みんなのGood

物語:3票
マキが倒れた。
「おい、しっかりしろマキ! 薬はどうした!」
「薬は、もうここにはなくて、前通ってた東京の病院に行かないともらえない…。残念だけど、私、もうダメ…」
「ダメとか言うなバカヤロー! すぐ病院に行こう!」
「あの薬は、遥か遠い西の先にある東京の、あの病院でしかもらえない…。もう、間に合わないよ…」
「東京は東だバカヤロー! とにかく、あきらめてどうする!」
「今までありがとう。私、カズ君と出会えて幸せだった…」
「俺はハヤトだバカヤロー! 一体誰だそいつ!」
涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらハヤトは立ち上がった。
「もうこうなったら、俺が車で東京の病院まで連れて行ってやる!」

マキを車に押し込み、出発したハヤト。
だが、高速道路は予想外の渋滞。追い詰められたハヤトは、心の中で叫んだ。
「チクショウ! こうなったらマキにこれまで秘密にしていた超能力を発動するしかない!」

ふと気が付くと、マキの視界には、山や道路や建物を空中で真上から見下ろしたかのような光景が広がっていた。
(一体どういうこと? 私はアラビアン・ナイトに出てくる魔法のじゅうたんに乗っているの?
それとも、幽体離脱をしてしまって、魂だけで宙を舞っている状態なの?)

そんな風に考えたマキだったが、やがてすぐに、出発の際にハヤトが発した言葉を思い出し、
じゅうたんでも幽体離脱でもなく、ハヤトが生身の自分を連れて東京に向かって進んでいるだけなのだと思い至った。

ハヤトは、自身が怪鳥に変身して空を飛べるという超能力のことを、マキに一切話していないはずなのに、なぜ?
24年03月03日 11:33
【ウミガメのスープ】 [油獣]



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マキを車に押し込み、出発したハヤト。
出発の際、ハヤトは言った。
「東名高速道路を使って、東京まで一気に行く」

だが、高速道路は予想外の渋滞。追い詰められたハヤトは、心の中で叫んだ。
「チクショウ! こうなったらマキにこれまで秘密にしていた超能力を発動するしかない!」

ふと気が付くと、マキが車の窓から覗いた視界には、山や道路や建物を空中で真上から見下ろしたかのような光景が広がっていた。

マキはそこで、出発の際にハヤトが発した「とうめい高速道路を使って、東京まで一気に行くぞ」との言葉を思い出し、
ハヤトの運転する車が、透明な道路の上を走って、東京に向かって進んでいるだけなのだと思い至った。
一塊の希望「3Good」
物語:1票納得感:2票
豪雨により発生した土砂崩れに巻き込まれ、半壊してしまったらてらて村。

土に埋もれた災害現場では、捜索隊やボランティアによる救助活動が盛んに行われていた。

住民であるカメオはボランティアに加わると、いち早く妻のカメコを見つけなければと必死に捜索を行った。

カメオの懸命な捜索も虚しく、カメコの遺体が捜索隊により発見され、カメオの元にも知らせが入る。

絶望の中、見るも無残な姿となったカメコと対面したカメオは、希望を持ち始めた。

一体なぜだろうか?
24年03月05日 21:42
【ウミガメのスープ】 [ぺてー]



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【A.】 遺体の損壊が激しく、カメコを殺害したときの痕跡が非常に分かりづらくなっていたため。


夫婦喧嘩の末、カメコの首を絞めて殺害してしまったカメオは、{遺体をすぐ近くの山に埋めて始末した}。

しかし、それからまもなくその山で【土砂崩れ】が起こり、捜索隊やボランティアによる捜索活動が始まってしまった。

カメコの遺体が発見され、殺人が発覚することを恐れたカメオは、ボランティアに志願すると、{いち早くカメコの遺体を発見して始末しなければ}と必死に捜索を行った。

そんなカメオの懸命な捜索も虚しく、カメコの遺体が捜索隊により発見されてしまい、カメオの元にも知らせが入る。

きっと殺人がバレているだろうと絶望しながら、激しく損壊したカメコの遺体と対面したカメオは、一縷の望みを抱いたのであった。

カメオ【(これならバレないんじゃないか...?)】




















バレました。
良質:3票
田中には、一時期は半身不随となる可能性を心配されたほど
心臓の状態が良くない兄がいる。

ある日、テレビを観ていた田中は、
「兄と同じ状態の人たちに、こんな激しい争いをさせるなんて」と戦慄した。
どういうことか。
24年03月17日 00:17
【ウミガメのスープ】 [油獣]



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マラソンの五輪出場枠の争奪戦となるレースが、テレビで中継されていた。
「ペースメーカーは、1kmを2分57秒で通過」という実況を聞いて、
「兄と同じくペースメーカーを付けている人たちに、こんな激しい運動を伴う争いをさせるなんて」と戦慄した。
納得感:3票
最中の月が輝く夜。
飲食店の店内にて。
思春期くらいの男子が、カレーうどんを食べている様子を見て、
「これを食べたい」
と思ったイノハラは、店の外へ出て行った。
どういうことか。
24年03月17日 22:26
【ウミガメのスープ】 [油獣]



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最中の月が輝く夜。
立ち食いそば屋の店内にて。
思春期くらいの男子が、カレーうどんを食べている様子を見て、
「自分もカレーうどんを食べたい」と思ったイノハラは、
店の前に置いてある券売機で食券を購入するため、
一旦 外へと出て行った。
トリック:1票物語:2票
<(ズンダダン!!ズダダン!!!ズダダダンダン!!
 ウォウウォウ!イェイイェイ!ウオオ!!)>


イヤホンで激しめのロックを聴いていた私はおっさんにビンタされた。


一体なぜ?
24年03月18日 22:10
【ウミガメのスープ】 [るょ]



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雪山で遭難した私とおっさん。
山小屋に立てこもり、ブリザードが止むのを待っていた。

疲れ果てていたが、氷点下で眠ることは自殺行為だ。
かといって、無駄な体力を使うわけにもいかない。

私は、自前の音楽プレーヤーで曲を聴くことにした。
激しめの曲で眠気を飛ばす作戦だ。

・・・
来た、サビのピーク直前だ。
最高潮の盛り上がり。

蘇る、昔行ったライブの記憶。
私は最前列でヘッドバンギングをしていた…。

そう、頭を髪を激しく振り乱してサビに備えるのだ。

来るぞ、来るぞ、来るぞ…!


{『寝るなバカモノ!!寝たら死ぬぞ!!!』}
 
 😡🤚<ベチイィィン!!!>


・・・
頭を振る私を迎えたのは、サビではなくおっさんのビンタだった。


皆さんも、雪山で目をつぶって頭をカクカクする際はお気をつけて。
おっさんにビンタされたくなければ、ね…。