みんなのGood

トリック:12票納得感:2票
『バー・ラテラテ』に1人の客がやってきた。
車椅子に乗った初老の男性である。

男性はマスターに、
「すみません、待ち合わせをしていたのですが。」

と言って、一番奥のテーブル席にいる女性客に目配せした。
どうやら、彼女はこの男性の連れのようだ。

マスターはそれを聞くと、従業員に、
「悪いが少しの間、席を外してくれるかね。」

と言ってバックヤードに下がらせた。


さて、一体なぜ?
20年04月27日 00:27
【ウミガメのスープ】 [るょ]

新・深夜の小ネタ集7




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『バー・ラテラテ』のテーブル席にある椅子は、テーブル一体型になっている。
工具がなければ絶対に取り外しできないようになっているのだ。

このままでは、車椅子に乗っている男性は、椅子越しに席につくことになってしまうだろう。

それでは不便でかわいそうだと思ったマスターは、
彼がこの店にいる間、テーブルから椅子を取り外しておくことにした。

バックヤードに下がれば、工具がある。
それを取ってくるよう、従業員に命じたのだった。

「お客さん、少々お待ちを。すぐにこの席外しますんで。」

答え:
バックヤードには席を外すための工具があるから。
良質:3票トリック:4票物語:3票納得感:4票
ウミガメ国の侍であるカメオは大きな功績を立てたため、
殿様から直々に何でも褒美をもらえることを伝えられた。

するとカメオは、「死んだ父親に会いたい」と所望した。

殿様はどんな無理難題も叶えてやると言ってしまった手前、
何とかしてカメオの希望を叶えてやったが、
そのせいでカメオは妻と離婚の危機に陥ってしまった。

何故、カメオは妻と離婚の危機になってしまったのだろう?
20年05月30日 15:36
【ウミガメのスープ】 [KY太郎]



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カメオとその父親が瓜二つであることを知っていた殿様は、
カメオの願いを叶えるため、当時まだ見たことのある者がいなかった鏡を与えた。
つまり、カメオが鏡に映った自分の姿を自分の父親と勘違いするように仕向けたのである。

そして、カメオはつづらの中に鏡をしまい込み、大喜びで毎日鏡の中の父親に語り掛けるようになった。
しかし、それを不審に思ったカメオの妻がこっそりつづらの中を覗き込んだ。
当然、鏡にはカメオの妻が映るわけだが、カメオの妻はそれが自分だと分からず、
カメオの愛人がつづらの中に隠れていると勘違いし、
大喧嘩となって終いには離婚の危機に陥ったのである。



【原作:落語「松山鏡」】

ちなみに落語のオチでは、
たまたま通りがかった尼さんが鏡をのぞき込み、
「中の女、おぬしらが喧嘩しておるのを見てきまりが悪くなったようじゃのう、尼になっとるわい」
持ってかないの「14Good」
良質:3票トリック:11票
キョウコ「ハンカチとティッシュは持ってる?」
ケイタ「うん」
キョウコ「水筒は?」
ケイタ「カバンの中」
キョウコ「お菓子は全部で300円分ね」
ケイタ「うん」

この会話の後ケイタは、ハンカチもティッシュも水筒もお菓子も全て机に置いて、出て行ってしまった。


一体なぜだろう?
20年06月01日 22:00
【ウミガメのスープ】 [元灯台暮らし]



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雑貨店で万引きをしていたのがバレたケイタは、店長のキョウコに事務所へ連れて行かれた。

「ハンカチとティッシュは持ってる?」
「うん」
「水筒は?」
「カバンの中」
「お菓子は全部で300円分ね」
「うん」

盗んだものを確認し、俯くケイタを叱りつけたキョウコは、ケイタの親へ連絡をした。
しばらく後、ケイタの母親が申し訳なさそうにやってきた。
事情を説明するキョウコの前で、彼女はひたすら謝り通しだった。

結局今回は厳重注意という事で二人には帰ってもらった。
ただ、なんとなく違和感が残る。
お菓子は分かるが他の物も本当にケイタくんが欲しかったのだろうか?
お母さんの方もなんだか謝り慣れていた気もする。
キョウコの頭からは、なんとも世知辛い考えが離れないのだった。
良質:12票物語:1票納得感:1票
ラテラテ地方は、自然の豊かな地域である。
珍しい植物、虫、動物の宝庫である。猫や虎も生息するが、中でもヤスミヅルはこの地域でしか生息が確認されない珍獣だ。

動物学者のモコタロウは、珍獣・ヤスミヅルの研究者である。
ある日、ラテラテ地方で生まれ育ったというミノスケと話をすることになったモコタロウ。

モコタロウ「ラテラテ地方ほど恵まれた地域はないですよ!豊かな自然に珍しい生き物…この楽園は大事にしないといけませんね!」

するとミノスケは、モコタロウを睨みつけると、その場から去ってしまった。

いったいなぜ?
20年08月01日 22:01
【ウミガメのスープ】 [ちくたく]

200問目を迎えられたのは皆様のおかげです!中でも休み鶴さんともこたろさんに大きな感謝!




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ラテラテ地方は自然の豊かな地域である。
50年前は今ほど珍しい動植物の宝庫だったわけではない。

50年前は人で賑わい、ごくありふれた地域であった。
ミノスケは10歳のころまではそんな地域で育ったごく普通の少年だった。

しかし、ミノスケが11歳の時に内戦が起こった。
戦争はほどなく終わったが、国は二つに分断されてしまった。

ラテラテ地方は軍事衝突を避けるための非武装地帯として設定され、そこに住んでいたものは他地域への移住を余儀なくされた。
非武装地帯は人が住まないことで、皮肉にも動物にとっては楽園となってしまった。

そんな歴史をよく知らないモコタロウは
「ラテラテ地方ほど恵まれた地域はないですよ!豊かな自然に珍しい生き物…この楽園は大事にしないといけませんね!」
と発言してしまった。

故郷を追われた過去を持つミノスケに対して、あまりに配慮のない発言をしてしまったモコタロウ。
戦争が原因でできた楽園…それはミノスケにとっては帰れない故郷なのである。

ミノスケは怒りと共に寂しくもなり席を立ったのだった。
ちょっとだけよ?「14Good」
良質:6票トリック:2票納得感:6票
女湯を覗きたいという情熱だけをモチベーションにして
透明になれる薬を研究していた狂気の科学者・ドエ郎。

27644匹のラットと1189人の老若男女による臨床実験を経て、
ついに透明になれる薬、名付けて「スキトール」の開発に成功した!

しかしドエ郎は、スキトールが1回分しか精製できていないにもかかわらず、
自分で使う前にスキトールを友人のヤラ志に渡してしまった。

いったい何故?
20年08月24日 18:34
【ウミガメのスープ】 [休み鶴]

ご参加いただきありがとうございました!




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スキトールは{塗り薬}である。

背中などの自分で届かない・見えない部分に塗り残しが生じないように、
ヤラ志に塗ってもらうことにしたのだった。

その後、ドエ郎は女湯で鼻血を出したことで存在がバレてしまい、今から警察の事情聴取である。