「紫煙燻らす火垂るの墓」「11Good」
トリック:1票物語:8票納得感:2票
ここはウミガメ王国、大海原にぽつりと浮かぶ小さな島国である。
"ラテラル家の長男が国王を務めること"
この絶対的な不文律に従い、長らくラテラル家による統治が行われてきた。
しかし、国王たちの努力もむなしく、国内の情勢は不安定であった。
ラテラル家の長男であるカメオは、反政府組織の襲撃により両親を失ってしまう。
彼らの遺体は、国の中心部にあるラテラル家の墓へと納められた。
時は流れ、両親の死から早十年。
カメオは人知れず二人が眠る墓を訪れると、持っていたタバコを供えた。
ところが、カメオの両親はタバコが嫌いであり、王家のイメージを落としかねないという理由で、カメオが人前でタバコを吸うことを禁じるほどであった。
カメオの行動は一見すると不可解だが、カメオの妻だけはその真意を理解しているという。
なぜカメオはタバコを供えたのだろうか?
"ラテラル家の長男が国王を務めること"
この絶対的な不文律に従い、長らくラテラル家による統治が行われてきた。
しかし、国王たちの努力もむなしく、国内の情勢は不安定であった。
ラテラル家の長男であるカメオは、反政府組織の襲撃により両親を失ってしまう。
彼らの遺体は、国の中心部にあるラテラル家の墓へと納められた。
時は流れ、両親の死から早十年。
カメオは人知れず二人が眠る墓を訪れると、持っていたタバコを供えた。
ところが、カメオの両親はタバコが嫌いであり、王家のイメージを落としかねないという理由で、カメオが人前でタバコを吸うことを禁じるほどであった。
カメオの行動は一見すると不可解だが、カメオの妻だけはその真意を理解しているという。
なぜカメオはタバコを供えたのだろうか?
20年04月21日 21:00
【ウミガメのスープ】 [えいみん]
【ウミガメのスープ】 [えいみん]
SP:天童魔子、キャノー、油獣、ダニー(敬称略)
解説を見る
【簡易解説】
妻だけに自分が生きていることを伝えるため。
【解説】
「国王専用機墜落、カメオ国王死亡か」
カメオが搭乗していた国王専用機は、反政府組織の襲撃によって墜落した。
「ああ、まただ...」
激しい火の手から逃れたカメオは、目も当てられぬ惨状を見て絶望した。
ウミガメ王国の情勢は最悪であった。
ウミガメ王国の敵対国と繋がり、力を持ち始めた反政府組織。
度重なる政府関係者への襲撃や暴動を、政府は抑えきれなかった。
カメオは自分が国王として反政府組織の暴挙を止められないこと、何より家族を巻き込んでしまうことに対して忸怩たる思いでいた。
国王であった父を狙う襲撃により、両親は亡くなった。
愛する妻や娘さえも命の危機にさらされた。
いっそのこと国王なんて辞めてしまいたかったが、不文律は絶対的なものであり、カメオの意志で国王を辞めることは叶わなかった。
自分は家族を危険な目に遭わせてまで、国王でいなければならないのか。
カメオは苦悩していた。
そんな中で起こった国王専用機の襲撃。
機体は大破し、大炎上している。
今回の襲撃で奇跡的に生き残ったのはカメオだけであった。
また身近な人がこうなるかもしれない。
次は家族がこうなるかもしれない。
このままではいけない。
カメオは左手の薬指から指輪を外し、轟々と燃えさかる炎へと投げ込むと、その場を後にした。
炎は丸一日猛威を振るった。
長らく行われた消火活動の後、調査隊が焦土へと足を踏み入れた。
予想されていた通り、生存者はひとりも見つからなかった。
燃え尽きて無残な姿となった機体からはいくつか遺体が発見されたが、どれも損傷が激しく、判別はおろか数すらも正確には分からないほどである。
しかし、カメオの結婚指輪が見つかったことから、カメオは死亡したと判断されたのであった。
カメオの結婚指輪は遺体の代わりとして、ラテラル家の墓に納められた。
カメオの死後、ウミガメ王国の政府は混乱した。
カメオには息子がまだいなかったので、不文律に従って国王を決められなかったのである。
現在も国王は存在せず、これまで国王の下で働いていた政府関係者たちが協力して政治を執り行なっている。
一応警備こそされているものの、カメオの妻や娘は"国王の家族"ではなくなったので、彼らを狙った襲撃は今のところ起きていない。
娘とともにカメオのお墓参りをしに来たカメコ。
カメオが生前好きだった食べ物やお酒がたくさん並ぶ中で、ポツンと置かれているタバコを見つけた。
「俺はタバコのせいで先に死ぬだろうから、墓にはタバコでも供えといてくれ」
カメコの頭の中でカメオの言葉が蘇った。
両親の言いつけを守っていたカメオは、自宅でしかタバコを吸わなかった。
そのため、現在カメオがタバコ好きなことを知っているのは、カメコとその娘だけである。
さらに、タバコの銘柄はウミガメ王国では非常に珍しいものであった。
「遺体がひとつ足りない可能性がある」
調査員の言葉を思い出した。
損傷の激しさゆえ、全員分の遺体をしっかり確認できたわけではなかったらしい。
「怖い思いをさせてしまってすまない」
辛そうな顔でこう告げたカメオの姿が浮かび上がる。
カメオはこれ以上家族を危険な目に遭わせないために姿を消した。
そして、今もこの国のどこかで生きているのだ。
今日はカメオの命日であり、大勢の国民が代わる代わるラテラル家の墓を訪れている。
お墓参りに来た国民たちが、墓に供えられたタバコを不思議に思う傍ら、カメコだけがその意味を悟り、ひとり涙を流すのであった。
妻だけに自分が生きていることを伝えるため。
【解説】
「国王専用機墜落、カメオ国王死亡か」
カメオが搭乗していた国王専用機は、反政府組織の襲撃によって墜落した。
「ああ、まただ...」
激しい火の手から逃れたカメオは、目も当てられぬ惨状を見て絶望した。
ウミガメ王国の情勢は最悪であった。
ウミガメ王国の敵対国と繋がり、力を持ち始めた反政府組織。
度重なる政府関係者への襲撃や暴動を、政府は抑えきれなかった。
カメオは自分が国王として反政府組織の暴挙を止められないこと、何より家族を巻き込んでしまうことに対して忸怩たる思いでいた。
国王であった父を狙う襲撃により、両親は亡くなった。
愛する妻や娘さえも命の危機にさらされた。
いっそのこと国王なんて辞めてしまいたかったが、不文律は絶対的なものであり、カメオの意志で国王を辞めることは叶わなかった。
自分は家族を危険な目に遭わせてまで、国王でいなければならないのか。
カメオは苦悩していた。
そんな中で起こった国王専用機の襲撃。
機体は大破し、大炎上している。
今回の襲撃で奇跡的に生き残ったのはカメオだけであった。
また身近な人がこうなるかもしれない。
次は家族がこうなるかもしれない。
このままではいけない。
カメオは左手の薬指から指輪を外し、轟々と燃えさかる炎へと投げ込むと、その場を後にした。
炎は丸一日猛威を振るった。
長らく行われた消火活動の後、調査隊が焦土へと足を踏み入れた。
予想されていた通り、生存者はひとりも見つからなかった。
燃え尽きて無残な姿となった機体からはいくつか遺体が発見されたが、どれも損傷が激しく、判別はおろか数すらも正確には分からないほどである。
しかし、カメオの結婚指輪が見つかったことから、カメオは死亡したと判断されたのであった。
カメオの結婚指輪は遺体の代わりとして、ラテラル家の墓に納められた。
カメオの死後、ウミガメ王国の政府は混乱した。
カメオには息子がまだいなかったので、不文律に従って国王を決められなかったのである。
現在も国王は存在せず、これまで国王の下で働いていた政府関係者たちが協力して政治を執り行なっている。
一応警備こそされているものの、カメオの妻や娘は"国王の家族"ではなくなったので、彼らを狙った襲撃は今のところ起きていない。
娘とともにカメオのお墓参りをしに来たカメコ。
カメオが生前好きだった食べ物やお酒がたくさん並ぶ中で、ポツンと置かれているタバコを見つけた。
「俺はタバコのせいで先に死ぬだろうから、墓にはタバコでも供えといてくれ」
カメコの頭の中でカメオの言葉が蘇った。
両親の言いつけを守っていたカメオは、自宅でしかタバコを吸わなかった。
そのため、現在カメオがタバコ好きなことを知っているのは、カメコとその娘だけである。
さらに、タバコの銘柄はウミガメ王国では非常に珍しいものであった。
「遺体がひとつ足りない可能性がある」
調査員の言葉を思い出した。
損傷の激しさゆえ、全員分の遺体をしっかり確認できたわけではなかったらしい。
「怖い思いをさせてしまってすまない」
辛そうな顔でこう告げたカメオの姿が浮かび上がる。
カメオはこれ以上家族を危険な目に遭わせないために姿を消した。
そして、今もこの国のどこかで生きているのだ。
今日はカメオの命日であり、大勢の国民が代わる代わるラテラル家の墓を訪れている。
お墓参りに来た国民たちが、墓に供えられたタバコを不思議に思う傍ら、カメコだけがその意味を悟り、ひとり涙を流すのであった。
「メランコリックコーク」「11Good」
トリック:3票納得感:8票
男はコンビニで買ったジュースを美味そうに飲んでいる最中、数km先の自販機でジュースを買うべきだったと後悔した。
一体何故だろうか?
一体何故だろうか?
20年04月24日 18:04
【ウミガメのスープ】 [ゴリリーマン]
【ウミガメのスープ】 [ゴリリーマン]
リメイク問題です。ピンと来た方はお口チャック。
解説を見る
終電間際、飲み会の帰りでベロンベロンの男。
千鳥足で駅に向かい、酔い覚ましのため本能的に駅前のコンビニで缶コーラを買って飲んでいる最中、終電を逃したことを悟る。
コンビニに寄らなければ終電に間に合っていたはずなので、少し我慢して地元の駅の自販機で買えばよかったと後悔したのだった。
千鳥足で駅に向かい、酔い覚ましのため本能的に駅前のコンビニで缶コーラを買って飲んでいる最中、終電を逃したことを悟る。
コンビニに寄らなければ終電に間に合っていたはずなので、少し我慢して地元の駅の自販機で買えばよかったと後悔したのだった。
「ブアイソ中華」「11Good」
良質:3票トリック:2票納得感:6票
チャーハンセット一人前を注文したタカシ。
それを聞いて黙りこんでしまった店員を
タカシは礼儀正しい奴だと思った。
黙りこんだ店員はいったい、何をしていたのだろうか?
それを聞いて黙りこんでしまった店員を
タカシは礼儀正しい奴だと思った。
黙りこんだ店員はいったい、何をしていたのだろうか?
20年05月04日 23:19
【ウミガメのスープ】 [壱]
【ウミガメのスープ】 [壱]
解説を見る
【解答】
客のタカシが電話を切るのを待っていた。
【解説】
電話でチャーハンセットの出前を注文したタカシ。
住所や電話番号を伝えたタカシは、相手が電話を切るのを待った。
しかし電話の向こうの店員は「お届けいたします」と言ったきり、ずっと黙りこんで電話を切ろうとしない。
客が電話を切るまで受話器を置かない。当たり前のことなのかもしれないが、忙しいであろう厨房でそれを徹底する店員にタカシは感心した。
客のタカシが電話を切るのを待っていた。
【解説】
電話でチャーハンセットの出前を注文したタカシ。
住所や電話番号を伝えたタカシは、相手が電話を切るのを待った。
しかし電話の向こうの店員は「お届けいたします」と言ったきり、ずっと黙りこんで電話を切ろうとしない。
客が電話を切るまで受話器を置かない。当たり前のことなのかもしれないが、忙しいであろう厨房でそれを徹底する店員にタカシは感心した。
「一転攻勢」「11Good」
トリック:10票納得感:1票
仕事帰りに夜道を歩いていた女は、向かいから歩いてくる一人の男と出会った。
男は至って普通の格好であった。
{その右手にナイフが握られていることを除けば。}
「あっ...!」
突然の恐怖にへたれこむ女。震えて逃げることも立つこともできない。
「危ないじゃないか。こんな夜道を1人で歩いていちゃ、俺みたいな奴に襲われちまうからよ。」
そう言って男はナイフに舌舐めずりしながら、ゆっくりと女の方へと歩いてくる。
【これを見た女はスッと立ち上がり、誤りを指摘するために男の方へとずかずか歩いていった。】
なぜだろう?
男は至って普通の格好であった。
{その右手にナイフが握られていることを除けば。}
「あっ...!」
突然の恐怖にへたれこむ女。震えて逃げることも立つこともできない。
「危ないじゃないか。こんな夜道を1人で歩いていちゃ、俺みたいな奴に襲われちまうからよ。」
そう言って男はナイフに舌舐めずりしながら、ゆっくりと女の方へと歩いてくる。
【これを見た女はスッと立ち上がり、誤りを指摘するために男の方へとずかずか歩いていった。】
なぜだろう?
20年05月22日 12:46
【ウミガメのスープ】 [エルシード]
【ウミガメのスープ】 [エルシード]
文がすっぽ抜けてたので再出題!
解説を見る
<一点、校正!>
女は椅子に座り、小説家を夢見る男の書いた短編小説原稿を読んでいた。
内容のチェックと誤字脱字、{表記揺れの校正}のために。
そう、男が歩いてくるところまでは小説の内容だったのです。
注意!
小説内、現実世界、どちらかを特定できない質問に対しては基本的に現実世界の方で回答してます。
ちなみに表記揺れとは!
林檎博士はリンゴが傷んでいると気付かずにりんごを買った。
このように「林檎」「リンゴ」「りんご」のように、同じ言葉なのに漢字やカタカナ平仮名表記が統一されていないことを言います。
多分あってます
女は椅子に座り、小説家を夢見る男の書いた短編小説原稿を読んでいた。
内容のチェックと誤字脱字、{表記揺れの校正}のために。
そう、男が歩いてくるところまでは小説の内容だったのです。
注意!
小説内、現実世界、どちらかを特定できない質問に対しては基本的に現実世界の方で回答してます。
ちなみに表記揺れとは!
林檎博士はリンゴが傷んでいると気付かずにりんごを買った。
このように「林檎」「リンゴ」「りんご」のように、同じ言葉なのに漢字やカタカナ平仮名表記が統一されていないことを言います。
多分あってます
「新ラテシン らてクエリサイクル4-7 自粛カニバリ」「11Good」
良質:3票トリック:1票物語:1票納得感:6票
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男はそのスープを家に持ち帰り、再び飲み始めました。
何故でしょう?
「マクガフィン」さんの問題なのです
https://late-late.jp/mondai/show/10810
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男はそのスープを家に持ち帰り、再び飲み始めました。
何故でしょう?
「マクガフィン」さんの問題なのです
https://late-late.jp/mondai/show/10810
20年05月27日 21:09
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
解説を見る
とあるクラブで「ウミガメのスープ」というドリンクを注文しました。
しかし男は一口、口を付けるとアルコールの味がしました。
ウミガメのスープという名称から(紛らわしいものならば甲羅=コーラで変換可)
カクテルだとは思わなかった男はシェフを呼んで間違いでないことを確認すると
『自動車で運転して』来ていたため、飲酒をする訳にはいかずお持ち帰り用に詰め替えてもらい家で飲んだのです。
しかし男は一口、口を付けるとアルコールの味がしました。
ウミガメのスープという名称から(紛らわしいものならば甲羅=コーラで変換可)
カクテルだとは思わなかった男はシェフを呼んで間違いでないことを確認すると
『自動車で運転して』来ていたため、飲酒をする訳にはいかずお持ち帰り用に詰め替えてもらい家で飲んだのです。