「にせウミガメのスープ」「11Good」
トリック:2票物語:7票納得感:2票
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい……ウミガメのスープに間違いございません。」
女は首をかしげた。
思っていたウミガメのスープと全然違う。
――そうか、昔食べたスープはウミガメじゃなかったんだ……
味の違いがしめす真実に思い至り、彼女の顔から思わず笑みがこぼれた。
以来、人生がちょっぴり楽しくなったそうな。
一体、何があったのだろう?
「はい……ウミガメのスープに間違いございません。」
女は首をかしげた。
思っていたウミガメのスープと全然違う。
――そうか、昔食べたスープはウミガメじゃなかったんだ……
味の違いがしめす真実に思い至り、彼女の顔から思わず笑みがこぼれた。
以来、人生がちょっぴり楽しくなったそうな。
一体、何があったのだろう?
19年10月20日 16:58
【ウミガメのスープ】 [もっぷさん]
【ウミガメのスープ】 [もっぷさん]
原点回帰の本歌取り!
解説を見る
【短い解説】
女は、それまで水平思考ゲームを知らなかった。
思いがけず「ウミガメのスープ」とめぐりあって感激!
すっかりはまって人生が少しばかり楽しくなったのだった。
【私の物語】
数年前のとある夜。
自宅でひとり、自分の人生をふりかえっていると、小さい頃に遊んだコンピュータゲームが気になって仕方なくなった。
(なぜ人生をふりかえっていたのかは重要ではない。大人は突発的に幼少期の思い出にひたりたくなるものなのだ。)
しかし調べようにも「こんなゲームがあったな」というおぼろげな記憶しかなく、タイトルもストーリーも覚えていない。
かろうじて思い出せるのは、ゲームの舞台がルイス・キャロルの不思議の国のアリスをモチーフにした遊園地だということ。遊園地の屋台で「ウミガメモドキ」のキャラクターが「ウミガメのスープ」を売っていたのが、妙に印象に残っている。
私は手始めにスマートフォンで〔アリス 遊園地 ゲーム〕と検索してみた。
「うーん、ないなあ」
それらしきものはヒットしなかった。
〔90年代後半 PC用 ゲーム〕〔ウミガメモドキ ゲーム〕……
手当たり次第に検索ワードを変えてみるが、一向に見つからない。相当マイナーなゲームみたいだ。
これは時間の無駄ですね、諦めよう。
私は潔く電気を消してベッドに潜った。なくした思い出に執着しないこともまた大人には大切なことだ。
◆
しかし眠りに落ちる間際になって、また別の興味が頭をもたげた。
{「ウミガメのスープっておいしいのかな……」}
どんな味がするのだろう。子牛で代用するくらいだから牛肉のような食感だろうか。海の生き物だし塩味強めかな。
料理の画像なんて見たら睡眠が阻害されると思ったものの、やはり気になりはじめたら止まらない。暗闇のなか、再度スマートフォンを手に取り〔ウミガメのスープ 〕とサーチ。
すると思いがけないことばが。
【「ウミガメのスープとは、推理ゲームの一種です。」】
……えっ、なんだろうこれ?
水平思考? 推理ゲーム? 思ってたのと違う。
私ははげしく興味をひかれ、詳しく書いてありそうなページをクリックした。
✳︎✳︎
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい……ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
何故でしょう?
✳︎✳︎
「むむ、なぜだろう」
不思議な問題に私は首をかしげた。胸が高鳴りはじめる。
思い返せば、大した楽しみもなく味気ない我が人生(趣味は寝ること)。
しかし唯一ミステリーは好きだった。文章を読むこと自体はどちらかといえば苦手なのだが、「なぜ?」「どうやって?」という謎めいた話が好きだったのだ。探偵が「徐々に真相に迫っていく」感覚も好きだった……
私は爬虫類の味なぞすっかりどうでもよくなり、男が自殺した理由に思いを巡らせた。
◆
やがて――
{「そうか、昔食べたスープはウミガメのスープじゃなかったんだ…… 人肉だったんだ!」}
衝撃の解説に震えながらも、気づけば感激でにやけ顔になっていた。
味の違いがしめすおぞましい真実。
問題文に描かれない壮絶な過去。
そして、男が自殺せざるを得なかった理由の圧倒的納得感……!
「すごいものに出会ってしまった。こんなにわくわくしたのはいつぶりだろう!?」
もっともっと! と私の脳みそは「ウミガメのスープ」を渇望した。
……そして、その欲求が満たされるまでにそう時間はかからなかったのだ。
なぜ? ――数秒後には{"ラテシン"}にたどりついたからである。
それが私と「ウミガメのスープ」の出会い。
女は、それまで水平思考ゲームを知らなかった。
思いがけず「ウミガメのスープ」とめぐりあって感激!
すっかりはまって人生が少しばかり楽しくなったのだった。
【私の物語】
数年前のとある夜。
自宅でひとり、自分の人生をふりかえっていると、小さい頃に遊んだコンピュータゲームが気になって仕方なくなった。
(なぜ人生をふりかえっていたのかは重要ではない。大人は突発的に幼少期の思い出にひたりたくなるものなのだ。)
しかし調べようにも「こんなゲームがあったな」というおぼろげな記憶しかなく、タイトルもストーリーも覚えていない。
かろうじて思い出せるのは、ゲームの舞台がルイス・キャロルの不思議の国のアリスをモチーフにした遊園地だということ。遊園地の屋台で「ウミガメモドキ」のキャラクターが「ウミガメのスープ」を売っていたのが、妙に印象に残っている。
私は手始めにスマートフォンで〔アリス 遊園地 ゲーム〕と検索してみた。
「うーん、ないなあ」
それらしきものはヒットしなかった。
〔90年代後半 PC用 ゲーム〕〔ウミガメモドキ ゲーム〕……
手当たり次第に検索ワードを変えてみるが、一向に見つからない。相当マイナーなゲームみたいだ。
これは時間の無駄ですね、諦めよう。
私は潔く電気を消してベッドに潜った。なくした思い出に執着しないこともまた大人には大切なことだ。
◆
しかし眠りに落ちる間際になって、また別の興味が頭をもたげた。
{「ウミガメのスープっておいしいのかな……」}
どんな味がするのだろう。子牛で代用するくらいだから牛肉のような食感だろうか。海の生き物だし塩味強めかな。
料理の画像なんて見たら睡眠が阻害されると思ったものの、やはり気になりはじめたら止まらない。暗闇のなか、再度スマートフォンを手に取り〔ウミガメのスープ 〕とサーチ。
すると思いがけないことばが。
【「ウミガメのスープとは、推理ゲームの一種です。」】
……えっ、なんだろうこれ?
水平思考? 推理ゲーム? 思ってたのと違う。
私ははげしく興味をひかれ、詳しく書いてありそうなページをクリックした。
✳︎✳︎
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい……ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
何故でしょう?
✳︎✳︎
「むむ、なぜだろう」
不思議な問題に私は首をかしげた。胸が高鳴りはじめる。
思い返せば、大した楽しみもなく味気ない我が人生(趣味は寝ること)。
しかし唯一ミステリーは好きだった。文章を読むこと自体はどちらかといえば苦手なのだが、「なぜ?」「どうやって?」という謎めいた話が好きだったのだ。探偵が「徐々に真相に迫っていく」感覚も好きだった……
私は爬虫類の味なぞすっかりどうでもよくなり、男が自殺した理由に思いを巡らせた。
◆
やがて――
{「そうか、昔食べたスープはウミガメのスープじゃなかったんだ…… 人肉だったんだ!」}
衝撃の解説に震えながらも、気づけば感激でにやけ顔になっていた。
味の違いがしめすおぞましい真実。
問題文に描かれない壮絶な過去。
そして、男が自殺せざるを得なかった理由の圧倒的納得感……!
「すごいものに出会ってしまった。こんなにわくわくしたのはいつぶりだろう!?」
もっともっと! と私の脳みそは「ウミガメのスープ」を渇望した。
……そして、その欲求が満たされるまでにそう時間はかからなかったのだ。
なぜ? ――数秒後には{"ラテシン"}にたどりついたからである。
それが私と「ウミガメのスープ」の出会い。
「『ここ』」「11Good」
トリック:7票納得感:4票
カメオはペンで『ここ』と書いたあと、その字を修正テープで消し、{もう一度全く同じ場所に同じペンでほぼ同じ字体で『ここ』と書いた。}
最初に書いた文字が汚かったわけではなく、バランスがおかしいわけでもないとすると
なぜそんな事をしたのだろう?
最初に書いた文字が汚かったわけではなく、バランスがおかしいわけでもないとすると
なぜそんな事をしたのだろう?
19年10月21日 12:03
【ウミガメのスープ】 [kopi]
【ウミガメのスープ】 [kopi]
正解者規定数に達したため、24日の18時くらいに〆ます。
解説を見る
A、カメオは試験勉強中、2色以上の多色ボールペンを使って、それぞれの色で重要な要項を使い分けていた。今回は赤字で書くべき場所を誤って黒字で書いてしまったので、黒字を消し、目立つように赤字で書き直したのだった。(問題文に色を使ったトリックを一回やってみたかったのですが、納得感薄かったらゴメンナサイ)
カメオ(重要な部分だから・・)
ここ(がpoint!)
↓
カメオ(あ、色間違えた)
(修正テープで消)
↓
カメオ(こうだな)
{ここがpoint!}
カメオ(重要な部分だから・・)
ここ(がpoint!)
↓
カメオ(あ、色間違えた)
(修正テープで消)
↓
カメオ(こうだな)
{ここがpoint!}
「新ラテシン 12月間近だけどそんなことは関係なかったのです」「11Good」
トリック:4票納得感:7票
自称グルメのカメオは評価が☆4のお店よりも☆3のお店にばかり通っている。
一体なせ?
一体なせ?
19年11月06日 22:12
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
解説を見る
旅をしながら色んなお店を巡っているのですが☆4に選ばれるお店が圧倒的に少なく☆3のお店に出会う確率が圧倒的に高いのです
「三姉妹」「11Good」
良質:6票トリック:1票物語:4票
貧乏な家で、三姉妹が暮らしていました。
1番上のお姉ちゃんが、商店街の帰りにいもうと達に自慢しました。
「今週の日曜日、友達と遊びに行くの」
日曜日、1番上のお姉ちゃんはひとり、三姉妹の家の中で涙を流していました。
一体なにがあったのでしょうか?
1番上のお姉ちゃんが、商店街の帰りにいもうと達に自慢しました。
「今週の日曜日、友達と遊びに行くの」
日曜日、1番上のお姉ちゃんはひとり、三姉妹の家の中で涙を流していました。
一体なにがあったのでしょうか?
20年03月04日 01:33
【ウミガメのスープ】 [醤油]
【ウミガメのスープ】 [醤油]
解説を見る
貧乏な家の三姉妹は、商店街でくじを引きました。頑張ってコツコツと貯めたくじ引き券です。
見事、3等!遊園地の招待券が当たりました。
…よく見ると、2枚。2人分しかありません。
招待券は、今月中までしか使えないそうです。3人の今月の用事を考えると、行けるのは今週中。
3人のお家はお金はありません。チケット1人分を追加で買うお金を、日曜日に用意するなんて、3人には無理でした。
どうしようと困る妹たちをみて、お姉ちゃんは咄嗟に
「今週の日曜日、友達と遊びに行くの!その遊園地よりもっといい所よ、だから気にしないであなた達2人で行ってきなさい」
そう言って、妹たちに譲りました。
日曜日に、喜んで出かける妹たち。
本当は自分も行きたかった姉は、妹たちを見送ったあと、涙を流しました…
見事、3等!遊園地の招待券が当たりました。
…よく見ると、2枚。2人分しかありません。
招待券は、今月中までしか使えないそうです。3人の今月の用事を考えると、行けるのは今週中。
3人のお家はお金はありません。チケット1人分を追加で買うお金を、日曜日に用意するなんて、3人には無理でした。
どうしようと困る妹たちをみて、お姉ちゃんは咄嗟に
「今週の日曜日、友達と遊びに行くの!その遊園地よりもっといい所よ、だから気にしないであなた達2人で行ってきなさい」
そう言って、妹たちに譲りました。
日曜日に、喜んで出かける妹たち。
本当は自分も行きたかった姉は、妹たちを見送ったあと、涙を流しました…
「【帰ってきちゃった✴︎田中奇行】田中の髪集め」「11Good」
良質:6票トリック:2票物語:2票納得感:1票
田中が死んだ女の髪の毛を集めているのは、死んだ女の母親に見せるためである。
一体なぜそのような事をするのだろうか?
一体なぜそのような事をするのだろうか?
20年03月13日 22:29
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
シンディで出題済み問題。知ってる方はお口ミッフィー
解説を見る
「パパー、髪結んでー」
「ママにしてもらえばいいだろ? パパ会社の準備で忙しいんだ」
「パパがいい、パパがいいの! ねえ早く結んで!」
「・・・しょうがないなぁ」
「・・・今のあなたのにやけ顔、超ブサイクよ」
「ウルサイ。・・・はい、できたー」
「ありがとーパパ」
「うん上手。パパの意外な特技よね。マナミ、かわいくなったわよー」
「パパー、ママは? ママどこ行ったの?」
「・・・」
「パパ? パパどうしたの? お腹痛いの?」
「・・・マナミ、大事な話があるんだ」
「じゃあお父さん行ってきます!」
「ちょっ、ちょっと待て! 今日まだママに挨拶してないだろ!」
「ごめんなさい! 遅刻しそうなの! もう行かなくちゃ!」
「わかったけど、ゆっくり行けよ! 車に気をつけろよ! 」
「いってきまーす!」
「・・・ったく、せっかちなのは絶対あいつ似だな」
「・・・だから気をつけろって・・・言ったじゃないか・・・」
田中は涙を堪えながら、横たわる娘の髪を集めてゴムでまとめた。
昔から娘が好きだった髪型。
向こうでまたママに褒めてもらえるように。
「ママにしてもらえばいいだろ? パパ会社の準備で忙しいんだ」
「パパがいい、パパがいいの! ねえ早く結んで!」
「・・・しょうがないなぁ」
「・・・今のあなたのにやけ顔、超ブサイクよ」
「ウルサイ。・・・はい、できたー」
「ありがとーパパ」
「うん上手。パパの意外な特技よね。マナミ、かわいくなったわよー」
「パパー、ママは? ママどこ行ったの?」
「・・・」
「パパ? パパどうしたの? お腹痛いの?」
「・・・マナミ、大事な話があるんだ」
「じゃあお父さん行ってきます!」
「ちょっ、ちょっと待て! 今日まだママに挨拶してないだろ!」
「ごめんなさい! 遅刻しそうなの! もう行かなくちゃ!」
「わかったけど、ゆっくり行けよ! 車に気をつけろよ! 」
「いってきまーす!」
「・・・ったく、せっかちなのは絶対あいつ似だな」
「・・・だから気をつけろって・・・言ったじゃないか・・・」
田中は涙を堪えながら、横たわる娘の髪を集めてゴムでまとめた。
昔から娘が好きだった髪型。
向こうでまたママに褒めてもらえるように。