「絵燃ゆ」「6Good」
良質:3票物語:2票納得感:1票
大胆な筆致で描かれたその絵は、一部の人たちから高い評価を得ていた。
老若男女様々な人間たちや人外たちに囲まれた真ん中で、一匹の三毛猫が幸福そうに眠っている、という構図の絵である。
「群衆の内の静謐が見事に表現されている」などと褒め称える者もいた。
なのに、持ち主が死ぬと、その絵は家の者によって燃やされてしまったのである。
どういうことだろうか?
老若男女様々な人間たちや人外たちに囲まれた真ん中で、一匹の三毛猫が幸福そうに眠っている、という構図の絵である。
「群衆の内の静謐が見事に表現されている」などと褒め称える者もいた。
なのに、持ち主が死ぬと、その絵は家の者によって燃やされてしまったのである。
どういうことだろうか?
26年05月16日 20:19
【ウミガメのスープ】 [猫まぐれ]
【ウミガメのスープ】 [猫まぐれ]
解説を見る
その絵は、三毛猫が貰われてきた日に、その家の5歳の娘が描き、「猫ちゃんにあげる」と言ってプレゼントしたクレヨン画。
絵の中で猫を囲んでいるのは、娘自身と娘の家族や友だち、アニメの主人公や戦隊ヒーロー、いろんな動物たち、宇宙人らしき者もいる。
皆、笑顔である。
それから20年。
天国でもたくさんの人に愛されて安らかに眠れるように、という家族の想いを込め、絵は猫と共に荼毘に付された。
絵の中で猫を囲んでいるのは、娘自身と娘の家族や友だち、アニメの主人公や戦隊ヒーロー、いろんな動物たち、宇宙人らしき者もいる。
皆、笑顔である。
それから20年。
天国でもたくさんの人に愛されて安らかに眠れるように、という家族の想いを込め、絵は猫と共に荼毘に付された。
「スキットル」「6Good」
良質:3票トリック:2票納得感:1票
「今日もクソみてぇな一日だった、飲まなきゃやってらんねぇな」
闇金の下働きで日々を食いつなぐチンピラの権太。
ビールが空になり、客から金のついでに巻き上げたスキットルに手を伸ばす。
古びたキャップをこじ開けると、微かな煙と共に人型をした小さな"何か"が現れ――
「オマエがヌシか?ならばネガイをヒトツ聞いてやろウ」
酔いも手伝い驚きもそこそこに、権太のずる賢い頭が回りだす。
『酒にするか、女にするか、それとも金か。下働きもまっぴらだ、クソっ。
ひとつとはシケてやがる。いやまて……よし、閃いたぞ!』
権太「おう、本当に何でもいいんだな?絶対だな?」
何か「100年ぶりの呼ビ出しダ。エンリョはフヨウ。ヌシのネガイをヒトツ言え」
権太「へへ、そうこなくっちゃ。約束だぞ……俺は願いを100個叶えたい!」
何か「ヌシのネガイ、しかと聞キ届けタ」
しかし"何か"はそのまま跡形もなく消えてしまった。
いったいどういう事だろう?
闇金の下働きで日々を食いつなぐチンピラの権太。
ビールが空になり、客から金のついでに巻き上げたスキットルに手を伸ばす。
古びたキャップをこじ開けると、微かな煙と共に人型をした小さな"何か"が現れ――
「オマエがヌシか?ならばネガイをヒトツ聞いてやろウ」
酔いも手伝い驚きもそこそこに、権太のずる賢い頭が回りだす。
『酒にするか、女にするか、それとも金か。下働きもまっぴらだ、クソっ。
ひとつとはシケてやがる。いやまて……よし、閃いたぞ!』
権太「おう、本当に何でもいいんだな?絶対だな?」
何か「100年ぶりの呼ビ出しダ。エンリョはフヨウ。ヌシのネガイをヒトツ言え」
権太「へへ、そうこなくっちゃ。約束だぞ……俺は願いを100個叶えたい!」
何か「ヌシのネガイ、しかと聞キ届けタ」
しかし"何か"はそのまま跡形もなく消えてしまった。
いったいどういう事だろう?
26年05月23日 22:19
【ウミガメのスープ】 [米国GI]
【ウミガメのスープ】 [米国GI]
解説を見る
「しかと聞キ届けタ。デハ任せたゾ。ヒトのネガイを100個、思ウ存分叶えテやるがヨイ。
サヨウナラ」
気づけば深い闇の中に取り残された権太。
「違う。おい、違うんだ。助けてくれ、ここから出せ!」
叫べど言葉はどこにも届かず、スキットルの中で反響を繰り返す。
「あいつ、100年ぶりって言ってたな。なら願いを100個叶えるのに一体何年かかるんだ……」
サヨウナラ」
気づけば深い闇の中に取り残された権太。
「違う。おい、違うんだ。助けてくれ、ここから出せ!」
叫べど言葉はどこにも届かず、スキットルの中で反響を繰り返す。
「あいつ、100年ぶりって言ってたな。なら願いを100個叶えるのに一体何年かかるんだ……」
「ささやかなオーダーミス」「5Good」
物語:5票
ここは海にほど近いレストラン『蒼の海』。
美咲はシェフの笹井に、家族全員に同じメニューを出すように頼んだ。
しかし、テーブルに並んだ料理のうち、一人分だけ他の皆とは少し違う料理が出されている。
結局その一人分の料理は一切手がつけられないままに下げられていくのだった。
このことを知った美咲はシェフの笹井に心から感謝するのだが――
では、美咲が家族全員に同じメニューを出すように頼んだ理由とは?
美咲はシェフの笹井に、家族全員に同じメニューを出すように頼んだ。
しかし、テーブルに並んだ料理のうち、一人分だけ他の皆とは少し違う料理が出されている。
結局その一人分の料理は一切手がつけられないままに下げられていくのだった。
このことを知った美咲はシェフの笹井に心から感謝するのだが――
では、美咲が家族全員に同じメニューを出すように頼んだ理由とは?
22年06月29日 01:20
【ウミガメのスープ】 [藤井]
【ウミガメのスープ】 [藤井]
解説を見る
解答
結婚式の披露宴の料理について、シェフの笹井に相談していた美咲。
当初は、高齢の祖母の料理を柔らかく食べやすいものにして欲しいと頼んでいたのだが、その数ヶ月に祖母は他界。
花嫁姿を見せることは叶わなくなってしまったが、祖母への思いから、当日祖母の席を設けて同じように料理も出してもらうことに。
しかし実際に食べてもらうことは出来ないので、「柔らかく食べやすいもの」である必要はないと思い、皆と同じメニューを出してもらうように頼んだのだ。
解説
「あの……私の祖母、歯が弱くて固いものが食べにくいんです。祖母のお料理だけ、細かく刻んだりペースト状にして頂くことは可能でしょうか?」
「はい、もちろん出来ますよ」
美咲の遠慮がちな問いかけに、シェフの笹井は快く頷いた。
ここは海にほど近いレストラン『蒼の海』。同じ敷地内には緑豊かなガーデンと小さなチャペルを設けている。
年明けに結婚を控えている美咲は、婚約者の大輝と式場見学に来ている。ひと通り会場を見て回ったあと、披露宴の料理について相談をしている最中だ。
「ご高齢の方がご来場される事は多いですから、専用のメニューも御座いますよ。通常メニューと同じ食材を使いつつ、調理法を工夫して柔らかく食べやすくしております」
笹井の差し出すパンフレットを覗き込む美咲と大輝の表情はぱぁっと明るくなった。
「これならおばあちゃんも喜んでくれるね!」
華やかな料理の写真に、二人は式への期待を膨らませた。
しかし数ヶ月後、美咲の祖母は老衰によりこの世を去ることとなってしまった。
花嫁姿を見せることが叶わぬままに訪れた突然の別れ。深い悲しみに、美咲は泣き崩れた。
大輝は悲痛な表情で、美咲の小さな肩を支えることしかできなかった。
「――当日は、祖母の席を作りたいんです。お料理も出していただけますか?皆と同じメニューを……皆と同じように」
年が明けて結婚式を数週間後に迎えたある日、美咲と大輝はふたたび式場に来ていた。レストランのシェフ笹井と最終打ち合わせをする。
「かしこまりました。おばあさまもきっと喜ばれますよ」
祖母の死を知った笹井は、美咲の気持ちに寄り添うように、静かに優しく頷いた。
そして迎えた式当日。
純白のウエディングドレスに身を包んではにかむ美咲を愛おしげに見つめる大輝。
二人はたくさんの笑顔と拍手に囲まれて幸せそうに微笑んだ。
挙式を終え、チャペルから披露宴会場のレストランへと移動する。ほどなくして、それぞれのテーブルへ料理が運ばれ始めた。
美咲の家族が座るテーブルには空席がひとつ。祖母の名前が書いた札が立てられている。椅子には、額に収められた祖母の写真が立て掛けられていた。
そこに置かれた料理を見て、隣の席に座っていた美咲の母・洋子はハッとした。
「あなた、見て。これ……」
洋子に肩をつつかれ、父・隆平も目を見開く。
祖母の席に置かれた華やかで美しいその料理は、皆の目の前に置かれたものとは少し違う。なめらかな魚介のペースト、細かく刻まれ綺麗に盛られた肉、くたくたに茹でられた色鮮やかな温野菜……ひと目見て、それは祖母のために作られたものだとわかった。
祖母の席を作ることについて、美咲は両親にも相談していた。祖母がそこに座ることは叶わないが、同じように料理を出してもらいたいと。
しかし、柔らかく食べやすくしてもらう必要はなくなった。実際に祖母が食べるわけではないのだから、皆と同じように通常メニューを出してもらおう、と。誰もがその意見に納得していた。
手をつけられないままに下げられていく料理。そのひと皿ひと皿に、想いがこもっていた。
「……レストラン側の心遣いだなぁ、きっと」
ぽつりと呟く隆平。洋子は静かに天を仰いだ。
新婦席に座っていた美咲はそのことを知らない。
披露宴の終盤、各テーブルを回っていた際に母の洋子からそのことを聞いた。
美咲は心底感激し、シェフの笹井を呼んで礼を述べた。
「笹井さん、本当にありがとうございます。本当に……お忙しい中でこんな心遣いを……祖母も美味しく食べてくれたことと思います」
「こちらこそ、お料理を作らせていただけて幸せです。間違いなくおばあさまはあの席にいらっしゃいますから……ぜひじっくりと、花嫁姿を見せてあげてくださいね」
「はい……!」
カメラマンの声を合図に、祖母の写真を胸に抱いて大輝と頬を寄せ合う美咲。
そんな二人……いや、三人を、笹井は遠くから幸せそうに見つめた。
結婚式の披露宴の料理について、シェフの笹井に相談していた美咲。
当初は、高齢の祖母の料理を柔らかく食べやすいものにして欲しいと頼んでいたのだが、その数ヶ月に祖母は他界。
花嫁姿を見せることは叶わなくなってしまったが、祖母への思いから、当日祖母の席を設けて同じように料理も出してもらうことに。
しかし実際に食べてもらうことは出来ないので、「柔らかく食べやすいもの」である必要はないと思い、皆と同じメニューを出してもらうように頼んだのだ。
解説
「あの……私の祖母、歯が弱くて固いものが食べにくいんです。祖母のお料理だけ、細かく刻んだりペースト状にして頂くことは可能でしょうか?」
「はい、もちろん出来ますよ」
美咲の遠慮がちな問いかけに、シェフの笹井は快く頷いた。
ここは海にほど近いレストラン『蒼の海』。同じ敷地内には緑豊かなガーデンと小さなチャペルを設けている。
年明けに結婚を控えている美咲は、婚約者の大輝と式場見学に来ている。ひと通り会場を見て回ったあと、披露宴の料理について相談をしている最中だ。
「ご高齢の方がご来場される事は多いですから、専用のメニューも御座いますよ。通常メニューと同じ食材を使いつつ、調理法を工夫して柔らかく食べやすくしております」
笹井の差し出すパンフレットを覗き込む美咲と大輝の表情はぱぁっと明るくなった。
「これならおばあちゃんも喜んでくれるね!」
華やかな料理の写真に、二人は式への期待を膨らませた。
しかし数ヶ月後、美咲の祖母は老衰によりこの世を去ることとなってしまった。
花嫁姿を見せることが叶わぬままに訪れた突然の別れ。深い悲しみに、美咲は泣き崩れた。
大輝は悲痛な表情で、美咲の小さな肩を支えることしかできなかった。
「――当日は、祖母の席を作りたいんです。お料理も出していただけますか?皆と同じメニューを……皆と同じように」
年が明けて結婚式を数週間後に迎えたある日、美咲と大輝はふたたび式場に来ていた。レストランのシェフ笹井と最終打ち合わせをする。
「かしこまりました。おばあさまもきっと喜ばれますよ」
祖母の死を知った笹井は、美咲の気持ちに寄り添うように、静かに優しく頷いた。
そして迎えた式当日。
純白のウエディングドレスに身を包んではにかむ美咲を愛おしげに見つめる大輝。
二人はたくさんの笑顔と拍手に囲まれて幸せそうに微笑んだ。
挙式を終え、チャペルから披露宴会場のレストランへと移動する。ほどなくして、それぞれのテーブルへ料理が運ばれ始めた。
美咲の家族が座るテーブルには空席がひとつ。祖母の名前が書いた札が立てられている。椅子には、額に収められた祖母の写真が立て掛けられていた。
そこに置かれた料理を見て、隣の席に座っていた美咲の母・洋子はハッとした。
「あなた、見て。これ……」
洋子に肩をつつかれ、父・隆平も目を見開く。
祖母の席に置かれた華やかで美しいその料理は、皆の目の前に置かれたものとは少し違う。なめらかな魚介のペースト、細かく刻まれ綺麗に盛られた肉、くたくたに茹でられた色鮮やかな温野菜……ひと目見て、それは祖母のために作られたものだとわかった。
祖母の席を作ることについて、美咲は両親にも相談していた。祖母がそこに座ることは叶わないが、同じように料理を出してもらいたいと。
しかし、柔らかく食べやすくしてもらう必要はなくなった。実際に祖母が食べるわけではないのだから、皆と同じように通常メニューを出してもらおう、と。誰もがその意見に納得していた。
手をつけられないままに下げられていく料理。そのひと皿ひと皿に、想いがこもっていた。
「……レストラン側の心遣いだなぁ、きっと」
ぽつりと呟く隆平。洋子は静かに天を仰いだ。
新婦席に座っていた美咲はそのことを知らない。
披露宴の終盤、各テーブルを回っていた際に母の洋子からそのことを聞いた。
美咲は心底感激し、シェフの笹井を呼んで礼を述べた。
「笹井さん、本当にありがとうございます。本当に……お忙しい中でこんな心遣いを……祖母も美味しく食べてくれたことと思います」
「こちらこそ、お料理を作らせていただけて幸せです。間違いなくおばあさまはあの席にいらっしゃいますから……ぜひじっくりと、花嫁姿を見せてあげてくださいね」
「はい……!」
カメラマンの声を合図に、祖母の写真を胸に抱いて大輝と頬を寄せ合う美咲。
そんな二人……いや、三人を、笹井は遠くから幸せそうに見つめた。
「name・9」「5Good」
トリック:2票納得感:3票
シュークリーム専門店「ナイン」は、お土産や差し入れの定番として名高い有名店である。
「ナイン」では、冬の時期に比べると夏の時期はクリーム使用量が明らかに減少するという。
しかし、そのことにより『味が変わった』『金儲けに走った』などというクレームは特に確認されていない。
クリームの使用量が明らかに減ってるのに、なぜクレームがないのだろうか?
「ナイン」では、冬の時期に比べると夏の時期はクリーム使用量が明らかに減少するという。
しかし、そのことにより『味が変わった』『金儲けに走った』などというクレームは特に確認されていない。
クリームの使用量が明らかに減ってるのに、なぜクレームがないのだろうか?
22年06月27日 16:04
【ウミガメのスープ】 [山椒家]
【ウミガメのスープ】 [山椒家]

人が多い
解説を見る
『スペシャルバニラビーンズカスタードクリーム』を使用した、「ナイン」のシュークリームは絶品である。
ファンも多く、味についてのクレームとはほぼ無縁である。
数年前、「ナイン」には多くのクレームが寄せられていた。
それはレジのスタッフが、指を舐めてからビニール袋を扱うことについてである。
『普通は指をなめないんじゃないですか?信じられません』
それ以降、ビニール袋を扱う際、必要ならば滑り止めのクリームを使うようになった。
夏は冬と違い、肌も乾燥しにくく手もしっとりしている。
そのため、夏のクリームの使用量は少なめである。
簡易解説・冬は夏と比べて手が荒れるので、ビニールをめくるための滑り止めのクリーム使用量が多い。
ファンも多く、味についてのクレームとはほぼ無縁である。
数年前、「ナイン」には多くのクレームが寄せられていた。
それはレジのスタッフが、指を舐めてからビニール袋を扱うことについてである。
『普通は指をなめないんじゃないですか?信じられません』
それ以降、ビニール袋を扱う際、必要ならば滑り止めのクリームを使うようになった。
夏は冬と違い、肌も乾燥しにくく手もしっとりしている。
そのため、夏のクリームの使用量は少なめである。
簡易解説・冬は夏と比べて手が荒れるので、ビニールをめくるための滑り止めのクリーム使用量が多い。
「ゴミの輝く街」「5Good」
納得感:5票
見知らぬ女から不要なものを渡された男。
これ要らないのにな、と内心嫌がっている男だが、それと同時にここは良いところだと感じているのは一体何故?
これ要らないのにな、と内心嫌がっている男だが、それと同時にここは良いところだと感じているのは一体何故?
22年07月02日 23:00
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
解説を見る
買ってみたもののまずくてあまり飲まなかったペットボトル。
これは要らないなと座っていたベンチに置いてきたのだが、その様子をみていた女が、「忘れ物ですよ」とそのペットボトルを渡してきた。
「ありがとうございます(要らないのに…)」
だが、治安が悪いところから来た男、落としたもの、忘れたものが自分のところに戻ってくるなんてまずない。
(ここはいいところだな)
これは要らないなと座っていたベンチに置いてきたのだが、その様子をみていた女が、「忘れ物ですよ」とそのペットボトルを渡してきた。
「ありがとうございます(要らないのに…)」
だが、治安が悪いところから来た男、落としたもの、忘れたものが自分のところに戻ってくるなんてまずない。
(ここはいいところだな)












