みんなのブックマーク

今日俺が好きなんじゃね?「6ブックマーク」
女子トイレの個室に入っている時にドアをノックされた鼠屋敷さん。

ドアの向こうからは男の声が聞こえる。

女子トイレなのに男性が⁉︎

以前男性に襲われた経験がある鼠屋さん(その時は無事逃げることが出来てことなきを得た)は恐怖を感じ、恐る恐るドアを開けた。

鼠屋敷さんの前に居たのは地元で悪行三昧しているヤンキー田中。

その田中の姿を見て鼠屋敷さんは安心した。

田中はわかりやすくヤンキーとわかる見た目で、鼠屋敷さんの知り合いでもなんでもないのだが、なぜ彼女は安心したのだろうか?
20年04月07日 23:09
【ウミガメのスープ】 [ダニー]



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「お腹…すいた…」
ここ10年何も食べていない。
まあ食べなくても死なないんだけど食欲があるから厄介。

「10年… もう10年経つのか…」


10年前。丑三つ時。

いつも通り、女子トイレの3番目の定位置で待機している鼠屋敷花子。

今日はもうお腹がいっぱいだから驚かすだけにしておこう。
なんてことを考えながらボーッとしていると早速ノックの音。

コンコンコン、はーなこさーん

ん?男の声?
ここは女子トイレ。男性が来るのは珍しいことだった。
肝試し目的でくる時はあるが、声からするにそこそこ歳を取っている感じがする。
そんな人が肝試しに来るのだろうか。

鼠屋敷花子は訝しく思いながらも、いつも通りゆっくりとドアを開けた。

現れたのは2メートルはあろうかと思われる長駆の男。

袈裟を纏い、手には大きな数珠と錫杖。

目の前にいる男は確実に肝試し目的ではない。

こいつ… 殺る気だ

すぐ臨戦体制を取る彼女に対し男が仕掛けてきた。

念仏を唱えながら振り下ろされた錫杖が彼女の左足を掠める。

掠っただけなのに左足から焼け焦げたような匂いが漂う。その後に激痛が走った。

これは… やばいかも…

乱れた髪を更に乱し長い爪で攻撃するも、男は流れるような体捌きで躱し、大振りの隙には錫杖を突いてくる。

「痛ッッッ!」

右の脇腹に錫杖が当たる。

仕方がない… 逃げよう…

振り乱した髪の毛で相手を翻弄して作った一瞬の隙を見て、鼠屋敷花子はトイレの個室に戻り、便器の中へスルッと入った。スルッと。

上手く逃げおおせたが、かなりの深手を負ってしまった。
回復するためには長い間眠りにつく必要がありそうだ。

「もう疲れたよ… なんだか、とても眠いんだ…」

そうして鼠屋敷花子は長い眠りについたのだった。


そして久しぶりに目覚めたらお腹すいた。
そんな時にちょうどよくトイレの個室をノックする音。

コンコンコン、はーなこさーん

…また、男の声…

しかし今回の声は若い。
あとガム噛んでるなコレ。クッチャクッチャ聞こえる。

まあ、多分、大丈夫、だよね…?

恐る恐るドアを開ける鼠屋敷花子。

そこにはガムをクッチャクッチャしてる見た目どヤンキーの田中。
ドアから覗く彼女を見て腰を抜かし、クッチャクッチャも止まった。

そう、彼は田中。
俺に怖いものなどねえよってことで一人肝試しにきた男。

そんな彼を見て鼠屋敷花子は一安心。


でも、あんまり美味しくなさそう…

まっ、いっか。

ではおしとやかに

いただきます。
1人残らず撃ち殺してやる「6ブックマーク」
この場所に通っている子供の親は、{モンスターペアレントが多い}。
だから男は{本来の予定と違って、銃を乱射する}ことになった。
なぜだろうか?
20年04月12日 19:25
【ウミガメのスープ】 [やすくん]

モンペ死すべし




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舞台である「この場所」とは、{幼稚園}だった。
状況は{お遊戯会}で、演目は{「ごんぎつね」}だった。
そして問題文の男は、{兵十役を務める男児}だった。
本来のキャスティングでは、ごん、兵十、加助やイワシ屋等の脇役、モブキャラ、背景役、お歌を歌う部隊などにする予定だった。
しかしモンスターペアレントの親達が{「ウチの子を主役にしなさい!」}と園に直接訴えてきたために、ごんは全部で8匹もいることとなってしまったのだ。
よって、兵十役の男の子は、{原作と異なり銃を乱射して8匹のごんを皆殺しにした}ということだ。
病気の時に行く工場「6ブックマーク」
「38度5分か」

カメオは体温計を見て自分が風邪だと思ったので、病院ではなく工場へ向かった。

カメオはそこで「病気を治すことはできない」と追い返されたのだが、それならカメオが工場へ向かったのはなぜ??

20年04月16日 20:13
【ウミガメのスープ】 [ラピ丸]

SPを引き受けてくれた天童さん、てぃのさんに感謝




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《解説》
20XX年。人類はほぼ滅亡し、地球の支配者はロボットとなっていた。
そんな世界の最後の人間カメオは、ある日風邪にかかってしまう。
病気にならないロボにとって病院は必要なく、すでに機械工場にとって変わっていた。
ロボの不具合を治す機械工場はあっても、病気を治せる病院はもうない。
だからカメオは僅かな望みを持って工場へ向かうしかなかったのだった。

その結果は、問題文を見て察してほしい。
紫煙燻らす火垂るの墓「6ブックマーク」
ここはウミガメ王国、大海原にぽつりと浮かぶ小さな島国である。
"ラテラル家の長男が国王を務めること"
この絶対的な不文律に従い、長らくラテラル家による統治が行われてきた。

しかし、国王たちの努力もむなしく、国内の情勢は不安定であった。
ラテラル家の長男であるカメオは、反政府組織の襲撃により両親を失ってしまう。
彼らの遺体は、国の中心部にあるラテラル家の墓へと納められた。

時は流れ、両親の死から早十年。
カメオは人知れず二人が眠る墓を訪れると、持っていたタバコを供えた。
ところが、カメオの両親はタバコが嫌いであり、王家のイメージを落としかねないという理由で、カメオが人前でタバコを吸うことを禁じるほどであった。

カメオの行動は一見すると不可解だが、カメオの妻だけはその真意を理解しているという。

なぜカメオはタバコを供えたのだろうか?
20年04月21日 21:00
【ウミガメのスープ】 [えいみん]

SP:天童魔子、キャノー、油獣、ダニー(敬称略)




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【簡易解説】

妻だけに自分が生きていることを伝えるため。



【解説】

「国王専用機墜落、カメオ国王死亡か」


カメオが搭乗していた国王専用機は、反政府組織の襲撃によって墜落した。
「ああ、まただ...」
激しい火の手から逃れたカメオは、目も当てられぬ惨状を見て絶望した。


ウミガメ王国の情勢は最悪であった。
ウミガメ王国の敵対国と繋がり、力を持ち始めた反政府組織。
度重なる政府関係者への襲撃や暴動を、政府は抑えきれなかった。
カメオは自分が国王として反政府組織の暴挙を止められないこと、何より家族を巻き込んでしまうことに対して忸怩たる思いでいた。
国王であった父を狙う襲撃により、両親は亡くなった。
愛する妻や娘さえも命の危機にさらされた。
いっそのこと国王なんて辞めてしまいたかったが、不文律は絶対的なものであり、カメオの意志で国王を辞めることは叶わなかった。
自分は家族を危険な目に遭わせてまで、国王でいなければならないのか。
カメオは苦悩していた。


そんな中で起こった国王専用機の襲撃。
機体は大破し、大炎上している。
今回の襲撃で奇跡的に生き残ったのはカメオだけであった。
また身近な人がこうなるかもしれない。
次は家族がこうなるかもしれない。
このままではいけない。
カメオは左手の薬指から指輪を外し、轟々と燃えさかる炎へと投げ込むと、その場を後にした。


炎は丸一日猛威を振るった。
長らく行われた消火活動の後、調査隊が焦土へと足を踏み入れた。
予想されていた通り、生存者はひとりも見つからなかった。
燃え尽きて無残な姿となった機体からはいくつか遺体が発見されたが、どれも損傷が激しく、判別はおろか数すらも正確には分からないほどである。
しかし、カメオの結婚指輪が見つかったことから、カメオは死亡したと判断されたのであった。
カメオの結婚指輪は遺体の代わりとして、ラテラル家の墓に納められた。


カメオの死後、ウミガメ王国の政府は混乱した。
カメオには息子がまだいなかったので、不文律に従って国王を決められなかったのである。
現在も国王は存在せず、これまで国王の下で働いていた政府関係者たちが協力して政治を執り行なっている。
一応警備こそされているものの、カメオの妻や娘は"国王の家族"ではなくなったので、彼らを狙った襲撃は今のところ起きていない。


娘とともにカメオのお墓参りをしに来たカメコ。
カメオが生前好きだった食べ物やお酒がたくさん並ぶ中で、ポツンと置かれているタバコを見つけた。
「俺はタバコのせいで先に死ぬだろうから、墓にはタバコでも供えといてくれ」
カメコの頭の中でカメオの言葉が蘇った。
両親の言いつけを守っていたカメオは、自宅でしかタバコを吸わなかった。
そのため、現在カメオがタバコ好きなことを知っているのは、カメコとその娘だけである。
さらに、タバコの銘柄はウミガメ王国では非常に珍しいものであった。
「遺体がひとつ足りない可能性がある」
調査員の言葉を思い出した。
損傷の激しさゆえ、全員分の遺体をしっかり確認できたわけではなかったらしい。
「怖い思いをさせてしまってすまない」
辛そうな顔でこう告げたカメオの姿が浮かび上がる。


カメオはこれ以上家族を危険な目に遭わせないために姿を消した。
そして、今もこの国のどこかで生きているのだ。


今日はカメオの命日であり、大勢の国民が代わる代わるラテラル家の墓を訪れている。
お墓参りに来た国民たちが、墓に供えられたタバコを不思議に思う傍ら、カメコだけがその意味を悟り、ひとり涙を流すのであった。
カルボニルカルボナーラ「6ブックマーク」
美味いと評判のパスタ屋にやってきた男。
豊富なメニューの中から、男は悩んだ末にカルボナーラを注文した。
数分待つと、店員がカルボナーラを持ってきた。
濃厚なホワイトソース、大きめに切られた具材に、上にはツヤツヤの卵黄、立ち込める匂いだけで食欲をそそられる、なるほどこれは美味そうだ。
男は店員に文句を言った。

一体何故だろうか?
20年04月30日 18:50
【ウミガメのスープ】 [ゴリリーマン]

リメイク問題です。ピンと来た方はお口ミッフィー。




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このパスタ屋は店内飲食だけでなく、テイクアウトも対応していた。

男はカルボナーラをテイクアウトで注文したのだが、店員が持ってきたのは、持ち帰り用に包装されたものではなく、皿に乗った美味そうなカルボナーラだったため、
「俺、注文したときテイクアウトって言ったよね?」
と文句を言ったのだ。