みんなのGood

良質:6票物語:5票納得感:1票
大学生の美里は、『人と入れ替わることができる口紅』によって、理沙子という女性に姿を入れ替えられてしまった。

曰く、『人と入れ替わることができる口紅』というのは、使用者が自身の唇に付着させた上で任意の相手とキスをすると、その相手と身体を入れ替えられるというもの。

それを理沙子に悪用され、美里は自分の姿や立場を奪われたのである。

そんな美里は入れ替わった後、ウミガメのスープの話をする時だけは笑顔を絶やさないでいた。

それは一体なぜか?
23年06月21日 23:21
【ウミガメのスープ】 [みさこ]

ご参加ありがとうございました!(๑>◡<๑)




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【簡易解説】
美里は理沙子と入れ替わる前から、ウェブサイト上でウミガメのスープを楽しんでいた。
理沙子の姿になって誰からも『自分は美里である』と認識されない孤独に陥っていく中で、そのウェブサイトの中だけでは以前と同じ自分のままでいられるため、笑顔を絶やさなかった。

【詳述】

ページの読み込みが終わると、プログラムが私を出迎えてくれる。おかえりなさいと私を呼ぶ名前は、正真正銘『みさと』のまま。

出題するページに足を運べば、サイトのみんなは『みさとさん』を歓迎してくれる。

こんな当然のことなのに、目の当たりにすると何度でも冷たい涙が落ちる。

ああ。これは嘘じゃない。勘違いでも思い込みでも、私の方がおかしくなったわけでもない。

私は他でもない、有坂 美里だ。

先生も友達も親友も、お父さんやお母さんにすら、『私』だと、美里だと気づいてもらえず、見捨てられて孤独でいても、この空間でだけなら、私は『私』のままでいられるんだ。

ページを一旦閉じ、Twitterを開くと、もうみんな待ち合わせ場所についているみたいだとわかる。

{初めての}オフ会。その待ち合わせだ。本当の私の姿を知る者がいないからこそ、私はついにネットの世界をも出て、また『美里』でいられることができる。

駅に入ろうとすると、後ろから声をかけられた。

目つきの悪い二人組。蓮見 理沙子さんですか、とそっけなく尋ねられる。



{違う。}

その慟哭を殺して、静かに頷く。ああ、せめてオフ会には参加したかったな。

私は『謂れのない』『蓮見 理沙子』の罪を償うために、その二人組に連行されていった。

拘置所って、スマホ使えるんだっけ。

すでに何もかもに絶望しきった後だと思い込んでいた私は、再び涙を流す。もうあのサイトにはしばらくログインできないかもしれない。

私はもう今、奪われていくところだった。
有坂 美里としての最後の砦を。

孤独を守る最後の砦が、失われていく。

——————

「うーん、みさとさん遅いですねぇ」
「何か事故に巻き込まれていたりしないでしょうか…?連絡もないし…。」

{「ひょっとしたら、今頃は警察にでも捕まっちゃったのかもしれませんね〜!」}

「え」

「なんて、冗談です!」

「またまた〜、みさこさん縁起でもないですよ〜」

周りに嗜められ、『有坂 美里』は無邪気に笑うのだった。
功利の女神「12Good」
良質:3票トリック:3票納得感:6票
『春の向日葵』は、桜色と黄色のコントラストが美しい伝説の宝石である。

稀代の女怪盗エマノンが件の宝石を盗むに際して、スムーズに事が進んだのはアオイに恋人がいたからである。

というのは、いったいどういうこと?
23年09月28日 21:20
【ウミガメのスープ】 [さなめ。]



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【{人気アイドル 保科 葵に熱愛発覚!?}】

という記事が週刊誌に多く寄稿された。


怪盗エマノンは、

【新】{月}の<日>の【午】{後}【11】時、<{春}>の【向】日【{葵}を】{頂}【{戴}する】

という、記事の切り貼りで作る予告状を書く際、先の週刊誌から『春の向日葵』の「葵」の漢字をすぐに見つけることができた。
なかなか見つけにくい漢字『葵』をメジャーな記事で発見でき、任務の一環としての予告状の作成をスムーズに行うことができたのである。
良質:3票トリック:7票物語:1票納得感:1票
その会社には、毎年のように台所用品や調味料をお勧めしてくる訪問者が来る。
しかしその会社は食品に全く関係のない会社なのだ。

いったいどうしてだろう?
23年10月20日 11:26
【ウミガメのスープ】 [零夜芥_VT]

過去に配信で出した問題です。




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就活生A「自分をモノに例えると{スポンジ}です!」
就活生B「自分は{(潤滑)油}です!」
就活生C「自分はスルメ~」

面接官「ここはスーパーか?(なるほど!魅力的ですね~)」
I think so, too.「12Good」
良質:6票トリック:2票物語:4票
「高橋のことが…好きなんだ」

アキラが{一世一代の告白}をした日から、チナツのことを大切にしようと思ったのは何故?
23年12月10日 21:26
【ウミガメのスープ】 [ほずみ]

もしこの問題を別所で出題・紹介する場合はまとめもをご一読ください




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《簡易解説》
アキラは高橋に対して世間的に受け入れられないだろう{恋心を抱いていることをチナツに告げた。}
その想いを否定せずに認めてくれたチナツと良い友人であり続けたいと思ったから。

《解説》
「実は、高橋のことが…好きなんだ」

高橋本人にすら言うつもりのなかった、本当に{一世一代、一度きりの告白。}
酔った勢いで口から出てしまった直後から、チナツにどんな風に思われるか怖くて仕方ない。
世間一般の感覚では叶う見込みのない想い。
今までそれで何回も傷ついてきたから、言うつもりはなかったのに。
信頼しているチナツの前で、慣れないお酒を飲んだからだろうか。

「アキラって好きな人いるの?」

質問自体は飲み会の鉄板ネタだ。
実際、チナツも深い意図はなかったのだろう。“告白”を聞いてから少し驚いた顔をしている。
どうせこの後は否定され「───ごめん」

「言いたくないこと言わせたかもしれない。軽率だった」
「…引かないの?」
「まさか! アキラの大切な想いだもの。想うこと自体を否定する理由はないよ」
そう真剣に告げるチナツといつまでも良き友人でいられたらと願わずにはいられなかった。


いつまでも君と{友人でいられたら}
──奇遇ね、私もそう思ってる
ぞろぞろ「12Good」
トリック:5票物語:5票納得感:2票
髭の生えた自分の顔を見たヒナタは、思っていたよりも髭が多かったので、引っ越しを決意した。
一体どういうこと?
24年01月29日 22:32
【ウミガメのスープ】 [だだだだ3号機]

りはびり




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最近とある格安アパートに引っ越してきたヒナタは、引っ越しの報告をラテスタグラムに上げるため自撮りをしていた。
最低限の身バレ防止のため、{カメラのフィルター機能で髭をつけることにした}ヒナタ。
いざ自分の顔にカメラを向けてみると…

…背後に、{沢山の髭だけが浮いていた}。
フィルターの顔認証機能が、そこにあるはずもない目に見えぬ顔を多数認識していたのである。

「キャーーーーーーーッ!!!!」

ヒナタはすぐに、また引っ越しをすることに決めた。
その部屋は、今も空き家だということだ。