みんなのGood

意地悪な看板「22Good」
良質:12票トリック:1票納得感:9票
あるところに、街がある方向とは全く別の方向を指し示している案内看板があった。
ところが街へ向かう人々はその看板を頼りに、無事街へとたどり着く。
どういうことだろう。
18年07月04日 18:58
【ウミガメのスープ】 [しゅきん]



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看板は直進を示すものであった。
直進の矢印は上向き。街は空には無いが、人々はそんなことを考えもせず看板を頼りにまっすぐ歩を進め、街へとたどり着いた。
頭脳プレーが光る「22Good」
良質:9票トリック:2票納得感:11票
小学校でかけ算を習ったカメオは、これでサッカー選手になれるのではないかと思った。
いったいなぜだろうか?
19年10月14日 22:10
【ウミガメのスープ】 [えいみん]

SP:アルバートさんです!ありがとうございました!




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【☆彡】←流れ星

カメオ「サッカー選手になれますように{【かける3!】}【......間に合わなかった〜(´;Д;`)】」

かけ算という考え方を覚えたカメオは、かけ算を駆使して{流れ星に願い事を3回言う時間を短縮しようと考えた}。
しかし、カメオの光る頭脳プレーも、流れ星の輝きの前では無力であった。
幸せは歩いてこない「22Good」
良質:9票トリック:1票物語:12票

ショウくんのことが好きなマリちゃんは、
ショウくんと手を繋げるようになったので、
悲しみの涙を流した。

一体どういうこと?
19年11月11日 21:00
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]

お久しぶりです^ ^ つかの間の復帰?




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『簡易解説』
夫婦であり、幼い息子がいる2人。
家族で仲良く歩くときはいつも、間に息子を挟んで手を繋いでいたのだが、息子が亡くなってしまったために手を繋げるようになった。
それを実感した妻は、涙を流した。





リョウタが亡くなった。


それはあまりにも唐突で、葬儀の最中もまだ、どこかフィクションじみたものを感じていた。

「リョウタは私たちの自慢の息子でした。」
夫の言葉に、弔客たちは5年という短すぎる人生を嘆いた。
しかしなぜだか私の頬には、涙の筋は伝わなかった。


喪服の夫、喪服の私。駅からの帰り道、二人の間に言葉はなかった。
信じられなくて、信じたくなくて、私は下を向いたまま、いつもの公園を通り過ぎた。

ふと、右手に暖かいものが触れた。

それは夫の手だった。
暖かくて、大きくて、すべてを包み込んでくれそうな、そんな手のひら。
それが今、私の手を包んでいた。

あぁ、
と、私は思い出す。
初めてデートをした時の、彼の手の暖かさ。
私が落ち込んでいた時の、彼の手の温もり。
ウェディングドレスの私の手を握る、タキシード姿の彼。


そっか、手、こんなに優しかったんだ…
しばらく握ることがなくて、忘れていたよ。


だってここには、


{二人の間にはいつも、リョウタがいた。}




リョウタはもういない。
実感した途端、悲しみが、虚しさが、溢れ出して止まらなくて、私は立ち止まる。

夫の差し出したハンカチで、自分が泣いているのだとわかった。
夫との距離は縮まっても、私の胸には埋まることのない隙間ができてしまった。
そのどこまでも純粋な喪失感で、私は涙を流した。

もう三人で歩くことはないのだと、声を出さずに泣いた。




しーあわっせはー 
あーるいーてこーないー


唐突に耳に入ってきたのは、夫の声だった。
三人でよく歌ったあの歌を、途切れがちに、しぼりだすように、夫は歌っていた。


だーからあるいていくんだねっ!


リョウタの声だ。
そんなはずはないはずなのに、なぜだか私は確信していた。





そっか。そうだよね。リョウタはいつでもここにいるんだよね。

ふと自分の手を見ると、そこに暖かいものが触れた気がした。


一日一歩、三日で三歩。

自分に言い聞かせるようにつぶやく。

そうだよ、私だって、前を向かなきゃいけないんだ。

「ショウくん、」
思わず声に出していた。
夫がゆっくりとこちらを向く。

「がんばらなきゃね。」

何を、なんて言わずとも、夫ははっきりと頷いた。

今度は私から手を握り、歩き出す。



さーんぽすすんで にっほすっすむー!


またもやリョウタの笑い声が聞こえた気がして、そこは下がるでしょ、と小さくささやく。

どうしたの、と振り向く夫に、なんでもない、と首を振り、また一歩前へ進む。


リョウタ、ありがとう。そして、さようなら。

私も、ショウくんも、少しずつでも、一歩ずつでも、進んでいくから。
リョウタの届かなかった毎日を、一歩ずつ。




公園のブランコが、風もないのに揺れていた。

金曜日の扉「22Good」
良質:15票トリック:4票納得感:3票
女は、13日が金曜日であることを、ひそかに喜んでいた。
彼女が失うことを恐れていたものは、何?

答えは漢字一文字。理由もあわせて答えよ。
19年12月13日 22:00
【20の扉】 [とかげ]

ジェイソンの扉




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<金>

13日が金曜日ということは、翌日の14日は土曜日で休日。
2月14日のバレンタインデーが休日のため、職場で配る義理チョコを用意しなくて済む理由ができて喜んでいた女は、義理チョコをたくさん買って{金欠}になることを恐れていた。
つまり、失うことを恐れていたものは、{金}である。{金}曜日なだけに。



※以下、爬虫類による蛇足的な豆知識です。

現在使われている暦はグレゴリオ暦というもので、400年のうち閏年が97回あります。
366×97+365×(400-97)=146097
400年で146097日。
これを7で割ると、
146097÷7=20871
つまり割りきれるので、7種類ある曜日は400年ですべて同じ数だけあって偏りはないわけです。
そんな中、13日が何曜日になるかを調べてみると、実は金曜日になる回数が一番多くなります。
また、13日が金曜日になるのは1年で最低1回、最高3回です。
実はわりといっぱいある「13日の金曜日」なわけです。
良質:3票トリック:4票物語:15票

風紀委員長の西園は、校則違反を絶対に許さないことで有名だ。
時に先生を注意することもあるくらい、風紀の乱れには厳しい。

そんな西園がその日、日頃から素行不良な武田に校則を破るよう促したのは、
武田が実は驚くほど成績がいいと知ってしまったからだという。

一体どういうこと?
20年02月09日 20:13
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]

ラテシン記念日1日前のスープ




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『簡易解説』
制服のボタンはきちんと留めることが定められている高校で、風紀委員長を務める西園とそのクラスメートの武田。
武田に恋する西園は、武田が実は成績優秀で遠くの大学に進学することを知り、もう逢えなくなるならばと第二ボタンをくれるよう頼んだ。





「高橋さん、スカートの丈が短すぎるわ!」

「太田くん、今はスマホを見ていい時間じゃないでしょう?」

「田中くん、他人のリコーダーを舐めるのは人倫にもとるわ。」


風紀委員長の西園は、校則に詳しく、時間に厳しい、眼鏡をかけた典型的な委員長。
平均から見れば真面目なこの学校でも、彼女の怒声は日常茶飯事だった。

中でも彼は西園と事あるごとに衝突する、素行不良の生徒だった。

「こら、武田くん!
学ランのボタンは上から下まで全部留めなさいっていつも言ってるでしょ!」

「うわ、また委員長来たよ…
ちょっとくらいいーじゃん、ボタンくらいバレねーって」

「ダメよ、服装にルーズでいたら社会に出てから大変なんだからね!」

「はいはい、わかりましたよーっと。
それにしても委員長、細かいとこまでよく見てるよなぁ」

「え!? それは……そう、風紀委員長だからよ!みんなのことをしっかり見て、学校の風紀を良くしないといけないの!
べ、別に武田くんのことだけ見てるわけじゃないんだからねっ!!」

「誰もそんなこと言ってないじゃん…
まあいいや、明日からテストらしいね、頑張って〜」

「あ、ちょっと待ちなさいよ!
武田くんもちゃんと勉強して、サボらずに来るのよ!」



(まったく、本当に困った人……)



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「いいんちょ〜、来週バレンタインだね!
委員長は誰かにチョコあげるの?」

「ああ、高橋さん。特にあげる予定はないわ。見ての通り、仲の良い男子もいないもの。
高橋さんはあげる相手はいるのかしら?」

「私?私は武田にあげようかなーって。
あんなだけど、根はいいやつだしね。」

「そ、そうなの。それは……校則違反じゃないわね。」





(バレンタイン、か…好きな相手に、ねぇ…

た、武田くん!?
どうして武田くんのことを思い起こしちゃったのかしら…

そ、そうよ、高橋さんが変なこと言うからだわ。きっとそう。

……高橋さん、渡すのは本命チョコなのかしら…そのまま告白するのかしら…
気になるけど、そんなの、聞けない……)



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『卒業生、退場。
皆様、拍手でお送りください。』




「いや〜今日でこの高校も卒業だなんて、ホントにあっという間だったね!」

「そうね、高橋さん。怒ってばかりだった気がするけれど、終わってしまうとなると寂しいものね。」

「みんなバラバラになっちゃうもんね〜
太田は理工学系に進むっていうし、田中は警察のご厄介になりそうだし。」

「そうなのね、同窓会でも開けばまたみんなで集まれるかしら。」

(そういえば武田くんの進路、全然知らないわね…勉強している様子もなかったし、近くにでも就職するのかしら…)


「あ、委員長、武田の進路聞いた?」

「ふぇっ!?
あぁ、た、武田くんね、何も聞いてないわ。」


「アメリカの大学行って、そのまま向こうに住んじゃうらしいよ〜
あいつめちゃめちゃ頭いいもんね!」




(え?)




「素行不良で優秀ってズルいよね〜
にしても外国行っちゃったら、そう簡単には帰ってこられないよね、同窓会とか来なそう。」





(もう、会うことはない…?
このまま、ずっと…?)






「委員長、どうかした?顔色悪いよ?」

「あ、ううん、なんでもないの。
寂しくなるわ、またね。」





(……どうしてこんなに苦しくなるんだろう…
ただのクラスメートなのに…
もしかして私、武田くんのこと…)


「うわっ!」

「あ、ごめんなさい!考え事をしていたの…って、武田くん!?」

「なんだ、委員長か。委員長でもよそ見してることあるんだね〜」


(今日でもう、逢えない…
それならいっそ…)



「武田くん!」

「な、なんだよ?式の間は静かにしてたでしょ?」

「そ、そのことじゃないの。
あの、その、よければ、ボタンを…」



{「第二ボタンを、私にください」}





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「へぇ〜そんな出来事があったんですね、なんだか少女漫画みたいじゃないですか〜」

「そんなこと言わないでよ、恥ずかしいじゃないの…」

「だって、普段ボタンはしっかり留めろって言ってた委員長が、ボタンをください、だなんて…
部長の普段の雰囲気からは全然想像できないです。」

「コンタクトに変えれば少しは怖くなくなるかと思ったの。でもあまり効果はなかったみたいね。」

「まあ、そうですね、特に最初のうちは。
ほら、こっちに向かってきてる新入社員もビクビクしてますよ。」


コンコン


「し、失礼します!
今お時間よろしいでしょうか、

武田部長?」