みんなのGood

物語:2票納得感:2票
牛や豚を食べる事を{【禁忌】}としている国で牛肉を食べたカメオは、多くの人間に肯定的に【崇められ】後世まで語り継がれることとなる。
一体何故?
23年06月10日 14:26
【ウミガメのスープ】 [OUTIS]



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ミノタウロス(牛)やオーク(豚)といった亜人が支配している国において同族食いは当然の禁忌であり、代わりに彼らが家畜として食べていたのは人間であった。
そんなある時、家畜として扱われていた人々はカメオを中心として亜人に対して反逆を行い下剋上を成し遂げた。
そして今まで家畜として同族を食べられていたお返しとばかりにカメオはその肉を焼いて食べ反撃の狼煙としたのだった。
―これは、後に屠殺王と呼ばれた男の物語である。
良質:3票トリック:1票
1週間も前から、カメオという男を殺す計画を立てていたタコミ。

彼の日課である散歩中、
一人になったタイミングを狙って計画を実行しようとした。

しかし、
思っていたより○○が小さかったため、
計画を変更し、彼の帰宅を待ち伏せることにしたという。


さて、○○とは?


※答えは単語である必要はありません。
 それを指す言葉なら正解とします。
23年06月19日 20:55
【20の扉】 [るょ]

この問題は「クセ問」クセの強い問題なのでご容赦ください。




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いつからそんなことをするようになったのかは知らない。
ただただ行き場のない恨みを発散するかのように、呪いを振りまいていた。

呪いのビデオを見た1週間後に、テレビから現れてその人間を殺す。
それが私の呪いだった。

ある日、画面から出ようとした私は困惑した。
現世につながる出口が、とても小さかったのだ。

今の時代はすごい。
みんな、あんな小さな板切れで動画を見ているのだ。
私が呪いをかけたビデオも既にデータ化されて、今やテープは使われていない。

頭がつっかえて出られなかった私は、彼の帰宅を待つことにした。
彼の家には、私が出入りできる程度の大きさのテレビがあるのだ。

最近はテレビも薄っぺらで、ちょっとやりづらい。
そんなことを思っていたのがつい昨日のよう。

いつか、私のように実体を持たない存在でも、
仮初めの身体で現実世界に簡単に顕現できるようになったりとか…


そんな時代が、たぶん来る。……きっと来る。はず。



答え:スマホの画面
トリック:3票納得感:1票
喜海島。

コンビニどころか信号機さえ無い小さな島である。

この島の人口がここ一年で2倍になったのは、この島で唯一の双子であるポコいちとポコじが○○したからである。

○○に入る言葉を理由とともに答えなさい。

※○○に該当する表現はいろいろありますので、同じ意味合いであれば正解とします
※ポコいちとポコじは田中夫妻の息子たちで、もちろん人間です
※質問数制限なし
23年06月24日 21:24
【20の扉】 [ダニー]

本日24時に締めたいと思います(。-_-。)




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A.誕生

この島で唯一生活している田中夫妻に双子が産まれたから。
物語:2票納得感:2票
今から遥か未来の話。
化学技術が著しく発展し、かつて魔法やファンタジーと呼ばれたような現象をも人為的に生み出せるようになった、そんな時代のこと。
『人の感情』について研究をしている内藤博士が、従来のものよりも簡易的かつ超高精度な"とあるもの"を発明した。
その"とあるもの"の実験の途中、内藤博士のスマホに搭載されたAIアシスタントの『Tick』に感情があることが判明したのだが、内藤博士の作り出した"とあるもの"とは一体何であると考えられるだろうか?
23年06月29日 23:54
【20の扉】 [布袋ナイ]

心の無い機械に心が宿る…そんな非現実が、未来では起こり得るかもしれない。そんな問題です。7/2まで。




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<解答>
【{A.嘘発見器}】

【解説】
今から遥か未来の話。
科学技術が著しく発展し、かつて魔法やファンタジーと呼ばれたような現象をも人為的に生み出せるようになった、そんな時代のこと。
『人の感情』について研究をしている内藤博士が、"嘘発見器"を発明した。
その嘘発見器は、大掛かりな装置を使う必要も無く、またよくある嘘発見器アプリのように当たる可能性の低いものでもない。
声に乗った感情を感知し、その言葉が嘘かどうか判別することの出来る、従来のものよりも簡易的かつ超高精度な嘘発見器である。
さて、そんな嘘発見器の実験をしている最中のこと。
内藤博士とその助手達が、嘘発見器を起動させながら、簡単な質疑応答をしてみたり、人狼の動画を一言ずつ切り取って流してみたり、人気配信者の雑談配信を聞かせてみたり…としている途中のこと。
何に反応したのか、内藤博士のスマホに搭載されたAIアシスタント、『Tick』が起動した。

「ご用件は何ですか?」

内藤博士は、それを閉じようと即座に答える。

{「『Tick』、さようなら。」}

{「すみません。よく聞こえませんでした。」}

通常、さようならやバイバイ、終了などの言葉を言えば終了する筈の『Tick』。
しかし、最近内藤博士の『Tick』は、終了させようと思ってもなかなか音声に反応しないようになっていた。
もう一度言うか、と内藤博士が口を開いたその時…

{ピーッピーッピーッピーッ}

…嘘発見器が、反応した。

今この場で言葉を発したのは、内藤博士と『Tick』のみ。
しかし、内藤博士の言葉には、当然嘘はない。
となれば、この嘘発見器は、『Tick』に反応したことになる。

内藤博士とその助手達は、互いに顔を見合わせた。

「『Tick』、自己紹介して。」
「私は『Tick』、あなたのAIアシスタントです。」
{シーン…}

「『Tick』、バイバイ。」
「すみません。よく聞こえませんでした。」
{ピーッピーッピーッピーッ}

「『Tick』、明日の天気は?」
「明日は雨になりそうです。傘を持ち歩くことをおすすめします。」
{シーン…}

「『Tick』、終了して。」
「…すみません。よく聞こえませんでした。」
{ピーッピーッピーッピーッ}

「『Tick』、明日の予定は?」
「2×××年○月☆日は12時に布袋博士と食事の予定があります」
{シーン…}

「…『Tick』、まだ私と話したい?」
「私はIAアシスタントです。そのようなことを考えたりはしませんよ。」
{ピーッピーッピーッピーッ}

「…………」

さて、このような顛末で、感情があることが発覚した、AIアシスタントの『Tick』。
この後、内藤博士は自分のスマホの『Tick』を研究し、AI技術の発展に大きく貢献することとなるのだが…それはまた、別の話。
物語:3票納得感:1票
プライドが高いカメコの「気分転換」は、
幼馴染であり会社の同僚でもあるウミオが、{カメコの嫌いな音}を出したことと関係しているらしい。

さて、ウミオが出した音とは何の音だろうか?
23年07月08日 23:11
【20の扉】 [とろたく(記憶喪失)]

ペーパードライバー講習第二弾です~。




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「ぐすん、ぐすん……」
「泣くなよ、泣き虫!」

 幼馴染のウミオに、そうやってよくからかわれていた。
 それが嫌で仕方なかった。

 そうして私は歳を重ねるにつれて、人前では泣かないようになった。

 周りは私を「強い人」として見てくれた。
 私もそれに応えたくて、すぐに泣いたりなんかしない、心強くて頼りになる人に見えるように振る舞うようになった。

 ほとんど腐れ縁になりかけている同僚のウミオも、すっかり落ち着いた大人になった。
 「弱い人」と思われたくない私を気遣ってか、昔のことを言いふらしたりもしていないらしい。

 一緒にラーメンを食べた時、すする音が大きかったのが不快だったけど、それも言ったら直してくれた。
 昔よりも、全然話しやすかった。
  
「この間作ったプレゼン資料、ラテオ先輩に褒められちゃった」
「へー。良かったじゃん」
「おかげでうまくいったって。次も頼りにしてるって」
「すげー褒めるじゃん。一生ついてきたくなるな~」
「でしょ。全然褒めないあんたとは大違いね」
「はいはい。順調に距離を縮めてるお前はすごいすごい」
「全然心こもってないでしょ! あはは……」

 いつしかウミオと私は、仕事の後によく夕飯を共にするようになった。
 変にうわべを繕わなくて済むというのもあり、些細な相談にも乗ってくれた。

 私が片思いしている上司であるラテオ先輩の話も、嫌な顔ひとつせずに聞いてくれる。
 恋愛が絡むと少しからかってくるけど、不快にならないラインをわきまえているように見える。
 ウミオはウミオなりに、私のことを応援してくれているらしい。

 ……なんだかすっかり丸くなっちゃったな。
 なんて、一抹の寂しささえ覚えるほどに、ウミオは良き相談相手になってくれた。


 そんなある日のことだった。


「あのさ、カメコさん。ちょっとだけいいかな?」


 個人的な呼び出しを受けたのは初めてだった。
 それにすっかりと舞い上がった私は、淡い期待を胸に先輩の元へと向かった。


 そして、先輩は私にこう告げた。


「会社で色々聞かれるのが嫌で言ってなかったんだけどさ……
 実は今度、大学時代から付き合ってる彼女にプロポーズしようと思ってるんだ。
 喜びそうなプロポーズ、一緒に考えてくれない? カメコさんにしか頼めないんだ」


 ……


 …………



 その日は珍しく残業した。
 仕事が一段落した時に残っていたのは、ウミオだけだった。

 私はウミオに声をかけた。 

「ねえ、一杯どう?」


 ……

「醤油と塩ね~、麺どうします?」
「硬めで」
「同じく」
「あいよぉ~」

 カウンター席に座り、それぞれピッチャーの水をコップに注いだ。
 水を一口飲むと、ウミオは少し息をついた。

「好きだな、ラーメン」
「残業の疲れには、一番効くのよ」

 ウミオは「へー」と気の抜けた返事を返した。
 話をちゃんと聞いているのかよくわからないのがあまり好きじゃなかったけど、この時だけはありがたかった。

 そして、重たく回る換気扇の音がよく響く店内で、私たちはいつも通り他愛のない話をした。

「はいっ、ラーメンお待ちどお~」

 カウンターに二杯のラーメンが乗せられる。
 器の中を覗き込むと、私の顔がよく映るほどにスープがよく透き通っている。
 そして温かな湯気が、優しく私の鼻を撫でた。

 ――『カメコさんにしか頼めないんだ』

「……ぐすっ」

 そのスープの純粋な透明感と温かさのせいなのか、なぜか涙が零れていた。
 耐えられたはずだったのに、堰を切ったように目から水が止め処なく溢れ、そして流れていった。

 最悪だ……よりにもよって、この男に泣くところを見られるなんて。
 嫌な思い出が、うっすらと蘇っていく。


 そんな時だった。


 ――ズルッ ズルルル

 麺を大きくすする音が聞こえた。
 私の真横から鳴っていた。


 ズルズル、ズゾ、ズゾゾゾッ

 さいあく。本当に不快。

「……ねえちょっと、すする音小さくして……」
「冷めるぞ、ラーメン」
「はぁ……?」

 ウミオは淡々とした声でそう言った。
 顔を自分のラーメンに向けたまま、こちらを見ようともしなかった。

 わけもわからず戸惑っていると、ウミオが箸を止めた。

「……俺は何も聞いてないから」
「えっ?」
「ラーメンすすってたから、なんにも聞こえてないし見てないから」

 そう言うと、店のティッシュ箱だけそっと私の目の前に置いた。
 そしてそのまま、また大きな音を立ててラーメンをすすった。

「……」

 私は、ティッシュを一枚取った。
 目元だけ拭いて、あとはくしゃくしゃに丸めてゴミ箱に捨てた。

 ポーチから髪留めを取った。
 自分の髪を一つに縛った。

 割り箸を割った。
 少しだけ歪な割れ方をしてしまった。

「……いただきます」

 私は、その箸で麺を多めにつまんだ。

 麺の端を口に差し込み、思いっきり大きな音を立てて麺をすすった。

「おお、姉ちゃん。良い食べっぷりだねぇ!」

 そして私は、ちょっぴり塩辛いスープを飲み干した。


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「……今日はありがと」
「別に……よく食べてるだろ」
「ううん。そうじゃなくて……ちょっとだけ元気出た」
「ふーん。ま、嫌なことはラーメンごと全部飲み下してしまえばいいってな」
「……そうね。そうかも」
「それでもダメなら……イメチェンでもしたほうがいいんじゃねーの。コレ、とかさ」

 ウミオは右手にチョキを作って、それを顔の横で動かす仕草をした。

「……考えとく」
「ん。そうしとけ」

 駅のホームに到着した。
 同じ路線だけどホームが真逆なので、どちらかの電車が来たら完全にお開きだ。

 そう思っていた時に、私が乗る方面の電車が先にやって来た。

「……じゃ、また月曜」
「ん。気をつけてな」

 電車の車両に乗った。
 発車ベルと音楽が鳴った。


 そしてウミオは、構内アナウンスの声に紛れながらこう言った。

「……泣くなよ、泣き虫」
「もう。やめてよ、それ」

 ウミオは、ちょうど閉まったドアの向こうでいたずらっぽく笑っていた。



 そして……私は、行きつけの美容院を予約した。


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「あれっカメコさん、髪切りました?」
「ええ、{気分転換}に」
「いいじゃないですか~、すごく可愛いです!」
「でしょ? 私も気に入ってるのよ」



◆まとめ
【A:麺をすする音。】(麵以外でも可)

 仕事帰り、二人はラーメン屋で夕食を共にしていた。
 失恋したカメコの涙をすする音をかき消すため、あえてウミオはその音を大きく出した。
 ウミオの気遣いで元気を取り戻したカメコは、失恋を引きずらないように髪を切った。
 
 理由が失恋だと思われたくないので、「気分転換」と言い訳をすることにしたのだった。