(今、9人いるよ)
いらっしゃいませ。ゲスト様 ログイン 新規登録

みんなのGood

百害あって一流あり「24Good」
良質:24票
煙草が吸えなくてイライラしていた男は、仕事の途中にもかかわらず、たまらず外に飛び出した。

少しして、満足げな顔で戻ってきた男。

「やっぱり煙草はやめられん」と彼が言うと、周りは皆ウンザリするどころか拍手を贈ったという。

煙草のせいで間違いなく仕事に支障が出ているのに、なぜだろう?
19年01月25日 20:28
【ウミガメのスープ】 [おしゃけさん]



解説を見る
「真相が分かったぜ。
犯人は…お前だッエエッホゲェッホッ!!」

「カーット!カメオさん!!大丈夫ですか!?」

「ああ、すまない…煙草はどうしても慣れなくて…こんなもん吸えたもんじゃねえ…クソッタレ…」

「無理はしないでください、そこまでして煙草にこだわらなくても…」

「馬鹿野郎…俺の演じる探偵は原作から煙草がトレードマークなんだッ!

映像化を待ち望むファンの気持ちに、完璧に応えてやらなきゃあ、役者失格ってもん…ゲホッエッホッゲェ!

…すまん、ちょっと外の空気を吸ってくる」

「これは煙草をプロットから外すのも考えなきゃな…」

ーーーーー

「待たせた…外の空気を吸って大分楽になったぜ。
…色々考えたが、

やっぱり煙草はやめられん!!!

紫煙くゆらすハードボイルドな探偵を。煙のゆらめきで密室のトリックを見破ったあの名シーンを!ファンは望んでるんだ!

血反吐吐いてでもやりきってやらあッ!!
…長丁場になるかもしらんが、皆、よろしく頼むぜ」

「ウオオオオ!それでこそカメオさんだ!!」

【解説】
役者の男は、煙草がトレードマークの探偵を演じたが男は煙草をうまく吸うことができず苛立っていた。
煙にむせてたまらず外に飛び出した男だったが、
ファンを想い、原作を忠実に再現することを第一に考えた男は煙草を吸うことを決意。

外の空気を吸ってリフレッシュした彼は、煙草の演技を続けることを宣言した。

その役者根性に仕事仲間が心打たれたのは言うまでもない。


余談だが、男が吸っていたのはラッキーストライク。根性の甲斐あってか、映画も未曾有のラッキーストライクだったという。
ああとがよろしいようで。

かく「24Good」
良質:12票トリック:10票納得感:2票
売れない小説家のカメオは生まれて初めて書き上げたハードボイルド小説を妻に読んでもらった。
恋人が自殺をする原因となった極悪人に、主人公が容赦なく復讐をするというストーリーである。
小説の中身は凡作レベルの出来だったが、それを読んだ妻は心の底から喜んだ。
一体なぜ?
19年08月16日 23:47
【ウミガメのスープ】 [甘木]



解説を見る
妻は夫であるカメオを{自殺に見せかけて殺害しようと企んでいた。}
そこで悩んだのは遺書の存在。自殺に見せかけるためには直筆の遺書があるに越したことはない。
どうにかして遺書……そうでなくとも【遺書だと思われる文章】をカメオに書かせられないものか……。
そんな時に、カメオから生まれて初めて書き上げたハードボイルド小説を読んでほしいと頼まれた。
カメオは今でもパソコンで書かずに原稿用紙に手書き派で、束になった原稿用紙を渡された。

カメオ「ハードボイルド小説は生まれて初めて書いたから不安でね。実のところ、まだ誰にも読ませていないんだ。キミが最初に読んでくれるかい?」

その小説を適当に流し読みをしていた妻は、ふとある箇所で目を止めた。
その小説は、恋人の{男性}が自殺をする原因となった極悪人を、復讐に燃える主人公である{女性}が追うストーリーである。
そして、その小説の中には【恋人である男性が主人公の女性に対して自殺することを許してほしいと書いた遺書】にあたる箇所があるのだ。

妻(書かれている部分はちょうど原稿用紙のページ的にも区切りがいい……筆跡も当然ながら完全に夫のカメオ……私以外にはまだこの小説を誰にも読ませていない……これを遺書だと思わせれば……)

{妻は心の底から喜んだ。}
良質:12票物語:11票納得感:1票
葬式の香典は、急なことで十分な用意ができなかったことを表すため、あえて新札ではなく使用済みの紙幣を使うのが礼儀とされている。
このマナーを忘れていなかった男は、病気で余命一年の親友の葬儀に使うために、今のうちから新札を用意することにした。
なぜ?
20年01月19日 23:15
【ウミガメのスープ】 [とかげ]

音をたてて飲むスープ




解説を見る
【新札であれば前から準備していたことになるため、認知症の男が記憶を失いまともな判断ができなくなる前に、自分自身で大切な友人の香典を用意したことが、友人の家族に伝わるだろうと考えたから。】


余命一年だという話は、奴にはもったいないくらい気立ての良い奥方から聞いた。
彼女だって私にそんな話をするのは辛かろう。それでも穏やかに笑って、「きっと泣きそうになる自分を見せたくないのよ、あの人」と、からかうような口調で、奴が病気で先が長くないことを伝えに来てくれた。そうだ、「私や子ども達の前でも無理して平気な顔をしているけれど、何十年も付き合いのある親友相手じゃ、本音を隠していられる自信がないのね」などとも言っていた。一度も結婚せずにきたことを今更後悔なんぞしないが、自分の想いを託せる誰かがいるというのは、まあ、少々羨ましさを感じなくもない。
そうか、あいつは死ぬのか。彼女が帰ってから、今聞いたばかりの話を丁寧に思い出しながら、なるべく言葉そのままを手帳に記録した。そして一年後の自分を想像してみた。
一年後、奴の見舞いに行く自分。
奴が死んでから、葬式に向かう自分。
あのよくできた奥方と、子ども達、孫達に出迎えられる自分。
つまるところ、家族のいない自分にはその手が使えないのだ。誰かに伝言を頼むにしても、名前も覚えられていないヘルパーあたりに依頼するしかないだろう。事務的に処理されるのならまだいい。勝手な感情移入をされて美談のように語られたら、たまったものじゃない。
そのときふと、思い付いたのだ。
奴はよく、私の頭が固いだとか、時代遅れだとかで、何かにつけて私の昔の話を思い出しては、奥方や子ども達の前でもよく話していた。私から言わせれば奴がいい加減過ぎるのだが、しかし世間からすれば確かに私は頑固者のじいさんなのだろう。奴に対してだって、最低限の礼儀は守ってきた。そんな私が礼儀知らずな振る舞いをしたら……きっとその意図を理解してくれるに違いない。
奥方は確か言っていた……そう、「泣きそうになる自分を見せたくないのよ、あの人」だったか。奴とは考えが合わないことが多いのだが、これは同意できる。見せたくはない。しかし何も伝えられないのももどかしい。だからあいつは彼女を寄越したのだろう。寄越したのではなく、私に話すと決めたのは彼女の方なのかもしれないが、それを奴は止めなかったのだろうから、同じことだ。独り身の自分にはよくわからないが、そうやって託せる相手がいるというのはどういう感覚なのだろうな。まあ、ないものを望んでも仕方ないので、私は自分でやるしかない。
葬儀などの不祝儀の場合、急なことで十分な用意ができなかったことを表すために、あえて新札ではなく使用済みの紙幣を香典に使う。つまり、逆に新札だと前もって準備していたことになり、故人の死を待っていたという意味になってしまうので、失礼にあたる、と聞く。マナーというのは多種多様で、覚えていられないものもあるのだが、この歳になると葬式も多い。さすがにこのマナーは忘れていない。
だから、新札を用意しようと考えたのだ。今から新札を用意して、不祝儀袋の宛名も書いて、すべてを準備しておくのだ。
きっと、家族は疑問に思うだろう。頑固者の私が、あえて礼儀知らずに振る舞うとは、何か理由があるはずだと。そして私自身の姿を見て……きっと、理解してくれるに違いない。一年後にどうなっているかは正直、はっきりしないのだが、少なくとも今よりは悪化しているだろうし、そのときすぐにはわからずとも、その後の私の変化を見て、察することはできるのではないか。奴にはもったいないような、よくできた奥方だ。子ども達も聡明で、幼い頃から付き合いがあるから、私のこの性格もわかっているだろう。誰か一人でも気づいてくれれば、もしかしてそうかもしれないと思ってくれれば、それでいい。もしかしたら誰にも気付かれず、私自身すらその意図がわからなくなってしまっているのかもしれないが、少なくとも今現在の私の自己満足にはなる。よく知らない誰かに勝手に代弁されるよりはマシだ。
ああ、そうだ。新札を用意しよう。これは良い考えだ。不祝儀では新札はご法度、なぜなら……ああ、いや、それはもうさっき手帳に書いたな。そうだそうだ、「故人の死を待っていたという意味になってしまう」からだ。普通なら、早く亡くなって欲しかったから準備した、ということになろう。しかし、奴の家族がまさかそう受け取りはすまい。何かあるはずだと考えてくれるに違いない。あえて礼儀知らずに別れを告げるのはなぜか。万が一まだ正気を保っていられたら、そのときはきちんと使用済みの紙幣で香典を渡す。これはいわば保険だ。新札であいつあての香典を用意して、誰でもわかる場所に普段から置いておこう。普通なら縁起でもないことだが……いや、そこまでするのはやはりおかしいのだろうか? すでに少々おかしいのかもしれないな。まあ仕方ない。奴にもよく言われるが、私は頑固者なのだ。私の好きなようにやらせてもらおう。いつまでまともな判断ができるかわからんのだから、今のうちにきちんと考えておかねば。いやもうできていないのかもしれないのか。こういうとき、家族がいないと判断が難しいから不便に思ってしまう。今更、結婚しなかったことを後悔することはないが。
本来、香典に新札を使うのは、礼儀知らずだ。新札というのは、すぐに手に入るものじゃない。わざわざ新札を手に入れる暇があったということは、前々からそいつが死ぬのを待っていた、準備していた、という意味になるからだ。
つまり、私が新札で香典を渡したら、前々から準備していたことが伝わるだろう。
もうこの歳だ、周りの人間が死ぬことはそう珍しい話じゃない。今年だけで何回葬式に行ったことか。奴が死ぬのも、病気で少々早くなったというだけだ。幼少期からの付き合いだ、もう飽きるぐらいの時間を過ごした。もし今奴が死んでも、私は泣かないだろう。一年後でも同じことだ、泣かないのではなく泣けないのだけれども、周りから見れば同じことだろう。誰だったかな、泣きそうな自分を見せたくないとか言っていたのは……まあ、そういう気持ちもなくはないが。泣かない薄情な男だと思われるのは構わないのだ。ただ、奴が死んで、私の気持ちが私の意図とは違うように伝えられてしまったらたまらないというだけだ。もはやそんなことすら理解できなくなっているのだとしても、それでも嫌なものは嫌なのだ。一年後の私が、もはや私でなくても、勝手に悲しんでいることにされてしまうのは耐えがたい。どうせ、偶然正気に戻った瞬間があったとか、ふと奴の名前を口にしたとか、何も関係ない出来事をこじつけに繋げられて、「きっと大切なご友人が亡くなられたのがわかるのね、悲しいのね」などと良い話のようにまとめられるのだろう。まったく、なんでも陳腐な感動物語にしてありがたがるのは、勘弁願いたい。
余命一年か。まあ、奴のことだから意外と五年十年と生き延びる可能性もあるが、私より先に死ぬと考えた方がいいだろう。私の方が先に私でなくなるだろうに、おかしなもんだ。奴も死ぬ前に気付くかもしれんが、私から何か言うことはない。残念ながら、私には代わりに伝えてくれる家族がいないのだ。
ああ、新札を用意することを書いておかねば……おや、もう手帳に書いてあったか。まあ、人間、死ぬときは死ぬ。奴の方が少しだけ先にいなくなるというだけのこと。
ただ、まあ、香典くらいは用意しておいてやる。
奴の死を理解できなくなった私ではなく、私の意思を勝手に解釈する第三者でもなく、今の私が用意してやる。少しばかり早いが、年寄りの一年なんぞあっという間で誤差みたいなものだろう。なあ?

少し早いが、さようなら。
先にそっちで待っていろ。

END
赤信号と露出狂「23Good」
良質:21票トリック:2票
タクロウが昨日公衆の面前でパンツ一枚になったのは、半年前に信号無視をしたせいだという。
どういうことでしょう?
18年09月27日 20:22
【ウミガメのスープ】 [紺亭 唐靴蛙]

よろしくお願いいたします




解説を見る
タクロウは、昨日出張の為に飛行機に乗ろうとしていた。

(ピンポーン)
空港の保安検査場にて、タクロウがゲートを通過すると金属探知機が反応した。
「すみませんお客様、何か金属のものをお持ちですか?」
「いや、時計もベルトも外したし、何もないと思いますけど…」
「念のため上着を脱いでもう一度ゲートを通過してもらえますか?」

(ピンポーン)
「念のためワイシャツも脱いで…」

(ピンポーン)
「念のためズボンも…」

そうこうしてる間にタクロウは公衆の面前でパンツ1枚の格好にさせられていた。
しかし金属探知機の反応はいまだに消えない。

その時タクロウはようやく思い出した。
タクロウは半年前、赤信号を無視して道路を横断し、車にはねられ大腿骨を骨折した。
その時の手術により、タロウの脚には補強のための金属のプレートが入っていたのだ。
金属探知機はそのプレートに反応していたようだ。

事情を説明し疑いが晴れ、タクロウはやっと衣服を身に着けることができた。
かさかさない「23Good」
良質:9票トリック:5票物語:6票納得感:3票
ある日の下校時間。

外は土砂降りの雨。
バス停で雨宿りしている友達のカメオに、私は傘を貸さなかった。

私はこのバス停からバスに乗って帰り、降りた先には迎えの車も来るので、
ここで傘を貸しても別に困ることはないのだが…。

なぜ、カメオに傘を貸さなかった?
20年02月15日 23:00
【ウミガメのスープ】 [るょ]



解説を見る
バケツをひっくり返したような、すごい雨。
校舎の入り口でぼうっと空を見上げていると、カメオが声をかけてきた。

「傘、忘れたの?よかったら入っていく?」

傘を忘れたと勘違いされた。
私は少し迷ったが、お言葉に甘えることにした。

こんなにカメオに近づいたのは、いつぶりだろう。
幸せな時間。
だがそれも、長くは続かなかった。

突然吹いてきたビル風に、{カメオの傘は無惨にも壊されてしまった}のだ。

私達は顔を見合わせると、雨よけのあるバス停まで必死にダッシュした。
汗と雨でビショビショになった。

「雨が弱まるまで、オレはしばらくここで雨宿りするよ。また明日な!」
バスに乗り込む私に、カメオが後ろから声をかける。

私は鞄の奥に隠した折りたたみ傘をギュッと握ったまま、

【『じゃあな、風邪引くなよ。ビル風だけに。』】

とくだらないジョークを返した。

・・・
わざと相合い傘で帰ったことがバレたら、思いが伝わってしまうかも知れない。
そうなった時、あいつはまだ友達でいてくれるだろうか?

怖くて、どうしても貸してやることが出来なかったのだった。


答え:
折りたたみ傘を隠してわざと相合い傘で帰ったことがバレて、
恋心を悟られてしまうのを恐れたから。

おまけ
私の性別:{ひ・み・つ♡}(こだわり)