「目に映るもの」「4ブックマーク」
「カメオちゃーん!」
窓から身を乗り出して手を振るラテミ。
僕は少し笑ったが、ラテミは気づいたかな。
僕は間違っていたのかもしれない。
そして、カメオは死んだ。
どういう状況だろう?
窓から身を乗り出して手を振るラテミ。
僕は少し笑ったが、ラテミは気づいたかな。
僕は間違っていたのかもしれない。
そして、カメオは死んだ。
どういう状況だろう?
19年01月04日 00:20
【ウミガメのスープ】 [みづ]
【ウミガメのスープ】 [みづ]
主人公カメオ。フィクションです。
解説を見る
カメオはいじめに耐えきれず、自殺という決断をした。
学校の屋上から飛び降りたのだが、落下中たまたま幼馴染みのラテミが授業を受けている教室を通った。
(ラテミ、窓際の席だったんだな…最近ほとんど話さなかったし、知らなかったよ)
目があったような気がする。
「カメオちゃーん!」
窓から体を乗り出し、ラテミは必死の形相でカメオを掴もうとでもするかのように、両手をめちゃくちゃに振った。
懐かしいな『カメオちゃん』って(笑)。
中学に上がってからは、「海野くん」だったもんな。
俺は返事すらしなかったけど。
いじめられていることが恥ずかしくて情けなくて、ラテミを避けるようになった。
もう遅いけど、話してみていたら何か変わったのかな?
実際には、カメオは飛んですぐに地面に激突しただろう。
カメオはが見た光景は、単なる願望だったのかもしれない。
しかし、ラテミは後の事情聴取で泣きながら警察官に言った。
「カメオちゃん、すぐそばにいたのに…私を見て笑ったのに、掴めなかった」
カメオは死んだ。
※カメオはいじめを苦に飛び降り自殺をした。
※カメオが笑ったのは、懐かしい呼び名を聞いたから。
※幼なじみのラテミはカメオを助けよう(掴もう)として手を振っていた。
学校の屋上から飛び降りたのだが、落下中たまたま幼馴染みのラテミが授業を受けている教室を通った。
(ラテミ、窓際の席だったんだな…最近ほとんど話さなかったし、知らなかったよ)
目があったような気がする。
「カメオちゃーん!」
窓から体を乗り出し、ラテミは必死の形相でカメオを掴もうとでもするかのように、両手をめちゃくちゃに振った。
懐かしいな『カメオちゃん』って(笑)。
中学に上がってからは、「海野くん」だったもんな。
俺は返事すらしなかったけど。
いじめられていることが恥ずかしくて情けなくて、ラテミを避けるようになった。
もう遅いけど、話してみていたら何か変わったのかな?
実際には、カメオは飛んですぐに地面に激突しただろう。
カメオはが見た光景は、単なる願望だったのかもしれない。
しかし、ラテミは後の事情聴取で泣きながら警察官に言った。
「カメオちゃん、すぐそばにいたのに…私を見て笑ったのに、掴めなかった」
カメオは死んだ。
※カメオはいじめを苦に飛び降り自殺をした。
※カメオが笑ったのは、懐かしい呼び名を聞いたから。
※幼なじみのラテミはカメオを助けよう(掴もう)として手を振っていた。
「これは良いスタートだ」「4ブックマーク」
とある冬の日、中学生の太郎君はとあるミスを犯した。そのミスのせいで、将来お笑い芸人になりたいことがクラスメイトに知れ渡った。
さて、事の次第を、太郎君がどんなミスを犯したか分かるように説明してください。
さて、事の次第を、太郎君がどんなミスを犯したか分かるように説明してください。
19年01月06日 23:51
【ウミガメのスープ】 [ルラ]
【ウミガメのスープ】 [ルラ]
今年もよろしくお願いします。
解説を見る
その日は冬休みが開けて初日、始業式だった。始業式が終わったら教室に戻って冬休みの宿題の提出をする。
冬休みの宿題。その中の1つに「書き初め」がある。太郎君の学年は書き初めに「将来の夢」を書くことになっていた。皆がちゃんと「将来の夢」と書いてきた中、太郎君だけが勘違いして「お笑い芸人」という、自分が将来なりたいことを書いてきたのだ。
赤っ恥をかいた太郎君だったが、おかげで皆の笑いをとることができたので、芸人志望としては嬉しい結果となった。
こうして、新年早々良いスタートを切れたのだった。
冬休みの宿題。その中の1つに「書き初め」がある。太郎君の学年は書き初めに「将来の夢」を書くことになっていた。皆がちゃんと「将来の夢」と書いてきた中、太郎君だけが勘違いして「お笑い芸人」という、自分が将来なりたいことを書いてきたのだ。
赤っ恥をかいた太郎君だったが、おかげで皆の笑いをとることができたので、芸人志望としては嬉しい結果となった。
こうして、新年早々良いスタートを切れたのだった。
「走馬灯すら見えなくて」「4ブックマーク」
十年連れ添った???がご臨終になりました。
???がなければ私は生きてはいられないでしょう。
みにくい、依存心に基づく絶望。
この未来の眺望も、所詮は人の夢にすぎなかったのです。
それでは曲にまいりましょう。ZenigokEで、
「ボロボロの私」
「-2.0度の世界」
二曲続けてお聞きください。
???とは何か?
???がなければ私は生きてはいられないでしょう。
みにくい、依存心に基づく絶望。
この未来の眺望も、所詮は人の夢にすぎなかったのです。
それでは曲にまいりましょう。ZenigokEで、
「ボロボロの私」
「-2.0度の世界」
二曲続けてお聞きください。
???とは何か?
19年01月10日 08:58
【20の扉】 [ZenigokE]
【20の扉】 [ZenigokE]
ゆっくりまいります。
解説を見る
今日は朝から遠出の予定がございました。
いつもより早起きをしたからか、とても寒く感じます。
布団から出るにも着替えをするにも、相当の精神力が必要でした。
気合いを入れてエイヤッと服を脱ぎます。
その時でした。
バチッともパキッともつかない大きな音がしました。
例えるなら、ジッパーの最後を開けた時のような。
あるいは、火花が飛び散るほどの静電気のような。
それが大きく、つまり耳元で。
眼鏡のつるが折れていました。
「……と、いうような経緯です」
「視力0.05ではるばるようこそ。30分で出来ますので、それまでしばらく……ここで待ちますか?」
「そうさせていただきます」
見えない世界はまことに恐ろしいものでした。
特に下りのエスカレーター。
比喩でなく死ぬかと思った。もう絶対に乗りませぬ。
ついでに行先案内が読めぬどころか、車道と歩道の区別すらつかぬ始末。
心も体も、ついでに眼鏡もボロボロです。
人間はこれほどまでに視覚に依存していたのか。
お先真っ暗とはこういうことかと、魂で理解しました。
30分後。
出来上がった眼鏡をかけた私は気付きました。
優しく真摯に対応してくれていた彼女が存外美しいということに。
ありがとう相棒! 今日壊れてくれて!
そうとも世界は美しい!!
【正解】
眼鏡
【お詫び】
矯正度合いは2.0だと思っていたのですが、本日(10日・出題後)測ると2.25でした。お詫びして訂正いたします。申し訳ございませんでした。
いつもより早起きをしたからか、とても寒く感じます。
布団から出るにも着替えをするにも、相当の精神力が必要でした。
気合いを入れてエイヤッと服を脱ぎます。
その時でした。
バチッともパキッともつかない大きな音がしました。
例えるなら、ジッパーの最後を開けた時のような。
あるいは、火花が飛び散るほどの静電気のような。
それが大きく、つまり耳元で。
眼鏡のつるが折れていました。
「……と、いうような経緯です」
「視力0.05ではるばるようこそ。30分で出来ますので、それまでしばらく……ここで待ちますか?」
「そうさせていただきます」
見えない世界はまことに恐ろしいものでした。
特に下りのエスカレーター。
比喩でなく死ぬかと思った。もう絶対に乗りませぬ。
ついでに行先案内が読めぬどころか、車道と歩道の区別すらつかぬ始末。
心も体も、ついでに眼鏡もボロボロです。
人間はこれほどまでに視覚に依存していたのか。
お先真っ暗とはこういうことかと、魂で理解しました。
30分後。
出来上がった眼鏡をかけた私は気付きました。
優しく真摯に対応してくれていた彼女が存外美しいということに。
ありがとう相棒! 今日壊れてくれて!
そうとも世界は美しい!!
【正解】
眼鏡
【お詫び】
矯正度合いは2.0だと思っていたのですが、本日(10日・出題後)測ると2.25でした。お詫びして訂正いたします。申し訳ございませんでした。
「こんな最新式自動車は嫌だ」「4ブックマーク」
モーターショーにて。
とある自動車メーカーのブースには、
最新の「電炉」を搭載した車が展示されており、
来場者が集まって人だかりができていた。
集まった人々は口々に、
「これは...まさに世も末ですね。」
「あぁ、これは酷い!」
などと言い合っていた。
実は、これはメーカー側の目論見通りの反応だ。
どういうことでしょう?
とある自動車メーカーのブースには、
最新の「電炉」を搭載した車が展示されており、
来場者が集まって人だかりができていた。
集まった人々は口々に、
「これは...まさに世も末ですね。」
「あぁ、これは酷い!」
などと言い合っていた。
実は、これはメーカー側の目論見通りの反応だ。
どういうことでしょう?
19年01月11日 23:53
【ウミガメのスープ】 [輪ゴム]
【ウミガメのスープ】 [輪ゴム]
長丁場になってしまいました、皆さまありがとうございました!
解説を見る
22世紀のトーキョーにて開催されたモーターショー。
とある自動車メーカーがコンセプトカーとして発表した車は、
革新的な技術の数々と洗練されたデザインを兼ね備え、
世界中から大きな注目を浴び称賛の的となった。
...という表現を彼らは古臭く感じるだろう。
この話の本題は電炉でも自動車でもない。
日本語の変化だ。
「これは...まさに世も末ですね。」
(※まちがいなく最先端だ/人類はここまで来たのか の意)
「あぁ、これは酷い!」
(※なんて素晴らしいんだ! の意)
2019年現在とはかなり日本語が変化している模様。
彼らはその展示を見て感銘を受け、絶賛している。
もちろん、メーカー側の目論見通りである。
※電炉:僅かな固形燃料から膨大な電気エネルギーを長時間に渡り生み出すことのできる謎技術...的なイメージの出題者の造語(実際にある同名の言葉とは無関係ですm(_ _)m)。平凡な21世紀人にはその原理は想像も及ばない。
とある自動車メーカーがコンセプトカーとして発表した車は、
革新的な技術の数々と洗練されたデザインを兼ね備え、
世界中から大きな注目を浴び称賛の的となった。
...という表現を彼らは古臭く感じるだろう。
この話の本題は電炉でも自動車でもない。
日本語の変化だ。
「これは...まさに世も末ですね。」
(※まちがいなく最先端だ/人類はここまで来たのか の意)
「あぁ、これは酷い!」
(※なんて素晴らしいんだ! の意)
2019年現在とはかなり日本語が変化している模様。
彼らはその展示を見て感銘を受け、絶賛している。
もちろん、メーカー側の目論見通りである。
※電炉:僅かな固形燃料から膨大な電気エネルギーを長時間に渡り生み出すことのできる謎技術...的なイメージの出題者の造語(実際にある同名の言葉とは無関係ですm(_ _)m)。平凡な21世紀人にはその原理は想像も及ばない。
「おそいこぐみのうみちゃんは」「4ブックマーク」
〜^ 猫風船の水平思考 ^〜
おそいこぐみのうみちゃんと猫風船は大の仲良し。
ある日うみちゃんは、泣きながら猫風船の上に乗った。
一体なぜ?
※猫風船:空を飛ぶ猫の仲間。そのふわふわな毛の間に、不思議な力で空気中の軽い原子を蓄えて浮遊することができる。
おそいこぐみのうみちゃんと猫風船は大の仲良し。
ある日うみちゃんは、泣きながら猫風船の上に乗った。
一体なぜ?
※猫風船:空を飛ぶ猫の仲間。そのふわふわな毛の間に、不思議な力で空気中の軽い原子を蓄えて浮遊することができる。
19年01月17日 18:25
【ウミガメのスープ】 [弥七]
【ウミガメのスープ】 [弥七]
Special Thanks !! ZenigokEさん&猫風船
解説を見る
<解説>
保育園のお迎えがいつもより遅くなってしまい、寂しくてうみちゃんは泣いていた。そんなうみちゃんを見て、猫風船が背中に乗せて、お母さんのところまで連れて行ってくれた。
※おそいこぐみ:両親が共働きなどの理由から保育園のお迎えが遅くなってしまう子供たちのこと。「(親のお迎えが)遅い子組」
〜〜〜〜〜〜
うみちゃんは猫風船の長毛を丁寧に時間をかけてブラッシングしていた。猫風船は気持ち良さそうに膝の上でされるがままにしている。
保育士さん「うみちゃん、お母さん来ないねー?どうしたのかなー?」
うみは答えずに、猫風船の毛をゆっくりと撫でた。
(…おかしいな。)
いつもはブラッシングを一回し終わる頃には、玄関に急いで息を切らしたお母さんの声が聞こえてくるはずなのに、なのに。
同じ「おそいこぐみ」のカメオくんも、お兄さんが迎えに来てしまった。ウミコ一人しかいない保育園の遊び部屋にはただただ時計の音だけが聞こえる。ピアノのそばに置いてある振り子時計が、なんだか異様に大きく見えて、とても怖い。
うみは猫風船のふわふわな毛をキュッと掴んだ。猫風船はふぎゃっと飛び起きて目を丸くしていた。
(お母さんが来ない。)
今日は早く迎えにくるって約束したのに。いいこにしてたのに。…がまんしてたのに。
「…お母さんの嘘つき。」
うみの目から小さな涙がぼろぼろと溢れた。
すると、何やら近くで聞きなれない音がした。音は確実に、目の前にいる猫からしている。
「…なんか言ってる」
うみはそっと耳を近づけてその声をよく聞いた。
猫風船「ナクノ、ヤメロ。アト、ノレ。」
ーーーーーー
建設現場で働いているうみのお母さん(ウミママ)はクレーン車のフロントガラス越しに見える光景に目を疑った。
もうすっかり日の暮れた夜空に、自分の娘と、空を飛ぶ猫風船。
「お、が、あ、さ、あ〜〜〜〜〜ん!!!」
うみちゃんは大泣きしていた。
ウミママ「怪我はないの!?...ああそっか、寂しかったよね、怖かったよね。」
もう、一緒に帰りましょうか。そう言った母にも、今はっきりと聞こえた。
猫風船「オマエモ、ノレ。」
ーーーーーー
猫風船(やはり二人は重すぎたか。これじゃあ飛んでるとは言えないな…)
ここは、人間と猫風船が共存する世界。人々は、悩ましげな顔をして地面ギリギリを飛ぶ猫姿を見て口々にこう言った。あれはそう…
「猫風船の水平飛行(水平思考)」だと。
(おしまい)
保育園のお迎えがいつもより遅くなってしまい、寂しくてうみちゃんは泣いていた。そんなうみちゃんを見て、猫風船が背中に乗せて、お母さんのところまで連れて行ってくれた。
※おそいこぐみ:両親が共働きなどの理由から保育園のお迎えが遅くなってしまう子供たちのこと。「(親のお迎えが)遅い子組」
〜〜〜〜〜〜
うみちゃんは猫風船の長毛を丁寧に時間をかけてブラッシングしていた。猫風船は気持ち良さそうに膝の上でされるがままにしている。
保育士さん「うみちゃん、お母さん来ないねー?どうしたのかなー?」
うみは答えずに、猫風船の毛をゆっくりと撫でた。
(…おかしいな。)
いつもはブラッシングを一回し終わる頃には、玄関に急いで息を切らしたお母さんの声が聞こえてくるはずなのに、なのに。
同じ「おそいこぐみ」のカメオくんも、お兄さんが迎えに来てしまった。ウミコ一人しかいない保育園の遊び部屋にはただただ時計の音だけが聞こえる。ピアノのそばに置いてある振り子時計が、なんだか異様に大きく見えて、とても怖い。
うみは猫風船のふわふわな毛をキュッと掴んだ。猫風船はふぎゃっと飛び起きて目を丸くしていた。
(お母さんが来ない。)
今日は早く迎えにくるって約束したのに。いいこにしてたのに。…がまんしてたのに。
「…お母さんの嘘つき。」
うみの目から小さな涙がぼろぼろと溢れた。
すると、何やら近くで聞きなれない音がした。音は確実に、目の前にいる猫からしている。
「…なんか言ってる」
うみはそっと耳を近づけてその声をよく聞いた。
猫風船「ナクノ、ヤメロ。アト、ノレ。」
ーーーーーー
建設現場で働いているうみのお母さん(ウミママ)はクレーン車のフロントガラス越しに見える光景に目を疑った。
もうすっかり日の暮れた夜空に、自分の娘と、空を飛ぶ猫風船。
「お、が、あ、さ、あ〜〜〜〜〜ん!!!」
うみちゃんは大泣きしていた。
ウミママ「怪我はないの!?...ああそっか、寂しかったよね、怖かったよね。」
もう、一緒に帰りましょうか。そう言った母にも、今はっきりと聞こえた。
猫風船「オマエモ、ノレ。」
ーーーーーー
猫風船(やはり二人は重すぎたか。これじゃあ飛んでるとは言えないな…)
ここは、人間と猫風船が共存する世界。人々は、悩ましげな顔をして地面ギリギリを飛ぶ猫姿を見て口々にこう言った。あれはそう…
「猫風船の水平飛行(水平思考)」だと。
(おしまい)