みんなのGood

良質:3票トリック:9票納得感:4票
絵心はないけど「明日は勝つ!」と意気込んでいるアスカちゃんが、
何も書かれていない真っ白な紙に記載した、
{本来よりも1文字少ない、6文字のひらがな}とは?
20年05月21日 19:05
【20の扉】 [休み鶴]

はりきっていきましょう!




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良質:12票トリック:2票物語:2票
地面に倒れ伏したあなたを目の前にして、私が唯一出来たことは"何もしない"ことでした。私は自分の弱さを知り、その場から逃げ出してしまったのです。私は社会からの排除を受けることになりました。

牢獄の中で屈辱を噛みしめれば噛みしめるほど、私はいっそあなたを恨んでしまいたくなるのです。あのとき、私があなたに対して何も出来なかったのは、私があなたを信じてしまったせい、すなわち元を辿ればあなたのせいなのですから。

ーー囚人が死者に綴った手紙。以上がその抜粋だ。{囚人が「あなたに対して何も出来なかった」のはどうして?}
20年05月23日 17:17
【ウミガメのスープ】 [NSGN]

「Dear the Dead」とタイトル迷いました




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私が投獄された理由、罪だと見なされたもの。それは"キリシタン"でした。あなた自身と、あなたを信じる者達は、幕府が統べるこの国では忌憚の標的になっていました。

磔にされたあなたの絵を地面に置き、役人は私たちにこの絵を踏めと命じたのです。周りの人間は迷いもなく次々と絵を踏んでいきます。その中には、自己防衛のために涙を呑んであなたを踏んだキリシタンもいたのでしょう。そんな意志の強いキリシタン達の真似をしていれば良かったのに、私はそれすら出来ませんでした。

地面に倒れ伏したあなたを目の前にして、私が唯一出来たことは"何もしない"ことでした。私は自分の弱さを知り、その場から逃げ出してしまったのです。私は社会からの排除を受けることになりました。

牢獄の中で屈辱を噛みしめれば噛みしめるほど、私はいっそあなたを恨んでしまいたくなるのです。あのとき、私があなたに対して何も出来なかったのは、私があなたを信じてしまったせい、すなわち元を辿ればあなたのせいなのですから。

あなたの救いを受けた人々は、心の中の負の感情が消滅し、平穏や喜びを得ることができます。しかし、今の私はあなたに対して憎悪すら抱こうとしています。あなたをずっと信じてきた私は、救われませんでした。

神であるあなたが、救いを、愛を、私に与えてくださるなら、今の私はどれほど幸せでしょうか。


ーーこの囚人は大馬鹿者だ。尊厳を保ってこの国で生き続けるには、絵を踏むしか手段はなかったはずだ。誰にも気付かれないよう心の中で崇拝を続けるしか、我々キリシタンの生きる道は残されていないのだ。
良質:3票物語:12票納得感:1票
カメオは大学受験に失敗したことをきっかけに完全無欠の「ニート」となり、数年ほど親の脛をかじって生活し続けていた。カメオの両親も初めは仕方ないと思っていたが、何一つ自分の生活を変えようとせず毎日ゲームばかりし続けるカメオに、ついに堪忍袋の緒が切れた。ある日、両親はカメオにある程度のお金を渡した上で「もうこの家から出ていけ」と言い放ち、カメオを家から追い出してしまった。
それからカメオは独り暮らしを始めたが、それでも会社やアルバイトの面接に行くようなことはなく、自宅でゲームばかりしていた。もちろん、その間は両親との交流も一切なかった。
ところが、カメオが家を追い出されてからしばらく経ったある日、突然カメオの元に父から電話が掛かってきた。カメオがおそるおそる出てみると、

カメオ「……今さら何の用だよ。」
父「……お前に言っておきたいことがある。」
カメオ「なんだよ」
父「お前はいつも早口で何を言っているのか分かりにくいから、今後はもっとゆっくり喋るようにしなさい。」

これを聞いてカメオは泣き出してしまった。一体なぜ?
20年05月26日 18:50
【ウミガメのスープ】 [ブラダマンテ]

果たしてこのカメオは1年後の私の姿かもしれません()




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家を追い出されたカメオは、初めこそ両親に憤りを感じていたものの、次第に「確かに両親には迷惑を掛けすぎた」と反省し、心を入れ替えて自立して生きていくことを決意した。とは言っても、今まで働いた経験もなく大した特技や取り柄もない自分が社会でやっていけるのか不安でもあった。今のカメオが得意なことなど、ゲームくらいしかなかった。
そこでカメオは、「YouTuberになり、ゲーム実況などで稼ぐ」ことを思い付いた。早速、両親から貰ったお金で機材を揃えゲーム実況を始めた。

ニート生活で培ったゲームの高い実力や元々の明るい性格に起因する喋りの上手さに加え、「無職だから職場等への身バレの心配がない」として顔出しで実況をすることでリアクションを楽しまれるなどして、カメオの動画は少しずつ視聴者を増やしていき、しばらくするとYouTuberとしての収益だけでそれなりの生活を送ることができるようになっていた。
そんな時に、父から電話が掛かってきた。

父「お前は早口で何を言っているのか分かりにくいから、今後はもっとゆっくり喋るようにしなさい。」
カメオ「……へ?」
父「せっかくゲームも喋りも上手いのに、肝心の実況がちゃんと聞き取れなければ意味がないだろう。コメントでもたまに早口で聞き取りにくいと書かれているぞ。今後は気を付けなさい。」
カメオ「……!?まさか、親父、俺の動画を……!?」
父「…最近話題になっている、ゆーちゅーばーと言ったか。世間では色々と意見はあるが、お笑い芸人みたいにこれも人を楽しませる立派な職業だと俺は思う。お前を家から追い出した俺達を、今さら許してほしいとは言わないが…それでも俺も母さんも、今のお前のことは応援している。…それだけ伝えたかったんだ。達者で暮らせ。」
カメオ「親父…ありがとう…」

一度は自分を見捨てた両親ではあったが、実際にはYouTuberとして再起した自分を応援し動画を観てくれていたことを知り、カメオは嬉しさから泣き出してしまった。
良質:9票納得感:7票
あの日、ひび割れたアスファルトの辺りで美月お姉ちゃんが写真を撮っていたのは。

あの日、陽太お兄ちゃんがビー玉を取り出そうと悪戦苦闘していたのは。

あの日、僕の眼下に広がる赤がとても美しかったのは。

あの日、僕たちの住む白川郷が世界遺産になったのは。


全部ぜんぶ、いったい{何}が傾いているからだと思いますか?
20年06月02日 21:54
【20の扉】 [休み鶴]

SP:イナーシャさん。ありがとうございました!




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【地軸】

{春}にアスファルトの隙間を縫ってタンポポが咲くのも、

{夏}にラムネが飲みたくなり、瓶の中のビー玉と格闘するのも、

{秋}にロープウェイから眺める紅葉が美しいのも、

{冬}の積雪に耐えるための建築様式に、文化的価値が認められたのも、

全部ぜんぶ、僕たちの国に{四季}があるからであり、

僕たちの国に四季があるのは、{地軸}が傾いているからである。
良質:3票トリック:11票物語:1票納得感:1票
「プ…プププ…プレゼントです!!」
勇気を出して、憧れのイケメン・ダテにプレゼントのネクタイを渡したジュンコ。
ダテはにっこり笑ってネクタイを受け取った。

その後、ダテは一度たりともジュンコが渡したネクタイを身に着けることはなかった。

しかし、ジュンコのダテに対する好感度は全く下がらなかった。

恋は盲目…というわけでないのなら、いったいなぜ?
20年07月29日 23:02
【ウミガメのスープ】 [ちくたく]

ネクタイの締め方を忘れそうになる




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紳士服店のイケメン店員・ダテに憧れる女子高生のジュンコ。何がいいかというと、完全に顔がド・ストライクなのだ。
しかし自分には縁のない店なので、「カッコいいなぁ…」と遠くから眺めるくらいだった。

6月のことだった。ジュンコは母から、
「今度の父の日は、お父さんにネクタイ買ってあげようかねぇ。ジュンコ、あなたが買ってきてくれる?」
と言われた。

ジュンコは瞬時に閃いた。「あのイケメン店員のお店に行って買おう!」

店に行ってネクタイを選ぶジュンコ。
ジュンコ「どんなのがいいのだろう…わからない…。けどこれにしちゃおっと!」

ネクタイをレジまで持っていくジュンコ。

ダテ  「ありがとうございます。ご自宅用ですか?プレゼント用ですか?」
ジュンコ「プ…プププ…プレゼントです!!」

ジュンコは、『父へのプレゼント』のネクタイをダテに手渡した。
ダテはにっこりと笑って受け取り、「ではお包みしますね」と言った。

父へのプレゼントなので、当然ながらダテがそのネクタイを身に着けることはなかった。

しかし憧れのダテと話せて大満足のジュンコなのだった。