みんなのGood

愛円奇縁「20Good」
良質:12票トリック:4票物語:4票
①密かに想いを寄せている信也が微睡んでいるのを見て、やや不満そうな様子の美優。
②そんな美優の想い人が信也であると、確信を持った様子の遥と花奈。

上記2つの場面において、{合計で使用した金額}はおおよそいくらであるか推理せよ。
22年01月22日 20:57
【20の扉】 [だだだだ3号機]

(今年)初出題です。1/24(月)23:59まで。




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{簡易解説}
①催眠術で五円玉、②こっくりさんで十円玉。
よって合計は{十五円}である。
(①は穴の空いた硬貨であればなんでもよいという記事もあります。)


以下、大変冗長な解説



ある日の休み時間のこと。

「あのね信也!私催眠術使えるんだよ!」

「え、どうした急に。」

この間お婆ちゃんに教えて貰った催眠術。
五円玉を吊るした糸を目の前でブラブラさせながら~というお決まりのアレだが、まあ正直下らないのは承知の上。
驚くのはなんと、お婆ちゃんはこの催眠術でお爺ちゃんとお付き合いをすることになったらしいのだ!

(まあ若干ボケ入ってるお婆ちゃんの言うことだけど……試してみる価値はあるよね。)

私と信也は10年以上の付き合いがある幼馴染。つい最近までは、家が近いからなんとな~く一緒に遊んだり一緒に帰ったりする程度の感覚だったのだが、つい最近になって私は信也を猛烈に異性として意識するようになってしまった。

「この間ね、お婆ちゃんに教えて貰ったんだかど、試す人居なくてさ。」

「遥とか花奈で試せば良いだろ、お前らいつも一緒にいるじゃん。」

「いや、あんたアホだからこういうの効きそうじゃん?」

「あんまりでは。」

これだけ長い間一緒にいると、お互い一緒にいるのが当たり前になってしまって、恋愛がどうのとかそういう目では見れなくなってしまう。
ましてや勝ち気で男っぽいと言われる私だ。クラスの皆も信也も、私達をそういう関係とは見ていないだろう。

…私もそのつもりだったんだけどな。

「じゃあいくよ?五円玉から目を離さないでね。…コホン。あなたは段々私のことが好きにな~る。」

「えっなにそれ」

「そっちの方があり得なさそうで成功したとき分かりやすいでしょ!黙って集中して。あなたは段々私のことが好きにな~る……」

「……。」

自分でも苦しい言い訳だが、「そういうもんか。」という顔をして信也は五円玉を見つめている。馬鹿で助かった。

……ん?

「スー……」

「嘘でしょ……?」

寝やがった。ものの数秒で信也は嘘のように眠りこけていた。

(意外とこういう才能あるのか、私)

あんまりにも気持ち良さそうだったので起こすことはしなかった。それにしてもこの状況で寝れるとはなんという朴念仁だろうか。

「……ま、このまま眺めてるのも悪くないかもね。」

本の少しの恨みを込めて、そう呟いた。




「今日放課後空いてるか、なんて言うから何かと思ったら…なに?これ。」

「こっくりさんだよ。」

「見りゃわかるわよ!!何でこっくりさんなんてやらされなきゃなんないのよ!!」

私の反論も意に介さず、遥は粛々とこっくりさんの準備を進める。
机の上に五十音とYESNO、そして鳥居が書かれた紙を拡げると、財布から十円玉を取り出し鳥居の当たりに置いた。

「さ、二人とも座って座って。」

「いや、何で当然のように進めてんの…花奈も促されるまま座らないの!!」

「楽しそうだし…。」

「楽しそうってあんたねぇ…わかったわよ、やればいいんでしょやれば。」

何をやらされるかは知らなかったとはいえ、「付き合う」と言った以上ここで帰るのは申し訳無い気もした。

「よしきた!早速始めるよ~」

3人が人差し指を十円玉に置き、遥がこっくりさんを呼び出すと、十円玉はフラフラとYESの方へ動き出した。

「えっ…マジ?」

「テンション上がってきた~!」

若干ビビる私をよそに、はしゃぎ始める遥。

「で、何聞くの?」

「…やっぱりこういうのは、定番のアレじゃないかな。」

花奈の発言に首をかしげる私をまたしてもよそに、遥は何かを悟ったかのような嫌な笑顔を浮かべた。

「なるほど、アレね!」

「…?アレって一体」

「こっくりさんこっくりさん、美優の好きな人を教えてください!!!」

「は?は?ちょっとあんた何聞いてんの!?」

突然の不意打ちに目を剥いた私の手元で、十円玉はゆっくりと動き出した。

「「し」…「ん」………あれ?まさか美優あんた……」

「は?違うし!!信也はそういうのじゃないから!!!!」

「遥はまだ信也くんのこととは一言も言ってないよ。」

「だあああああ花奈はちょっと黙ってなさい!!」

ニマニマしている二人を余所に、十円玉がゆっくりと、微かに「や」の方面に向かっていこうとしたその時だった━━━。




ガララッ(教室の戸を開ける音)
【「お前らいつまで残ってんだぁっ!!」 】

「「「げっ、先生!!」」」


~おわり~
天使と悪魔と点と線「20Good」
良質:9票トリック:5票納得感:6票
とある雑貨屋では、7脚のワイングラスセットを販売している。
グラスのデザインには点と線が用いられており、このうちの1脚には、残りの6脚よりも1本多い、7本の線があしらわれている。

7脚のグラスをA・B・C・D・E・F・Gとするとき、7本の線があしらわれているのはどのグラスだろうか?

※理由を付すことなく解答のグラスを特定しようとする質問を禁止します。
※若干要知識であるかもしれません。必要に応じて検索をお願いいたします。
※ヒントを希望される場合は、質問欄でお伝えください。
22年04月16日 17:35
【20の扉】 [炎帝]

4/17(日) 20:00までの出題を予定しています。




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答: Cのグラス

この雑貨屋が販売している{グラスハープ}用ワイングラスセットには、「五線譜」「音符の符頭」「どこまで水を注げば良いかの目安となる線」が共通してあしらわれている。
しかし、C(ド)の音を表記するためには加線が必要になるため、他の6脚よりも線が1本多い。

※ワイングラスの素材はイラストAC(https://www.ac-illust.com/)のものをお借りしています。利用規約上、加工は認められています。
良質:3票トリック:11票物語:1票納得感:5票
彼女の人差し指が震えながら彼の顔に触れた瞬間、彼女の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。

さて彼女が自分の涙を手で拭えないのは何故?
22年05月31日 13:34
【ウミガメのスープ】 [ダニー]



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隠れキリシタンとして捕まり、両手を拘束されたから
※1行目は彼女の足の人差し指がキリストの顔に触れた瞬間の描写
憂鬱の朝「20Good」
良質:9票物語:5票納得感:6票
カメコは学校でも有名な遅刻の常習犯だ。昔から遅刻は多かったが、母が朝に起こしてくれなくなってから、カメコはほとんど毎日のように寝坊し、遅刻する。教師ももはや注意するのを諦めているらしい。
そんなカメコだが、珍しく遅刻しなかった日はいつも憂鬱な気持ちになるのだという。一体なぜ?
23年05月03日 10:25
【ウミガメのスープ】 [うつま]

問題の量産体制に入ってま…したが忙しいのでそんなに出題できなさそう




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カメコの母は、ホームから転落して死亡した。事故なのか事件なのか、はたまた自殺なのか。警察はただの事故だと判断したが、それはカメコの心に影を落とすには十分だった。
母に限って自殺なんてするはずがないという気持ちと、母はいつも家族の前では無理をしていたのかもしれないという疑いと、いろいろごちゃまぜになって、カメコはなぜだか眠るということがコントロールできなくなってしまった。
その事情を知っている教師はカメコの遅刻を注意せず、学校に来ようとしているだけ偉いと思って黙認していた。
そんなカメコだが、まれに遅刻しない日がある。それは、始業が遅れた日だ。電車を利用して登校する生徒も多いため、電車が止まると授業が始まるのも遅くなり、いつも遅刻する時間にくるカメコも遅刻を免れることになる。
「人身事故に伴う電車の運転見合わせのため、本日の始業は9:30からとします」
そんな張り紙を見る度に、事故の被害者に思いを馳せて、そして母を思い出して、カメコは気が重くなるのだ。

簡易解説
電車で遅延が発生した日は、授業の開始が遅れてカメコは遅刻を免れる。遅延の原因となった人身事故の情報を聞く度に、その人の気持ちを思って気が重くなるのだ。
禁断の香り「20Good」
良質:9票トリック:4票物語:1票納得感:6票
ラテバラはラテラル国の全土で栽培されていた鮮やかな赤色の薔薇である。濃厚でとろけるような独特な香りから、遥か昔から香水として国民に親しまれてきた。
しかし近年、ラテバラウイルスという致死性の高いウイルスが発見され、ラテバラ香水の使用は法律で禁止されるようになった。

そんなラテバラ香水だが、現在、{若い既婚女性を中心に}少量ながら流通しているのだという。それは一体どうしてだろうか。
23年05月06日 22:45
【ウミガメのスープ】 [うつま]



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LAVID-20は発熱や強い吐き気を催し、治療が遅れた場合の致死率が非常に高い凶悪なウイルスである。このウイルスを何より特徴づけているのは、初期症状の嗅覚障害であり、罹患者は僅かにラテバラの独特な香りを感じるようになる。その特徴からこのウイルスは一般にラテバラウイルスと呼ばれている。
人々がラテバラ香水を使用することで、感染の発覚が遅れたり、逆に感染してない人が症状が出たと誤解したり、社会に混乱をもたらすと判断され、ラテバラ香水を服などにかけて使用することが法律で禁じられるようになった。なお、香水そのものに違法性はないため、生産や所持自体は禁じられておらず、また単に香水の匂いを嗅ぐだけであれば問題はない。

初期症状が確認された段階で適切な処置をすることで死亡率は大きく下がり、ラテバラウイルスで死亡する人の数は次第に減っていった。
ラテバラ香水の使用が禁止されて数年経ってから、ラテバラの匂いを知らない子供が増えてきた。そもそもラテバラの匂いを知らなければ、「ラテバラの匂いが病気のサイン」と教えられても、少し変な匂いがするというだけで病気に気づくことは難しい。そのため子供にラテバラの匂いを教えようと、ラテバラ香水を購入する母親達が増えているのだった。