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Bar LATE-think「二つのレシピ」「6ブックマーク」
いらっしゃいませ。
Bar LATE-thinkへようこそ。

当店では「酒」にまつわる謎を、カクテルの作り方などを交えつつ解いていただくという趣向の店にございます。

さて、本日はまずカクテルからお召し上がりください。

「ジン&ビターズ」
ドライ・ジン 60ml
アンゴスチュラビターズ 適量

リキュールグラスにビターズを振り入れ、グラスの内側に満遍なくいきわたらせたあとで、キンキンに冷やしたジンを優しく注ぐだけ、という非常に簡単なレシピです。

ジンの豊かな風味をビターズ独特の苦味や薬草の香りで深みを与えたカクテルでございます。

世界最古のカクテルと称されることもある、伝統的なカクテルです。
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さて、こちらのカクテルですが、実は同じお酒でもう一種類カクテルが作れます。
ピンク・ジンと言いまして、こちらは材料をシェイクすることとカクテル・グラスに注ぐことだけが異なります。

ジン&ビターズよりも新しいレシピとされています。

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ある日、二人組のお客様で軽い口論…ディベートが白熱しておりました。

その内容を聞き、私はジン&ビターズとピンク・ジンのふたつを飲み比べていただきました。

その結果お二人は無事に和解されたのですが、さて、私がこのカクテルをお出しした意図をお答えください。

もちろん、お二人の口論の内容も重要でございます。
18年06月20日 22:23
【ウミガメのスープ】 [ツォン]

本家「ラテシン」より引っ越してまいりました。




解説を見る
お二人は「辞典」の編さんに携わっていらっしゃいました。

彼らが口論していたのは、いわゆる若者言葉や言葉の揺らぎについてでした。

ら抜き言葉や「とんでもございません」などですね。

「本来の意味からすると、〇〇という変化はありえない」
「ありえないと思う変化が事実起きてるんだし、これだけ広く知れ渡ってるんだから辞典に加わってしかるべき」

公私の切り替えがしにくいのでしょう。

仕事モードのまま議論は白熱してしまい、ともすれば怒鳴り声に近いほど大きな声になってらっしゃいました。

「お客様、よろしいでしょうか。」

私がそっと声をかけると、はっとした顔でお二人は声を抑えました。

「飲み物が空のようです。宜しければお二人にお飲みいただきたいカクテルがありまして。強めですが、お二人共ウイスキーをストレートで飲まれるので問題ないと思いますがいかがですか?」

お二人は素直に頷かれました。

私はジン&ビターズとピンク・ジンをお二人にお出ししました。

「マスター、どういうこと?」
「2つとも同じ材料じゃないか?」

「ええ。このカクテル、同じ材料ですが別のカクテルなんです。
一説にはジン&ビターズが出来て、時を経て変化した姿がピンク・ジンだと言われています。」

お二人は私のうんちくに耳を傾けてくださいました。

「不思議ですよね。中身が同じで名前が違うって。でも作り方も違うし別物と言えば別物。その証拠にほら、味わいが少し違いますでしょう?」

ピンク・ジンはシェイクする分少し口当たりがまろやかになります。
ジン&ビターズはストレートに近く、力強い味と香りが魅力です。

「…言葉ももしかしたらそうなのかも知れませんね。ジン&ビターズのように言葉も意味も変わらない言葉もある。また、時間を経て変化し、意味は変わらないものもある。逆に同じ言葉だけど意味が新しくなるものもある。奥深いものですから、お二人が白熱するのも分かります」

「…ううむ」
「確かに…」

「ですが。」

考え込むお二人に続けて申しました。

「これを考えるのは月曜日、会議室で宜しいのでは?折角ですから、もう少しお酒を楽しんで頂きたいですし。」

「…そうだなぁ、ここはバーだったな」
「確かに今日は花金の夜だ。酒を楽しむとしよう」

「是非に」

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まとめ
言葉の変化について口論していたので、二つのカクテルの歴史を話すことで「言葉にも変化は有り得るのではないか」と言う意見を伝えた。
あわよくば落ち着かせて追加注文をしてもらおうとした(笑)
不死身の男「6ブックマーク」
ヤツは不死身だ。

どういうことでしょうか。

正解者五人で解説を出します。
18年08月24日 20:47
【ウミガメのスープ】 [詩穂]

簡単です。




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俺たちはハムスター。
俺たちに食べ物を差し出し、居所を清潔に保つ仕事をしているヤツがいる。

俺が生まれたときから、もう寿命がつきようとしている今まで、ヤツの見た目は変わらない。
ヤツは老いないのだ。
俺の親父によると、親父が生まれたときも、ヤツは今と同じ見ためだったらしい、しかも親父の親父もそう言っていたという。
俺たちが代を重ねる間、ヤツは老いない、ヤツは不死身だ。



寿命の短いハムスターからすると、人間は不老不死に見えるでしょう。

ハムスターの寿命が2年、人間が80年として40倍。
もし、寿命が3200年の存在が身近にいたら、わたしたちはその存在を不老不死だと思うのではないでしょうか。
思い出のキーホルダー「6ブックマーク」
カメオは、10年前に無くしたキーホルダーが見つかるかもしれないと思った。しかしその後に振り返って調べてみると、そのキーホルダーはやっぱり見つからないかもしれないと思った。何故?
18年06月06日 22:43
【ウミガメのスープ】 [HIRO・θ・PEN]



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このおみくじ、全部「失物 すぐ見つかる」って書いてるwなんだこのおみくじwまあ、一応俺も結んでおくけどさw
<答え>後ろの木に結んであるおみくじ全てに「失物 すぐ見つかる」と書かれていて、こんな適当極まりないおみくじは信じられないと思ったから。
左利きの逃亡者「6ブックマーク」
とある古びた集落でおきた殺人事件。
被害者が残したダイイングメッセージは、

「みぎきき はんにん」

……左利きの私は捕まった。なぜ?
18年06月01日 20:18
【ウミガメのスープ】 [かんたた]

おいでやす




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この集落では被害者と私以外右利きである。
状況から被害者は左利きだから殺された、私はそれを確信していた。

「みぎきき はんにん」
被害者が私に残した警告。
これはきっと「みぎきき は はんにん(右利きの人間は全員お前を狙っている)」ということだろう。
私と被害者以外の全員が犯人なのだ。

メッセージを理解した瞬間、わたしは集落から逃げ出し

……頭部に衝撃が走る。
私は逃げ切れなかったようだ。
やれやれ、と僕は思った。「6ブックマーク」
僕は小腹が空いたので、ベーコンエッグを焼き、マーガリンを塗ったトーストに乗せて黒コショウを振った。
さあ食べようかという時に、電話が鳴る。
僕はそれを無視した。

そしたらバチが当たったのか、僕はベーコンエッグ乗せトーストを食べられなかった。

電話にさえ出ていれば、今頃この空腹を満たせていたのかもしれない。


一体どういうことだ?
18年07月04日 20:26
【ウミガメのスープ】 [藤井]



解説を見る
ベーコンエッグ乗せトーストを作った僕は、天気がいいので庭で食べようと思い、外に出た。
その時家の電話が鳴る。
面倒なので僕はそれを無視した。

すると2階のベランダにとまっていた鳩が、あろうことか、僕のベーコンエッグ乗せトーストに糞を落としたのだ。
ひどい仕打ちだ。僕はベーコンエッグ糞乗せトーストを捨てた。

電話に出ようと家の中へ戻っていれば、今頃ベーコンエッグ乗せトーストにありつけていたのかもしれない。