「答えは八つ橋では不可」「21Good」
良質:3票トリック:15票物語:1票納得感:2票
{カメノスケが京都の修学旅行中に最も多く口にした食べ物を推理せよ。}
ただし、カメノスケは生徒でも教員でもないとする。
ただし、カメノスケは生徒でも教員でもないとする。
19年11月08日 20:50
【20の扉】 [だだだだ3号機]
【20の扉】 [だだだだ3号機]
20問目の20の扉。
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カメノスケがカメラマンと仮定すれば、無論答えは「チーズ」である。
「幸せは歩いてこない」「21Good」
良質:6票トリック:1票物語:13票納得感:1票
ショウくんのことが好きなマリちゃんは、
ショウくんと手を繋げるようになったので、
悲しみの涙を流した。
一体どういうこと?
『簡易解説』
夫婦であり、幼い息子がいる2人。
家族で仲良く歩くときはいつも、間に息子を挟んで手を繋いでいたのだが、息子が亡くなってしまったために手を繋げるようになった。
それを実感した妻は、涙を流した。
リョウタが亡くなった。
それはあまりにも唐突で、葬儀の最中もまだ、どこかフィクションじみたものを感じていた。
「リョウタは私たちの自慢の息子でした。」
夫の言葉に、弔客たちは5年という短すぎる人生を嘆いた。
しかしなぜだか私の頬には、涙の筋は伝わなかった。
喪服の夫、喪服の私。駅からの帰り道、二人の間に言葉はなかった。
信じられなくて、信じたくなくて、私は下を向いたまま、いつもの公園を通り過ぎた。
ふと、右手に暖かいものが触れた。
それは夫の手だった。
暖かくて、大きくて、すべてを包み込んでくれそうな、そんな手のひら。
それが今、私の手を包んでいた。
あぁ、
と、私は思い出す。
初めてデートをした時の、彼の手の暖かさ。
私が落ち込んでいた時の、彼の手の温もり。
ウェディングドレスの私の手を握る、タキシード姿の彼。
そっか、手、こんなに優しかったんだ…
しばらく握ることがなくて、忘れていたよ。
だってここには、
{二人の間にはいつも、リョウタがいた。}
リョウタはもういない。
実感した途端、悲しみが、虚しさが、溢れ出して止まらなくて、私は立ち止まる。
夫の差し出したハンカチで、自分が泣いているのだとわかった。
夫との距離は縮まっても、私の胸には埋まることのない隙間ができてしまった。
そのどこまでも純粋な喪失感で、私は涙を流した。
もう三人で歩くことはないのだと、声を出さずに泣いた。
しーあわっせはー
あーるいーてこーないー
唐突に耳に入ってきたのは、夫の声だった。
三人でよく歌ったあの歌を、途切れがちに、しぼりだすように、夫は歌っていた。
だーからあるいていくんだねっ!
リョウタの声だ。
そんなはずはないはずなのに、なぜだか私は確信していた。
そっか。そうだよね。リョウタはいつでもここにいるんだよね。
ふと自分の手を見ると、そこに暖かいものが触れた気がした。
一日一歩、三日で三歩。
自分に言い聞かせるようにつぶやく。
そうだよ、私だって、前を向かなきゃいけないんだ。
「ショウくん、」
思わず声に出していた。
夫がゆっくりとこちらを向く。
「がんばらなきゃね。」
何を、なんて言わずとも、夫ははっきりと頷いた。
今度は私から手を握り、歩き出す。
さーんぽすすんで にっほすっすむー!
またもやリョウタの笑い声が聞こえた気がして、そこは下がるでしょ、と小さくささやく。
どうしたの、と振り向く夫に、なんでもない、と首を振り、また一歩前へ進む。
リョウタ、ありがとう。そして、さようなら。
私も、ショウくんも、少しずつでも、一歩ずつでも、進んでいくから。
リョウタの届かなかった毎日を、一歩ずつ。
公園のブランコが、風もないのに揺れていた。
ショウくんのことが好きなマリちゃんは、
ショウくんと手を繋げるようになったので、
悲しみの涙を流した。
一体どういうこと?
19年11月11日 21:00
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]
お久しぶりです^ ^ つかの間の復帰?
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『簡易解説』
夫婦であり、幼い息子がいる2人。
家族で仲良く歩くときはいつも、間に息子を挟んで手を繋いでいたのだが、息子が亡くなってしまったために手を繋げるようになった。
それを実感した妻は、涙を流した。
リョウタが亡くなった。
それはあまりにも唐突で、葬儀の最中もまだ、どこかフィクションじみたものを感じていた。
「リョウタは私たちの自慢の息子でした。」
夫の言葉に、弔客たちは5年という短すぎる人生を嘆いた。
しかしなぜだか私の頬には、涙の筋は伝わなかった。
喪服の夫、喪服の私。駅からの帰り道、二人の間に言葉はなかった。
信じられなくて、信じたくなくて、私は下を向いたまま、いつもの公園を通り過ぎた。
ふと、右手に暖かいものが触れた。
それは夫の手だった。
暖かくて、大きくて、すべてを包み込んでくれそうな、そんな手のひら。
それが今、私の手を包んでいた。
あぁ、
と、私は思い出す。
初めてデートをした時の、彼の手の暖かさ。
私が落ち込んでいた時の、彼の手の温もり。
ウェディングドレスの私の手を握る、タキシード姿の彼。
そっか、手、こんなに優しかったんだ…
しばらく握ることがなくて、忘れていたよ。
だってここには、
{二人の間にはいつも、リョウタがいた。}
リョウタはもういない。
実感した途端、悲しみが、虚しさが、溢れ出して止まらなくて、私は立ち止まる。
夫の差し出したハンカチで、自分が泣いているのだとわかった。
夫との距離は縮まっても、私の胸には埋まることのない隙間ができてしまった。
そのどこまでも純粋な喪失感で、私は涙を流した。
もう三人で歩くことはないのだと、声を出さずに泣いた。
しーあわっせはー
あーるいーてこーないー
唐突に耳に入ってきたのは、夫の声だった。
三人でよく歌ったあの歌を、途切れがちに、しぼりだすように、夫は歌っていた。
だーからあるいていくんだねっ!
リョウタの声だ。
そんなはずはないはずなのに、なぜだか私は確信していた。
そっか。そうだよね。リョウタはいつでもここにいるんだよね。
ふと自分の手を見ると、そこに暖かいものが触れた気がした。
一日一歩、三日で三歩。
自分に言い聞かせるようにつぶやく。
そうだよ、私だって、前を向かなきゃいけないんだ。
「ショウくん、」
思わず声に出していた。
夫がゆっくりとこちらを向く。
「がんばらなきゃね。」
何を、なんて言わずとも、夫ははっきりと頷いた。
今度は私から手を握り、歩き出す。
さーんぽすすんで にっほすっすむー!
またもやリョウタの笑い声が聞こえた気がして、そこは下がるでしょ、と小さくささやく。
どうしたの、と振り向く夫に、なんでもない、と首を振り、また一歩前へ進む。
リョウタ、ありがとう。そして、さようなら。
私も、ショウくんも、少しずつでも、一歩ずつでも、進んでいくから。
リョウタの届かなかった毎日を、一歩ずつ。
公園のブランコが、風もないのに揺れていた。
「【K・M】」「21Good」
トリック:18票物語:1票納得感:2票
イニシャルキーホルダーが落ちていました。
おそらくこれはかなちゃんのでしょう。
彼女は周りの友人達からは『森しー』などと呼ばれ親しまれていますが、よく物を落とすうっかり者でもあります。
皆さんは彼女の事を何も知らないでしょうから彼女の名前の最初の文字である【森】以降もいつか教えますので全然問題にはならないと思いますが、
とりあえず彼女のフルネームを当ててください。
おそらくこれはかなちゃんのでしょう。
彼女は周りの友人達からは『森しー』などと呼ばれ親しまれていますが、よく物を落とすうっかり者でもあります。
皆さんは彼女の事を何も知らないでしょうから彼女の名前の最初の文字である【森】以降もいつか教えますので全然問題にはならないと思いますが、
とりあえず彼女のフルネームを当ててください。
20年01月19日 23:16
【20の扉】 [のりっこ。]
【20の扉】 [のりっこ。]
解説を見る
そうです、かなちゃんのフルネームは
【森重 要】
です。
全部教えてたので全然問題にならなかったですね(´・ω・`)
【森重 要】
です。
全部教えてたので全然問題にならなかったですね(´・ω・`)
「甘いテーブルマナー」「21Good」
良質:3票トリック:11票納得感:7票
初対面の女から、正しい箸の動かし方を教わっている男の子。
つい先程まで箸を上手に使って焼きそばを食べていた彼が、次に食べようとしているものは何だろう?
つい先程まで箸を上手に使って焼きそばを食べていた彼が、次に食べようとしているものは何だろう?
20年08月26日 23:12
【20の扉】 [あおがめ]
【20の扉】 [あおがめ]
解説を見る
ここは、とある小さな夏祭りの会場。
ずらっと立ち並ぶ屋台の一角で、女は{わたあめ}を売っていた。
「おねえさん、わたあめ下さい!」
「はいはーい。200円になります。」
元気いっぱいの男の子が、ポーチの中から小銭を2枚取り出す。
つい先程まで、ベンチに座って焼きそばを食べていた彼。食後のデザートを買いにきたのだろうか。
「毎度あり!……そうだ。せっかくだから、自分でわたあめ作ってみない?」
「え、いいの?やったー!」
屋台に並んでいるのは、この男の子ただ一人。貴重なお客さんだ。
他の客を待たせる心配が要らない今、せっかく来てくれた彼にわたあめ作りを体験させてあげたい。それが彼女の思いだった。
女は用意してあった{割り箸}を2本手に取ると、そのうち1本を男の子に手渡した。
「これを、こんな風にグルグル回すとできるからね。」
「うん、わかった!」
それから数分後…
ちょっと歪なわたあめ片手に、彼は満面の笑みを浮かべながら帰っていった。
ずらっと立ち並ぶ屋台の一角で、女は{わたあめ}を売っていた。
「おねえさん、わたあめ下さい!」
「はいはーい。200円になります。」
元気いっぱいの男の子が、ポーチの中から小銭を2枚取り出す。
つい先程まで、ベンチに座って焼きそばを食べていた彼。食後のデザートを買いにきたのだろうか。
「毎度あり!……そうだ。せっかくだから、自分でわたあめ作ってみない?」
「え、いいの?やったー!」
屋台に並んでいるのは、この男の子ただ一人。貴重なお客さんだ。
他の客を待たせる心配が要らない今、せっかく来てくれた彼にわたあめ作りを体験させてあげたい。それが彼女の思いだった。
女は用意してあった{割り箸}を2本手に取ると、そのうち1本を男の子に手渡した。
「これを、こんな風にグルグル回すとできるからね。」
「うん、わかった!」
それから数分後…
ちょっと歪なわたあめ片手に、彼は満面の笑みを浮かべながら帰っていった。
「アルテミスの紅涙」「21Good」
良質:9票物語:6票納得感:6票
二児の母である五十嵐詩織は、内気な性格である長女の美月が初めて自宅に連れて来た、クラスメイトの池崎みゆきを歓迎した。
挨拶もそこそこに二人が美月の自室に入ったのを確認すると、詩織は堪えていた涙を流しはじめた。
詩織の次女(=美月の妹)の名前は何か?
※最終解答は漢字表記でお願いします。
※出題者として積極的には推奨しませんが、名前の構成要素を総当たり的に特定しようしても構いません。
(この場合、[良い質問]マークは付けません。)
※ヒントを希望される場合は質問欄でお伝えください。
挨拶もそこそこに二人が美月の自室に入ったのを確認すると、詩織は堪えていた涙を流しはじめた。
詩織の次女(=美月の妹)の名前は何か?
※最終解答は漢字表記でお願いします。
※出題者として積極的には推奨しませんが、名前の構成要素を総当たり的に特定しようしても構いません。
(この場合、[良い質問]マークは付けません。)
※ヒントを希望される場合は質問欄でお伝えください。
21年06月05日 19:04
【20の扉】 [炎帝]
【20の扉】 [炎帝]
6/8(火) 20:00までの出題を予定しています。
解説を見る
答: 美花
初冬。詩織が初めて授かった命は、生まれてくる前に散ってしまった。
悲しみを乗り越えるために、詩織はその子に「美雪(みゆき)」と名付けて水子供養をしていた。
その後、二人の子宝に恵まれた詩織は、二人の娘にそれぞれ「美月」「美花」と名付けた。
「美雪はこの世に生まれてくることができなかったが、それでも美月と美花のお姉ちゃんなのだ」という想いを、{雪月花}に託したものだった。
月日は流れ、十数年後のとある朝。
「ねぇお母さん。今日、友達を家に連れてきてもいい?」
美月からそんな申し出を受けた詩織は驚いた。美月は内気な性格で、今まで友達を家に呼んだことなんてなかったからだ。
「池崎さんって言うんだけど、その子も本好きなんだ。だから、私の本棚を見せてほしいって・・・」
たどたどしく話す美月の顔は、しかしとても嬉しそうだったので、詩織も快諾した。
その日の午後、美月が連れて来た快活そうな女の子は、「お邪魔します」と丁寧にお辞儀をしてからこう続けた。
「はじめまして!美月さんの友達の、池崎みゆきと申します!」
美月からは「池崎さん」とだけ聞いていたクラスメイトの下の名前が「みゆき」であることに、詩織は不意を突かれた。
美雪が生きていたらこんな風に成長していただろうかと、無意識のうちにみゆきと美雪を重ね合わせてしまう。
悲しいわけじゃないはずなのに。つらいわけじゃないはずなのに。どうしても目頭が熱くなる。
しかし、ここで涙を流したら美月にもみゆきにも不審に思われてしまうだろう。込み上げる感情を押し殺しながら、詩織も精一杯の笑顔で挨拶を返した。
なんとか表情を崩さないまま挨拶を済ませた詩織だったが、美月とみゆきが部屋に入ったのを見届けると、もはや涙が頬を伝うに任せるしかなかった。
初冬。詩織が初めて授かった命は、生まれてくる前に散ってしまった。
悲しみを乗り越えるために、詩織はその子に「美雪(みゆき)」と名付けて水子供養をしていた。
その後、二人の子宝に恵まれた詩織は、二人の娘にそれぞれ「美月」「美花」と名付けた。
「美雪はこの世に生まれてくることができなかったが、それでも美月と美花のお姉ちゃんなのだ」という想いを、{雪月花}に託したものだった。
月日は流れ、十数年後のとある朝。
「ねぇお母さん。今日、友達を家に連れてきてもいい?」
美月からそんな申し出を受けた詩織は驚いた。美月は内気な性格で、今まで友達を家に呼んだことなんてなかったからだ。
「池崎さんって言うんだけど、その子も本好きなんだ。だから、私の本棚を見せてほしいって・・・」
たどたどしく話す美月の顔は、しかしとても嬉しそうだったので、詩織も快諾した。
その日の午後、美月が連れて来た快活そうな女の子は、「お邪魔します」と丁寧にお辞儀をしてからこう続けた。
「はじめまして!美月さんの友達の、池崎みゆきと申します!」
美月からは「池崎さん」とだけ聞いていたクラスメイトの下の名前が「みゆき」であることに、詩織は不意を突かれた。
美雪が生きていたらこんな風に成長していただろうかと、無意識のうちにみゆきと美雪を重ね合わせてしまう。
悲しいわけじゃないはずなのに。つらいわけじゃないはずなのに。どうしても目頭が熱くなる。
しかし、ここで涙を流したら美月にもみゆきにも不審に思われてしまうだろう。込み上げる感情を押し殺しながら、詩織も精一杯の笑顔で挨拶を返した。
なんとか表情を崩さないまま挨拶を済ませた詩織だったが、美月とみゆきが部屋に入ったのを見届けると、もはや涙が頬を伝うに任せるしかなかった。