みんなのブックマーク

紫煙燻らす火垂るの墓「6ブックマーク」
ここはウミガメ王国、大海原にぽつりと浮かぶ小さな島国である。
"ラテラル家の長男が国王を務めること"
この絶対的な不文律に従い、長らくラテラル家による統治が行われてきた。

しかし、国王たちの努力もむなしく、国内の情勢は不安定であった。
ラテラル家の長男であるカメオは、反政府組織の襲撃により両親を失ってしまう。
彼らの遺体は、国の中心部にあるラテラル家の墓へと納められた。

時は流れ、両親の死から早十年。
カメオは人知れず二人が眠る墓を訪れると、持っていたタバコを供えた。
ところが、カメオの両親はタバコが嫌いであり、王家のイメージを落としかねないという理由で、カメオが人前でタバコを吸うことを禁じるほどであった。

カメオの行動は一見すると不可解だが、カメオの妻だけはその真意を理解しているという。

なぜカメオはタバコを供えたのだろうか?
20年04月21日 21:00
【ウミガメのスープ】 [えいみん]

SP:天童魔子、キャノー、油獣、ダニー(敬称略)




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【簡易解説】

妻だけに自分が生きていることを伝えるため。



【解説】

「国王専用機墜落、カメオ国王死亡か」


カメオが搭乗していた国王専用機は、反政府組織の襲撃によって墜落した。
「ああ、まただ...」
激しい火の手から逃れたカメオは、目も当てられぬ惨状を見て絶望した。


ウミガメ王国の情勢は最悪であった。
ウミガメ王国の敵対国と繋がり、力を持ち始めた反政府組織。
度重なる政府関係者への襲撃や暴動を、政府は抑えきれなかった。
カメオは自分が国王として反政府組織の暴挙を止められないこと、何より家族を巻き込んでしまうことに対して忸怩たる思いでいた。
国王であった父を狙う襲撃により、両親は亡くなった。
愛する妻や娘さえも命の危機にさらされた。
いっそのこと国王なんて辞めてしまいたかったが、不文律は絶対的なものであり、カメオの意志で国王を辞めることは叶わなかった。
自分は家族を危険な目に遭わせてまで、国王でいなければならないのか。
カメオは苦悩していた。


そんな中で起こった国王専用機の襲撃。
機体は大破し、大炎上している。
今回の襲撃で奇跡的に生き残ったのはカメオだけであった。
また身近な人がこうなるかもしれない。
次は家族がこうなるかもしれない。
このままではいけない。
カメオは左手の薬指から指輪を外し、轟々と燃えさかる炎へと投げ込むと、その場を後にした。


炎は丸一日猛威を振るった。
長らく行われた消火活動の後、調査隊が焦土へと足を踏み入れた。
予想されていた通り、生存者はひとりも見つからなかった。
燃え尽きて無残な姿となった機体からはいくつか遺体が発見されたが、どれも損傷が激しく、判別はおろか数すらも正確には分からないほどである。
しかし、カメオの結婚指輪が見つかったことから、カメオは死亡したと判断されたのであった。
カメオの結婚指輪は遺体の代わりとして、ラテラル家の墓に納められた。


カメオの死後、ウミガメ王国の政府は混乱した。
カメオには息子がまだいなかったので、不文律に従って国王を決められなかったのである。
現在も国王は存在せず、これまで国王の下で働いていた政府関係者たちが協力して政治を執り行なっている。
一応警備こそされているものの、カメオの妻や娘は"国王の家族"ではなくなったので、彼らを狙った襲撃は今のところ起きていない。


娘とともにカメオのお墓参りをしに来たカメコ。
カメオが生前好きだった食べ物やお酒がたくさん並ぶ中で、ポツンと置かれているタバコを見つけた。
「俺はタバコのせいで先に死ぬだろうから、墓にはタバコでも供えといてくれ」
カメコの頭の中でカメオの言葉が蘇った。
両親の言いつけを守っていたカメオは、自宅でしかタバコを吸わなかった。
そのため、現在カメオがタバコ好きなことを知っているのは、カメコとその娘だけである。
さらに、タバコの銘柄はウミガメ王国では非常に珍しいものであった。
「遺体がひとつ足りない可能性がある」
調査員の言葉を思い出した。
損傷の激しさゆえ、全員分の遺体をしっかり確認できたわけではなかったらしい。
「怖い思いをさせてしまってすまない」
辛そうな顔でこう告げたカメオの姿が浮かび上がる。


カメオはこれ以上家族を危険な目に遭わせないために姿を消した。
そして、今もこの国のどこかで生きているのだ。


今日はカメオの命日であり、大勢の国民が代わる代わるラテラル家の墓を訪れている。
お墓参りに来た国民たちが、墓に供えられたタバコを不思議に思う傍ら、カメコだけがその意味を悟り、ひとり涙を流すのであった。
カルボニルカルボナーラ「6ブックマーク」
美味いと評判のパスタ屋にやってきた男。
豊富なメニューの中から、男は悩んだ末にカルボナーラを注文した。
数分待つと、店員がカルボナーラを持ってきた。
濃厚なホワイトソース、大きめに切られた具材に、上にはツヤツヤの卵黄、立ち込める匂いだけで食欲をそそられる、なるほどこれは美味そうだ。
男は店員に文句を言った。

一体何故だろうか?
20年04月30日 18:50
【ウミガメのスープ】 [ゴリリーマン]

リメイク問題です。ピンと来た方はお口ミッフィー。




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このパスタ屋は店内飲食だけでなく、テイクアウトも対応していた。

男はカルボナーラをテイクアウトで注文したのだが、店員が持ってきたのは、持ち帰り用に包装されたものではなく、皿に乗った美味そうなカルボナーラだったため、
「俺、注文したときテイクアウトって言ったよね?」
と文句を言ったのだ。
クソソソのことかーーーっ!!!「6ブックマーク」
慌てん坊の事務員、陽子が午後の業務で事務用品を無駄遣いしてしまったのは、お調子者の営業社員、陸雄がふざけていたからだという。
もし仮に、陸雄がハゲていたら陽子は事務用品を無駄遣いしなくて済んだらしい。

一体どういうことだろう?
20年04月30日 21:25
【ウミガメのスープ】 [ししゃも]

質問数10を超える日は来るのでしょうか?




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<「クソソソのことかーーーっ!!!」>

昼休み中、陸雄はふざけて下敷きで静電気を起こし髪を逆立てて、有名な漫画のキャラクターの真似をして遊んでいた。
陸雄が使った下敷きは陽子が複写式の伝票を書くときに使用するもので、伝票の下に敷き複写させないために使用するものだった。
午後の業務が始まったとき、陽子は陸雄が下敷きを取っていたことに気づかず、カーボン紙が下の紙に複写してしまったので、伝票を数枚無駄にしてしまった。
もし、陸雄がハゲていたならば、下敷きで髪を逆立てようとしなかったので、陽子が伝票を無駄にすることはなかっただろう。



ネタ提供「カーボン」&テストプレイ
藤井さん

<サンクス!>
片想い「6ブックマーク」
最寄り駅にて、佐藤さんが来るのを待つことにしたユカリ。

さて、佐藤さんと話したこともないユカリが今、
彼から声をかけられたくないと思っているのは
いったい何故か?

 
20年05月02日 00:25
【ウミガメのスープ】 []



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【解答】
自身の肩に寄りかかって眠る片想いの相手と、少しでも長くこのままでいたいと願うから。


【解説】
電車で終点の最寄り駅に着いたユカリ。
彼女の肩に寄りかかってグッスリと眠っている男はユカリの片想いの相手である。
電車はこのまま回送となるため降りなければならないが、少しだけでも長くこのままでいたいと思ったユカリは自らも寝たふりをすることに。
もうすぐ乗務員の佐藤さんが声を掛けにくることだろう。
あとわずかの時間で消えてしまうであろう肩の重み。
ユカリは、願わくばこのまま声をかけられなければいいのにと思った。
三 年 坊 主「6ブックマーク」
メイとジュンは、毎年プレゼント交換をしていた。

メイが用意してきたとっておきの物をジュンが貰い、ジュンが用意したとっておきをメイが貰う。あげ合いっこがおわったら、お互いせーので開けるのだ。

これを3年と繰り返してきたが、{今年はついにやらなかった。一体どうして?}
20年05月02日 15:51
【ウミガメのスープ】 [NSGN]

解決済みᕦ(ò_óˇ)ᕤ




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【メイ 誕生日2/28
ジュン 誕生日2/29】
2人とも今年で8歳。

ジュンの誕生日は4年に一度しかやって来ない。だから、閏年じゃない年は28日を2人にとってのハッピーバースデイにしてしまおう。こうしてはじまったプレゼント交換は、2人が5歳になった年から毎年続けられてきた。

ーー交換が始まって3年後の2月28日。ジュンからメイにプレゼントが贈られた。メイはワクワクしながら箱を開けた。
「...ん?」
「メイも足りなくて困ってるかなあと思って..」
とっておきの布マスク。2枚。
「ありがとう!明日のプレゼント、楽しみにしててね!」
「うん!」
ジュンはニッコリと笑って返事した。

(ちなみに、ジュンの名前の由来は閏→じゅん)