「未来の宇宙船は船酔いがひどいらしい」「31Good」
良質:12票トリック:2票物語:2票納得感:15票
2×××年のこと。
亀山カメオは、長年の努力の末、人間とよく似た姿の地球外生命体の住む、ベルン星を見つけた。
そして自ら宇宙船でベルン星へと向かい、そこで、ベルン星の人々との同盟を結んだ。
それからというもの、地球人とベルン人の間で、科学技術が交換されたり、移住が盛んに行われたりと、それ以降の深い交流関係の発端となった。
その発端となったのが亀山カメオだったために、{「船酔いのひどい亀山カメオ」と後世で語り継がれるようになった}。
カメオは、宇宙船でほとんど船酔いをしていないのに、一体なぜだろう?
亀山カメオは、長年の努力の末、人間とよく似た姿の地球外生命体の住む、ベルン星を見つけた。
そして自ら宇宙船でベルン星へと向かい、そこで、ベルン星の人々との同盟を結んだ。
それからというもの、地球人とベルン人の間で、科学技術が交換されたり、移住が盛んに行われたりと、それ以降の深い交流関係の発端となった。
その発端となったのが亀山カメオだったために、{「船酔いのひどい亀山カメオ」と後世で語り継がれるようになった}。
カメオは、宇宙船でほとんど船酔いをしていないのに、一体なぜだろう?
21年03月10日 16:09
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
50問目!!
解説を見る
【簡易解説】
2741年に、亀山カメオがベルン星を発見、同年、ベルン星との同盟を結んだ。
{「ふなよいのひどい 亀山カメオ」
その語呂合わせで年代を覚えるため。}
【蛇足】
3×××年、日本の中学校にて。
歴史の先生
「2741年 亀山カメオが、ベルン星を発見、その後ベルン星に向かい、二ヶ星間同盟を結びました。
2741年、この年を境に、現在のようなベルン人との交流が深まっていきました。とても大事な年で、亀山カメオとともに覚えてしまいましょう。
【{ふなよい(2741)のひどい亀山カメオ}】
、と。
皆さん一度は聞いたことあると思いますが、この語呂合わせで完璧ですね!
実際亀山カメオは船酔いなんてほとんどしていなかったみたいですけど」
2741年に、亀山カメオがベルン星を発見、同年、ベルン星との同盟を結んだ。
{「ふなよいのひどい 亀山カメオ」
その語呂合わせで年代を覚えるため。}
【蛇足】
3×××年、日本の中学校にて。
歴史の先生
「2741年 亀山カメオが、ベルン星を発見、その後ベルン星に向かい、二ヶ星間同盟を結びました。
2741年、この年を境に、現在のようなベルン人との交流が深まっていきました。とても大事な年で、亀山カメオとともに覚えてしまいましょう。
【{ふなよい(2741)のひどい亀山カメオ}】
、と。
皆さん一度は聞いたことあると思いますが、この語呂合わせで完璧ですね!
実際亀山カメオは船酔いなんてほとんどしていなかったみたいですけど」
「はレょごはん」「31Good」
良質:15票トリック:15票物語:1票
私が仕事から帰ってくると、1枚のメモがテーブルに置いてあった。
妻と一緒に買い物に出掛けている、娘のハナからの置き手紙だ。
「えーと、晩ごはんは『はなごはん』…?いや、『ははごはん』か?どっちだ?」
読み書き覚えたての娘が書いた稚拙な文に四苦八苦する私。
ウチでは、各々の大好物のみで構成されたメニューをそれぞれ
「母ごはん」「父ごはん」「ハナごはん」
と呼称している。
どうやら、ハナは私に晩ごはんのメニューが何であるかを教えてくれているらしい。
・・・
「なるほど。今日の晩ごはんは『母ごはん』か。楽しみだな。」
今日の晩ごはんは「母ごはん」だ。間違いない。
一瞬だけ迷ったが、
この文を書いたのが妻ではなくハナであることを考えれば、迷うことなど無かったな。
――――――――――――――――――――――――――
ハナの書いた手紙の{全文}を{ひらがな16文字}で答えよ。
妻と一緒に買い物に出掛けている、娘のハナからの置き手紙だ。
「えーと、晩ごはんは『はなごはん』…?いや、『ははごはん』か?どっちだ?」
読み書き覚えたての娘が書いた稚拙な文に四苦八苦する私。
ウチでは、各々の大好物のみで構成されたメニューをそれぞれ
「母ごはん」「父ごはん」「ハナごはん」
と呼称している。
どうやら、ハナは私に晩ごはんのメニューが何であるかを教えてくれているらしい。
・・・
「なるほど。今日の晩ごはんは『母ごはん』か。楽しみだな。」
今日の晩ごはんは「母ごはん」だ。間違いない。
一瞬だけ迷ったが、
この文を書いたのが妻ではなくハナであることを考えれば、迷うことなど無かったな。
――――――――――――――――――――――――――
ハナの書いた手紙の{全文}を{ひらがな16文字}で答えよ。
21年08月05日 23:31
【20の扉】 [るょ]
【20の扉】 [るょ]
まったり解答※挿絵はイメージ図です
解説を見る
<ばんごは>
<んははな>
<ごはんよ>
<ははより>
「{晩御飯はハナごはんよ 母より}」
左上から右下へ、普通に読むとそう読める。
…いやいや、このメモを書いたのは紛れもなくハナだ。妻ではない。
猛練習で会得した、ウチの娘特有のとても美しいひらがなで書かれている。
美しすぎる…天才か?
「…そうすると、やっぱり、この方向に読むのが正しいよな…。」
左上から右下へ、縦に読んでみる。
「{晩御飯は母ごはんよ ハナより}」
・・・
「ハナ。縦書きの文章は、普通は右から左に書くものだよ」
母ごはんに舌鼓をうちながら、ハナにそう教えてあげたのだった。
・4×4の文章(イメージ図は大まかなヒント)
・私が迷っていたのはひらがな2文字目の読み方ではなく『読む方向』
・最後の「○○より」が正しい方が、正しい読み順であると判断できる。
以上の要素を満たすひらがな16文字の文章が解答です。
(もしも別解が見つかったら とてもすごい!と称賛しながら正解にすること)
<んははな>
<ごはんよ>
<ははより>
「{晩御飯はハナごはんよ 母より}」
左上から右下へ、普通に読むとそう読める。
…いやいや、このメモを書いたのは紛れもなくハナだ。妻ではない。
猛練習で会得した、ウチの娘特有のとても美しいひらがなで書かれている。
美しすぎる…天才か?
「…そうすると、やっぱり、この方向に読むのが正しいよな…。」
左上から右下へ、縦に読んでみる。
「{晩御飯は母ごはんよ ハナより}」
・・・
「ハナ。縦書きの文章は、普通は右から左に書くものだよ」
母ごはんに舌鼓をうちながら、ハナにそう教えてあげたのだった。
・4×4の文章(イメージ図は大まかなヒント)
・私が迷っていたのはひらがな2文字目の読み方ではなく『読む方向』
・最後の「○○より」が正しい方が、正しい読み順であると判断できる。
以上の要素を満たすひらがな16文字の文章が解答です。
(もしも別解が見つかったら とてもすごい!と称賛しながら正解にすること)
「【夏季休暇の闇扉】一択の……」「31Good」
良質:24票トリック:4票物語:1票納得感:2票
<{⬜︎}>【の部分に入る数字は6しかない】と知っていたにもかかわらず、6ではない数字を答えた学生が10人もいた。
一体なぜ?
一体なぜ?
23年09月16日 01:00
【ウミガメのスープ】 [霜ばしら]
【ウミガメのスープ】 [霜ばしら]
重い時用の解説文→ https://note.com/keccyap/n/na2085ea45417
解説を見る
【〖 答え 〗】
仲間内のとある男女を肝試しのペアにするため、くじ引きに細工をして口裏を合わせていたから。
同じサークルのカメオに片想いしていたが、中々二人きりになるチャンスがなく、告白するタイミングを見失いかけていたカメコ。
そんなこんなで夏休みが始まり、サークル仲間と肝試しをすることに。
夏休み中に告白すると決めたカメコは、{カメオとペアにしてほしい}とみんなに頼みこんだ。
前々から、両片思い状態の二人をじれったく思っていた仲間たちは、嬉々としてカメコに協力したという。
こうして、{6しか入ってないくじ}が用意され、カメコとカメコ以外の者は、「何だった?」「3」「私も3!」という風に、他の数字を引いたふりをして適当にペアを作るという{やらせ}が行なわれた。
ちなみに二人の順番が最後なのは、戻って来る彼らをみんなで祝福するため。
その後の酒盛りは、二人を肴に盛り上がること請け合いである。
仲間内のとある男女を肝試しのペアにするため、くじ引きに細工をして口裏を合わせていたから。
同じサークルのカメオに片想いしていたが、中々二人きりになるチャンスがなく、告白するタイミングを見失いかけていたカメコ。
そんなこんなで夏休みが始まり、サークル仲間と肝試しをすることに。
夏休み中に告白すると決めたカメコは、{カメオとペアにしてほしい}とみんなに頼みこんだ。
前々から、両片思い状態の二人をじれったく思っていた仲間たちは、嬉々としてカメコに協力したという。
こうして、{6しか入ってないくじ}が用意され、カメコとカメコ以外の者は、「何だった?」「3」「私も3!」という風に、他の数字を引いたふりをして適当にペアを作るという{やらせ}が行なわれた。
ちなみに二人の順番が最後なのは、戻って来る彼らをみんなで祝福するため。
その後の酒盛りは、二人を肴に盛り上がること請け合いである。
「【4枚謎】あなたに贈る謎解き」「31Good」
良質:18票トリック:6票物語:6票納得感:1票
South West East Northの4枚で構成される4枚謎を作成したカメオ。上記の画像は4枚謎_完成版_最新であり、これは4枚謎_完成版と比べて一ヵ所加筆が加えられている。
4枚謎を全て解いた上で、カメオが何を書き加えたのか1文字で答えてほしい。
4枚謎を全て解いた上で、カメオが何を書き加えたのか1文字で答えてほしい。
23年12月25日 19:09
【20の扉】 [うつま]
【20の扉】 [うつま]
☆
解説を見る
4枚謎_完成版_解説
解説
この4枚謎の答えはもともと、「{だいす}」「{きあい}」「{してい}」「{くりすます}」であった。枠線が薄くなっている文字を除いて繋げると、「{だいすきあいしています}」と読むことができる。
この謎は、カメオが妻に愛を伝えるために作った謎解きだったのだ。
しかし、いざ妻に解かせようとした直前、カメオは急に気恥ずかしくなってしまった。こんな方法で愛を伝えるなんて、子供じみていると思われないだろうか、と。カメオは応急処置としてSouthの謎の答えのマスの数を変え、潜ませていた愛のメッセージを消した。
よって、カメオが最後に書き加えたのは、【コ】である。
きっかけは、些細な喧嘩だった。日常の中にある、本当にどうでもいいようなことで妻と{言い合い}になって、怒った妻はその日一日口をきいてくれなくなった。
その翌日にはお互いにごめんと謝って、何事もなかったかのように日々は再開した。
でも、あの日から、ほんの少しだけ。妻と私の間の距離が遠くなった気がした。
私の愛が冷めた訳ではない。今でも妻のことは一番に愛している。でも、妻はもしかしたら、そうは思っていないのかもしれない。もう愛が冷めてしまったのだと妻には思われているのかもしれない。
もしそうだとしたら、私はちゃんと、妻に愛を伝えなければならない。その手段として思いついたのが、高校生の頃から趣味にしていた謎解きだった。
「{だいすきあいしています}」が現れる謎解きを作ったのは、そんな次第だった。
12/25クリスマス。もともとクリスマス用に買っていた小物をプレゼントしたあと、「そういえば、もうひとつプレゼントがあるんだ」と準備していた4枚謎について妻に話した。
「最近忙しそうにしてると思ったら、そんなもの作ってたなんて。好きな物に一途なところ、昔から変わんないね」
そう笑う妻の姿は、私が妻に初めて出会ったあの頃と何も変わっていなかった。その姿を見て私は、変わらない日常に不安を感じてしまった自分を恥じた。確かにそこにあった幸せを、つまらない妄想で見失ってしまっていたことを恥じた。
そして何より冷静になって考えてみると、謎解きで愛を伝えるなんていう子供でも思いつかないような作戦を、大の大人が本気になって実行しているというこの状況が、呆れるほど恥ずかしく思えてきた。
「ちょっと今から謎を印刷してくるよ」
私はそう言って書斎に走り、「{だいす}」が答えになる謎が「{さいころ}」が答えに変わるように、一箇所修正を加えてから謎を印刷して妻に渡した。
妻は私が想定していたより遥かに早いスピードで4枚の謎を解き終わり、「答えはクリスマスでしょ」と笑って私に伝えた。
なぜだか恥ずかしそうに笑う妻が可愛くて、愛してるの言葉はちゃんと言葉にして言おう。そう決めた。
しかしその愛の言葉が私の口から出る前に、私は思わぬ不意打ちを受けた。
「私も愛してるよ」
「えっ?」
驚く私に、妻はSouthの答えの4マス目にバツを書いて潰し、答えを「{だいす}」にして埋めた紙を私に見せた。
そういえば、昔から妻は私よりもずっと謎解きが得意だった。
━━━━━━━━━━━━━━━
あとがき
私にとっての2023年は、{謎解き}の年でした。
ウミガメのスープを布教するために謎解きサークルに入ったのがきっかけで、月に6回くらい謎解き公演に行ったり、いくつか謎解き制作に関わらせてもらったり、気づけば謎解きまみれの日々です。
ウミガメのスープと謎解き、その両方に魅せられた人間として、両者の魅力を最大限に表現できる問題を作ってみたい。そう思って作ったのがこの問題です。皆さんの口には合ったでしょうか。
これを機に、謎解きの楽しさに気づいていただけたら幸いです。
それでは皆さん、【{メリークリスマス}】
解説
この4枚謎の答えはもともと、「{だいす}」「{きあい}」「{してい}」「{くりすます}」であった。枠線が薄くなっている文字を除いて繋げると、「{だいすきあいしています}」と読むことができる。
この謎は、カメオが妻に愛を伝えるために作った謎解きだったのだ。
しかし、いざ妻に解かせようとした直前、カメオは急に気恥ずかしくなってしまった。こんな方法で愛を伝えるなんて、子供じみていると思われないだろうか、と。カメオは応急処置としてSouthの謎の答えのマスの数を変え、潜ませていた愛のメッセージを消した。
よって、カメオが最後に書き加えたのは、【コ】である。
きっかけは、些細な喧嘩だった。日常の中にある、本当にどうでもいいようなことで妻と{言い合い}になって、怒った妻はその日一日口をきいてくれなくなった。
その翌日にはお互いにごめんと謝って、何事もなかったかのように日々は再開した。
でも、あの日から、ほんの少しだけ。妻と私の間の距離が遠くなった気がした。
私の愛が冷めた訳ではない。今でも妻のことは一番に愛している。でも、妻はもしかしたら、そうは思っていないのかもしれない。もう愛が冷めてしまったのだと妻には思われているのかもしれない。
もしそうだとしたら、私はちゃんと、妻に愛を伝えなければならない。その手段として思いついたのが、高校生の頃から趣味にしていた謎解きだった。
「{だいすきあいしています}」が現れる謎解きを作ったのは、そんな次第だった。
12/25クリスマス。もともとクリスマス用に買っていた小物をプレゼントしたあと、「そういえば、もうひとつプレゼントがあるんだ」と準備していた4枚謎について妻に話した。
「最近忙しそうにしてると思ったら、そんなもの作ってたなんて。好きな物に一途なところ、昔から変わんないね」
そう笑う妻の姿は、私が妻に初めて出会ったあの頃と何も変わっていなかった。その姿を見て私は、変わらない日常に不安を感じてしまった自分を恥じた。確かにそこにあった幸せを、つまらない妄想で見失ってしまっていたことを恥じた。
そして何より冷静になって考えてみると、謎解きで愛を伝えるなんていう子供でも思いつかないような作戦を、大の大人が本気になって実行しているというこの状況が、呆れるほど恥ずかしく思えてきた。
「ちょっと今から謎を印刷してくるよ」
私はそう言って書斎に走り、「{だいす}」が答えになる謎が「{さいころ}」が答えに変わるように、一箇所修正を加えてから謎を印刷して妻に渡した。
妻は私が想定していたより遥かに早いスピードで4枚の謎を解き終わり、「答えはクリスマスでしょ」と笑って私に伝えた。
なぜだか恥ずかしそうに笑う妻が可愛くて、愛してるの言葉はちゃんと言葉にして言おう。そう決めた。
しかしその愛の言葉が私の口から出る前に、私は思わぬ不意打ちを受けた。
「私も愛してるよ」
「えっ?」
驚く私に、妻はSouthの答えの4マス目にバツを書いて潰し、答えを「{だいす}」にして埋めた紙を私に見せた。
そういえば、昔から妻は私よりもずっと謎解きが得意だった。
━━━━━━━━━━━━━━━
あとがき
私にとっての2023年は、{謎解き}の年でした。
ウミガメのスープを布教するために謎解きサークルに入ったのがきっかけで、月に6回くらい謎解き公演に行ったり、いくつか謎解き制作に関わらせてもらったり、気づけば謎解きまみれの日々です。
ウミガメのスープと謎解き、その両方に魅せられた人間として、両者の魅力を最大限に表現できる問題を作ってみたい。そう思って作ったのがこの問題です。皆さんの口には合ったでしょうか。
これを機に、謎解きの楽しさに気づいていただけたら幸いです。
それでは皆さん、【{メリークリスマス}】
「【BS】食わず嫌いにゃ質より量よ」「30Good」
良質:6票トリック:6票物語:13票納得感:5票
ラテラ王国の王子であるレオンは、生まれたときから箱入り息子として甘やかされてきた。
そんな王子が10歳になり、隣国ボーノの王宮を初めて訪れたときのこと。
ボーノにはダジャカルデという名物料理があり、シェフたちはこの料理で王子をもてなそうとしていた。
しかし王子は「おいしくなさそうだからいらない」と言って口をつけようとしない。
それを見たシェフたちは一度彼の皿を下げると、ダジャカルデを超大盛りにして提供し直した。
一体なぜ?
------------------------
この問題は100問出題を記念したBS問題です。
出題後30分が経過、または正解が出た時点から、
ボケて良し雑談して良し、良識とモラルの範囲内で何でもアリな1時間の「BSタイム」に移行します。
BSタイム終了後は、何事もなかったかのように問題を解決する作業に戻ってください。
皆さんで一緒に楽しみましょう!
そんな王子が10歳になり、隣国ボーノの王宮を初めて訪れたときのこと。
ボーノにはダジャカルデという名物料理があり、シェフたちはこの料理で王子をもてなそうとしていた。
しかし王子は「おいしくなさそうだからいらない」と言って口をつけようとしない。
それを見たシェフたちは一度彼の皿を下げると、ダジャカルデを超大盛りにして提供し直した。
一体なぜ?
------------------------
この問題は100問出題を記念したBS問題です。
出題後30分が経過、または正解が出た時点から、
ボケて良し雑談して良し、良識とモラルの範囲内で何でもアリな1時間の「BSタイム」に移行します。
BSタイム終了後は、何事もなかったかのように問題を解決する作業に戻ってください。
皆さんで一緒に楽しみましょう!
23年02月10日 21:00
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]
ハッピーラテシンバースデー!
解説を見る
『簡易解説』
ラテラ王国の捕虜として独りボーノの王宮に連れてこられた王子。
王子がダジャカルデへの毒の混入を警戒して口をつけないことに気づいたシェフたちは、一つの皿に盛られた料理を大勢で食べる方式にすることで、毒の心配をなくし、同時に王子との親睦を深めて安心させてあげたいと考えた。
長く続いた戦争は、ラテラ王国の和平受諾宣言によって終わりを迎えた。
それは事実上の敗北であり、王国は隣国ボーノの属国かのような扱いを甘んじて受け入れるしかなかった。
ボーノはラテラ王国の裏切りを警戒し、王位継承者である王子を{人質}として差し出すよう求めた。
たった一人の王子として、戦火にさらされぬよう極力城から出さずに育てられてきたレオンが、国境を跨いだ瞬間であった。
ラテラ王国とのさらなる敵対は本意ではないボーノは、レオン王子を丁重に迎え入れ、もてなした。
世話を任された王宮の使用人やシェフたちは、王子にボーノ国の魅力を伝えるべく、夕食に名物料理のダジャカルデを振る舞うことにした。
しかし、レオン王子は口をつけようとはしなかった。
無理もない。彼が生まれたとき、すでにボーノは敵国であった。
年端もいかない王子にとって、彼らは国民たちから家族や住む場所を奪ってきた非道な存在であり、またそう教えられてきた。
そんなボーノ国に囚われている身として、王子は自分がいつ殺されてもおかしくないと感じていた。
そう、たとえば{料理に入れられた毒}で。
初めて目にする料理、ダジャカルデ。その珍妙な見た目と形容しがたい香りを前にしたレオン王子は咄嗟に、「おいしくなさそうだからいらない」と嘘をついた。
毒が怖いなどと言おうものなら、すぐに殺されてしまう気がして。
そんな彼の様子を見たシェフは、しかしその恐怖をすぐに見抜いた。
いきなり慣れ親しんだ人々や土地から引き離され、憎んできた敵国に連れてこられた王子。周囲の誰も信じられないであろうその心中は、想像するに余りある。
自分が毒見代わりに一口食べてみせるのは簡単だ。私たちが王子を殺す気ならもうとっくに殺していると説明することもできる。
だが・・・
シェフは無言のまま王子の皿を持って厨房に向かうと、{およそ3人前になるように}ダジャカルデを盛り直して王子の前に置いた。
「私たちと一緒に食べましょう、レオン王子。」
傍らに佇むお付きの使用人にも手招きし、3人で皿を囲む。
「こうしてみんなで同じ皿から食べれば、何倍も美味しく感じるものです。」
そう言ってスプーンに乗り切らんばかりのダジャカルデを掬い、大きく口を開けて流し込む。それを見た使用人も後に続いた。
その意味を理解しながらも躊躇う王子に、シェフは柔らかな眼差しを向けて呼びかけた。
「王子、突然ご家族から引き離されてさぞお辛いでしょう。ですがいつかまた会える日が必ず来ます。それまでは、いいえ、これからずっと、私たちはあなたの味方です。」
その言葉に意を決した王子は、ゆっくりと料理を口に運ぶ。
「…おいしい」
湯気を立てる温かな料理は、王子の強がりをはがすには十分だった。思わず漏れた言葉とともに、横に家族のいない寂しさが溢れ出してくる。
「父様…母様…」
目を潤ませる王子の背中をさすりながら、シェフは「頑張りましょう、一緒に頑張りましょう」と声をかけ続けた。
その夜王子が流した涙は、幼くかすかな、しかし確かな、平和への祈りだった。
ラテラ王国の捕虜として独りボーノの王宮に連れてこられた王子。
王子がダジャカルデへの毒の混入を警戒して口をつけないことに気づいたシェフたちは、一つの皿に盛られた料理を大勢で食べる方式にすることで、毒の心配をなくし、同時に王子との親睦を深めて安心させてあげたいと考えた。
長く続いた戦争は、ラテラ王国の和平受諾宣言によって終わりを迎えた。
それは事実上の敗北であり、王国は隣国ボーノの属国かのような扱いを甘んじて受け入れるしかなかった。
ボーノはラテラ王国の裏切りを警戒し、王位継承者である王子を{人質}として差し出すよう求めた。
たった一人の王子として、戦火にさらされぬよう極力城から出さずに育てられてきたレオンが、国境を跨いだ瞬間であった。
ラテラ王国とのさらなる敵対は本意ではないボーノは、レオン王子を丁重に迎え入れ、もてなした。
世話を任された王宮の使用人やシェフたちは、王子にボーノ国の魅力を伝えるべく、夕食に名物料理のダジャカルデを振る舞うことにした。
しかし、レオン王子は口をつけようとはしなかった。
無理もない。彼が生まれたとき、すでにボーノは敵国であった。
年端もいかない王子にとって、彼らは国民たちから家族や住む場所を奪ってきた非道な存在であり、またそう教えられてきた。
そんなボーノ国に囚われている身として、王子は自分がいつ殺されてもおかしくないと感じていた。
そう、たとえば{料理に入れられた毒}で。
初めて目にする料理、ダジャカルデ。その珍妙な見た目と形容しがたい香りを前にしたレオン王子は咄嗟に、「おいしくなさそうだからいらない」と嘘をついた。
毒が怖いなどと言おうものなら、すぐに殺されてしまう気がして。
そんな彼の様子を見たシェフは、しかしその恐怖をすぐに見抜いた。
いきなり慣れ親しんだ人々や土地から引き離され、憎んできた敵国に連れてこられた王子。周囲の誰も信じられないであろうその心中は、想像するに余りある。
自分が毒見代わりに一口食べてみせるのは簡単だ。私たちが王子を殺す気ならもうとっくに殺していると説明することもできる。
だが・・・
シェフは無言のまま王子の皿を持って厨房に向かうと、{およそ3人前になるように}ダジャカルデを盛り直して王子の前に置いた。
「私たちと一緒に食べましょう、レオン王子。」
傍らに佇むお付きの使用人にも手招きし、3人で皿を囲む。
「こうしてみんなで同じ皿から食べれば、何倍も美味しく感じるものです。」
そう言ってスプーンに乗り切らんばかりのダジャカルデを掬い、大きく口を開けて流し込む。それを見た使用人も後に続いた。
その意味を理解しながらも躊躇う王子に、シェフは柔らかな眼差しを向けて呼びかけた。
「王子、突然ご家族から引き離されてさぞお辛いでしょう。ですがいつかまた会える日が必ず来ます。それまでは、いいえ、これからずっと、私たちはあなたの味方です。」
その言葉に意を決した王子は、ゆっくりと料理を口に運ぶ。
「…おいしい」
湯気を立てる温かな料理は、王子の強がりをはがすには十分だった。思わず漏れた言葉とともに、横に家族のいない寂しさが溢れ出してくる。
「父様…母様…」
目を潤ませる王子の背中をさすりながら、シェフは「頑張りましょう、一緒に頑張りましょう」と声をかけ続けた。
その夜王子が流した涙は、幼くかすかな、しかし確かな、平和への祈りだった。