みんなのGood

最後の審判「4Good」
トリック:1票物語:1票納得感:2票
「〇〇番、来い」

ついにこの時が来たのだ。
俺はかつて重大な殺人事件を起こしてしまい、死刑を宣告された者である。
いつかこの時が来ると覚悟していたが、いざその日になると死ぬのが怖くなってくる。
今まで恐怖というものを全く感じてこなかった俺でさえも感じるのだから、普通の人が何も恐怖を感じないことがあるはずがない。

「ここが教誨室だ。今から1時間後に刑が執行される。それまでこの部屋で教誨師の方とお話しても良いし、ここにあるものを食べても良い。とにかく今までのお前の人生を振り返りながら、人生最後の充実した自由時間を過ごしてくれ」

刑務官は俺の人生を振り返れと言っていたが、この40年ちょっとの俺の人生に価値などあるはずがない。
そう思っていたが、いざ思い出してみると、さまざまな記憶が蘇ってきた。

父は俺が赤ちゃんの頃に病死して、母親1人に育てられた。今思うと、母親には苦労ばかりさせてしまった。だから俺が大人になったら親孝行しなければと思っていたのに、なんで父の後を追って逝ってしまうんだよ。

小中高と友人関係に恵まれ、就職後も職場の同僚に恵まれた。今では小中高の友人とは疎遠になってしまったが、職場の同僚は今も私の数少ない友人と言える。その中には私の元妻もいる。子供が生まれた時が俺の人生のピークだった。数年前に仕事で失敗し、金を失い、妻と子にも逃げられた。同僚たちも応援してくれてはいたが、期待に応えられず、そこから借金が膨らんでいくだけの日々が始まった。もう限界だった。金のために強盗と殺人を繰り返すことしか考えられなかった。

こうして振り返ってみると、俺の人生はまだやるべきことがたくさん残されている気がしてきた。ついこの間まで死んでもいいと思っていたが、死にたくないという考えが頭の中を回り始めていた。亡くなってしまった両親に親孝行を何もできなかったこと、疎遠になってしまった小中高の友人にその後声をかけられなかったこと、妻と添い遂げられなかったこと、子の成長を見届けられなかったこと、同僚たちの期待に応えられなかったこと。

後悔の念に駆られつつ、最後に何かこの運命に逆らうことはできないかという考えが俺の頭をよぎった。
そう……最期に……。

俺は大粒の涙を流しながら舌を噛み切った。


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問:上記の文章中の「俺」にはとある大好物があるのだが、それが何かを答えてほしい。
23年04月29日 21:32
【20の扉】 [ぎんがけい]

5/1 21:30まで回答受付   Special Thanks 春雨さん




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答え
牛タン

解説
最後に何かこの運命に逆らうことはできないか……。
そんなことを考えながら俺は牛タンを噛み切った。

まったく、俺が牛タンが好きだというのを覚えていたのか。最後の晩餐に牛タンを用意しているなんて、こいつらわかってるじゃねーか。そう思いながら牛タンをしっかり噛み締めた。ほんのり香る塩味と独特のあの肉質がたまらない。そんな俺は一瞬だけ自分の今までの人生に希望を持てた気がした。

「〇〇番、時間だ。来い」

執行を知らせる言葉をかけられ、俺は牛タンで満たされた腹をさすりながら、執行室へと向かった。

今までの人生後悔もたくさんあったけど、案外悪くなかったな。来世はもっといい人生になればいいな。そう思いながら歩を進めた。

その後、しばらくして執行室内に大きな音が響いた。

からっぽ「4Good」
トリック:2票物語:2票
連絡を受け、事故現場にバイクで向かった新人刑事のカメオ。

近くの空き地にバイクを止めヘルメットを取ろうとしたが、
何となく嫌な予感がしてその手を引っ込めた。
その時。

「あー、そんなところに居ったんか。」

後ろからベテラン刑事のウミオがやってきて、こう言うのだった。

「お前さん、新人なんだって?
 ヘルメット取らなくて良かったな。」

さて、いったいなぜそんなことを言ったのだろう?
23年05月21日 02:38
【ウミガメのスープ】 [るょ]

新・深夜の小ネタ集23




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立入禁止の線の中に入ると、事故の凄惨さに改めて気づく。

トラックとバイクの接触事故で、被害者は即死らしい。
青いシートが被せられ、その下からは鮮血が流れ出ている。

血と、焦げた匂い。
異常な環境のストレスに慣れていない私は、
胃がからっぽになるまで吐いてしまった。

ベテラン刑事のウミオが後からやってきた。
「おう、戻ったぞ…そこの空き地の草むらまで飛んでた。」

そう言って、他の警官に大きな袋を渡す。
「可哀想になぁ。ちゃんと弔ってやらんと。」

後から聞いた話だが、
バイクの運転者は首と胴体が繋がっていなかったらしい。


ウミオが言った言葉が脳内で反響する。
(あー、そんなところに『居った』んか。)

空き地の草むらに落ちていたフルフェイスヘルメット。
あれにはきっと、{中身が入っていた}のだろう。

…手に取ってまじまじと見なくて良かった。


答え:
死体に慣れてないカメオが首チョンパの死体に気づかず対面して、
トラウマになってしまわなくて良かったなぁということ。
納得感:4票
カメオは、道が混んでいなかったので遅刻してしまった。
一体なぜ?
23年05月18日 08:51
【ウミガメのスープ】 [花舞月夜]

締め切ります。




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カメオはバスで学校まで登校していた。
カメオが乗るバスは、通勤ラッシュでの渋滞でいつも5分ほど遅れてくる。
今日もバスが遅れてくると思っていたカメオは、時刻表より5分程遅い時間にバス停に着くようにバス停に向かった。
しかし、今日に限って道が混んでおらずバスは定刻通り運行しており、バスに乗れなかったカメオは遅刻してしまったのだった。
四多黒須荘の謎「4Good」
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みなさん、お久しぶり、お元気〜?
あたしゃ、病気〜!
あはははは。
だもんでさ、湯治に来てんのよ。
四多市にある老舗旅館『黒須荘』
ちょっと変わった佇まいだけど、いいお宿よ〜
でね、この旅館の客室には、松の間や桜の間など植物の名前がつけられているの。
和風でいいわよね~
まぁ内装はどの部屋も全く同じなんだけどね(笑)
さて、そんな黒須荘にある竹の間で、温泉上がりでのぼせたあたしは、ついうつらうつらと眠ってしまったの。
そしてしばらくして目覚めるとあらびっくり。あたしの頭の位置がちょっと高くなっていたの!
すっかり湯冷めしたあたしはもう一度温泉に浸かろうと思って、結局またのぼせちゃったんだけどこれもまぁいい思い出よね(笑)

さーて、唐突ですがここでクイズです!
あたしが黒須荘を訪れた季節はいつでしょうか?
もちろんなぜその答になるのか、納得のいく説明も添えてね〜
さあ、こぞってあたしにギャフンと言わせてくださいな〜
23年05月21日 23:42
【ウミガメのスープ】 [ベルン]

夫人風(許可済)




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【春】

黒須荘の庭に生えている竹の間(あいだ)でつい寝てしまったあたし。
寝ているとちょうど頭の位置に筍が生えてきて、起きたときにはちょっとだけ頭の位置が高くなっていたのだった。
トリック:2票納得感:2票
中学生のカメオは、近所に住むカメコのことを、その見た目から20歳くらいのお姉さんだと思っており、いつも優しくしてくれるカメコに淡い恋心を抱いていた。
しかしカメコが実はおばさん(40歳くらい)だと知ると、カメオはひどく落ち込んだ。
{カメオは恋に年齢なんて関係ないと思っている}派なのだが、一体何故落ち込んだのだろうか?
23年06月01日 00:06
【ウミガメのスープ】 [ベルン]

水曜22時頃まで予定




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近所に住むカメコが、いつも優しくしてくれるので将来は結婚したいと思い始めていた頃。
カメコが実は叔母さんだと知ったカメオは、カメコと結婚できないことを知るとひどく落ち込んだ。


参考

民法734条(一部抜粋)
「直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない」