みんなのGood

良質:18票トリック:6票物語:6票納得感:1票
South West East Northの4枚で構成される4枚謎を作成したカメオ。上記の画像は4枚謎_完成版_最新であり、これは4枚謎_完成版と比べて一ヵ所加筆が加えられている。

4枚謎を全て解いた上で、カメオが何を書き加えたのか1文字で答えてほしい。
23年12月25日 19:09
【20の扉】 [うつま]

‪☆




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    4枚謎_完成版_解説


解説

この4枚謎の答えはもともと、「{だいす}」「{きあい}」「{してい}」「{くりすます}」であった。枠線が薄くなっている文字を除いて繋げると、「{だいすきあいしています}」と読むことができる。
この謎は、カメオが妻に愛を伝えるために作った謎解きだったのだ。
しかし、いざ妻に解かせようとした直前、カメオは急に気恥ずかしくなってしまった。こんな方法で愛を伝えるなんて、子供じみていると思われないだろうか、と。カメオは応急処置としてSouthの謎の答えのマスの数を変え、潜ませていた愛のメッセージを消した。

よって、カメオが最後に書き加えたのは、【コ】である。




きっかけは、些細な喧嘩だった。日常の中にある、本当にどうでもいいようなことで妻と{言い合い}になって、怒った妻はその日一日口をきいてくれなくなった。
その翌日にはお互いにごめんと謝って、何事もなかったかのように日々は再開した。
でも、あの日から、ほんの少しだけ。妻と私の間の距離が遠くなった気がした。
私の愛が冷めた訳ではない。今でも妻のことは一番に愛している。でも、妻はもしかしたら、そうは思っていないのかもしれない。もう愛が冷めてしまったのだと妻には思われているのかもしれない。
もしそうだとしたら、私はちゃんと、妻に愛を伝えなければならない。その手段として思いついたのが、高校生の頃から趣味にしていた謎解きだった。
「{だいすきあいしています}」が現れる謎解きを作ったのは、そんな次第だった。

12/25クリスマス。もともとクリスマス用に買っていた小物をプレゼントしたあと、「そういえば、もうひとつプレゼントがあるんだ」と準備していた4枚謎について妻に話した。
「最近忙しそうにしてると思ったら、そんなもの作ってたなんて。好きな物に一途なところ、昔から変わんないね」
そう笑う妻の姿は、私が妻に初めて出会ったあの頃と何も変わっていなかった。その姿を見て私は、変わらない日常に不安を感じてしまった自分を恥じた。確かにそこにあった幸せを、つまらない妄想で見失ってしまっていたことを恥じた。
そして何より冷静になって考えてみると、謎解きで愛を伝えるなんていう子供でも思いつかないような作戦を、大の大人が本気になって実行しているというこの状況が、呆れるほど恥ずかしく思えてきた。
「ちょっと今から謎を印刷してくるよ」
私はそう言って書斎に走り、「{だいす}」が答えになる謎が「{さいころ}」が答えに変わるように、一箇所修正を加えてから謎を印刷して妻に渡した。

妻は私が想定していたより遥かに早いスピードで4枚の謎を解き終わり、「答えはクリスマスでしょ」と笑って私に伝えた。
なぜだか恥ずかしそうに笑う妻が可愛くて、愛してるの言葉はちゃんと言葉にして言おう。そう決めた。
しかしその愛の言葉が私の口から出る前に、私は思わぬ不意打ちを受けた。
「私も愛してるよ」
「えっ?」
驚く私に、妻はSouthの答えの4マス目にバツを書いて潰し、答えを「{だいす}」にして埋めた紙を私に見せた。

そういえば、昔から妻は私よりもずっと謎解きが得意だった。



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あとがき

私にとっての2023年は、{謎解き}の年でした。
ウミガメのスープを布教するために謎解きサークルに入ったのがきっかけで、月に6回くらい謎解き公演に行ったり、いくつか謎解き制作に関わらせてもらったり、気づけば謎解きまみれの日々です。
ウミガメのスープと謎解き、その両方に魅せられた人間として、両者の魅力を最大限に表現できる問題を作ってみたい。そう思って作ったのがこの問題です。皆さんの口には合ったでしょうか。
これを機に、謎解きの楽しさに気づいていただけたら幸いです。
それでは皆さん、【{メリークリスマス}】
良質:6票トリック:6票物語:13票納得感:5票
ラテラ王国の王子であるレオンは、生まれたときから箱入り息子として甘やかされてきた。
そんな王子が10歳になり、隣国ボーノの王宮を初めて訪れたときのこと。

ボーノにはダジャカルデという名物料理があり、シェフたちはこの料理で王子をもてなそうとしていた。

しかし王子は「おいしくなさそうだからいらない」と言って口をつけようとしない。

それを見たシェフたちは一度彼の皿を下げると、ダジャカルデを超大盛りにして提供し直した。

一体なぜ?


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この問題は100問出題を記念したBS問題です。

出題後30分が経過、または正解が出た時点から、
ボケて良し雑談して良し、良識とモラルの範囲内で何でもアリな1時間の「BSタイム」に移行します。

BSタイム終了後は、何事もなかったかのように問題を解決する作業に戻ってください。
皆さんで一緒に楽しみましょう!
23年02月10日 21:00
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]

ハッピーラテシンバースデー!




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『簡易解説』
ラテラ王国の捕虜として独りボーノの王宮に連れてこられた王子。
王子がダジャカルデへの毒の混入を警戒して口をつけないことに気づいたシェフたちは、一つの皿に盛られた料理を大勢で食べる方式にすることで、毒の心配をなくし、同時に王子との親睦を深めて安心させてあげたいと考えた。






長く続いた戦争は、ラテラ王国の和平受諾宣言によって終わりを迎えた。

それは事実上の敗北であり、王国は隣国ボーノの属国かのような扱いを甘んじて受け入れるしかなかった。

ボーノはラテラ王国の裏切りを警戒し、王位継承者である王子を{人質}として差し出すよう求めた。

たった一人の王子として、戦火にさらされぬよう極力城から出さずに育てられてきたレオンが、国境を跨いだ瞬間であった。



ラテラ王国とのさらなる敵対は本意ではないボーノは、レオン王子を丁重に迎え入れ、もてなした。

世話を任された王宮の使用人やシェフたちは、王子にボーノ国の魅力を伝えるべく、夕食に名物料理のダジャカルデを振る舞うことにした。


しかし、レオン王子は口をつけようとはしなかった。

無理もない。彼が生まれたとき、すでにボーノは敵国であった。
年端もいかない王子にとって、彼らは国民たちから家族や住む場所を奪ってきた非道な存在であり、またそう教えられてきた。

そんなボーノ国に囚われている身として、王子は自分がいつ殺されてもおかしくないと感じていた。

そう、たとえば{料理に入れられた毒}で。


初めて目にする料理、ダジャカルデ。その珍妙な見た目と形容しがたい香りを前にしたレオン王子は咄嗟に、「おいしくなさそうだからいらない」と嘘をついた。
毒が怖いなどと言おうものなら、すぐに殺されてしまう気がして。


そんな彼の様子を見たシェフは、しかしその恐怖をすぐに見抜いた。
いきなり慣れ親しんだ人々や土地から引き離され、憎んできた敵国に連れてこられた王子。周囲の誰も信じられないであろうその心中は、想像するに余りある。

自分が毒見代わりに一口食べてみせるのは簡単だ。私たちが王子を殺す気ならもうとっくに殺していると説明することもできる。
だが・・・

シェフは無言のまま王子の皿を持って厨房に向かうと、{およそ3人前になるように}ダジャカルデを盛り直して王子の前に置いた。


「私たちと一緒に食べましょう、レオン王子。」


傍らに佇むお付きの使用人にも手招きし、3人で皿を囲む。

「こうしてみんなで同じ皿から食べれば、何倍も美味しく感じるものです。」

そう言ってスプーンに乗り切らんばかりのダジャカルデを掬い、大きく口を開けて流し込む。それを見た使用人も後に続いた。
その意味を理解しながらも躊躇う王子に、シェフは柔らかな眼差しを向けて呼びかけた。

「王子、突然ご家族から引き離されてさぞお辛いでしょう。ですがいつかまた会える日が必ず来ます。それまでは、いいえ、これからずっと、私たちはあなたの味方です。」

その言葉に意を決した王子は、ゆっくりと料理を口に運ぶ。

「…おいしい」

湯気を立てる温かな料理は、王子の強がりをはがすには十分だった。思わず漏れた言葉とともに、横に家族のいない寂しさが溢れ出してくる。

「父様…母様…」

目を潤ませる王子の背中をさすりながら、シェフは「頑張りましょう、一緒に頑張りましょう」と声をかけ続けた。


その夜王子が流した涙は、幼くかすかな、しかし確かな、平和への祈りだった。

ふっかつのじゅもん「30Good」
良質:9票トリック:10票物語:1票納得感:10票
上記文章は、学校の教室でラテラテコロシアム(通称ラテコロ)をプレイして没収されたAがノートにゲームで使われるメッセージを書き込んだものである。
{????}は何だろうか?

※2023年3月24日(金)22時00分で出題期間終了の予定です。
23年03月19日 21:51
【20の扉】 [フリテンダブリー]

SP:うつま様・ハイジさま ありがとうございました!




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のりしろ
かく「30Good」
良質:15票トリック:12票物語:1票納得感:2票
売れない小説家のカメオは生まれて初めて書き上げたハードボイルド小説を妻に読んでもらった。
恋人が自殺をする原因となった極悪人に、主人公が容赦なく復讐をするというストーリーである。
小説の中身は凡作レベルの出来だったが、それを読んだ妻は心の底から喜んだ。
一体なぜ?
19年08月16日 23:47
【ウミガメのスープ】 [甘木]



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妻は夫であるカメオを{自殺に見せかけて殺害しようと企んでいた。}
そこで悩んだのは遺書の存在。自殺に見せかけるためには直筆の遺書があるに越したことはない。
どうにかして遺書……そうでなくとも【遺書だと思われる文章】をカメオに書かせられないものか……。
そんな時に、カメオから生まれて初めて書き上げたハードボイルド小説を読んでほしいと頼まれた。
カメオは今でもパソコンで書かずに原稿用紙に手書き派で、束になった原稿用紙を渡された。

カメオ「ハードボイルド小説は生まれて初めて書いたから不安でね。実のところ、まだ誰にも読ませていないんだ。キミが最初に読んでくれるかい?」

その小説を適当に流し読みをしていた妻は、ふとある箇所で目を止めた。
その小説は、恋人の{男性}が自殺をする原因となった極悪人を、復讐に燃える主人公である{女性}が追うストーリーである。
そして、その小説の中には【恋人である男性が主人公の女性に対して自殺することを許してほしいと書いた遺書】にあたる箇所があるのだ。

妻(書かれている部分はちょうど原稿用紙のページ的にも区切りがいい……筆跡も当然ながら完全に夫のカメオ……私以外にはまだこの小説を誰にも読ませていない……これを遺書だと思わせれば……)

{妻は心の底から喜んだ。}
良質:18票トリック:6票納得感:6票
現在猛烈に恋人を欲しがっている田中さん。そんな田中さんの家の近くには神社が{ふたつ}ある。
ひとつめの神社Aは【100円玉を賽銭箱に入れて祈ると意中の人とちょうど77日後に結ばれます】と謳う神社。
ふたつめの神社Bは【1万円を払ってお祈りすると運命の人が7年以内に現れるでしょう】と謳う神社。
どう考えても神社Aの方が良さげに思えるが、田中さんは{神社Bに足しげく通っている}そうだ。
一体なぜだろうか?
19年09月04日 18:47
【ウミガメのスープ】 [えいみん]

初めて作った問題です DEBONOから持ってきました




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田中さんは{神社Bに来る女性をナンパしていた}。
神社Aの謳い文句は【意中の人と結ばれる】なので、すでに好きな人がいる女性しか参拝しに来ず、ナンパは成功し得ない。
しかし、神社Bの謳い文句は【運命の人が現れる】なので、まだ好きな人がいない可能性が高い。
田中さんは、{「まだ好きな人はいないけど彼氏は欲しい」}と思い、参拝しに来る女性をナンパするために足しげく通っていたのである。