「目が覚めた。」「6ブックマーク」
狐や狸に化かされた時は、煙草を吸うといいらしい。
A氏はそれを思い出し、青ざめた。
なぜか?
A氏はそれを思い出し、青ざめた。
なぜか?
18年11月02日 19:17
【ウミガメのスープ】 [ZenigokE]
【ウミガメのスープ】 [ZenigokE]
朝焼けにはまだ少し早い。
解説を見る
目が覚めた。
時計を見ると、午前五時を少し回った頃だ。
今から二度寝をすると寝過ごしてしまう可能性がある。
A氏はサイドテーブルからポーチを取り上げ、ベッドを出てベランダに向かった。
喫煙者である彼は、常に煙草とライター、携帯灰皿とガムに消臭スプレーを手元に置いている。
二本だけ残った煙草の片方を取り出し、朝焼けにはまだ少し早い空を眺めた。
そういえば、さっきまで見ていた夢もまた煙草を吸う夢だった。
一口だけで目覚めてしまったので、余計に物足りなく思うのだろう。
あの時は三本あったのにな、などと考えながら煙を吸い込み、吐き出す。
目が覚めた。
狐や狸に化かされた時は、煙草を吸うといいらしい。これは夢でも効果があるようだ。
そんなことを思い出しながら、ベランダに出た。
午前五時。十七分。
煙草の最後の一本を取り出し、朝焼けにはまだ少し早い空を眺める。
ふと思った。
これは、どこまでが夢なんだ?
時計を見ると、午前五時を少し回った頃だ。
今から二度寝をすると寝過ごしてしまう可能性がある。
A氏はサイドテーブルからポーチを取り上げ、ベッドを出てベランダに向かった。
喫煙者である彼は、常に煙草とライター、携帯灰皿とガムに消臭スプレーを手元に置いている。
二本だけ残った煙草の片方を取り出し、朝焼けにはまだ少し早い空を眺めた。
そういえば、さっきまで見ていた夢もまた煙草を吸う夢だった。
一口だけで目覚めてしまったので、余計に物足りなく思うのだろう。
あの時は三本あったのにな、などと考えながら煙を吸い込み、吐き出す。
目が覚めた。
狐や狸に化かされた時は、煙草を吸うといいらしい。これは夢でも効果があるようだ。
そんなことを思い出しながら、ベランダに出た。
午前五時。十七分。
煙草の最後の一本を取り出し、朝焼けにはまだ少し早い空を眺める。
ふと思った。
これは、どこまでが夢なんだ?
「明日、晴れたら。」「6ブックマーク」
雨の日も、晴れの日も、曇りであっても、その女は出かけるときは必ず傘を差す。
いったい何故?
いったい何故?
18年06月02日 01:38
【ウミガメのスープ】 [アルバート]
【ウミガメのスープ】 [アルバート]
解説を見る
雨が続く、ある梅雨の日のこと。
女は幼い息子と二人、傘を差しながら道路を歩いていた。
――雨ばっかりで、遊びに行けなくてつまんない。
そう愚痴をこぼす息子に、女は笑って言った。
――じゃあ、明日晴れたら、動物園に行こうか。
顔を輝かせて頷く息子。
――約束だよ! じゃあてるてる坊主作らないと!
だが次の瞬間、居眠り運転のトラックが背後から二人に向かって突っ込んできた。
よける間もなく、身をかばう間もなく、二人はトラックに跳ね飛ばされた……
女が目を覚ますとそこは病室だった。
最初は何故そんなところにいるのかわからず、次に何が起きたのかを思い出し、まずは自分が生きていることに安堵して、
そして、女は息子の名を叫んだ。
息子は生きていた。
けれど、何度呼びかけても決して返事はなかった。
植物状態。意識が戻る可能性は低いと、医師は告げた。当分、病院のベッドから離れられないと。
女は泣いた。
それから一週間。
幸いにも軽傷だった女は、退院の日を迎えた。
病院の玄関を出て、ふと空を見上げる。空は綺麗に晴れ渡っていて、青く澄み切った空に一筋の飛行機雲が走っていた。
――じゃあ、明日晴れたら、動物園に行こうか。
今日は晴れた、晴れたのに。約束を果たすべき相手が、動物園に連れて行くべき息子が、隣にいない。もしかすると、あの約束はもう二度と……
――違う。
女は呟いた。
雨なんだ。今日もまだ。晴れていないから、約束はまだ果たせないんだ。視界が滲むのも、きっと雨のせい……
女は病院の売店で傘を買うと、それを差して帰宅した。
それからというもの、女は出かける際は必ず傘を差すようになった。晴れでも、雨でも、曇りでも。
晴れたら、動物園へ連れて行く。それができないのは、雨がやまないからだ。女は自らにそう言い聞かせた。
今日は雨。まだ雨。でもいつかきっと……雨がやんだら、明日、晴れたら……。
彼女の雨はいまだ降り続けている。
いつか晴れる日が来るのだろうか。
A,「晴れたら出かけよう」という約束をしていた子どもが事故に遭い、約束を果たせない状況になってしまった。その悲劇を受け入れられない女は、約束を果たせないのは雨がやまないからだと思い込もうとしている。
女は幼い息子と二人、傘を差しながら道路を歩いていた。
――雨ばっかりで、遊びに行けなくてつまんない。
そう愚痴をこぼす息子に、女は笑って言った。
――じゃあ、明日晴れたら、動物園に行こうか。
顔を輝かせて頷く息子。
――約束だよ! じゃあてるてる坊主作らないと!
だが次の瞬間、居眠り運転のトラックが背後から二人に向かって突っ込んできた。
よける間もなく、身をかばう間もなく、二人はトラックに跳ね飛ばされた……
女が目を覚ますとそこは病室だった。
最初は何故そんなところにいるのかわからず、次に何が起きたのかを思い出し、まずは自分が生きていることに安堵して、
そして、女は息子の名を叫んだ。
息子は生きていた。
けれど、何度呼びかけても決して返事はなかった。
植物状態。意識が戻る可能性は低いと、医師は告げた。当分、病院のベッドから離れられないと。
女は泣いた。
それから一週間。
幸いにも軽傷だった女は、退院の日を迎えた。
病院の玄関を出て、ふと空を見上げる。空は綺麗に晴れ渡っていて、青く澄み切った空に一筋の飛行機雲が走っていた。
――じゃあ、明日晴れたら、動物園に行こうか。
今日は晴れた、晴れたのに。約束を果たすべき相手が、動物園に連れて行くべき息子が、隣にいない。もしかすると、あの約束はもう二度と……
――違う。
女は呟いた。
雨なんだ。今日もまだ。晴れていないから、約束はまだ果たせないんだ。視界が滲むのも、きっと雨のせい……
女は病院の売店で傘を買うと、それを差して帰宅した。
それからというもの、女は出かける際は必ず傘を差すようになった。晴れでも、雨でも、曇りでも。
晴れたら、動物園へ連れて行く。それができないのは、雨がやまないからだ。女は自らにそう言い聞かせた。
今日は雨。まだ雨。でもいつかきっと……雨がやんだら、明日、晴れたら……。
彼女の雨はいまだ降り続けている。
いつか晴れる日が来るのだろうか。
A,「晴れたら出かけよう」という約束をしていた子どもが事故に遭い、約束を果たせない状況になってしまった。その悲劇を受け入れられない女は、約束を果たせないのは雨がやまないからだと思い込もうとしている。
「パンダ友好」「6ブックマーク」
遠足で動物園を訪れているラテラル小学校2年生。児童は班に分かれて園内を自由に見学し、先生たちは各所を巡回して彼らの様子を見守っていた。
さて、1組担任の亀田先生がパンダ舎へ見回りに立ち寄ると、そこでは彼の受け持つ児童のウミオが、他の班員から置き去りにされそうになっているところだった。
実は亀田は、以前からウミオがクラスメイトからいじめを受けている可能性を懸念していたのだが、この様子を見て「ウミオはいじめられているわけではなさそうだ」と安堵したという。
何故だろうか?
さて、1組担任の亀田先生がパンダ舎へ見回りに立ち寄ると、そこでは彼の受け持つ児童のウミオが、他の班員から置き去りにされそうになっているところだった。
実は亀田は、以前からウミオがクラスメイトからいじめを受けている可能性を懸念していたのだが、この様子を見て「ウミオはいじめられているわけではなさそうだ」と安堵したという。
何故だろうか?
18年05月20日 01:08
【ウミガメのスープ】 [アルバート]
【ウミガメのスープ】 [アルバート]
ありがとうございました。
解説を見る
心配性の亀田先生が、ウミオがいじめを受けているという疑いを抱いたきっかけは、図工の授業だった。「色鉛筆で好きな絵を描いてみよう」という課題を出すと、他の児童がカラフルな絵を描く中、ウミオはいつも白黒のパンダの絵を提出する。この課題を出すたび、必ずだ。
亀田先生は考えた。ひょっとして彼は、持ち物を隠されているのではないか。色鉛筆がないので、仕方なく鉛筆だけで描ける白黒のパンダを描いているのではないか。それしか描けないのではないか。
普段の様子からは特にいじめの気配を感じないものの、自分の目の届かないところでウミオが持ち物を盗られたり隠されたりしている可能性を、亀田先生はずっと気にしていた。
しかし。
「ウミオー、そろそろ次のところ行こうぜー」
「待って、もうちょっとだけ……」
「さっきからそればっかりじゃん。置いてっちゃうぞー」
「いいよー、僕はまだパンダ見てるから」
「お前本当にパンダ好きだな……。俺ら先にキリンのところ行ってるぞ!」
同級生の声に耳を貸さず、熱心にパンダを見続けているウミオ。
どうやら彼はただ、このヘンテコで妙に愛くるしい白黒の生き物が大好きなだけのようだ。
亀田先生は考えた。ひょっとして彼は、持ち物を隠されているのではないか。色鉛筆がないので、仕方なく鉛筆だけで描ける白黒のパンダを描いているのではないか。それしか描けないのではないか。
普段の様子からは特にいじめの気配を感じないものの、自分の目の届かないところでウミオが持ち物を盗られたり隠されたりしている可能性を、亀田先生はずっと気にしていた。
しかし。
「ウミオー、そろそろ次のところ行こうぜー」
「待って、もうちょっとだけ……」
「さっきからそればっかりじゃん。置いてっちゃうぞー」
「いいよー、僕はまだパンダ見てるから」
「お前本当にパンダ好きだな……。俺ら先にキリンのところ行ってるぞ!」
同級生の声に耳を貸さず、熱心にパンダを見続けているウミオ。
どうやら彼はただ、このヘンテコで妙に愛くるしい白黒の生き物が大好きなだけのようだ。
「お金が欲しい」「6ブックマーク」
カメオはお金がたくさん欲しかったので、いつも買うお茶より高いお茶を買った。なぜ?
18年07月15日 22:01
【ウミガメのスープ】 [CENSORED]
【ウミガメのスープ】 [CENSORED]
よろしくお願いします。否定的な批評もOKです。
解説を見る
カメオは友達に連絡を取りたかったが、ケータイの充電が切れてしまっていた。公衆電話を使おうとしたが、財布には千円札しかなかった。そこで近くのコンビニでお札を崩すことにした。カメオは十円玉一枚では通話時間が足りないが、百円玉を使うのももったいないと思ったので十円玉(お金)をたくさん欲していた。そこで、いつも買う百円のお茶ではなく、百十円のお茶を買い、十円玉を四枚作った。
「スリの憂鬱」「6ブックマーク」
ある男が、財布を盗みました。
ですが男は中身をみて心底がっかりしました。
なぜ?
ですが男は中身をみて心底がっかりしました。
なぜ?
18年07月04日 11:21
【ウミガメのスープ】 [たこまるち]
【ウミガメのスープ】 [たこまるち]
解説を見る
男には好きになった女性がいたが、内気な性格が災いして声がかけられず、ストーカー行為をしていた。
ある日、その女性の財布を盗んだ。
身元を知ろうとしたのだ。
だが身分証明書を見てみると、男が好きになった相手は、実は女ではなく、ニューハーフだった。
こんな事実知りたくなかったと、男は落ち込み、その後自首をした。
ある日、その女性の財布を盗んだ。
身元を知ろうとしたのだ。
だが身分証明書を見てみると、男が好きになった相手は、実は女ではなく、ニューハーフだった。
こんな事実知りたくなかったと、男は落ち込み、その後自首をした。