「書き換えたいダイイングメッセージ」「30Good」
良質:12票トリック:12票物語:2票納得感:4票
「なんで…俺が…こんな目に…」
そうつぶやきながら血でダイイングメッセージを書いている田中。
自分をこんな目に合わせたやつの名前を書いたのだが、息を引き取る前にダイイングメッセージを書いたことを後悔した。
一体なぜ?
そうつぶやきながら血でダイイングメッセージを書いている田中。
自分をこんな目に合わせたやつの名前を書いたのだが、息を引き取る前にダイイングメッセージを書いたことを後悔した。
一体なぜ?
22年01月14日 00:01
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
【ウミガメのスープ】 [ダニー]

すごくキリの良い本日23:59に締めます
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「なんで…俺が…こんな目に…」
目の前に血まみれで倒れている男を見つめ、そうつぶやいた田中。
「あいつが浮気なんかしなけりゃ… 俺は殺人なんか起こさなかったのに… そうだ!この浮気相手の血であいつの名前を書いてやれ!そしたらあいつが殺人犯として疑われる。俺は助かる。完璧だ!」
田中は付き合っていた彼女の浮気相手を衝動的に殺してしまったのだが、浮気相手の血でダイイングメッセージを偽装することで殺人罪から逃れようと考えた。
田中が偽装のダイイングメッセージで書いたのは浮気した彼女の苗字。日口さん。変わった名前。
ダイイングメッセージを書き終えてその場を後にした田中。
そして瞬く間にポリに捕まった。
「なんで? ダイイングメッセージちゃんと見た? ねえ?」
とポリに詰め寄る田中。
「ダイイングメッセージは田中って書いてあったよ」
と優しく答えるポリ。
そう浮気相手はまだ死んでおらず、息も絶え絶えの中、日口さんの名前を田中に書き換えたのだ。
ていうかラッキーなことに真ん中に線一本足すだけで田中になった。
「あいつ、まだ死んでなかったのか! ダイイングメッセージ書くタイミング早かった!」
と田中は後悔したのだった。
「ダイイングメッセージが書き換えられていなかったら誤認逮捕するところだったなあ…」
そしてポリも安堵のため息を漏らすのであった。
めでたし。
目の前に血まみれで倒れている男を見つめ、そうつぶやいた田中。
「あいつが浮気なんかしなけりゃ… 俺は殺人なんか起こさなかったのに… そうだ!この浮気相手の血であいつの名前を書いてやれ!そしたらあいつが殺人犯として疑われる。俺は助かる。完璧だ!」
田中は付き合っていた彼女の浮気相手を衝動的に殺してしまったのだが、浮気相手の血でダイイングメッセージを偽装することで殺人罪から逃れようと考えた。
田中が偽装のダイイングメッセージで書いたのは浮気した彼女の苗字。日口さん。変わった名前。
ダイイングメッセージを書き終えてその場を後にした田中。
そして瞬く間にポリに捕まった。
「なんで? ダイイングメッセージちゃんと見た? ねえ?」
とポリに詰め寄る田中。
「ダイイングメッセージは田中って書いてあったよ」
と優しく答えるポリ。
そう浮気相手はまだ死んでおらず、息も絶え絶えの中、日口さんの名前を田中に書き換えたのだ。
ていうかラッキーなことに真ん中に線一本足すだけで田中になった。
「あいつ、まだ死んでなかったのか! ダイイングメッセージ書くタイミング早かった!」
と田中は後悔したのだった。
「ダイイングメッセージが書き換えられていなかったら誤認逮捕するところだったなあ…」
そしてポリも安堵のため息を漏らすのであった。
めでたし。
「ふっかつのじゅもん」「30Good」
良質:9票トリック:10票物語:1票納得感:10票
上記文章は、学校の教室でラテラテコロシアム(通称ラテコロ)をプレイして没収されたAがノートにゲームで使われるメッセージを書き込んだものである。
{????}は何だろうか?
※2023年3月24日(金)22時00分で出題期間終了の予定です。
{????}は何だろうか?
※2023年3月24日(金)22時00分で出題期間終了の予定です。
23年03月19日 21:51
【20の扉】 [フリテンダブリー]
【20の扉】 [フリテンダブリー]

SP:うつま様・ハイジさま ありがとうございました!
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のりしろ
「シナリオ:依存性に関する対照実験」「30Good」
良質:24票トリック:2票物語:2票納得感:2票
【※あらすじ】
あなたは友人のだだだだと旅行中、不運にも乗っていた飛行機が墜落し、見知らぬ森へと投げ出されてしまいました。
奇跡的に大きな怪我はありませんでしたが、近辺にあなた達以外の乗客は見当たりません。
宛もなく歩いていると、「{カヌソギ}」と名乗る青年と出会いました。どうやらこの森で暮らしている現地人のようです。
だだだだが「町に行きたいのだが、道に迷っている」とを話すと、カヌソギは少し訝しげな様子を見せましたが、町へ続く道まで案内して貰えることになりました。
さて、カヌソギと行動することになったあなた達。
歩き始めるとすぐ、「町へ続く道まで時間がかかるから、雑談ついでにクイズでもしよう」と言われました。
まだあなた達は青年のことを信用し切ったわけではありませんが、「少し会話するくらいなら」とこの提案を了承しました。
あなた達はカヌソギのクイズの答えを考えつつ、鬱蒼とした森を歩きます。
そんな二人を待ち受ける運命とは…?
【※クイズ】
「人間とタバコの{共通点}ってな~んだ?」
【※ルール】
①本問題のFA条件は、{上記のクイズの答えを明らかにすること}です。
②あなたの取れる行動は、「{カヌソギに話しかける(質問する)}」または「{だだだだに相談する}」ことです。
{「カヌソギに話しかける(質問する)」場合、質問はYESかNOで答えられるものでなくても構いません。}質問でなくても良いです。
{「だだだだに相談する」場合、質問欄で「だだだだに相談する」ことを明記の上}、次の行動や今の状況、あなたの考えについて相談しましょう。だだだだも万能ではありませんが、{行き詰まったときやリスクの高い行動を取る際}に助けてくれます。
③{END分岐}があります。{質問内容によっては、カヌソギの機嫌を損ねてしまうことがあり、5回蓄積するとバッドエンドとなります(蓄積する度に回答でお知らせします)。}カヌソギは一見親切に見えますが、まだ得体が知れません。{カヌソギに話しかける際はチャットで相談の上、慎重に話題を選ぶ}ことを薦めます。
④問題文中で話されている会話は、{全て日本語}とします。
【※注意】
①本問題を解くにあたり、「{真偽が定かではない流説}」に関する知識が必要です。必要に応じて検索を推奨します(検索で出てくることは確認済みです)。
②本問題はフィクションです。
あなたは友人のだだだだと旅行中、不運にも乗っていた飛行機が墜落し、見知らぬ森へと投げ出されてしまいました。
奇跡的に大きな怪我はありませんでしたが、近辺にあなた達以外の乗客は見当たりません。
宛もなく歩いていると、「{カヌソギ}」と名乗る青年と出会いました。どうやらこの森で暮らしている現地人のようです。
だだだだが「町に行きたいのだが、道に迷っている」とを話すと、カヌソギは少し訝しげな様子を見せましたが、町へ続く道まで案内して貰えることになりました。
さて、カヌソギと行動することになったあなた達。
歩き始めるとすぐ、「町へ続く道まで時間がかかるから、雑談ついでにクイズでもしよう」と言われました。
まだあなた達は青年のことを信用し切ったわけではありませんが、「少し会話するくらいなら」とこの提案を了承しました。
あなた達はカヌソギのクイズの答えを考えつつ、鬱蒼とした森を歩きます。
そんな二人を待ち受ける運命とは…?
【※クイズ】
「人間とタバコの{共通点}ってな~んだ?」
【※ルール】
①本問題のFA条件は、{上記のクイズの答えを明らかにすること}です。
②あなたの取れる行動は、「{カヌソギに話しかける(質問する)}」または「{だだだだに相談する}」ことです。
{「カヌソギに話しかける(質問する)」場合、質問はYESかNOで答えられるものでなくても構いません。}質問でなくても良いです。
{「だだだだに相談する」場合、質問欄で「だだだだに相談する」ことを明記の上}、次の行動や今の状況、あなたの考えについて相談しましょう。だだだだも万能ではありませんが、{行き詰まったときやリスクの高い行動を取る際}に助けてくれます。
③{END分岐}があります。{質問内容によっては、カヌソギの機嫌を損ねてしまうことがあり、5回蓄積するとバッドエンドとなります(蓄積する度に回答でお知らせします)。}カヌソギは一見親切に見えますが、まだ得体が知れません。{カヌソギに話しかける際はチャットで相談の上、慎重に話題を選ぶ}ことを薦めます。
④問題文中で話されている会話は、{全て日本語}とします。
【※注意】
①本問題を解くにあたり、「{真偽が定かではない流説}」に関する知識が必要です。必要に応じて検索を推奨します(検索で出てくることは確認済みです)。
②本問題はフィクションです。
25年06月28日 20:02
【新・形式】 [だだだだ3号機]
【新・形式】 [だだだだ3号機]

新形式です!参加前にルールを及び注意点をよくお読み下さい!
解説を見る
カヌソギは、{食人文化}のあるエットイホホ族の青年である。
彼らの居住地では牛や豚と同じように、死んだ人間が丸々、あるいはブロック肉で売られている。
エットイホホ族には掟があり、部族内の人間は食べてはならない。
だからエットイホホ族が食べる「人間」とは専ら、彼らの居住地の外からやって来た異人である。
そうつまり、あなた達のような。
さて、クイズの答えだが、こんな流説がある。
{豚や牛を「頭」、魚を「尾」、鳥を「羽」と数えるのは、死んで、食べられた後に残る部位が由来なのだと。}
カヌソギ
「クイズに関係無さそうなこともめっちゃ聞かれたけどよ、あれなんだったんだ?…まあいいか」
「しかしあんたらもドジだな~エットイホホ族の癖に森で迷うだなんて!」
「最初は俺はあんたらが外から来た人間かと思ってよ、狩っていいものかと悩んでたんだ。ただ、外の人間はもっと綺麗な格好してるから、ひょっとしたら仲間かも…って。」
「でも、このクイズの答えがわかるってことは、やっぱりあんたらもエットイホホ族の人間だったんだな」
「{タバコも人間も「服」で数えるのは、俺たちエットイホホ族だけだもんな!}」
上機嫌なカヌソギのとなりで、あなたは苦笑いを浮かべました。あなたがその卓越した頭脳でエットイホホ族の文化を推理したことはバレていないようです。
しばらく歩くと草木が刈られ、少し整えられた道に出ました。
未だ周囲は木々に覆われていますが、どうやらこの道は一本道のようで、だだだだと二人でも迷うことは無さそうです。
「この道をまーっすぐ行くとよ、2時間くらいで舗装された道に出るぜ」
「たまに鉄の馬車?が通ってるから、もっと人がいるところに行きたきゃそいつに頼みなよ」
「しっかし、あんたら人里に何しに行くんだ?森の外での"狩り"は謝肉祭の時期に村の男衆がやるくらいだから…あれか?野菜の買い出しにでも行くのか?」
あなたがはぐらかしながらも肯定すると、カヌソギはニッコリと笑って言いました。
「そうか~まあ気を付けろよ!たまーに蛇とか熊とか出るからよ!」
それを聞いたあなた達は少し怯えつつも、お礼を言いカヌソギと別れました。
彼の言った通り一本道を歩き続けると、やがてアスファルトで舗装された道に出ました。幸いにも、蛇や熊に遭遇することもありませんでした。
30分ほど経った頃、そこに一台のセダンが通りかかりました。あなた達は親切な運転手に町まで送ってもらい、無事に警察のお世話になることができました。
それにしても、もしエットイホホ族ではないことがバレていたら、今頃どうなっていたのでしょうか。
きっと文字通り、骨も残らなかったことでしょう。
それこそ、服以外は。
<グッドエンド「生還」>
【{A、どちらも一服、二服…と数える}】
※クイズの答えを明らかにする前に、カヌソギに「エットイホホ族ではない=森の外から来た」ことを疑われるとカヌソギが怪しみます。5回疑われるとバッドエンドに行きます。
※「エットイホホ族について教えて」など、露骨に範囲の広い質問をするとカヌソギに怪しまれるので、世間話をしつつ食人文化について聞き出すのがポイント。想定は「カヌソギの好物は?」あたりです。
※要知識の部分に関しては、クイズの答えに助詞が関係するという推理をした上で、エットイホホ族の食人文化が判明しているタイミングでだだだだに相談するとヒントをくれます。
彼らの居住地では牛や豚と同じように、死んだ人間が丸々、あるいはブロック肉で売られている。
エットイホホ族には掟があり、部族内の人間は食べてはならない。
だからエットイホホ族が食べる「人間」とは専ら、彼らの居住地の外からやって来た異人である。
そうつまり、あなた達のような。
さて、クイズの答えだが、こんな流説がある。
{豚や牛を「頭」、魚を「尾」、鳥を「羽」と数えるのは、死んで、食べられた後に残る部位が由来なのだと。}
カヌソギ
「クイズに関係無さそうなこともめっちゃ聞かれたけどよ、あれなんだったんだ?…まあいいか」
「しかしあんたらもドジだな~エットイホホ族の癖に森で迷うだなんて!」
「最初は俺はあんたらが外から来た人間かと思ってよ、狩っていいものかと悩んでたんだ。ただ、外の人間はもっと綺麗な格好してるから、ひょっとしたら仲間かも…って。」
「でも、このクイズの答えがわかるってことは、やっぱりあんたらもエットイホホ族の人間だったんだな」
「{タバコも人間も「服」で数えるのは、俺たちエットイホホ族だけだもんな!}」
上機嫌なカヌソギのとなりで、あなたは苦笑いを浮かべました。あなたがその卓越した頭脳でエットイホホ族の文化を推理したことはバレていないようです。
しばらく歩くと草木が刈られ、少し整えられた道に出ました。
未だ周囲は木々に覆われていますが、どうやらこの道は一本道のようで、だだだだと二人でも迷うことは無さそうです。
「この道をまーっすぐ行くとよ、2時間くらいで舗装された道に出るぜ」
「たまに鉄の馬車?が通ってるから、もっと人がいるところに行きたきゃそいつに頼みなよ」
「しっかし、あんたら人里に何しに行くんだ?森の外での"狩り"は謝肉祭の時期に村の男衆がやるくらいだから…あれか?野菜の買い出しにでも行くのか?」
あなたがはぐらかしながらも肯定すると、カヌソギはニッコリと笑って言いました。
「そうか~まあ気を付けろよ!たまーに蛇とか熊とか出るからよ!」
それを聞いたあなた達は少し怯えつつも、お礼を言いカヌソギと別れました。
彼の言った通り一本道を歩き続けると、やがてアスファルトで舗装された道に出ました。幸いにも、蛇や熊に遭遇することもありませんでした。
30分ほど経った頃、そこに一台のセダンが通りかかりました。あなた達は親切な運転手に町まで送ってもらい、無事に警察のお世話になることができました。
それにしても、もしエットイホホ族ではないことがバレていたら、今頃どうなっていたのでしょうか。
きっと文字通り、骨も残らなかったことでしょう。
それこそ、服以外は。
<グッドエンド「生還」>
【{A、どちらも一服、二服…と数える}】
※クイズの答えを明らかにする前に、カヌソギに「エットイホホ族ではない=森の外から来た」ことを疑われるとカヌソギが怪しみます。5回疑われるとバッドエンドに行きます。
※「エットイホホ族について教えて」など、露骨に範囲の広い質問をするとカヌソギに怪しまれるので、世間話をしつつ食人文化について聞き出すのがポイント。想定は「カヌソギの好物は?」あたりです。
※要知識の部分に関しては、クイズの答えに助詞が関係するという推理をした上で、エットイホホ族の食人文化が判明しているタイミングでだだだだに相談するとヒントをくれます。
「死____」「29Good」
良質:6票トリック:4票物語:7票納得感:12票
ここ最近。
毎夜、日付が変わる頃になると、町と城を繋ぐ街道に幽霊が出るらしい。
先日その街道で死んだ女の霊だという噂だ。
町に住んでいるジャックが、怖いもの見たさで噂の場所に行ってみると、確かにそこには女が一人すすり泣いていた。ぱっと見では気づかなかったが、近づいてよくよく見てみれば驚くほどの美人だ。
「どうして泣いているんだ?」
『もう一度だけでいいから好きな人に会って、私はここにいますって伝えたいのに……それができなくて辛いの。だって私、幽霊になっちゃったんだもの。会えたとしても、きっともう私だって分かってもらえないわ……』
「そんなことないさ。よければ俺がその好きな人とやらをここまで連れてきてやるからよ」
そう慰めても『そんなことしても無駄よ』と一向に聞き入れてくれずに泣くばかりだ。
何故彼女はこんなにも頑なに、“好きな人に自分のことを分かってもらえない”と思っているのだろう?
毎夜、日付が変わる頃になると、町と城を繋ぐ街道に幽霊が出るらしい。
先日その街道で死んだ女の霊だという噂だ。
町に住んでいるジャックが、怖いもの見たさで噂の場所に行ってみると、確かにそこには女が一人すすり泣いていた。ぱっと見では気づかなかったが、近づいてよくよく見てみれば驚くほどの美人だ。
「どうして泣いているんだ?」
『もう一度だけでいいから好きな人に会って、私はここにいますって伝えたいのに……それができなくて辛いの。だって私、幽霊になっちゃったんだもの。会えたとしても、きっともう私だって分かってもらえないわ……』
「そんなことないさ。よければ俺がその好きな人とやらをここまで連れてきてやるからよ」
そう慰めても『そんなことしても無駄よ』と一向に聞き入れてくれずに泣くばかりだ。
何故彼女はこんなにも頑なに、“好きな人に自分のことを分かってもらえない”と思っているのだろう?
23年10月24日 12:00
【ウミガメのスープ】 [オリオン]
【ウミガメのスープ】 [オリオン]

一応検索したのですが、もしネタ被ってたらすみません。
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「無駄だなんて言うなよ。やってみなくちゃ分からないだろ?」
『いいえ、分かるわよ。あなた……最近、王子様が、舞踏会で見初めた相手を探しているって話はご存知?』
「もちろん知ってるとも。うちの娘も、その想い人の落とし物のガラスの靴とやらを穿かされたからな。だが、町中の娘を試したのに足のサイズが合う娘が見つからないから、もしかしたら他の国から遊びに来ていたお嬢さんだったんじゃないかって…………って、ちょ、ちょちょっと待て!……まさか、お前さん!」
『そうよ! あの夜ガラスの靴を落としたのは私よ! 急いで家に帰ろうと馬車を飛ばしてたら事故でこんなことに…………。やっぱり、いくら魔法とはいえ、ネズミに御者をやらせるなんて無茶だったんだわ……』
ネズミに御者?
突然飛び出してきた不可解な言葉に、ジャックは首を傾げる。確かに街道で見つかったという女の死体の近くには、ネズミの死体やら砕け散ったカボチャやら、変な物がいくつか落ちていたらしいが。
『靴を頼りに探しているということは、王子様は私の顔をはっきりとは覚えてないのよ。当然よね、一度会っただけの相手だもの。もちろん、言葉で“あの日舞踏会で踊った相手は私なんです”って訴えることはできるわよ……でも、もし嘘なんじゃないかって疑われたら? 証拠を見せろって言われたらどうしたらいいの?…………{幽霊には足がないんだから、もう私ガラスの靴なんて履けないわ}』
そう言って、幽霊がが泣き崩れた弾みでひらりとめくれあがったスカートの下には、
ーーーー確かに足がなかった。
◾️この問題の正式タイトル◾️
『死ンデレラ』
◾️簡易解説◾️
幽霊の名はシンデレラ。城の舞踏会から帰る途中、カボチャの馬車を飛ばしすぎて事故で死んでしまい、幽霊の自分にはもう足がなく、ガラスの靴を履いて「舞踏会で踊った相手は自分だと」証明することができないと思っている。
◾️別解解説◾️
霊体ではそもそも物体に触ることができず、ガラスの靴が履けないから。
「シンデレラ」が「幽霊になったせい」で「ガラスの靴が履けないことを嘆いている」という部分を当ててくだされば、どちらの解答でも正解とします。
『いいえ、分かるわよ。あなた……最近、王子様が、舞踏会で見初めた相手を探しているって話はご存知?』
「もちろん知ってるとも。うちの娘も、その想い人の落とし物のガラスの靴とやらを穿かされたからな。だが、町中の娘を試したのに足のサイズが合う娘が見つからないから、もしかしたら他の国から遊びに来ていたお嬢さんだったんじゃないかって…………って、ちょ、ちょちょっと待て!……まさか、お前さん!」
『そうよ! あの夜ガラスの靴を落としたのは私よ! 急いで家に帰ろうと馬車を飛ばしてたら事故でこんなことに…………。やっぱり、いくら魔法とはいえ、ネズミに御者をやらせるなんて無茶だったんだわ……』
ネズミに御者?
突然飛び出してきた不可解な言葉に、ジャックは首を傾げる。確かに街道で見つかったという女の死体の近くには、ネズミの死体やら砕け散ったカボチャやら、変な物がいくつか落ちていたらしいが。
『靴を頼りに探しているということは、王子様は私の顔をはっきりとは覚えてないのよ。当然よね、一度会っただけの相手だもの。もちろん、言葉で“あの日舞踏会で踊った相手は私なんです”って訴えることはできるわよ……でも、もし嘘なんじゃないかって疑われたら? 証拠を見せろって言われたらどうしたらいいの?…………{幽霊には足がないんだから、もう私ガラスの靴なんて履けないわ}』
そう言って、幽霊がが泣き崩れた弾みでひらりとめくれあがったスカートの下には、
ーーーー確かに足がなかった。
◾️この問題の正式タイトル◾️
『死ンデレラ』
◾️簡易解説◾️
幽霊の名はシンデレラ。城の舞踏会から帰る途中、カボチャの馬車を飛ばしすぎて事故で死んでしまい、幽霊の自分にはもう足がなく、ガラスの靴を履いて「舞踏会で踊った相手は自分だと」証明することができないと思っている。
◾️別解解説◾️
霊体ではそもそも物体に触ることができず、ガラスの靴が履けないから。
「シンデレラ」が「幽霊になったせい」で「ガラスの靴が履けないことを嘆いている」という部分を当ててくだされば、どちらの解答でも正解とします。
「セピア色の胸騒ぎ」「29Good」
良質:27票物語:2票
あなたは行きつけの『喫茶店』にやって来ました。
入店した際、店内には三人の人間がいました。
いつも気怠そうにしているアルバイト店員『有田灰斗(アリタ ハイト)』
常連客である近所のご婦人『暮井マミ子(クレイ マミコ)』
同じく常連客の女子大生『御茶ノ水秋葉(オチャノミズ アキハ)』
の三人です。
あなたは適当な『テーブル』を選んで、いつものように『カフェラテ』を注文しました。そうして運ばれて来たカフェラテにいつものように口を付けようとしたのですが、
そのときです。
ぞ く り と ……
あなたは何だかとても嫌な予感を察知しました。このままカフェラテを飲んではいけないような気がするのです。
しかし、何故自分がそんな風に感じるのか、あなたは自分でも理解できていません。
このままでは、頭の片隅で確かに点滅している危険信号をきっと気のせいだとろう振り払って、あなたはカフェラテを飲んでしまうことでしょう……。
◆ ◆ ◆
《ルール説明》
あなたの目的は何故自分がカフェラテを飲んではいけないと感じたのか、その根拠に思い至ってカフェラテを飲むのをやめることです。
あなたは質問欄に書き込むことで、下記の三つの行動をとることができます。
【①『』を観察する】
この問題には本文と回答に『』が付いているワードがいくつも登場します。そういった『』のワードに対して取ることができる行動です。
店内にある『』をよく見たり『』に対して聞き耳を立てたりして新たな情報を得ることができます。
【②『』について思い出す】
『』について知っていることを思い出します。
【③〜〜だと推理する】
考えが正しいかどうかを確認することができます。
最終的には“私はこういう理由で自分がカフェラテを飲んではいけないと感じたのだと推理します”のように、この推理するのコマンドを使って、カフェラテを飲んではいけないと感じた理由を詳しく説明してくだされば問題クリアとなります。
そういった最終的なまとめとしてだけではなく、こういう方向性で調べていこうと考えてるんだけどこれであってるかな?のような確認作業にもりようできる機能です。
入店した際、店内には三人の人間がいました。
いつも気怠そうにしているアルバイト店員『有田灰斗(アリタ ハイト)』
常連客である近所のご婦人『暮井マミ子(クレイ マミコ)』
同じく常連客の女子大生『御茶ノ水秋葉(オチャノミズ アキハ)』
の三人です。
あなたは適当な『テーブル』を選んで、いつものように『カフェラテ』を注文しました。そうして運ばれて来たカフェラテにいつものように口を付けようとしたのですが、
そのときです。
ぞ く り と ……
あなたは何だかとても嫌な予感を察知しました。このままカフェラテを飲んではいけないような気がするのです。
しかし、何故自分がそんな風に感じるのか、あなたは自分でも理解できていません。
このままでは、頭の片隅で確かに点滅している危険信号をきっと気のせいだとろう振り払って、あなたはカフェラテを飲んでしまうことでしょう……。
◆ ◆ ◆
《ルール説明》
あなたの目的は何故自分がカフェラテを飲んではいけないと感じたのか、その根拠に思い至ってカフェラテを飲むのをやめることです。
あなたは質問欄に書き込むことで、下記の三つの行動をとることができます。
【①『』を観察する】
この問題には本文と回答に『』が付いているワードがいくつも登場します。そういった『』のワードに対して取ることができる行動です。
店内にある『』をよく見たり『』に対して聞き耳を立てたりして新たな情報を得ることができます。
【②『』について思い出す】
『』について知っていることを思い出します。
【③〜〜だと推理する】
考えが正しいかどうかを確認することができます。
最終的には“私はこういう理由で自分がカフェラテを飲んではいけないと感じたのだと推理します”のように、この推理するのコマンドを使って、カフェラテを飲んではいけないと感じた理由を詳しく説明してくだされば問題クリアとなります。
そういった最終的なまとめとしてだけではなく、こういう方向性で調べていこうと考えてるんだけどこれであってるかな?のような確認作業にもりようできる機能です。
18年07月16日 21:00
【新・形式】 [オリオン]
【新・形式】 [オリオン]

まとメモに例題が貼ってあります。質問の仕方の参考になれば幸いです。
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【回答一覧】
【★が付いている回答が良質です】
『喫茶店』
《喫茶店を観察する》
あなたは店内を見回しました。いつもと変わりない、喫茶店らしい落ち着いた内装の店です。特に変わったところはありません。
《喫茶店について思い出す》
あなたはこの喫茶店について自分が知っている情報を思い出してみました。
この店の名前は喫茶アフタヌーン。アフタヌーンティーが由来のその店名の通り紅茶がメインの喫茶店で、あなたのようにカフェラテや『コーヒー』の類を注文する客はかなり珍しいです。
『コーヒー』
《コーヒーを観察する》
あなたはコーヒーを観察しようとしましたが観察対象になるコーヒーがこの場にはありません。特にコーヒーを観察する必要はないようです。
《コーヒーについて思い出す》
★あなたは、御茶ノ水はこの店に来るといつも決まってブラックコーヒーを飲んでいたということを思い出しました。
『有田灰斗』
《有田灰斗を観察する》
有田に目を向けると、彼は暮井婦人に何やら文句を言われています。『文句を言っている暮井婦人』はとても不機嫌そうです。
《有田について思い出す》
★有田は無精髭を生やした、身なりからして適当さがにじみ出ている男です。いつ来てもいかにも面倒臭そうに仕事をしていて、
あなたは有田のことを、
どうにかして少しでも仕事をサボりたい
できるだけ手抜きをしたい
そういう考えが態度に出ているとても嫌な店員だと感じています。
『暮井マミ子』
《暮井マミ子を観察する》
暮井マミ子に目を向けると、彼女は何やら有田に向かって文句を言っています。『文句を言っている暮井婦人』はとても不機嫌そうです。
《暮井マミ子について思い出す》
暮井婦人は少々クレーマー気質の強気な女性で、今までにも、何度も彼女が有田の適当な勤務態度に抗議しているのを見かけたことがあります。
しかしあなた自身有田の勤務態度にあまり良い印象を持っていないので、あなたは彼女のことを理不尽なクレーマーというより、キツイ態度のせいで誤解されがちだけどちゃんとした理由や証拠があって注意をする人だと思っています。
『文句を言っている暮井』
《文句を言っている暮井を観察する》
★頼んだ紅茶がやけにぬるい!
淹れたてとは思えないんだけど!あんた!ちゃんと紅茶淹れたんでしょうねっ!?
そんな風に怒鳴っている暮井の声があなたの席まではっきりと聴こえてきました。
《文句を言っている暮井を思い出す》
★暮井婦人が有田のだらしない接客態度に苦言を呈すのはこの喫茶店では日常茶飯事です。
そういえばついこの間来店した時には、
ちょっと!!
見てこのカップ!口紅がベットリ付いてるんだけど!あんたちゃんとカップ洗ってんの!?
と彼女が有田に向かって激昂していました。あの時は確か御茶ノ水もたまたま店に居合わせていて、暮井のすごい剣幕に驚いた顔をしていたのをよく覚えています。
『御茶ノ水秋葉』
《御茶ノ水秋葉を観察する》
★あなたは御茶ノ水のことを観察しようとしましたが、御茶ノ水は既にこの場にはいません。
そういえば、
自分が店に入ってきたのと入れ違いになる形で御茶ノ水は何やらガサゴソと帰り支度を始めて、カフェラテを注文する頃にはお会計を済ませて店から出て行ってしまった
ということを思い出します。
それと同時に、あなたは『店を出て行く前の御茶ノ水の様子』に何か強い違和感を感じます。
《御茶ノ水秋葉について思い出す》
★近所でも有名なプライドの高いお嬢様です。美人ですが性格がすこぶる悪く、あなたは以前この店で些細なことから彼女と言い争いになったことがあり、彼女に嫌われていると自覚しています。
親が大きな病院を営んでいて、彼女も現在はどこかの医大に通っていたはずです。
『店を出て行く前の御茶ノ水の様子』
《店を出て行く前の御茶ノ水の様子を観察する》
時系列的に過去の出来事なので観察することはできません。《思い出す》しかないようです。
《店を出て行く前の御茶ノ水の様子を思い出す》
★御茶ノ水は帰る直前に、飲んでいたらしいコーヒーに『スティックシュガー』で砂糖を入れているように見えました。にも関わらず彼女はその後コーヒーに一口も口を付けることなく店から出て行ってしまい、彼女のテーブルには『中身が半分ほど残ったコーヒーカップ』だけが残されていました。
『スティックシュガー』
《スティックシュガーを観察する》
★スティックシュガーを観察することはできません。何故ならこの場にはスティックシュガーなんて無いのですから。
《スティックシュガーについて思い出す》
★彼女の細い指先から砂時計の砂のようにサラサラと、白い粒が、カップへと流れ落ちて行く様子が鮮明に脳内に蘇ります。思い返せば思い返すほど、嫌な予感がますます強くなっていくような気がしました。
『中身が半分ほど残ったコーヒーカップ』
《中身が半分ほど残ったコーヒーカップを観察する》
★御茶ノ水が飲んでいたコーヒーは既に有田が片付けてしまったので観察することはできません。……観察できない、はずなのですが、あなたは不思議と観察ができるような気がしました。
《中身が半分ほど残ったコーヒーカップについて思い出す》
★あなたは、いつもはバッチリ化粧をしている御茶ノ水が今日は口紅を付けていなかったことに気付きます。そのおかげで彼女が使っていたカップは口紅の跡も無くとても綺麗な状態でした。
『テーブル』
《テーブルを観察する》
★テーブルの上にはメニュー表と紙ナプキン。そして何の変哲も無い角砂糖が入ったシュガーポットが置いてあります。
《テーブルについて思い出す》
あなたは小さい頃にクレヨンで家のリビングのテーブルに落書きをして母親にものすごく叱られたことをふと思い出しました……すこしだけ懐かしい気分になりました。
今回の状況には関係のない、ただの素敵な思い出です。
『カフェラテ』
《カフェラテを観察する》
あなたがいつも飲んでいるカフェラテです。一見した限りでは特におかしなところはなく美味しそうですが……何故か嫌な予感がします。
《カフェラテについて思い出す》
★コーヒーに牛乳を混ぜて作る、あなたが好きな飲み物です。そういえば……注文してから運ばれて来るまでの時間が妙に早かったような気がします。
◆ ◆ ◆
あなたは前々から【職務怠慢な有田が食器を洗っていないどころか、客の飲み残しを他の客に使い回して提供しているのかもしれない】という事実に薄々勘付いています。
そして今日の御茶ノ水のおかしな行動に、見逃せない違和感を感じます。
以上を踏まえて、
御茶ノ水もあなたと同様に有田が客の飲み残しを使いまわしていることに気がついており、
【飲み残したコーヒーがあなたのカフェオレとして再利用されるであろうことを見越した上で、御茶ノ水が砂糖を入れるふりをして毒を入れた】
ということを推理できれば嫌な予感の正体は解明となります。
“解明できたあなた”様!
あなたはカフェオレを飲むのをやめ、事無きを得ることができました!
心よりおめでとうございます!
“解明できなかったあなた”様は…………………………。
【★が付いている回答が良質です】
『喫茶店』
《喫茶店を観察する》
あなたは店内を見回しました。いつもと変わりない、喫茶店らしい落ち着いた内装の店です。特に変わったところはありません。
《喫茶店について思い出す》
あなたはこの喫茶店について自分が知っている情報を思い出してみました。
この店の名前は喫茶アフタヌーン。アフタヌーンティーが由来のその店名の通り紅茶がメインの喫茶店で、あなたのようにカフェラテや『コーヒー』の類を注文する客はかなり珍しいです。
『コーヒー』
《コーヒーを観察する》
あなたはコーヒーを観察しようとしましたが観察対象になるコーヒーがこの場にはありません。特にコーヒーを観察する必要はないようです。
《コーヒーについて思い出す》
★あなたは、御茶ノ水はこの店に来るといつも決まってブラックコーヒーを飲んでいたということを思い出しました。
『有田灰斗』
《有田灰斗を観察する》
有田に目を向けると、彼は暮井婦人に何やら文句を言われています。『文句を言っている暮井婦人』はとても不機嫌そうです。
《有田について思い出す》
★有田は無精髭を生やした、身なりからして適当さがにじみ出ている男です。いつ来てもいかにも面倒臭そうに仕事をしていて、
あなたは有田のことを、
どうにかして少しでも仕事をサボりたい
できるだけ手抜きをしたい
そういう考えが態度に出ているとても嫌な店員だと感じています。
『暮井マミ子』
《暮井マミ子を観察する》
暮井マミ子に目を向けると、彼女は何やら有田に向かって文句を言っています。『文句を言っている暮井婦人』はとても不機嫌そうです。
《暮井マミ子について思い出す》
暮井婦人は少々クレーマー気質の強気な女性で、今までにも、何度も彼女が有田の適当な勤務態度に抗議しているのを見かけたことがあります。
しかしあなた自身有田の勤務態度にあまり良い印象を持っていないので、あなたは彼女のことを理不尽なクレーマーというより、キツイ態度のせいで誤解されがちだけどちゃんとした理由や証拠があって注意をする人だと思っています。
『文句を言っている暮井』
《文句を言っている暮井を観察する》
★頼んだ紅茶がやけにぬるい!
淹れたてとは思えないんだけど!あんた!ちゃんと紅茶淹れたんでしょうねっ!?
そんな風に怒鳴っている暮井の声があなたの席まではっきりと聴こえてきました。
《文句を言っている暮井を思い出す》
★暮井婦人が有田のだらしない接客態度に苦言を呈すのはこの喫茶店では日常茶飯事です。
そういえばついこの間来店した時には、
ちょっと!!
見てこのカップ!口紅がベットリ付いてるんだけど!あんたちゃんとカップ洗ってんの!?
と彼女が有田に向かって激昂していました。あの時は確か御茶ノ水もたまたま店に居合わせていて、暮井のすごい剣幕に驚いた顔をしていたのをよく覚えています。
『御茶ノ水秋葉』
《御茶ノ水秋葉を観察する》
★あなたは御茶ノ水のことを観察しようとしましたが、御茶ノ水は既にこの場にはいません。
そういえば、
自分が店に入ってきたのと入れ違いになる形で御茶ノ水は何やらガサゴソと帰り支度を始めて、カフェラテを注文する頃にはお会計を済ませて店から出て行ってしまった
ということを思い出します。
それと同時に、あなたは『店を出て行く前の御茶ノ水の様子』に何か強い違和感を感じます。
《御茶ノ水秋葉について思い出す》
★近所でも有名なプライドの高いお嬢様です。美人ですが性格がすこぶる悪く、あなたは以前この店で些細なことから彼女と言い争いになったことがあり、彼女に嫌われていると自覚しています。
親が大きな病院を営んでいて、彼女も現在はどこかの医大に通っていたはずです。
『店を出て行く前の御茶ノ水の様子』
《店を出て行く前の御茶ノ水の様子を観察する》
時系列的に過去の出来事なので観察することはできません。《思い出す》しかないようです。
《店を出て行く前の御茶ノ水の様子を思い出す》
★御茶ノ水は帰る直前に、飲んでいたらしいコーヒーに『スティックシュガー』で砂糖を入れているように見えました。にも関わらず彼女はその後コーヒーに一口も口を付けることなく店から出て行ってしまい、彼女のテーブルには『中身が半分ほど残ったコーヒーカップ』だけが残されていました。
『スティックシュガー』
《スティックシュガーを観察する》
★スティックシュガーを観察することはできません。何故ならこの場にはスティックシュガーなんて無いのですから。
《スティックシュガーについて思い出す》
★彼女の細い指先から砂時計の砂のようにサラサラと、白い粒が、カップへと流れ落ちて行く様子が鮮明に脳内に蘇ります。思い返せば思い返すほど、嫌な予感がますます強くなっていくような気がしました。
『中身が半分ほど残ったコーヒーカップ』
《中身が半分ほど残ったコーヒーカップを観察する》
★御茶ノ水が飲んでいたコーヒーは既に有田が片付けてしまったので観察することはできません。……観察できない、はずなのですが、あなたは不思議と観察ができるような気がしました。
《中身が半分ほど残ったコーヒーカップについて思い出す》
★あなたは、いつもはバッチリ化粧をしている御茶ノ水が今日は口紅を付けていなかったことに気付きます。そのおかげで彼女が使っていたカップは口紅の跡も無くとても綺麗な状態でした。
『テーブル』
《テーブルを観察する》
★テーブルの上にはメニュー表と紙ナプキン。そして何の変哲も無い角砂糖が入ったシュガーポットが置いてあります。
《テーブルについて思い出す》
あなたは小さい頃にクレヨンで家のリビングのテーブルに落書きをして母親にものすごく叱られたことをふと思い出しました……すこしだけ懐かしい気分になりました。
今回の状況には関係のない、ただの素敵な思い出です。
『カフェラテ』
《カフェラテを観察する》
あなたがいつも飲んでいるカフェラテです。一見した限りでは特におかしなところはなく美味しそうですが……何故か嫌な予感がします。
《カフェラテについて思い出す》
★コーヒーに牛乳を混ぜて作る、あなたが好きな飲み物です。そういえば……注文してから運ばれて来るまでの時間が妙に早かったような気がします。
◆ ◆ ◆
あなたは前々から【職務怠慢な有田が食器を洗っていないどころか、客の飲み残しを他の客に使い回して提供しているのかもしれない】という事実に薄々勘付いています。
そして今日の御茶ノ水のおかしな行動に、見逃せない違和感を感じます。
以上を踏まえて、
御茶ノ水もあなたと同様に有田が客の飲み残しを使いまわしていることに気がついており、
【飲み残したコーヒーがあなたのカフェオレとして再利用されるであろうことを見越した上で、御茶ノ水が砂糖を入れるふりをして毒を入れた】
ということを推理できれば嫌な予感の正体は解明となります。
“解明できたあなた”様!
あなたはカフェオレを飲むのをやめ、事無きを得ることができました!
心よりおめでとうございます!
“解明できなかったあなた”様は…………………………。