「ちいさなあめの、おおきな出会い。」「11Good」
良質:6票物語:4票納得感:1票
晴香は、昔から雨の日が嫌いではなかった。
幼稚園の頃から雨の日でも長靴にレインコート姿で外でずっと遊んでいたし、普段はどこにもいないのに雨の日になると顔を見せる、カタツムリやカエルなんかに出会えるのも嬉しかった。
そんな晴香は、天気予報で晴れの予報が出ているときに限って、てるてる坊主を吊るす。
特に次の日に大事な用事があるわけでもないし、雨が嫌いでもないのに、いったいなぜだろう?
幼稚園の頃から雨の日でも長靴にレインコート姿で外でずっと遊んでいたし、普段はどこにもいないのに雨の日になると顔を見せる、カタツムリやカエルなんかに出会えるのも嬉しかった。
そんな晴香は、天気予報で晴れの予報が出ているときに限って、てるてる坊主を吊るす。
特に次の日に大事な用事があるわけでもないし、雨が嫌いでもないのに、いったいなぜだろう?
20年07月12日 15:29
【ウミガメのスープ】 [靴下]
【ウミガメのスープ】 [靴下]

改めまして、さなめ。さん、おめでとう!
解説を見る
【〈解説〉】
晴香のパパは気象予報士。パパが予想した天気の通りになると、晴香嬉しいんだ。
だから、パパがテレビで「明日は晴れます」って言ったときは、本当に明日晴れるように、てるてる坊主さんを作って吊るすの。
そしたら、「晴香は優しいね」ってパパに褒められちゃった。パパだーいすき!
【〈ちょっとしたアフターストーリー〉】
そんな晴香は、今年20歳になる。
一昨年大切な人にもらったパソコンの電源を入れ、今日もネットで検索をする。すっかりパソコンを使いこなせているようだ。
検索窓に、今日大学で友達に教えてもらった「ウミガメのスープ」と入れて、Enterキーを押す。
検索結果の1つをクリックすると、どうやらウミガメのスープとは水平思考パズルゲームの名前らしい。
面白そうだ、と思った。
ページの下部に、「リアルタイムで遊べるウミガメのスープサイト」というリンクがあった。そこをクリックすると、「らてらて」というサイトに飛んだ。
いくつか問題を見る。
へぇ、こんなトリックがあるのか。
わぁ、これも面白い。
え、この魔女さん人間食べちゃうの...?
自分も、こんな問題を作ってみたいなぁ。
解いてみたいなぁ。
そう思った晴香は、ページの1番上の「新規登録」をクリックする。
IDとパスワードを決める。
ユーザー名...何にしようかな...
ふと、窓の外を見る。
外には、小雨が降っていた。
雨か...雨は嫌いじゃないな...
こさめ、ちいさなあめ...。
よし、これにしよう。
晴香は、ユーザー名を埋め、登録をクリックした。
「登録しました! 早速問題をチェックしてみよう!」というメッセージが出て、ページ最上部のメッセージが変わった。
【お帰りなさいませ。さなめ。様】
晴香のパパは気象予報士。パパが予想した天気の通りになると、晴香嬉しいんだ。
だから、パパがテレビで「明日は晴れます」って言ったときは、本当に明日晴れるように、てるてる坊主さんを作って吊るすの。
そしたら、「晴香は優しいね」ってパパに褒められちゃった。パパだーいすき!
【〈ちょっとしたアフターストーリー〉】
そんな晴香は、今年20歳になる。
一昨年大切な人にもらったパソコンの電源を入れ、今日もネットで検索をする。すっかりパソコンを使いこなせているようだ。
検索窓に、今日大学で友達に教えてもらった「ウミガメのスープ」と入れて、Enterキーを押す。
検索結果の1つをクリックすると、どうやらウミガメのスープとは水平思考パズルゲームの名前らしい。
面白そうだ、と思った。
ページの下部に、「リアルタイムで遊べるウミガメのスープサイト」というリンクがあった。そこをクリックすると、「らてらて」というサイトに飛んだ。
いくつか問題を見る。
へぇ、こんなトリックがあるのか。
わぁ、これも面白い。
え、この魔女さん人間食べちゃうの...?
自分も、こんな問題を作ってみたいなぁ。
解いてみたいなぁ。
そう思った晴香は、ページの1番上の「新規登録」をクリックする。
IDとパスワードを決める。
ユーザー名...何にしようかな...
ふと、窓の外を見る。
外には、小雨が降っていた。
雨か...雨は嫌いじゃないな...
こさめ、ちいさなあめ...。
よし、これにしよう。
晴香は、ユーザー名を埋め、登録をクリックした。
「登録しました! 早速問題をチェックしてみよう!」というメッセージが出て、ページ最上部のメッセージが変わった。
【お帰りなさいませ。さなめ。様】
「ミステリーサークル」「11Good」
トリック:5票納得感:6票
襟屋市の上空に巨大UFOが現れた。
市立第2中学校は、今日も巨大UFOについての話題で持ちきりだ。
ところが、第2中学校の隣に所在する市立第3小学校の生徒は、誰1人として巨大UFOを目撃していない。
その原因は、2年前に第3小学校の6年生だった三ヵ国夕穂という生徒にあるのだという。
いったいどういうことなのだろうか?
市立第2中学校は、今日も巨大UFOについての話題で持ちきりだ。
ところが、第2中学校の隣に所在する市立第3小学校の生徒は、誰1人として巨大UFOを目撃していない。
その原因は、2年前に第3小学校の6年生だった三ヵ国夕穂という生徒にあるのだという。
いったいどういうことなのだろうか?
20年07月30日 22:08
【ウミガメのスープ】 [休み鶴]
【ウミガメのスープ】 [休み鶴]

エリア51問目。
解説を見る
巨大UFOが出現したとき、第3小学校では、
2年前に林間学校で事故死してしまった夕穂を悼むための黙祷を行なっていたから。
黙祷が終わるころには、巨大UFOは雲散霧消していた。
2年前に林間学校で事故死してしまった夕穂を悼むための黙祷を行なっていたから。
黙祷が終わるころには、巨大UFOは雲散霧消していた。
「火車」「11Good」
良質:6票トリック:3票納得感:2票
大金持ちの車コレクター・トドロキが亡くなった。
自宅にいる際に急な心臓発作で病院に運ばれたが、翌日に亡くなったのだ。
葬式も終わり、火葬場での火葬も終わった。
遺族が今まさに骨を拾っているところだ。
トドロキは生前、1000台を越える車を所有しており、毎日のように違う車に乗っていた。
車好きだったトドロキが、最後に乗った車とは何だったのだろうか?
自宅にいる際に急な心臓発作で病院に運ばれたが、翌日に亡くなったのだ。
葬式も終わり、火葬場での火葬も終わった。
遺族が今まさに骨を拾っているところだ。
トドロキは生前、1000台を越える車を所有しており、毎日のように違う車に乗っていた。
車好きだったトドロキが、最後に乗った車とは何だったのだろうか?
20年09月06日 09:12
【20の扉】 [ちくたく]
【20の扉】 [ちくたく]

轟!
解説を見る
火葬が終わり、骨になった遺体が運ばれる。
ゴロゴロゴロゴロ…
台車で運ばれてきた。
という訳で「台車」でした!
生前最後に乗った車も、救急車から病院への移動に使われたストレッチャーで「台車」だったのです。
ゴロゴロゴロゴロ…
台車で運ばれてきた。
という訳で「台車」でした!
生前最後に乗った車も、救急車から病院への移動に使われたストレッチャーで「台車」だったのです。
「新ラテシン 甘いお誘い」「11Good」
良質:3票トリック:1票物語:4票納得感:3票
「私メリーさん、今からあなたを殺しに行くわね。」
突如カメオの電話にかかってきた不穏な少女の声
死を覚悟したカメオは近づく度にかけてくるメリーさんの電話をすべて無視した。
しかし内心ではカメオは早くメリーさんに来て欲しいと願っていた。
一体なぜ?
突如カメオの電話にかかってきた不穏な少女の声
死を覚悟したカメオは近づく度にかけてくるメリーさんの電話をすべて無視した。
しかし内心ではカメオは早くメリーさんに来て欲しいと願っていた。
一体なぜ?
20年09月20日 14:43
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
解説を見る
(#`OωO´)誰?メリーさんって?
お、落ち着けカメコ∩(・ω・∩`;)
(#`OωO´)電話、鳴ってるわよ?出たら?
違うったら浮気なんてしてないんだって∩(・ω・∩`;))
(#`OωO´)嘘ダッ ∩(・ω・∩`;)д°)。。。(今後ろにいるんだけどすごい出ずらい・・・)
お、落ち着けカメコ∩(・ω・∩`;)
(#`OωO´)電話、鳴ってるわよ?出たら?
違うったら浮気なんてしてないんだって∩(・ω・∩`;))
(#`OωO´)嘘ダッ ∩(・ω・∩`;)д°)。。。(今後ろにいるんだけどすごい出ずらい・・・)
「夢ならどれほどよかったか」「11Good」
良質:6票物語:4票納得感:1票
一世一代の賭けに勝ったカメオ。
ある日、その余韻に浸りながら眠ると、自分が殺される夢を見た。
まごうことなき悪夢だった。
まさに殺される瞬間にベットから飛び起きたカメオ。
彼は夢と解ると一旦は安堵したものの、やがて猛烈な不安に襲われた。
一体どうしてだろう?
ある日、その余韻に浸りながら眠ると、自分が殺される夢を見た。
まごうことなき悪夢だった。
まさに殺される瞬間にベットから飛び起きたカメオ。
彼は夢と解ると一旦は安堵したものの、やがて猛烈な不安に襲われた。
一体どうしてだろう?
20年12月02日 23:22
【ウミガメのスープ】 [ドラノール12]
【ウミガメのスープ】 [ドラノール12]

〜テイストはラテシン中期始め風味〜
解説を見る
心臓移植したカメオは、勝ち誇っていた。
カメオは生まれながらの疾患で、心臓の移植が必要だった。
しかし、都合よく自身に適合するだろうドナーが現れるのは、かなり確率が低かった。
だからカメオは、心優しい弟のウミオを事故に見せかけて殺し、彼の心臓を移植できないかと考えたのだ。
長い間考え、事故に装ってウミオを脳死状態にするトリックを思いついたカメオ。
実際に脳死状態になるのか。そして殺人だとバレないか。最後に、本当に自分に適合するのか。
このあたりは、賭けだった。
最後は昔検査して適合するだろうと言われたので大丈夫だと思うが、最初の二つが厄介だった。
しかし、自分にはもう時間が残されていなかった。
だからカメオは長い間考えていた案を実行に移しーーーそして、賭けに勝ったのだ。
警察も最初は事故ではない線でも疑っていたようだが、そこは入念な計画が功をそうした。
心優しいウミオを手にかけるのは心が痛んだが、それでも自分が生きるためだった。
しょうがなかったのだ。
カメオはほんの少しの罪悪感と、そして一世一代の賭けに勝利した余韻に浸りながら、眠りについた。
その夜、カメオは夢を見た。
それは自分が殺される夢だった。
殺される瞬間、確かに殺人者の顔を見た。
それは紛れもなく、カメオ本人だった。
はっ、と夢から覚め、カメオは布団から飛び起きた。
汗が背中からびっしりと滴っていた。
その光景は、間違いなくあの時のものだった。
ただ一つ違ったのは、その光景が自分の視点からではなく、ウミオの視点からのものだったのだ。
{あれは、ウミオの記憶なのだとカメオは悟った。}
{殺される瞬間の、記憶ーーー。}
話に聞いたことがある。
臓器移植を受けた患者が、そのドナーの記憶を継承するというものだ。
たしか、記憶転移、といったか。
カメオは今見た夢を反芻しながら、ふっと笑った。
流石に、実際の犯行の様子をそのまま伝えられるのはまずい。
トリックもバレ、証拠も抑えられる可能性がぐっとたかくなるだろう。
しかし、ウミオも不幸なものだ。
死んでまで、自分が殺されたのを誰かに伝えたかったのだろうが。
まさに伝える相手を間違えたな。
自分以外のだれかに先ほどの光景を伝えていたならば、警察は動いただろうかーーー
そこまで考えて、カメオはまさに全身から血の気が引くのがわかった。
ウミオは、心優しいやつだった。
万が一自分が死んだらと、ドナーの登録をしていたのだ。
そしてそれは、心臓だけじゃなく、全身ーーー。
あの頃の自分は心臓にしか興味がなかったから気にも留めなかったが、
【つまり、自分以外にもウミオの体を持つ人物が、この世のどこかにいる、もしくは今後現れるのだ。】
あの記憶が、自分以外に流れれば…‥。
カメオは猛烈な不安に襲われた。
カメオは、ウミオの叫びが、すぐそこまで追いかけてきているような気がしたーーー。
カメオは生まれながらの疾患で、心臓の移植が必要だった。
しかし、都合よく自身に適合するだろうドナーが現れるのは、かなり確率が低かった。
だからカメオは、心優しい弟のウミオを事故に見せかけて殺し、彼の心臓を移植できないかと考えたのだ。
長い間考え、事故に装ってウミオを脳死状態にするトリックを思いついたカメオ。
実際に脳死状態になるのか。そして殺人だとバレないか。最後に、本当に自分に適合するのか。
このあたりは、賭けだった。
最後は昔検査して適合するだろうと言われたので大丈夫だと思うが、最初の二つが厄介だった。
しかし、自分にはもう時間が残されていなかった。
だからカメオは長い間考えていた案を実行に移しーーーそして、賭けに勝ったのだ。
警察も最初は事故ではない線でも疑っていたようだが、そこは入念な計画が功をそうした。
心優しいウミオを手にかけるのは心が痛んだが、それでも自分が生きるためだった。
しょうがなかったのだ。
カメオはほんの少しの罪悪感と、そして一世一代の賭けに勝利した余韻に浸りながら、眠りについた。
その夜、カメオは夢を見た。
それは自分が殺される夢だった。
殺される瞬間、確かに殺人者の顔を見た。
それは紛れもなく、カメオ本人だった。
はっ、と夢から覚め、カメオは布団から飛び起きた。
汗が背中からびっしりと滴っていた。
その光景は、間違いなくあの時のものだった。
ただ一つ違ったのは、その光景が自分の視点からではなく、ウミオの視点からのものだったのだ。
{あれは、ウミオの記憶なのだとカメオは悟った。}
{殺される瞬間の、記憶ーーー。}
話に聞いたことがある。
臓器移植を受けた患者が、そのドナーの記憶を継承するというものだ。
たしか、記憶転移、といったか。
カメオは今見た夢を反芻しながら、ふっと笑った。
流石に、実際の犯行の様子をそのまま伝えられるのはまずい。
トリックもバレ、証拠も抑えられる可能性がぐっとたかくなるだろう。
しかし、ウミオも不幸なものだ。
死んでまで、自分が殺されたのを誰かに伝えたかったのだろうが。
まさに伝える相手を間違えたな。
自分以外のだれかに先ほどの光景を伝えていたならば、警察は動いただろうかーーー
そこまで考えて、カメオはまさに全身から血の気が引くのがわかった。
ウミオは、心優しいやつだった。
万が一自分が死んだらと、ドナーの登録をしていたのだ。
そしてそれは、心臓だけじゃなく、全身ーーー。
あの頃の自分は心臓にしか興味がなかったから気にも留めなかったが、
【つまり、自分以外にもウミオの体を持つ人物が、この世のどこかにいる、もしくは今後現れるのだ。】
あの記憶が、自分以外に流れれば…‥。
カメオは猛烈な不安に襲われた。
カメオは、ウミオの叫びが、すぐそこまで追いかけてきているような気がしたーーー。