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みんなのGood

良質:6票トリック:3票物語:5票
我が村では新年を迎えると、村の神社で「百味菓子」が配られる。
どれも同じ見た目のお菓子なのだが、食べてみると味も匂いも食感もみんな違い、それによって今年の運勢を占うのだ。

私の人生最初の百味菓子は、ガチガチの食感に苔のような味、生乾きの洗濯物の匂いが鼻を抜けて、その場でひっくり返ったものだ。
だから次の年は貰ってすぐ親友にあげたのだが、2人分食べた親友の嬉しそうな顔とそれを見た大人たちが「大吉だ!」と盛り上がっていたのを今でも覚えている。
あの時あげずに食べれば良かったな。あれ以来、毎年大凶を引いている気がする。

さて、今年から私も百味菓子作りを手伝うことになった。幼馴染であり神社の跡取り息子であるタカフミと結婚したからだ。
1つとして同じものが無いものを作るなんて大変だろうな。苦労の多いところに嫁いだものだと今更ながらに自覚した。
ところが実際の工程は、練った1つの生地を一口大にして焼くだけだった。
義母に聞いてみると、「お菓子に違いは無いの。◯△が人それぞれ、その時々で違うのよ」と義母は言った。


【問:◯△とは?】
(ヒント:△には本文中の文字が入ります。)
25年12月31日 23:00
【20の扉】 [異邦人]



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【正解:{『幻覚』}】

「お菓子に違いは無いの。{幻覚}が人それぞれ、その時々で違うのよ」

私は口をぽかんと開けた。何を言われたのか分からなかったのだ。
しかし、義母の言葉の意味するところを理解した次の瞬間、とてつもない勢いで記憶が蘇り始めた。

「変な味。小吉かなぁ」と言いながら百味菓子を食べる幼い親友。
「わたし要らないから」と言って自分の百味菓子をあげると、すぐさま食べる親友。
途端、恍惚の表情を浮かべながら{倒れて動かなくなった親友。}どんなに体を揺すっても何の反応も示さなかった。
親友と私を取り囲んだ大人たちが「大吉だ!」と大はしゃぎする中、私はボロボロ泣き続けた。

ずっと忘れていた。あの日以来、親友がいなくなったこと、ずっと忘れていた。
そしてそれ以来、そうだ、それ以来、毎年私は百味菓子を口に含んだ瞬間吐き戻していた。大凶だ。大凶だ。と。そうしないと自分が壊れてしまう気がして。
ああ、そうか、だからずっと思っていたんだ。 {あの時あげずに食べれば良かったな。}と。

生地を練っていた義母が、生地の付着した指をおもむろに咥えると、音を立てて舐めだした。
「変な味。小吉かしら。 あなたもどう?」
義母が生地と唾液でヌラヌラと光る指を差し出してきた。私のすぐ真横に向けて。
身勝手なおまじない「13Good」
良質:6票納得感:7票
 カメオが店長兼を務める人気店のメニュー表には奇妙なメニューがある。
 そのメニューは無料であり、頼んでも水しか出てこない。更にカメオが言うには、お客さんのために出すメニューではないという。
 そのメニューの名前は?
22年06月21日 16:12
【20の扉】 [チェリー]

店長兼は誤字で、正しくは店長です。




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【いつもの】

解説
 カメオが店長を務める定食屋カメカメは、人気から来る多忙によりアルバイトの出入りが激しい。そんな中でも常連かぶりのお客さんが「いつもの」と注文してくることに困らされていた。
 カメオは注文の円滑化とアルバイトのため、「いつもの」という水を提供するメニューをメニュー表に書き足し、注文した人に無言で自省を促したのだ。
 
人を食っていない話「13Good」
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そのレストランには、{「人肉を出す」}という噂がある。なんでも、誰も食べたことがないような旨い肉料理を出すのだが、その不思議な味わいはとても牛や豚とは思えない、もしかして……ということらしい。

自称・美食家である私は、その話を聞いて大いに興味を持ち、ある週末にそのレストランを訪れた。
早速、看板料理であるステーキを注文。程なくして料理が運ばれてきた。
ナイフで切り分け、フォークに突き刺し、口に運ぶ。
……旨い。そしてなるほど、不思議な味だ。蕩けるように柔らかいのに、確かな歯応えがある。どこか野性の荒々しさのようなものを感じさせる一方で、後味はどこまでもさっぱりと上品だ。
私は夢中になって食べ続け、あっという間に完食してしまった。

紙ナプキンで口元を拭きながら、私は考える。
確かに不思議な味だった。今まで食べたことのあるどの肉にも似ない。普通の牛や豚などでないのは間違いないだろう。怪しげな噂が立つのも頷ける……

{……が、しかし。}

 【――少なくとも、人肉を出しているというわけではなさそうだ。】

私はそう結論付けたのだった。

さて、それは何故だか、分かるだろうか?


なお、これは敢えて言うまでもないことではあるが、{私は人の肉など未だかつて一度も食べたことはない}し、当然ながらその味についても一切知らない。
22年07月17日 00:01
【ウミガメのスープ】 [ブルーエール]



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そのステーキは{骨付き}だった。

完食した後の皿には、ごろりと一本、骨が残っている。
【大きさといい形状といい、少なくとも人間のそれでないことは間違いない。】

自称・美食家であり本業は{解剖医}であるところの私は、一人そう結論付けたのだった。
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海亀大学に通う大学生のカメオ。
彼は1年生にして既に何回も講義をサボり、レポートも出さず、たまに出席した講義ではふざけてばかりいるダメ学生である。

ある日のこと。
講義中に明らかに手元のパソコンばかり見ていたカメオに対し、担当の海原教授は

「さっきこのスライドでは何と説明していたか?」

と質問した。
当然不真面目なカメオはモゴモゴとするばかりでマトモに答えられず、呆れた海原教授にこってりと絞られてしまった。

しかし翌週、{講義中に堂々と後ろの席の方を向いて話していたカメオを、海原教授は大層誉めた}のだという。

一体なぜ?
22年08月25日 22:09
【ウミガメのスープ】 [だだだだ3号機]

若干要知識かもしれない。




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【{簡易解説}】
手元のパソコンばかり見てちゃんと発表出来なかったカメオが、練習して前を向いて堂々と発表出来るようになったから。


◆◆◆◆◆
「…で、このような環境問題はゴニョゴニョ…これらのプロセスのスムージングが…モニャモニャ」

今日は海原教授が担当する「環境マネジメント概論」の講義。内容は毎週ごとに事前に配布された環境問題についての資料を読み、その内容と対策についてパワーポイントにまとめ、自分なりに発表するというものである。

今はカメオの発表の番。自分のパソコンをプロジェクターに繋いで、パワーポイントを映しながら発表しているその最中である。

しかしそこはダメ学生のカメオ。1週間前に配布された資料なのに当然の如く殆ど読み込んでいない上に、パワーポイントは前日に適当に仕上げたもの。当然発表練習なんてしていないものだから、手元のパソコンばかりでちっとも前を見ず、発表の声量もボソボソと聞き取り辛い。

あまりにもひどい発表だったが何とかやり終え、海原教授からの質問&講評の時間となった。

「あのね、まず声が小さくてよくわかんなかったんだけど、スライド6。ここの図の説明、なんて言ってたの?」

「アッ…スーッそうすね…えっとここは環境保全に関する…えっと…開発とその推移について…あの~」

必死に返そうとするカメオであるが、圧倒的準備不足が祟りモゴモゴと答えにならない。
そんなカメオの様子に痺れを切らした海原教授。

「君ね、1週間も時間があったんだから、もう少しやりようはあったよね?」

「…ハイ」

「そもそもさ、発表中はせめて聞いている人に向けて話そうよ。パソコンに喋ってんじゃないでしょ?」

「…ハイ」

この後もこってり絞られたカメオであったが、海原教授の温情で「来週以降の発表で改善が見られるようならある程度評価する」との救済措置を貰った。

とはいえダメ学生カメオのことである。「まあいきなり真面目にやってくることは無いだろう」と誰しもが思っていた。
…ただ一人、海原教授を除いて。


───翌週。
先週と同様にカメオの発表の番になったのだが、そこで他の学生達は驚くべきものを目にした。

【カメオが、真面目に】(当社比)【発表しているっ!】

どうやら海原教授にこってり絞られたのがよほど効いたらしい。
確かにやや粗は目立つが、スライドはそれなりに準備をして作ってきたことが伺える。
そして何より、手元のパソコンばっかり見ず、{ちゃんと聞こえるように前(=後ろの席の方向)を向いて堂々と発表している}ではないか!


「…これで発表を終わります。」

パチパチパチパチ…

発表が終わり、海原教授がゆっくりと口を開いた。

「カメオ君。」

「…は、はい。」

【「{……やればできるじゃないか。}」】

「!」


かくして、カメオは単位を無事に取得することが出来た。


──カメオのキャンパスライフは、まだ始まったばかりである。
貼るコイン「13Good」
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新調した扉にコインを貼った男。
一体何故?

※某所にて出題済み、元ネタあり
ご存じの方は・x・でお願いします。
23年01月23日 21:20
【ウミガメのスープ】 [たけの子]



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店長である男は透明度の高すぎるガラスにお客が激突し割れてしまったお店の入り口の扉を新調した際、そこにガラスがあることを分からせるためにお店の備品であるコインをガラスのちょうど目線の部分に貼ることにした。