みんなのGood

ソウル・ジェム「15Good」
良質:9票物語:2票納得感:4票
『不死石』と呼ばれる宝石。

その正体は、
ラテラテ鳥という小鳥の体内に、
稀に発生する腫瘍が結晶化した物である。

鈍い光沢を持つその小さな赤い石には、
不老不死の力があると言い伝えられており、
故に、
ラテラテ鳥は『不死鳥』という別名で呼ばれることもある。

・・・
さて、件の言い伝えは、
ラテラテ鳥の死骸を見つけた人間が皆、
口を揃えて「○○○○」と言ったことに起因する。

果たして彼らはなんと言ったのだろう?


※彼らの発言と言い伝えの関係性も一緒に答えてください。
※○の数は重要ではありません。(内容合ってれば正解)
22年07月26日 23:31
【20の扉】 [るょ]



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その貧しい地域では、
ラテラテ鳥の狩猟、飼育は愚か、
死体の拾得にすら厳しい規制がかけられていた。

無論、貴重な財源である赤い宝石の流通を制限するためである。

ある朝のこと。
散歩中に運良くラテラテ鳥の死骸を見つけた男がいた。
彼は急いで袋に死骸を放り込むと、散歩を中断し、足早に去っていったという。

許可無くラテラテ鳥を持ち帰れば、鞭打ちの刑は免れないだろう。
彼らはそれを重々承知している。

そして、この小鳥の抱える腫瘍が高値で売れることも理解している。


人に尋ねられた彼らは、口を揃えてこう言うのだった。
「ラテラテ鳥の死骸なんて、見たことがないよ。」

・・・

誰一人として死骸を見たことがない、不思議な鳥が持つ赤い石。
やがてその石は、皮肉を込めて『不死石』と呼ばれるようになった。


仮に公的機関がラテラテ鳥の死骸が発見しても、
それは誰かが赤い宝石を抜き取ったあとであることほとんど。

人々は言う。
「『不死石』を失ったから、そのラテラテ鳥は死んだのだ」と。


余談だが、
土葬を行う際、遺体の体内に『不死石』を埋め込んでおくと、
次の日には遺体が墓から居なくなっているのだという。

…死者が蘇り、地面から這い出てどこかに旅立っていくのだろうか?


尋ねられた墓守たちは、口を揃えてこう言う。
「遺体が這い出てくる瞬間なんて、見たことがないよ。」


体内に『不死石』を埋め込んだ人間の遺体は、
未だにひとつも見つかっていない。



答え:
ラテラテ鳥の死骸を拾得したことを隠すため、
彼らは「ラテラテ鳥の死骸なんて見ていない(見たことない)」と言う。

誰一人として死骸を見たことがない、不思議な鳥が持つ赤い石。
やがてその石を、『不死石』と呼ぶようになったのだった。
曖昧亭のスープ「15Good」
良質:12票トリック:1票納得感:2票
将来のことをまだ何も考えておらず、田舎で暮らしながら暢気にテレビを見ていたカメオ。
ニュースで解説されるのは野菜高騰だの動物絶滅だの年金問題だの感染症だの憂鬱なものばかり。

そんな中で突然、都会に居るはずの弟のウミオがやってきたのでビックリしてしまった。
自分のときはどうにか移動手段があったが、
先ほど見ていたニュースから、移動制限がかかりこちらに来れないだろうと思っていたのだ。

どうやって来たのか尋ねたところ、自分とは違う手段でここまで来たらしい。
それを聞いて、カメオは家業を継ぐことを決意した。

一体どういうこと?
22年08月07日 21:34
【ウミガメのスープ】 []



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妊娠初期から体調不良で母が入院している間、田舎でキャベツ農家を営む祖父母のもとに預けられていたカメオ君。
彼は子どもニュースを見ていた。


「年金破綻するから少子化どうにかしちゃうよ特集」

タイヘンなんだなー、何万人もふやそうとしてるのね(・ω・)


「絶滅しかかっている動物たち特集」

タイヘンなんだなー、コウノトリさん200羽しかいないのね(・ω・)


……あれ?
僕のときはコウノトリさんが運んでくれたって母上言ってたけど……?(・ω・;)


そんなわけで、生まれて間もない弟ウミオを抱えてきた母ウミコに
弟君どうやって来たの?コウノトリさんカローシしてない!?と尋ねたのだが、
心配し過ぎるカメオのため、キャベツ畑から来たから問題ないと母は説明した。


「異常気候による野菜高騰特集」

……キャベツもあぶないはずだよ!?次の弟君妹ちゃんのために僕もキャベツ育てる!!!(;ω;)
ヘブンデナイ「15Good」
良質:6票トリック:1票物語:6票納得感:2票
とある宗教家の男がいた。

彼は常日頃からこう説いていた。
「魂の世界に、病気や怪我は存在しない。
 天国に行けば、肉体の苦しみから解放されるのだ。」

そんな彼が、
「私が死んだら、どうかこれを私の棺桶に入れてほしい。」

と言って、死の間際に残した紙切れには、
彼のその説を否定するようなものが書かれていたという。

さて、何と書いてあった?


※同じような意味合いの内容なら正解にします。
22年11月07日 00:22
【20の扉】 [るょ]



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昔から悩まされているこの私のひどい肩こりも。
幼い息子が事故で失くしてしまった両腕も。

天国に行けばきっと良くなることだろう。

ただ一つだけ心残りなのは、
彼が事故にあう前にプレゼントしてくれた、
あの『肩たたき券』を使ってやれなかったことだ。

ああ、私には見えるぞ。
天国で息子が嬉しそうに「手を振っている」のが見える。

(父さん、やっと肩たたきしてあげられるね!)

…と、言っているのが見える…。


例え天国に行ったとしても、
この券を使うまで、私の肩こりが治ることは決して無いだろう。



答え:
『肩たたき券』
(肩もみ券、マッサージ券などでも可)
良質:9票トリック:2票物語:1票納得感:3票
美術鑑定士で骨董収集家の小島は、日本各地の骨董市を巡る事を趣味にしている。
11月某日、小島はとある寺の境内で開催された骨董市に訪れた。
各店の陳列台には色々な名品珍品が所狭しと並んでいたが、目利き自慢の小島がこの骨董市で手に入れた物の中には山ほどの真っ赤な偽物が混ざっていた。
その偽物とはどんな物か?
22年11月05日 21:29
【20の扉】 [わかめ]

終了しました




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小島はこの骨董市に出店者として参加し、自慢の収集品を売りに出していた。
目利きの小島が売る商品はどれも品質が高く来歴も確かなので、たちまち全て売り切れた。

店を撤収してその日の売上金を確認してみたところ、紙幣の中に大量の{紅葉}が混ざっていた。
秋が深まり、狸の偽札も{赤}くなっているようだ。
良質:3票トリック:3票物語:3票納得感:6票
食料と水の備蓄。
快適な空調。
暇つぶし用のゲーム。

引きこもるための条件は、すべて整っている。

カメオはこれから備蓄が尽きるまで、
この部屋から一歩も出ない覚悟を決めた。

当然、風呂にも入らないし、
トイレもペットボトル等で済ませようという徹底ぶりである。


さて、
そこまでして彼が部屋を出ない理由は一体何だろう?
22年12月17日 23:10
【ウミガメのスープ】 [るょ]

新・深夜の小ネタ集22




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カネ目当てで押し入ったこの家。

一家全員殺すつもりだったんだけど、
あの女だけ、トイレに逃げ込んで籠城してしまったんだ。

鍵をこじ開けようとしたけどダメだった。
開かないように内側から何かで固定しているのかな?

まいったなぁ。
顔を見られてしまったから、生かしておく訳にはいかないよ。

トイレの中で衰弱死するか。
諦めて私に殺されるか。

彼女の選択を、この部屋でゲームでもしながらゆっくりと待つとしよう。

幸い、時間も食料もたっぷりあるからね。


手元に置いたナイフの位置を確認し、私は画面に目を落とす。
ラッキーだ。前々から気になってたんだよね。このゲーム。





答え:
強盗に押し入った家で、殺したいターゲットがトイレに逃げ込んだので、
トイレからのルートとして必ず通る部屋で、出てくるまでゆっくり待つことにしたから。
(備蓄がなくなるくらいの長い期間出てこなければ、そのまま衰弱死したと見なして放置するつもり。)