謎の食品などどうして金庫室に入れたのか分からないものも置かれていました。

その時点で、それが何なのかは分かりませんが、何か私の大切なものが無くなっているという喪失感だけがありました。

時刻を確かめるため金庫室を出て時計を見ると、ちょうど12時を過ぎたあたりで、そして何故か時計の文字盤のXIIが無くなっていました。

我が家を詳しく知る友人なんて生憎私には一人もいませんし、妻にも先立たれ孤独の身なので、何かを盗まれたとして盗まれたものがなんなのか確認するすべがありません。


そうして困っていたときに水平探偵局の存在を知り、こうして依頼させていただきました。私は一体何を盗まれたのでしょうか。


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※これは亀夫君問題です。探偵局員である皆さんはこの世界について思い出す、亀夫に質問をする、亀夫に何かしら指示をする、などができます。それらを活用して依頼を解決させましょう。
※亀夫は悪魔の魔法により色々と記憶を失っています。謎が解けるにしたがって部分的に記憶は戻ってくるかもしれません。
22年02月05日 20:14
【亀夫君問題】 [うつま]

Special Thanks:ほずみさん、「マクガフィン」さん、靴下さん




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FA条件①
亀夫が盗まれたものが“色覚”であると指摘すること。
FA条件②
亀夫の作ったしりとりを完成させ、「Ⅱの宝物」がレッドダイヤモンドであると解答し、亀夫に“色覚”を返させること。


色が戻ってきました。そういえば世界ってこんな色をしていたんですね。少しの間でも色を全て忘れていたとは不思議な気分です。

このレッドダイヤモンドは私が妻に贈ったものでして、妻はそれを宝物のように大事にしていました。悪魔の魔法によってダイヤの記憶を奪われ、妻との思い出まで忘れてしまってはいけないという思いで、しりとりを作って忘れても思い出そうと試みたんです。もっとも、並べている途中で悪魔がやってきてしりとりを作ったという記憶さえ消されてしまっていたわけですが。

皆さんのおかげで、レッドダイヤモンドの赤い輝きを再び見ることができました。妻との思い出の詰まったこのダイヤの本当の価値を忘れてしまうところでした。

皆さん本当にありがとうございました。