みんなのGood

Dyary 主導「3Good」
トリック:1票物語:1票納得感:1票
革命派の東国ハイオンと守旧派の西国ウェルー。両国は冷戦と熱戦の狭間にあった。

そんな中で、東国の総帥が病気により危篤となる。死は一刻を争う状態で、精神的支柱を失いつつある東国は次第にまとまりを欠きつつあった。

こうした状況を目の当たりにしていた東国の幹部サグリ。サグリは東国の劣勢を憂い、起死回生の一手として、国に伝わる最終手段をついに用いることを決めた。

『Dyary』という日記帳状の道具で、これに日付・名前・状況を正確に記すことで表紙の紋様が点滅し、記した通りに任意の相手一人を自然な死に追いやることができる。ただし大きな制約として全体の回数制限があり、歴史の中で様々な人々に使われたために、今となってはあと一回しか使えない。

東国の総帥が危篤という今しか使用のタイミングはないだろうという結論に至り、サグリは西国の総帥の名前を綴った。

{2023.7.8 ダズ・ライン 病死}

さて、サグリがDyaryへの書き込みに際して、通常のペンではなく{極太の油性ペン}を用いた目的はなんだろうか?

{※}元ネタとして想起しうるあのノートについては、私がよく知らないくらいですので知識は不要です。
{※}当然ですが、回答に際して私の前問については閲覧不要です。
23年07月09日 00:11
【ウミガメのスープ】 [さなめ。]



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【要約:】
国に伝わる最終兵器Dyaryは、ひと一人を葬るほどの強大な魔力を持つゆえ、{通常の日記帳より遥かに大きい。}そんなDyaryに{正確に認証されうる}順当な書き込みをするのに、極太のペンは打倒な太さである。
それだけでなく、国の規定によって、Dyaryに書き込みをする際は{周囲に観測者を置き、その者らにも書き込み内容がリアルタイムで目測できるように}しなければならないと定められていた。これは幹部による{裏切りを阻止}するためであるが、その規定に忠実に従うべく、サグリは極太のペンを使って書き込みを明瞭にした。
(FAここまで。詳細は解説へ託す。)

【解説:】

「今こそ、今でしか使う場面がないはずです。」

会議卓を囲む大勢の幹部に対し、力の限り説得するサグリ。その卓のうち一際大きなスペースを占める総帥の席には、今は誰も座っていない。

東国ハイオンと西国ウェルー。壮絶な戦闘状態である二つの国の関係は、まさに今揺らごうとしていた。東国の総帥ドイ・バレン師が危篤に陥ったのである。西国がその権力を恣にするという時勢に真っ先に反旗を翻し、革命を掲げ、カリスマとしか言いようのない主導力で東国全体をその機運に統一させた、この闘いの立役者。

彼が、{父が}この革命から文字通り離脱すれば、我々はどうなってしまうのだろうか、サグリは考えた。家屋が主柱を失うように、羊たちが群れの長を失うように、我らの進む先に迷いが生じてしまいはしないか。

事実、すでに東国はまとまりを欠きつつあった。革命を中断し穏便に降伏しようと宣う者。自分を次期総帥にすべきだと独りよがりな者。さらに国民も、こうした軍の体制に疑問を持ち始めている。

そうした東国の劣勢を救うため。それだけではなく、ドイ総帥がまもなく亡くなるその前に、彼が生涯をかけて追求し続けた我らが自由を実現するため。サグリが幹部として抱く全ての決意のためには、Dyaryの使用が絶対であると固く主張した。

「Dyaryは今やあとたった一度しか使えないんだぞ。たとえひと一人を殺める危険な兵器だとしても、ここでその歴史に終止符を打つべきなのか?」

「だからこそ、今Dyaryを使うのです。悪魔の兵器の最後の一回、という重大な局面を使用に至らしめるには、我々のみならず国民の合意が不可欠でしょう。総帥の命が永くない今、{再び国民に、我ら自身に問おうというのです。この革命の、本当の意義を!}」

サグリは声高らかに訴えた。Dyaryは、440年もの歴史を持つこの国の誕生の前から伝わっている兵器であり、その強大な力から法による制限が厳しく為されていた。それにも関わらず今や使用制限に達しそうであるという事実は、歴史が表す人類の愚かさであろう。

しかし、そんな愚かな争いが現に起こっている時分にそのような悠長なことは言っていられない。今こそDyaryを用いて、{国全体の革命への意志を再び統一させようというのだ。}

——————

そして、サグリの提言や病床のドイ総帥の後押し、それに国民投票の大きな総意によって、Dyaryが最後の役目を果たすことが決まった。

記す名前は、議論の余地もなく西国の総帥ダズ・ラインである。西国の独裁者である彼を滞りなく葬ることができれば、体制が緻密な西国の集団といえども一時は混乱に陥るはずである。余談であるが、メディア発達の不十分な周辺地域において西国等には、「東国で悪名高い日記型の兵器は、何年も前に使用回数制限が上限に達した」という間違った言説が流布されている。

{ 最終兵器Dyaryの使用に際して国を挙げて激動の議論を交わし、意志のまとまりが強固になった今の東国}であれば、その一時の混乱に乗じて十分な優勢を築き上げることが可能だ。

過去何年も封印されていた巨大な金庫の扉がゆっくりと開かれ、サグリら幹部が少しづつ入場する。一瞬、常時に備え付けられている警報がけたたましく鳴り響いたが、エンジニアの遠隔操作で停止された。

中に収まっていたDyaryは、サグリたちの入場を待っていたかのように妖しくその紋様を顕現させる。軽く見上げるほど大きな日記帳の、表紙の紋様の下に刻まれた「1」の文字。{これが今日、0になる。}サグリは、Dyary開帳役の幹部が{二人がかりで}ゆっくりとページを開いていく様子を見守った。

計8人全員の幹部の立ち合い、そして金庫内のカメラの監視の下で、サグリを含む三人の幹部は持っていた極太の油性ペンの蓋を開いた。三人はそのまま、天井から垂れ下がったワイヤーを自身の体にくくりつけ、遠隔操作で吊り上げられる。

ページの中央部分まで上がったところで、ワイヤーは止まり三人は宙吊りになる。そして、とうとうDyaryへの書き込みが始まった。

まずは一人が、日付を。そしてもう一人が、死の状況を。最後にサグリが、間に西国の総帥の名前を。

サグリは震える手で、この世で最も憎い人物の名前を荒々しく堂々と記した。幹部の監視の下、とうとうDyaryに書き込みを行うというのだから緊張も尤もであるが、監視などという大層な探りを入れられずとも、父の教えに忠実なサグリが東国への裏切りを起こすなど、天地においてあり得ない事象だった。

{2023.7.8 ダズ・ライン 病死}

サグリら三人はやがて書き込みを完了する。通常の大きさの日記帳に行うよりも明らかに時間を要して行った書き込みだが、監視員が地上遠くからその字を眺めると、案外小さく収まっており辛うじて読める程度だ。

そして先の開帳役の二人がゆっくりとページを閉じると、表紙の紋様が点滅したのが確認できた。その様子がしっかりをカメラにも収まっているのを見て、サグリはついに安堵の嘆息を漏らす。

ついに私は、西国の牙城を崩すきっかけを自らの主張によって作ってしまったんだ。そのことにただならぬ思いがあったのはもちろんだが、サグリには全く別の達成感もあった。

{Dyaryの役目を、この手で終わらせたことである。}

革命の執行とはいえ、一般に考えれば日記帳への書き込みによって西国の総帥を自然死に追いやるというのは卑劣は行為といえる。実際、13の使用制限があったとされるDyaryの使用のうち、ほとんどは不当な犯罪に用いられたものと記録されている。このような悪魔の兵器をいつまでも携えていては、ハイオンという国は革命を遂行して自由を訴えることなど到底できない。サグリはしかし、特異に非道な独裁者を打ち砕く、という比較的合理的な理由を以て、その使用制限に至ったのである。使用へ賛成の票を投じた隊員や国民の中にも、{あるだけで国の威信を乱すこの悪魔の日記帳を一刻も早く滅ぼしてほしい}一心だった者は多いだろう。

畢竟、悪魔の兵器を用いた自分が悪烈なことには変わりないが、だからこそサグリには改めて強大な決意が宿った。

この日記帳を使用した全責任を取るためにも、父の生きるうちに革命を遂行せねばならない。

かつて私が生まれる前に存在していたような、統一された自由の国を再建し、全ての民にそれを見せなければならない。

『この瞬間は、歴史を通して国中で悪魔の兵器と呼ばれたDyaryが、一人の人間に強大な決意という希望の光を与えた、最初で最後の瞬間であった。』

迷いのない瞳を湛えるサグリ。他の幹部らと共に、暗黒の金庫から厳粛に出てくる彼女が、この時も着ていた軍服の胸元には、東国のエンブレムが強く光輝いていた。


 {『日記帳型兵器の使用及び執行法 第12条1項
:日記帳型兵器に書き込みを行う者及びそれに立ち会う者は、前条に示した特別会議によって選任された者でなければならない。

同2項
:日記帳型兵器への書き込みは、その時点及び後世の者への視認性確保のため、また当該兵器自体への正常な認証のため、別紙の規定に則った筆記具を用いて行う。

同3項
:日記帳型兵器への書き込みを行う際は、その書き込みを三人に分担した上で三人以上の監視の下で行う。』


 (12条起草意図:

1項
:1680年代に起きたベルゲート市街連続殺人事件に基づく。(中略)独断や無許可で当該兵器を用いることは、何人も、また国の最高司令部であっても固く禁止されるべきである。

2項
:当該兵器の始めのあたりのページにある書き込みは極めて薄い字で為されており、その使用について詳細が今も不明である。また我が国が起こる以前に、極端に小さな字で書いた書き込みが当該兵器に誤認識され暴走した歴史が確認されている。当該兵器の明瞭かつ慎重な使用という同1条の観念に即し、記載の視認性は必要不可欠である。*一定起草者の反対意見・補足意見あり。

3項
:前2項に同様、当該兵器の慎重な使用及び政体への反旗の目的での使用を防止するためには、(中略)故意または過失により、特別会議での合意と異なる事項が書き込み段階で書かれることがないような監視を置くのが妥当である。)}


(終わり。)


【簡易解説:】
そもそもDyaryは通常の日記帳より規格外に大きい上、書き込み内容は周囲にもわかりやすくなければならないので、正確な認証や周囲への配慮のため視認性の高い極太のペンを使うのは妥当で必然だった。
トリック:2票納得感:1票
土曜日の早朝にカメオが{焼死体}で発見されたのは、冷房をつけたことが原因だとされている。

どういうことだろう?
23年07月05日 21:53
【ウミガメのスープ】 [とろたく(記憶喪失)]

ご参加ありがとうございました~!




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金曜日の夜。

仕事終わりのカメオは、心身共に疲弊しきっていた。
加えて今夜は熱帯夜、歩くだけで全身から汗が噴き出るほどで、カメオは家に着くなりすぐにエアコンの冷房をつけた。

窓は閉め切っていた。

エアコンで作られた心地よい気温が眠気を誘い、カメオはすっかり熟睡してしまった。

だから気づかなかった。


{隣の家が、その間に火事になっていたことに。}


幸い隣人はすぐに逃げており、近所の住民も騒ぎを聞いて避難していた。
しかしカメオは、その騒ぎで起きることさえなかった。


そして翌日、消火活動が終わり空が少し白んできたころ。

火事が起こったことにさえ気付かぬまま、カメオは帰らぬ人となってしまったのであった。


◆まとめ
 帰宅してすぐに冷房をつけたカメオ。
 窓は閉め切っており、涼しい風に当てられて眠ってしまった。
 そのせいで隣の家が火事になっていることに気づかず、そのまま帰らぬ人となってしまった。
【要知識】道端の鏡「3Good」
トリック:2票納得感:1票
上図について、

①?と{?}には互いに逆の意味のものが入ります。
②穴埋めによりある固有名詞が完成します。

その上で、その固有名詞が厚紙などではなく、{ある食べ物}に書かれているとすると、その食べ物とは何か?

{※}ハテナを埋めていただいたときと、ある食べ物を当てていただいたとき、それぞれに正解を差し上げます。
23年07月12日 00:00
【20の扉】 [さなめ。]

ご参加ありがとうございました。




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?=○、{?}=×、だとすると、上図のようになる。

要するに穴埋めは出題者の名前であるのだが、ここで今日が私のらてらて登録日(いわゆる誕生日!)であることを踏まえていただくと、ある食べ物というのがバースデーケーキに乗せる{チョコレート}のネームプレートであると予想できる。


…カタカナなのも、「め」とかチョコペンで書くのが難しかったからとか?
物語:1票納得感:2票
「シンディをさがせ!」は、
ラテラル社が出版している絵本である。

様々な場所から「シンディ」と呼ばれる少女を探すもので
精巧な作りが子供や大人にも人気なシリーズなのだが、

その中でも、7冊目に発行された
「シンディをさがせ! ⑦おやしき編」が、
同シリーズの他の本と比べて数十倍近い売上を叩き出しているのは何故だろうか?

ごがつあめ涼花さんの問題文です
https://late-late.jp/mondai/show/18335
23年07月19日 19:51
【ウミガメのスープ】 [ベルン]



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「シンディをさがせ! ⑦おやしき編」

これの舞台となった大富豪達の家。

自分の家が舞台になったからと喜んで大富豪達は一万部ずつくらい買ったから。
物語:1票納得感:2票
幼い頃から不老不死を夢見ているカメオは、長年の研究の末、ついに不老不死の薬を開発することができた。

するとカメオは自殺した。

一体何故?


https://late-late.jp/mondai/show/18335
ベルンさんの問題文です。
23年07月22日 20:42
【ウミガメのスープ】 [さなめ。]



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要約:研究員のカメオは、崇拝する人物(Aとする)へ捧げる不老不死の薬を作成していたが、敵にその研究が露見しそうになっていたことを知った。完成した不老不死の薬をAに託し自分は自殺することで、{不老不死の薬は作成が失敗し、カメオ自身がその性能テストの過程で事故死した}のだと推察させ、敵の油断を誘った。

【解説:】

目の前の毒薬を見つめるカメオ。他の人には一目にわからないかもしれないが、誰よりも薬のことを研究してきたカメオであれば、この配分で毒薬ができることはよく理解している。

自らの研究成果を逆利用して作った毒薬を、カメオは少し残して飲み干した。



幼い頃からずっとずっと、不老不死を実現させるのが夢だった。体が弱く勝負には負けてばかり。そんな自分でも不老不死の薬があったら、アニメのヒーローみたいに誰にも倒せない不屈の人間になれると思ったから。熱心に勉強するカメオを、馬鹿げていると言ってみんなはもっとバカにした。

研究がうまくいけば、もうそんな奴らにも負けることはない。そう思っていたが、それも違った。薬の完成までの過程でできた滋養強壮の薬は、研究仲間に成果を奪われた。自分一人が強くても、みんなによって倒されてしまうのだとカメオは思い知った。

そんなとき、あの人は自分を救ってくれた。人に追われる立場だったあの人は、カメオに理解を示し、自分の研究を肯定してくれた。

カメオは確信した。この人なら、自分を認めない人々を倒してくれる。誰にも倒されない不屈の人間になれる。この人を介してなら、自分は、自分が夢見た「本当の不老不死」になれるのだと。

あの人の支援のもとで、カメオは研究を続けた。そしてついに不老不死の薬を完成させたが、カメオは満足しなかった。これを自分が飲んでも、完全な不老不死にはなれない。自分はいつか、あの人の考えに賛同しない人々に、悪い奴だと言われ捕えられ、彼らに屈して精神は朽ち果てるだろう。カメオは弱い自分に絶望していた。同時に、不老不死の薬を作るという一つの夢を叶えた今、これ以上苦しみながら生きる意味はないとも思った。

だからせめて、あの人に不老不死になってもらう。あの人に完成した不老不死の薬を託し、配合のメモは燃やして捨てた。あの人が不老不死になったことが人々にばれなければ、彼らはいつものようにあの人を銃で捕えようとする。あの人がこれから不老不死の肉体になることを、人々に知られてはならないのだ。

この研究室が直に特定されつつある状況で、自分が自殺すれば、不老不死の計画は失敗に終わったと見なされ、人々は油断する。

その時になって、自分の夢を叶えてくれれば、とカメオは思った。

そこであの人がみんなを支配して、誰にも負けない不屈の『不老不死』になれば、自分の夢はそれで十分だ。毒薬に削がれる意識の中、カメオはそう思案した。

——————

翌日、世界的な犯罪組織が管理する研究所が見つかり、研究員の遺体が発見された。

出てきたノートには、でたらめな配合表と、不老不死の文字。男は自分が不老不死の薬を完成させたのだと思い込み、毒薬と共にその薬を飲んで事故死したのだと推察した。

無敵の肉体を手に入れたと勘違いし、間抜けにも自分を実験台にして毒薬を飲んだ。毒への耐性は当然なく、自分の飲んだ毒薬であっけなく死んだ。馬鹿げた顛末を辿っただろう研究員を、みんなバカにして笑った。



簡易解説:
不老不死の薬が完成したとバレないようにしたい。研究室で毒薬を飲んで自殺し、{傍目には、本当は不老不死の薬は完成しなかったのに、完成を思いこんで、その効果を試すために毒薬も飲んだために事故死したと勘違い}させようとした。