「何度でも君に逢いたい」「6ブックマーク」
中学生のマイ。
彼女が密かに恋心を寄せていたクラスメイトのヒロが、遠くへ転校してしまうことになった。
ヒロが登校した最後の日、マイは「またいつか会おうね、約束」と言った。
ヒロは新しい中学で新しい友達と仲良くやっていくだろう。
あまり喋ったこともなかったマイは、ヒロと『またいつか会える』なんて本当は期待していなかった。
では、どうしてそんな約束をしたのだろう?
彼女が密かに恋心を寄せていたクラスメイトのヒロが、遠くへ転校してしまうことになった。
ヒロが登校した最後の日、マイは「またいつか会おうね、約束」と言った。
ヒロは新しい中学で新しい友達と仲良くやっていくだろう。
あまり喋ったこともなかったマイは、ヒロと『またいつか会える』なんて本当は期待していなかった。
では、どうしてそんな約束をしたのだろう?
18年09月01日 21:40
【ウミガメのスープ】 [藤井]
【ウミガメのスープ】 [藤井]
初・闇スープ。 考えすぎない方が良いやつです。
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「またいつか会おうね、約束」
そういってマイは小指を差し出した。
それを見たヒロはためらいがちに自身の小指を絡める。
『指切りげんまん』
マイはわずか小指一本だけでも、彼に触れるきっかけが欲しかったのだ。
そういってマイは小指を差し出した。
それを見たヒロはためらいがちに自身の小指を絡める。
『指切りげんまん』
マイはわずか小指一本だけでも、彼に触れるきっかけが欲しかったのだ。
「飽き性の女」「6ブックマーク」
雑誌に載っている流行りの服も、モデルが着ていたお洒落な服も、ショーウィンドウに飾られている可愛い服も、自分が気に入って買った服なのにちょっと着ただけで手離してしまうアカリ。
要らなくなったわけでもないのに、何故だろう?
要らなくなったわけでもないのに、何故だろう?
18年09月30日 21:22
【ウミガメのスープ】 [藤井]
【ウミガメのスープ】 [藤井]
台風なので藤井ウミガメします。
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明日は彼氏との初デート。
アカリが鏡の前でファッションショーを初めてから、かれこれもう一時間が経過している。
お気に入りの服を着ては足元に脱ぎ捨てていくアカリ。
「あーん!決まらないよ~!おねぇちゃーーん!」
「うるさいなーもうどれだっていいじゃーん。どうせ『何着ても可愛いよ♥️』とか言われるんだからさぁ」
姉のヒカリに冷たくあしらわれながら、アカリのファッションショーは二周目に突入するのだった。
アカリが鏡の前でファッションショーを初めてから、かれこれもう一時間が経過している。
お気に入りの服を着ては足元に脱ぎ捨てていくアカリ。
「あーん!決まらないよ~!おねぇちゃーーん!」
「うるさいなーもうどれだっていいじゃーん。どうせ『何着ても可愛いよ♥️』とか言われるんだからさぁ」
姉のヒカリに冷たくあしらわれながら、アカリのファッションショーは二周目に突入するのだった。
「大事なことなので…」「6ブックマーク」
カメコは手紙を読み上げた。するとその場にいる約半数の人々が涙を流した。
その後、ウミオは全く同じ内容の手紙を読み上げた。すると残りの半数の人々が涙を流した。
どういう状況か?
その後、ウミオは全く同じ内容の手紙を読み上げた。すると残りの半数の人々が涙を流した。
どういう状況か?
18年12月05日 20:20
【ウミガメのスープ】 [セントバーナード]
【ウミガメのスープ】 [セントバーナード]
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ウミオとカメコは今日結婚式をあげ、めでたく夫婦となった。しかもウミオは日本人、カメコは中国人の国際結婚である。
披露宴の最後、花嫁から両親への感謝の手紙を読み上げた。もちろん、中国語で。
大変感動的な手紙だったので、花嫁の親戚一同は皆それを聞いて涙を流した。
しかし、新郎の親戚は日本人で誰も中国語が分からない。そこで新郎は全く同じ内容の手紙を日本語に翻訳し、読み上げた。やはり感動的な手紙であったため、新郎の親戚一同も涙を流した。
披露宴の最後、花嫁から両親への感謝の手紙を読み上げた。もちろん、中国語で。
大変感動的な手紙だったので、花嫁の親戚一同は皆それを聞いて涙を流した。
しかし、新郎の親戚は日本人で誰も中国語が分からない。そこで新郎は全く同じ内容の手紙を日本語に翻訳し、読み上げた。やはり感動的な手紙であったため、新郎の親戚一同も涙を流した。
「おわりなきよのめでたさを」「6ブックマーク」
「今年はお爺さんの声を聞きに来てください」
住職がそう言ったので、大晦日の予定が決まった。
祖父は既に亡くなっている。
どういうことだろう?
住職がそう言ったので、大晦日の予定が決まった。
祖父は既に亡くなっている。
どういうことだろう?
18年12月27日 21:42
【ウミガメのスープ】 [ZenigokE]
【ウミガメのスープ】 [ZenigokE]
皆様よいお年を!
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「本当に立派な鐘をいただきまして。有り難いことです」
この寺に元あった鐘は、戦時中に供出したそうだ。
今ある鐘は終戦後に祖父が寄贈したもので、住職は度々その話を持ち出し、一言聞いてから帰ってくれと言う。
弟は喜々として走り、体重をかけて撞木を引っ張り、鐘を鳴らした。
大きな音が山間の寺から扇状地に響き、むこうの山から遅れて返事が届く。
父はこれを聞く度に、叱られたことを思い出すと言った。
「さて、線香あげて帰るか」
今年の年越しは、数年ぶりに母とも一緒だ。
【正解】
住職は鐘の音を「声」と表現した。
この寺に元あった鐘は、戦時中に供出したそうだ。
今ある鐘は終戦後に祖父が寄贈したもので、住職は度々その話を持ち出し、一言聞いてから帰ってくれと言う。
弟は喜々として走り、体重をかけて撞木を引っ張り、鐘を鳴らした。
大きな音が山間の寺から扇状地に響き、むこうの山から遅れて返事が届く。
父はこれを聞く度に、叱られたことを思い出すと言った。
「さて、線香あげて帰るか」
今年の年越しは、数年ぶりに母とも一緒だ。
【正解】
住職は鐘の音を「声」と表現した。
「話をしようよ」「6ブックマーク」
ユキヤの口からユキヤ自身のことを知れば知るほど、不安が増していくチカコ。
一体どうして?
一体どうして?
19年01月09日 23:21
【ウミガメのスープ】 [藤井]
【ウミガメのスープ】 [藤井]
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チカコには3歳の息子、タカシが居る。
そしてチカコの友人、マミの子どもも同じく3歳だ。名をユキヤと言う。
チカコとマミは仲が良く、互いの家で一緒に遊んだりしている。タカシとユキヤも仲が良い。
「ユキヤくんは、でんしゃが好きなの?」
「でんしゃ!すき!あとね、しょーぼーしゃ!」
「消防車も好きなんだ。かっこいいよね」
「うん!きゅーきゅーしゃ、ぱとかー、しょべるかー」
「わぁ、いろんな車の名前知ってるんだねぇ」
褒めるチカコに、得意気に話すユキヤ。
その隣では、タカシが真剣に動物の絵本を見ている。
そんなタカシと一緒に絵本を覗き込んで、マミが尋ねる。
「タカシくん、どの動物が好き?」
「ん、んー」
「わんわん?犬が好きなのね」
「んー」
へらりと嬉しそうに笑うタカシ。
チカコはずっと気がかりだった。同い年のユキヤはたくさん言葉を喋るのに、タカシはなかなか言葉が出ない。
個人差があるし焦らなくていいよと人は言う。分かっているつもりだが、やはり実際に言葉巧みに話すユキヤと対面すると、その不安は膨らんでしまうものだ。
"どうして、うちの子は。どうして、よその子は。"
比べたくなくても、比べずにはいられない。
「ターくん、チカちゃん、またねー」
帰り際、にっこり笑って手を振るユキヤ。
「ユキヤくん、またね。タカシ、ばいばいしよっか」
「ばーい」
「あはは、ばいばーい」
ぎこちなく手を振るタカシに笑いかけるマミ。
あのドアが閉まったら、マミはユキヤくんとたくさんお話するのかな。
マミの家を出て歩き出したチカコは、ほとんど口を開かないタカシの手を握り、少し切なくなった。
その日の晩。
真っ白な画用紙に、黙々と絵を描くタカシの姿があった。
風呂からあがった夫のヒロユキがタカシに歩み寄る。
「おー、何描いてんだ?タカシ」
「ん、まーま」
「おっ、これママか?こっちは?」
「んんん、」
「あ、ひょっとしてこれ友達のユキヤくんだろ」
「ん!」
「あはは。これがわんわんでー、これは?」
「ぶー、ぶーぶー」
「おぉ、ぶーぶーか。ユキヤくんはぶーぶーが好きなのか」
「ん!」
ぱあっと嬉しそうに笑うタカシ。
あぁ。この子にはこの子なりの表現方法がある。
嬉しい、楽しい、好き、嫌い。そんな豊かな感情が、この子の中にしっかりと存在するのだ。
「タカシは絵がうまいなぁ。ほら、ママに見せてやれ」
「まーま」
「わぁ、上手に描けたねぇタカシ。今日、マミちゃんにたくさん絵本読んでもらったんだよね」
「ん!」
「楽しかったね。また行きたい?」
「ん!!」
こっくりと大きく頷くタカシに、自然と心がほぐれていく。
何度も不安になりながら、少しずつ自分の歩幅を見つけていくのだろう。
この子も、私も。
【要約】
チカコは、自分の息子と同い年のユキヤがたくさん言葉を喋るのを見て、なかなか言葉が出てこない我が子と比べてしまい、不安がつのるのでした。
そしてチカコの友人、マミの子どもも同じく3歳だ。名をユキヤと言う。
チカコとマミは仲が良く、互いの家で一緒に遊んだりしている。タカシとユキヤも仲が良い。
「ユキヤくんは、でんしゃが好きなの?」
「でんしゃ!すき!あとね、しょーぼーしゃ!」
「消防車も好きなんだ。かっこいいよね」
「うん!きゅーきゅーしゃ、ぱとかー、しょべるかー」
「わぁ、いろんな車の名前知ってるんだねぇ」
褒めるチカコに、得意気に話すユキヤ。
その隣では、タカシが真剣に動物の絵本を見ている。
そんなタカシと一緒に絵本を覗き込んで、マミが尋ねる。
「タカシくん、どの動物が好き?」
「ん、んー」
「わんわん?犬が好きなのね」
「んー」
へらりと嬉しそうに笑うタカシ。
チカコはずっと気がかりだった。同い年のユキヤはたくさん言葉を喋るのに、タカシはなかなか言葉が出ない。
個人差があるし焦らなくていいよと人は言う。分かっているつもりだが、やはり実際に言葉巧みに話すユキヤと対面すると、その不安は膨らんでしまうものだ。
"どうして、うちの子は。どうして、よその子は。"
比べたくなくても、比べずにはいられない。
「ターくん、チカちゃん、またねー」
帰り際、にっこり笑って手を振るユキヤ。
「ユキヤくん、またね。タカシ、ばいばいしよっか」
「ばーい」
「あはは、ばいばーい」
ぎこちなく手を振るタカシに笑いかけるマミ。
あのドアが閉まったら、マミはユキヤくんとたくさんお話するのかな。
マミの家を出て歩き出したチカコは、ほとんど口を開かないタカシの手を握り、少し切なくなった。
その日の晩。
真っ白な画用紙に、黙々と絵を描くタカシの姿があった。
風呂からあがった夫のヒロユキがタカシに歩み寄る。
「おー、何描いてんだ?タカシ」
「ん、まーま」
「おっ、これママか?こっちは?」
「んんん、」
「あ、ひょっとしてこれ友達のユキヤくんだろ」
「ん!」
「あはは。これがわんわんでー、これは?」
「ぶー、ぶーぶー」
「おぉ、ぶーぶーか。ユキヤくんはぶーぶーが好きなのか」
「ん!」
ぱあっと嬉しそうに笑うタカシ。
あぁ。この子にはこの子なりの表現方法がある。
嬉しい、楽しい、好き、嫌い。そんな豊かな感情が、この子の中にしっかりと存在するのだ。
「タカシは絵がうまいなぁ。ほら、ママに見せてやれ」
「まーま」
「わぁ、上手に描けたねぇタカシ。今日、マミちゃんにたくさん絵本読んでもらったんだよね」
「ん!」
「楽しかったね。また行きたい?」
「ん!!」
こっくりと大きく頷くタカシに、自然と心がほぐれていく。
何度も不安になりながら、少しずつ自分の歩幅を見つけていくのだろう。
この子も、私も。
【要約】
チカコは、自分の息子と同い年のユキヤがたくさん言葉を喋るのを見て、なかなか言葉が出てこない我が子と比べてしまい、不安がつのるのでした。