みんなのブックマーク

沈黙のコーヒー「8ブックマーク」
とある街の一角にある海亀珈琲店は、カウンター6席のみの小さな店だ。
マスターの関谷は寡黙な人物で、自ら話題を振ることはそうそう無い。しかし彼は聞き上手で、客の愚痴や他愛もない話に静かに耳を傾け、決して言葉を遮ることなく緩やかな相槌を打つ。そんな彼の人柄と確かな味が保証されたコーヒーは多くのファンを呼び、そのほとんどが常連客だった。

ある日、海亀珈琲店に無口な客が訪れた。
関谷は困り果ててしまう。
その無口な客が来店した日には、どうか他にも客が来るように……そんなことを願っていた。


関谷はべつに、沈黙に耐えられないような人物ではない。
だとしたら何故そんなことを願ったのだろう?
18年09月02日 23:47
【ウミガメのスープ】 [藤井]



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それはほとんど一目惚れだったと言えるだろう。


夏が過ぎ去り木の葉が色付く頃、彼女はこの店を訪れた。
さらりと揺れる短い髪、色素の薄い瞳、注文を告げる時のやや低めの落ち着いた声。そして鞄から取り出し読み始めた文庫本は、関谷の好きな作家の作品だった。しかも一番好きなタイトルだ。
彼女の纏う空気感が関谷には妙に心地よく感じられた。理由は分からないが『合う』という直感。これまで経験したことのない感覚に、関谷は困り果てた。きっとこれが恋なんだろう。


関谷はほとんど無口ではあるが、客の話にはひとつひとつ丁寧に耳を傾けていたし、一人一人と向き合おうと努力していた。それは関谷が店を開いた時からずっと変わらず貫いてきた信念だ。
その日客と交わした何気ない話を、毎晩ルーズリーフに書き留めてファイルにまとめていくのが関谷の日課だった。名前を知らない客も沢山いるが、特徴などを書き残し、どの情報が誰のものであるかを丁寧に振り分けていった。

そして問題の彼女のページだが……ほとんど真っ白だ。注文内容、読んでいた小説のタイトル……書ける情報と言えばそれくらいしかない。関谷が自ら話題を振らないように、彼女もまた、自ら口を開くことはなかった。しかし関谷は彼女に興味を抱いていた。彼女のことを知りたい、その思いばかり募っていく。しかし二人の間には形式的なやりとりしか生まれなかった。
関谷はまた困り果てた。彼女の話を聞きたいが……どう話しかけたら良いものか、そもそも話しかけて良いものか、わからない。


数日後。店を訪れた彼女がコーヒーを飲んでいる中、別の客が来店した。彼はわりによく喋る方で、初対面の彼女に対しても構わず話しかけた。

「君、あまり見かけない顔だな。新規のお客さん?」
「あ、はい。最近ここを知って、気に入って通うようになりました」
「へ~、そうなんだ!本が好きなの?」
「ええ、よく読みますね。父が読書好きなので、その影響もあって」

ぽつりぽつりと溢れ出す彼女の情報。関谷は平然を装いながらも、興味津々で耳を傾けていた。何だか盗み聞きしているようで罪悪感が無いわけでもないが……。
カウンター6席、その狭いスペースで生まれる会話。彼女が他の客と何らかの言葉を交わした日には、彼女のページに少しずつ情報が書き足されていった。

知れば知るほど、また知りたくなる。そして自分のことを知ってほしくなる。人間の欲求には果てがないな…と関谷は苦笑し、ルーズリーフを閉じる。


そして数日後。


「……あの、実は僕もその本、すごく好きなんですよ」


情けなくも震える声で関谷が一歩踏み出すのは、また別の話ーー。



【要約】
無口な客に恋心を抱いた関谷。
彼女のことを知りたいと思うが自身から話題を振ることが出来ず、また彼女も自ら話そうとしないため、彼女のことを知るきっかけが無かった。
しかし別の客が彼女に話しかけて彼女がそれに答えると、間接的に彼女の話が聞けるため、他の客に同席してほしいと思った。
『ウミガメのスープ』「8ブックマーク」
ある男が、とある海の見えるレストランでウミガメのスープを注文しました。
しかし、彼はそのウミガメのスープを一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。そしてあなたは死ぬことになります。」
男は笑いました。
何故でしょう?
18年06月22日 01:55
【ウミガメのスープ】 [カラシラ]



解説を見る
(偶然入ったレストランだったが、ウミガメのスープを実際に食べることができるとは……)

男は水平思考パズルの代表作と言える「ウミガメのスープ」を知っていた。
そしてそれと同じ状況を与えられたとき、男が同じ行動を取りたいと思ったのは自然なことだ。

「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。そしてあなたは死ぬことになります。」

シェフも「ウミガメのスープ」を知っていた。
男は仲間を見つけた喜びとシェフの小気味よい返しに気分を良くして笑みを浮かべたのだった。
【正解を創りだすウミガメ】らてらて鯖版、第5回を開催します!

(前回の様子:第4回 https://late-late.jp/mondai/show/2426 )

もう11月ということで、寒さが少し現れて来ましたね。
私も時期の移り変わりの速さに驚くと共に少し怖さを感じています。
皆さんも迫り来る寒さに負けず、創り出しましょう!素晴らしい作品を期待しています!



今回は11月開催ということで、【要素11個】で開催します。(その理論で行くと1月は1個なんですかね……())


初参加の方も、前回参加した方も学生さんも社会人さんもママさんも。小説家やってる方も気軽に、積極的に参加してくださいー!


では問題文です!


■■ 問題文 ■■

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

女は、男にひとつ嘘をついた。


嘘に気づいた男は、持っていたものを燃やすことにした。


どういうことだろう?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この問題には、解説を用意しておりません。皆様の質問がストーリーを作っていきます。
以下のルールをご確認ください。




■■ ルール説明 ■■

< 1・要素募集フェーズ >

初めに、正解を創りだすカギとなる色々な質問を放り込みましょう。

◯要素選出の手順

1.出題直後から、“YESかNOで答えられる質問”を受け付けます。質問は【1人3回】まで。

2.皆様から寄せられた質問の数が【50個】に達すると締め切り。
 質問の中から【10個】がランダムで選ばれ、「YES!」の返答とともに[良い質問](=良質)が付きます。

※[良質]としたものを以下『要素』と呼びます。
※選ばれなかった質問には「YesNo どちらでも構いません。」と回答します。こちらは解説に使わなくても構いません。

※矛盾が発生する場合や、あまりに条件が狭まる物は採用しません。
[矛盾例]田中は登場しますか?&今回は田中は登場しませんよね?(先に決まった方優先)
[狭い例]ノンフィクションですか?(不採用)
[狭い例]登場キャラは1人ですか?(不採用)
[狭い例]ストーリーはミステリー・現実要素ものですよね?(不採用)

なお、要素が揃った後、まとメモに要素を書き出しますのでご活用ください。



< 2・投稿フェーズ >

選ばれた要素に合致するストーリーを考え、質問欄に書き込んでください。

らてらて鯖の規約に違反しない限りなんでもアリです。
通常の出題と違い、趣味丸出しで構わないのです。お好きなようにお創りください。
とんでもネタ設定・超ブラック真面目設定もOK!
コメディーでも、ミステリーでも、ホラー、SF、童話、純愛、時代物 etc....
皆様の想像力で、自由自在にかっ飛んでください。

※過去の「正解を創りだす(らてらて鯖版・ラテシン版)」もご参考ください。魅力たっぷりの銘作(迷作?)・快作(怪作?)等いろいろ先例がございます。
ラテシン版:sui-hei.net/mondai/tag/正解を創りだすウミガメ
らてらて鯖:https://late-late.jp/mondai/tag/正解を創りだすウミガメ

◯作品投稿の手順

1.投稿作品を、別の場所(文書作成アプリなど)で作成します。
 質問欄で文章を作成していると、その間、他の方が投稿できなくなってしまいます。
 「コピペで一挙に投稿」を心がけましょう。

2.すでに投稿済みの作品の末尾に「終了を知らせる言葉」の記述があることを確認してから投稿してください。
 記述がない場合、まだ前の方が投稿の最中である可能性があります。
 しばらく時間をおいてから再び確認してください。

3.まず「タイトルのみ」を質問欄に入力してください。
 後でタイトル部分のみを[良質]にします。

4.次の質問欄に本文を入力します。本文が長い場合、複数の質問欄に分けて投稿して構いません。
 また、以下の手順で投稿すると、本文を1つの質問欄に一括投稿することが出来て便利です。

 まず、適当な文字を打ち込んで、そのまま投稿します。
 続いて、その質問の「編集」ボタンをクリックし、先程打ち込んだ文字を消してから投稿作品の本文をコピペします。
 最後に、「長文にするならチェック」にチェックを入れ、編集を完了すると、いい感じになります。

5.本文の末尾に、【おわり】【完】など、「終了を知らせる言葉」を必ずつけてください。



< 3・投票フェーズ > 

投稿期間が終了したら、『投票フェーズ』に移行します。
お気に入りの作品、苦戦した要素を選出しましょう。

◯投票の手順

1.投稿期間終了後、別ページにて、「正解を創りだすウミガメ・投票会場」(闇スープ)を設置いたします。

2.作品を投稿した「シェフ」は“3”票、投稿していない「観戦者」は“1”票を、気に入った作品に投票できます。
 それぞれの「タイトル・票数・作者・感想」を質問欄で述べてください。
 また、「最も組み込むのが難しかった(難しそうな)要素」も1つお答えください。

※投票は、1人に複数投票でも、バラバラに投票しても構いません。
※自分の作品に投票は出来ません。その分の票を棄権したとみなします。
※投票自体に良質正解マーカーはつけません。ご了承ください。



< 4・結果発表 > 

皆様の投票により、以下の受賞者が決定します。

◆最難関要素賞(最も票を集めた要素)→その質問に[正解]を進呈します。

◆最優秀作品賞(最も票数を集めた作品)→その作品に[良質]を進呈します。

◆シェチュ王(最も票数を集めたシェフ=作品への票数の合計)→全ての作品に[正解]を進呈します。

そして、見事[シェチュ王]になられた方には、次回の【正解を創りだすウミガメ】を出題していただきます!

※票が同数になった場合のルール
[最難関要素賞][最優秀作品賞]
同率で受賞です。
[シェチュ王]
同率の場合、最も多くの人から票をもらった人(=複数票を1票と数えたときに最も票数の多い人)が受賞です。
それでも同率の場合、出題者も(事前に決めた)票を投じて再集計します。
それでもどうしても同率の場合は、最終投稿が早い順に決定させていただきます。




■■ タイムテーブル ■■

◯要素募集フェーズ
 11/15(木)22:00頃~質問数が【50個】に達するまで

◯投稿フェーズ
 要素選定後~11/26(月)23:59まで

◯投票フェーズ
 11/27(火)00:00頃~11/29(木)23:59まで

◯結果発表
 11/30(金)(未定)


■■ お願い ■■

『要素募集フェーズ』に参加した方は、出来る限り投稿・投票にもご参加くださいますようお願いいたします。
要素出しはお手軽気軽ではありますが、このイベントの要はなんといっても投稿・投票です。
頑張れば意外となんとかなるものです。素敵な解説をお待ちしております!

もちろん、『投稿フェーズ』と『投票フェーズ』には、参加制限など一切ありません。途中参加も大歓迎!
どなた様も、積極的にご参加ください。



それでは、『要素募集フェーズ』から、スタート!!
18年11月15日 22:00
【新・形式】 [ごがつあめ涼花]

結果発表しました!皆さん、参加ありがとうございました!




解説を見る
結果発表、2日ほど遅れて申し訳ありません!

さて、結果発表の時間です!
今回は17作品。予想を超える作品の数々が集まりました。
私がゆっくり読むことが出来たのは投票期間が終わり集計が始まってからなのですが、なるほど、たしかにこれは投票先に悩みますね・・・どれも皆さんの独創的な視点から、素晴らしい作品が出来上がっていました。

本当にご参加してくださり、ありがとうございました!



【最難関要素賞】

👑『小さい秋を見つける』(4票)
『LINEやってる』(3票)
『幽閉される』(3票)
『手袋は重要』(3票)
『廃ホテル』(2票)
『女性の趣味は釣り』(2票)
『男の知らない言語で話す』(1票)
『養う』(1票)
『決して捕まえることが出来ない』(1票)


ということで、

・とろたく(記憶喪失)さんの『小さい秋を見つける』

が最難関要素賞に決定しました!おめでとうございます!
要素11は皆さんにはどう感じられたでしょうか。

藤井さんも感想で言っていますが、今回の創り出すの要素はそれ自体が特別難しいわけではなく(というか前回が異質)、それぞれをどう組み合わせるかが難しいように思えました。だからこそ票がバラけている、という結果が起こったんだと思います(途中まで3票4作品のままで最難関が4つになるところだった)
その中で、この抽象的で捉えにくいけれども、良い雰囲気を持った『小さい秋を見つける』が最難関となりました! とろたく(記憶喪失)さん、おめでとうございます!






【最優秀作品賞】

👑「異世界LINE」(作:鯖虎)(5票)
👑「ユウアンドアイ」(作:とろたく(記憶喪失))(5票)
👑「マッドサイエンティストの真意」(作:もっぷさん)(5票)
「名探偵アカス 〜唯一の未解決事件〜」(作:キャノー) (4票)
「煙の向こう」(作:ハシバミ)(4票)
「あなたの話」(作:ちるこ)(3票)
「とあるデータコード」(作:茶飲みご隠居)(2票)
「秋の日にボーイミーツガール」(作:くるみロースト)(2票)
「欠けた記憶を求めて」(作:HIRO・θ・PEN)(2票)
「灯籠流し」(作:茶飲みご隠居)(2票)
「11の要素と僕だけの彼女」(作:鯖虎)(2票)
「完璧男」(作:こはいち)(1票)
「帰る場所」(作:OUTIS)(1票)
「結婚詐欺師に騙された男、そしてその後」(作:まりむう)(1票)
「MAX 二人は怪盗」(作:夜船)(1票)
「強がりな僕と彼女」(作:鯖虎)(1票)

というわけで、3作が5票で並ぶ結果となりました!今回は全部で41票の投票がありましたが、こちらもかなり投票先がばらけましたね・・・皆さんの作品がどれも素晴らしかった結果でしょう。
その中でも、特にこの3作はどれも着眼点が素晴らしく、人の心を惹き付け、直接響いてくるような何かを持っている作品だと私は思います。

最優秀作品賞に選ばれた鯖虎さん、とろたく(記憶喪失)さん、もっぷさんさん、本当におめでとうございます!(とろたくさんは最難関要素賞も取って、2冠ですね!おめでとうございます!)



と、いうわけで、らてらて鯖第5回「正解を創りだすウミガメ」、シェチュ王の発表に移りたいと思います!


【シェチュ王】

👑 鯖虎 さん(8票)


最優秀作品賞「異世界LINE」に含め、最速投稿ながらも高クオリティな作品「強がりな僕と彼女」、そして、創りだすというシステムを最大限に活かし技巧を凝らした「11の要素と僕だけの彼女」の秀作3作を投稿された鯖虎さんが見事5代目シェチュ王に輝きました!おめでとうございます!!

同率2位はら最優秀作品の2作を投稿されたとろたく(記憶喪失)さんと、もっぷさんさんの2名となりました!(5票)


今回の創りだすは、【「嘘」をベースに話を書いたら、人は優しい嘘を書くのだろうか?悲しい嘘を書くのだろうか?】という私的興味から始まりました。
なので恋愛ベースが多くなるかな?と予想をしていたんですが、恋愛以外の復讐劇だったりとか、異世界転生物()、怪盗、ファンタジーや、恋愛モノではあるけれど、それだけに留まらない密度がある話など、皆さんの想像、創造力に驚かされ、ワクワクしました!


さて、鯖虎さんにシェチュ王の座をお譲りして、第5回【正解を創りだすウミガメ】を締めさせていただきます!(次回の「正解を創りだす」の主催の権利が与えられます)


進行が遅れたり、色々申し訳ない部分もありましたが、主催としてやらせて頂いて、本当に楽しかったです!受験が終わり次第、また参加させて頂きます!

皆さん、本当にありがとうございました!
午後三時クッキー争奪戦「8ブックマーク」
ある日のおやつの時間、クッキーを食べていた食いしん坊の姉妹は、お皿に残ったクッキーが10枚を切ったのに気付きました。
「ねえ、クッキー残り少なくなってきたね」
姉が言い、妹が頷きます。
「うん。あたし残り全部食べたい」
食い意地の張った妹の言葉に、今度は姉が頷きます。
「私だって全部食べたいよ。……だからさ、ゲームで決めない? 勝った方が、お皿に残ったクッキーを総取りできるの」
「うん、いいよ!」
「ゲームは……こんなのどう? おはじきとか鉛筆とか、1つ2つって数えられるものを8つ用意して、テーブルに並べる。そして、それを先攻後攻、交互に取っていき、最後の1つを取った方の勝ち」
「ふむふむ」
「ただし、駒を取っていい数は1ターンに1つから3つまで。1つも取らなかったり、4つ取ったりするのはダメ」
「じゃあ、あたし先攻! 先攻がいい!」
先攻を望む妹に、姉はほくそ笑みました。このゲームは、最初に先攻がいくつ駒を取ろうと、後攻が残り4つになるよう取りさえすれば、絶対に後攻が勝てるからです。

ところが、ゲームが始まった直後、姉の笑みは崩壊しました。一体なぜ?
18年07月05日 21:40
【ウミガメのスープ】 [黒井由紀]

ニム




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「いいよ。じゃあ私は後攻でゲーム成立ね」
「早速ゲームを始めよう。駒は……あ、これでいいよね?」
姉の言葉を受けた妹は、皿に手を伸ばし、9枚残っていたクッキーのうち8つを、テーブルに並べました。唖然とする姉をよそに、妹は
「まず私のターン。1、2、3つ取るよ」
とテーブルの上のクッキーを3つ取り、口に入れてしまいます。
「えっ、ちょっと待ってよ……!」
戸惑う姉に、妹はクッキーを咀嚼しながら言います。
「だってお姉ちゃん言ってたじゃない。“勝った方が、お皿に残ったクッキーを総取り”って。私が今食べた分はテーブルに載ってたゲームの駒だよ」
屁理屈だと思いつつも、必勝法のあるゲームで妹を嵌めようとした手前、姉は何も言えません。仕方なく自分も最大数の3つクッキーを取ろうとしたときに、姉は気づきます。
自分がどのように取ったとしても、あと3つしかクッキーを食べられないことに。
必勝法を守って1つだけ取った場合、恐らく妹は最大数の3つを取るので、自分は最後の1つを取り、お皿のクッキー1枚を手に入れられるでしょう。食べられるクッキーの合計は、ゲーム中に取った2つと合わせて3枚です。
必勝法を無視して3つ取った場合、妹は残りの2つとお皿のクッキー1枚を手に入れます。この場合も、食べられるクッキーの合計は3枚です。
必勝法も最大数も無視して2つ取った場合は、一番悲惨です。残りの3つもお皿のクッキー1枚も妹に取られ、姉は2枚しか食べられません。
「ううーーっ……」
姉は唸ったまま、クッキーに手を伸ばすことができませんでした。
かれんだあ「8ブックマーク」
来年のカレンダーを買おうと思い立った男。

様々なカレンダーの中からモノクロで地味とも言えるカレンダーを選んだのは、
彼が【 ? 】を好きだったからだと言う。

【 ? 】を埋めて下さい。

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(【 ? 】に入る品詞を尋ねる質問はNGとさせていただきます)
18年12月17日 20:48
【20の扉】 [結局誰やねん]

皆様準備はお済ですか?




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--FA--
みつ
(又は、相田みつ)


風景、絵画、動物、乗り物、等々。
多種多様なカレンダーの中から、白地に黒の文字が書いてあるだけのカレンダーを選んだのは、
彼が「みつを好き(みつをずき)」だったからである。(相田みつをカレンダーをチョイス)