「天性の勘」「6ブックマーク」
警察官のカメオは頭を抱えている。
被害者であるカメコが自室で刺殺されていたのだ。
鑑識によると、犯人の痕跡は一切なし。
更に追い討ちをかけるように、カメコの部屋は密室だった事が分かった。
解決の糸口すら今のところ全く掴めておらず、カメオをひどく悩ませているこの事件だが、もうすぐ犯人が分かるだろうとカメオが確信しているのは一体なぜ?
被害者であるカメコが自室で刺殺されていたのだ。
鑑識によると、犯人の痕跡は一切なし。
更に追い討ちをかけるように、カメコの部屋は密室だった事が分かった。
解決の糸口すら今のところ全く掴めておらず、カメオをひどく悩ませているこの事件だが、もうすぐ犯人が分かるだろうとカメオが確信しているのは一体なぜ?
21年10月10日 21:56
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
水曜日20時頃まで
解説を見る
推理小説のページが残り少なくなってきたから。
―――――
カメオは推理小説を読んでいる。
読み進めていっても犯人やそのトリックが全く分からなかったが、本を読み終わる頃には犯人が分かっているだろうと確信している。
だって推理小説だもの。
※ドラマやゲームなど、作中作であればFAです
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カメオは推理小説を読んでいる。
読み進めていっても犯人やそのトリックが全く分からなかったが、本を読み終わる頃には犯人が分かっているだろうと確信している。
だって推理小説だもの。
※ドラマやゲームなど、作中作であればFAです
「【猫チョコ】睡魔の嘶き」「6ブックマーク」
<娘「パパ、いびきうるさい!」>
以下のアイテム3つのうち、必ず1つ以上使ってこの危機から逃れて下さい。
①地図
②下駄箱
③アルバム
制限時間は30分。よーいドン!
【ルール説明】
【投稿フェーズ (出題から30分間) 】
アイテムを『必ず1つ以上』使用して、危機から逃れる方法を投稿してください。一人いくつでも投稿できます。
※使用するアイテムは、1つでも2つでも3つでも構いません。
※解決案に任意のタイトルをつけてもかまいません。
※解決案には、出題者が少し遅れてコメントしていきます。後から編集出来ない可能性もあるのでご注意ください。
※他の参加者を納得させられるのであれば、どんな方法でも構いません。それこそ非現実的な方法でも構いません。言葉遊びでも構いません。とにかく重要なのは『納得感』です。
【投票フェーズ (22:30まで) 】
良いと思った案の質問番号全てを、相談チャットの『出題者のみに表示』にチェックをしてから、まとめて一気に書き込んで投票してください。
※納得出来るものであれば、いくつの案に投票しても構いません。ただし、1案に1票ずつしか入れられません。
※投稿してない方の投票も大歓迎です。
※投票の対象外にはなりますが、投稿フェーズ締め切り後も、文頭に「ロスタイム」をつけていただければ、投稿して頂いても構いません。
※やむを得ず次回MCを事前に辞退されたい場合は、投票フェーズが終わる前までに相談チャットにて『出題者のみに表示』にチェックをしてから「次回MC事前辞退」とご申告ください。(次回開催は2~3か月後が目安です。また、次回MCを辞退しても称号や正解マーカーは獲得できます。)
【結果発表 (集計完了後そのうち) 】
一番投票数の多かった案の作者には、称号『カカ王』と、正解マーカーを進呈させて頂きます。また、次回の猫チョコのMCをお願い致します。
※同点の場合は、投稿した案の得票総数が多い方、それも一緒ならば得票平均値の高い方、それも一緒ならばMCが選びます。
それでは皆さん、よろしくお願いします!
以下のアイテム3つのうち、必ず1つ以上使ってこの危機から逃れて下さい。
①地図
②下駄箱
③アルバム
制限時間は30分。よーいドン!
【ルール説明】
【投稿フェーズ (出題から30分間) 】
アイテムを『必ず1つ以上』使用して、危機から逃れる方法を投稿してください。一人いくつでも投稿できます。
※使用するアイテムは、1つでも2つでも3つでも構いません。
※解決案に任意のタイトルをつけてもかまいません。
※解決案には、出題者が少し遅れてコメントしていきます。後から編集出来ない可能性もあるのでご注意ください。
※他の参加者を納得させられるのであれば、どんな方法でも構いません。それこそ非現実的な方法でも構いません。言葉遊びでも構いません。とにかく重要なのは『納得感』です。
【投票フェーズ (22:30まで) 】
良いと思った案の質問番号全てを、相談チャットの『出題者のみに表示』にチェックをしてから、まとめて一気に書き込んで投票してください。
※納得出来るものであれば、いくつの案に投票しても構いません。ただし、1案に1票ずつしか入れられません。
※投稿してない方の投票も大歓迎です。
※投票の対象外にはなりますが、投稿フェーズ締め切り後も、文頭に「ロスタイム」をつけていただければ、投稿して頂いても構いません。
※やむを得ず次回MCを事前に辞退されたい場合は、投票フェーズが終わる前までに相談チャットにて『出題者のみに表示』にチェックをしてから「次回MC事前辞退」とご申告ください。(次回開催は2~3か月後が目安です。また、次回MCを辞退しても称号や正解マーカーは獲得できます。)
【結果発表 (集計完了後そのうち) 】
一番投票数の多かった案の作者には、称号『カカ王』と、正解マーカーを進呈させて頂きます。また、次回の猫チョコのMCをお願い致します。
※同点の場合は、投稿した案の得票総数が多い方、それも一緒ならば得票平均値の高い方、それも一緒ならばMCが選びます。
それでは皆さん、よろしくお願いします!
21年11月07日 21:00
【新・形式】 [びーんず]
【新・形式】 [びーんず]
解説を見る
結果発表!
みなさんお疲れ様でした。
今回はなんとなくエモそうなワードが指定されていました。エモい話も投稿されてて嬉しかったです。
さて、投票結果の発表といきましょう。
第3位 3票獲得
No.7 キャノーさん
No.8 白石コーソーさん
No.11 ぎんがけいさん
No.17 白石コーソーさん
No.18マクガフィンさん
No.19 靴下さん
No.21 アルカディオさん
No.27 ほずみさん
No.28 マクガフィンさん
第2位 4票獲得
No.5 ベルンカステルさん
No.9 おだんごさん
No.10 ほずみさん
No.13 ごかつあめ涼花さん
第1位 6票獲得
No.14 靴下さん
【鼻の呼吸、千の型!】
我が家の下駄箱にはいい香りの芳香剤が置いてあります。それを取ってきて、まくら元に置きましょう。いい香りを察知したパパは鼻呼吸に切り替わり、すやすや眠るでしょう。
が優勝となりました!靴下さんおめでとうございます🎊
靴下さんには「カカ王」の称号をお送りします。また、次回のMCをお願いします。
以上で第17回の猫チョコを終了します。次回の猫チョコにもご期待ください。
みなさんお疲れ様でした。
今回はなんとなくエモそうなワードが指定されていました。エモい話も投稿されてて嬉しかったです。
さて、投票結果の発表といきましょう。
第3位 3票獲得
No.7 キャノーさん
No.8 白石コーソーさん
No.11 ぎんがけいさん
No.17 白石コーソーさん
No.18マクガフィンさん
No.19 靴下さん
No.21 アルカディオさん
No.27 ほずみさん
No.28 マクガフィンさん
第2位 4票獲得
No.5 ベルンカステルさん
No.9 おだんごさん
No.10 ほずみさん
No.13 ごかつあめ涼花さん
第1位 6票獲得
No.14 靴下さん
【鼻の呼吸、千の型!】
我が家の下駄箱にはいい香りの芳香剤が置いてあります。それを取ってきて、まくら元に置きましょう。いい香りを察知したパパは鼻呼吸に切り替わり、すやすや眠るでしょう。
が優勝となりました!靴下さんおめでとうございます🎊
靴下さんには「カカ王」の称号をお送りします。また、次回のMCをお願いします。
以上で第17回の猫チョコを終了します。次回の猫チョコにもご期待ください。
「【ラテシンからの刺客】百害あるが一縷のホープ」「6ブックマーク」
「煙草を吸うと早死にする」と思っていた男が、
試しに煙草を一本吸ってみたところ
「むしろ長生きできるのではないか」と思うようになった。
彼にどんな心境の変化があったのだろう?
※ラテシン時代の過去作の再出題です。
最後の記憶は、迫りくる轟音と全身への強い衝撃。
目を覚ませば俺は
エレベーターに閉じこめられ、
おそらく{生き埋め}にされていた。
生き埋めだとすれば、助けが来る前にエレベーターの酸素がなくなるのは目に見えている。
死を悟った俺は、煙草に火を付けた。
酸素もへったくれもない、{呼吸など余計にままならない}だろう。
ま、モノは試しさ。
どうせ死ぬなら最期は愛する紫煙に包まれて逝きたいもんさ。
大切に一本を吸い終わった頃、俺は異変に気づいた。
…{煙が充満しない}。
もしや、空気穴があるのか?
案外、地上が近いのか?
だとすれば話は別だ。
辛抱強く{助けを待てば、生き残れるかも}知れねえ。
「煙草が飯の代わりとは…金のねえ学生時代を思い出すな。ショートホープとはよく言ったもんだぜ。」
試しに煙草を一本吸ってみたところ
「むしろ長生きできるのではないか」と思うようになった。
彼にどんな心境の変化があったのだろう?
※ラテシン時代の過去作の再出題です。
21年11月10日 16:02
【ウミガメのスープ】 [おしゃけさん]
【ウミガメのスープ】 [おしゃけさん]
気まぐれに再出題でございます。
解説を見る
最後の記憶は、迫りくる轟音と全身への強い衝撃。
目を覚ませば俺は
エレベーターに閉じこめられ、
おそらく{生き埋め}にされていた。
生き埋めだとすれば、助けが来る前にエレベーターの酸素がなくなるのは目に見えている。
死を悟った俺は、煙草に火を付けた。
酸素もへったくれもない、{呼吸など余計にままならない}だろう。
ま、モノは試しさ。
どうせ死ぬなら最期は愛する紫煙に包まれて逝きたいもんさ。
大切に一本を吸い終わった頃、俺は異変に気づいた。
…{煙が充満しない}。
もしや、空気穴があるのか?
案外、地上が近いのか?
だとすれば話は別だ。
辛抱強く{助けを待てば、生き残れるかも}知れねえ。
「煙草が飯の代わりとは…金のねえ学生時代を思い出すな。ショートホープとはよく言ったもんだぜ。」
「×の-」「6ブックマーク」
カメオが親友のウミオの前で好きな食べ物を少しだけ残したのはなぜ?
21年11月04日 11:11
【ウミガメのスープ】 [闇汁]
【ウミガメのスープ】 [闇汁]
納得できる問題だと自信持ってます。どなた様もお越しいただければ。まったり返答。
解説を見る
A、親友といえど男同士でキスはさすがに無理だったから。
罰ゲームでポッキーゲームを男同士でやっており、お互い親友だと思ってはいるがキスしたくないのでお互いの距離がギリギリのところで残したのだ。
以降言い訳
一応期限が11月11日の11時11分までとして、ポッキーの日にちなんだ問題を出してみました。ヒントをあえて少なくすることで、何かしらあるのではと思わせ、日付や時刻に目を向けてもらい、食べ物がポッキーだと気づいた時にそれを残す状況ってなんだ・・?と考えてもらいポッキーゲームを当ててもらうという想定でしたが、ベールを多くしすぎたのが原因で思ったより総当たり物当てゲームになってしまい申し訳なく思います。文中の食べ物をお菓子とすることも考えましたが、ヒントが多くなってしまうかと思い避けました。当日に闇で出すとあからさまで面白くないかと思ったので、時間を空けて出してみましたが、不親切なつくりになってしまっていたら申し訳ありません。
ただ純粋に考えたギミックとしては自分でも好きだったので、自信持って出題しました。
・問題をかみ砕いた方が→クッキー素材であることとそれ以上かみ砕いて前に進むとカメオとウミオがピーになるので別の形になったかなと。
・甘すぎてそこまで甘くない→ポッキーは甘いですが、チョコのかかってないプレッツェル部分はそこまで甘くないという意味です
・衝動ではなく反応→拒否反応で避けたことを暗示したつもりです。
・二人で協力すべき→カメオとウミオが二人で協力していることをうっすら伝えたつもりです。
・時間はみな同じ→11時11分投稿でかつ11月11日です。
・×の〇-〇→×ゲーム、もしくはカメオとウミオのクロスという意味+人の頭がポッキーで繋がっている様子です。
・最終日→ポッキーの日です。
罰ゲームでポッキーゲームを男同士でやっており、お互い親友だと思ってはいるがキスしたくないのでお互いの距離がギリギリのところで残したのだ。
以降言い訳
一応期限が11月11日の11時11分までとして、ポッキーの日にちなんだ問題を出してみました。ヒントをあえて少なくすることで、何かしらあるのではと思わせ、日付や時刻に目を向けてもらい、食べ物がポッキーだと気づいた時にそれを残す状況ってなんだ・・?と考えてもらいポッキーゲームを当ててもらうという想定でしたが、ベールを多くしすぎたのが原因で思ったより総当たり物当てゲームになってしまい申し訳なく思います。文中の食べ物をお菓子とすることも考えましたが、ヒントが多くなってしまうかと思い避けました。当日に闇で出すとあからさまで面白くないかと思ったので、時間を空けて出してみましたが、不親切なつくりになってしまっていたら申し訳ありません。
ただ純粋に考えたギミックとしては自分でも好きだったので、自信持って出題しました。
・問題をかみ砕いた方が→クッキー素材であることとそれ以上かみ砕いて前に進むとカメオとウミオがピーになるので別の形になったかなと。
・甘すぎてそこまで甘くない→ポッキーは甘いですが、チョコのかかってないプレッツェル部分はそこまで甘くないという意味です
・衝動ではなく反応→拒否反応で避けたことを暗示したつもりです。
・二人で協力すべき→カメオとウミオが二人で協力していることをうっすら伝えたつもりです。
・時間はみな同じ→11時11分投稿でかつ11月11日です。
・×の〇-〇→×ゲーム、もしくはカメオとウミオのクロスという意味+人の頭がポッキーで繋がっている様子です。
・最終日→ポッキーの日です。
「誤ー飲ぐマイ・ウェイ」「6ブックマーク」
ある昼下がりのこと。
お洒落なレストランで「ウミガメのドリア」が来るのを待つ慎太郎と、時間を気にして少し落ち着かない様子の瑞希。
ランチタイムということもあり、店内は多くの客で賑わっている。
しばらくして、ウェイターが慎太郎の元へドリアを運んできた。
待ちわびた絶品のドリアに慎太郎が舌鼓を打っていると、店の奥ではウェイターが瑞希の元へ向かおうと急いで準備をしているところであった。
そんなウェイターをよそに髪留めを熱心に見つめる瑞希を見て、
「お腹減ってるのかな?」と慎太郎が思ったのは一体なぜ?
21年11月20日 22:44
【ウミガメのスープ】 [だだだだ3号機]
【ウミガメのスープ】 [だだだだ3号機]
解説を見る
家族と一緒に久しぶりの外食の慎太郎くん(5)。
そんな慎太郎くんが、表の道路に接したレストランの窓際の席で、自らの注文した「ウミガメのドリア」を今か今かと待ちわびている。
◆◆◆◆◆
その同時刻、{レストランの外、慎太郎の席と一枚窓を隔てた歩道}では、瑞希が一人でデートの待ち合わせをしている。
…デートの相手は壮太。ランチタイムの間、彼はこのレストランで{ウェイターのアルバイト}をしている。バイト終わりにデートの約束をした壮太を、瑞希は一人レストランの前で待っているのだ。
◆◆◆◆◆
「ドリア、4番のテーブルに持っていって」
壮太は、額にうっすらと汗を滲ませながら右へ左へ料理を運ぶ。
このバイトをはじめて3ヶ月。祝日ということもあってか、近年希に見る繁盛具合であった。
オーダーの切れ間が無く、このままではシフト交代の時間を過ぎてしまう。それは……それはまずいっ!
「壮太、それ運んだらもうあがれ。」
ちらりと時計を気にした壮太に、先輩の信彦が声をかけた。確かにもう交代の時間ではあるが、オーダーが詰まっている今シフトを代わるのは信彦への負担が大きい。
当然異を唱えようとした壮太を、信彦が遮った。
「今日は瑞希ちゃんとデートだろうが。はよ着替えて行け。」
信彦の言う通り、壮太はこの後、最愛の彼女である瑞希との初デートがある。そんな壮太の事情を把握している信彦は、先輩風を吹かせて気を使ってくれているのだ。
壮太は一瞬悩み、そして……
「あざっす!!!!!」
壮太は信彦に深々と頭を下げ店の奥へと急いだ。
全ては、一刻も早く彼女の元へと向かうために。
◆◆◆◆◆
…待ち合わせの時間になっても、壮太が来ない。
今まさに彼は着替えを終わらせ、瑞希の元に向かおうとしているのだが、店の外で待つ瑞希にはそんなことは知るよしも無く。
━━それでも壮太は瑞希と出会ってから今まで、一度たりとも約束を破ったことはない。
僅かに不安に駆られながらも、これから訪れるであろう甘い一時に期待を膨らませる瑞希。
その時ふと、{レストランの窓に写る自分の姿}が気になった。この日のために精一杯おめかししてきたつもりであるが、念のため身だしなみを整えておきたい。
誕生日に貰った髪留めを付けてきたことに、彼は気づいてくれるだろうか。
「髪留めの位置、ちょっとズレてない?今日風強かったからなぁ……」
◆◆◆◆◆
その頃一方店内では。
慎太郎くんがドリアを食べながらふと窓の外を見ると、なんか知らないお姉さんが窓越しに自分のドリアを睨んでい({るように見え})た。
「ねーねーおかーさん、あのお姉ちゃんお腹空いてるのかな?」
{【簡易解説】}
レストランの前でバイト終わりの壮太を待っていた瑞希は、窓を鏡代わりにして髪留めの位置を確かめていた。それをレストランの中から見た慎太郎は、瑞希が自分のドリアを滅茶苦茶欲しがっているように見えたのだ。
そんな慎太郎くんが、表の道路に接したレストランの窓際の席で、自らの注文した「ウミガメのドリア」を今か今かと待ちわびている。
◆◆◆◆◆
その同時刻、{レストランの外、慎太郎の席と一枚窓を隔てた歩道}では、瑞希が一人でデートの待ち合わせをしている。
…デートの相手は壮太。ランチタイムの間、彼はこのレストランで{ウェイターのアルバイト}をしている。バイト終わりにデートの約束をした壮太を、瑞希は一人レストランの前で待っているのだ。
◆◆◆◆◆
「ドリア、4番のテーブルに持っていって」
壮太は、額にうっすらと汗を滲ませながら右へ左へ料理を運ぶ。
このバイトをはじめて3ヶ月。祝日ということもあってか、近年希に見る繁盛具合であった。
オーダーの切れ間が無く、このままではシフト交代の時間を過ぎてしまう。それは……それはまずいっ!
「壮太、それ運んだらもうあがれ。」
ちらりと時計を気にした壮太に、先輩の信彦が声をかけた。確かにもう交代の時間ではあるが、オーダーが詰まっている今シフトを代わるのは信彦への負担が大きい。
当然異を唱えようとした壮太を、信彦が遮った。
「今日は瑞希ちゃんとデートだろうが。はよ着替えて行け。」
信彦の言う通り、壮太はこの後、最愛の彼女である瑞希との初デートがある。そんな壮太の事情を把握している信彦は、先輩風を吹かせて気を使ってくれているのだ。
壮太は一瞬悩み、そして……
「あざっす!!!!!」
壮太は信彦に深々と頭を下げ店の奥へと急いだ。
全ては、一刻も早く彼女の元へと向かうために。
◆◆◆◆◆
…待ち合わせの時間になっても、壮太が来ない。
今まさに彼は着替えを終わらせ、瑞希の元に向かおうとしているのだが、店の外で待つ瑞希にはそんなことは知るよしも無く。
━━それでも壮太は瑞希と出会ってから今まで、一度たりとも約束を破ったことはない。
僅かに不安に駆られながらも、これから訪れるであろう甘い一時に期待を膨らませる瑞希。
その時ふと、{レストランの窓に写る自分の姿}が気になった。この日のために精一杯おめかししてきたつもりであるが、念のため身だしなみを整えておきたい。
誕生日に貰った髪留めを付けてきたことに、彼は気づいてくれるだろうか。
「髪留めの位置、ちょっとズレてない?今日風強かったからなぁ……」
◆◆◆◆◆
その頃一方店内では。
慎太郎くんがドリアを食べながらふと窓の外を見ると、なんか知らないお姉さんが窓越しに自分のドリアを睨んでい({るように見え})た。
「ねーねーおかーさん、あのお姉ちゃんお腹空いてるのかな?」
{【簡易解説】}
レストランの前でバイト終わりの壮太を待っていた瑞希は、窓を鏡代わりにして髪留めの位置を確かめていた。それをレストランの中から見た慎太郎は、瑞希が自分のドリアを滅茶苦茶欲しがっているように見えたのだ。