みんなのブックマーク

許された殺人「1ブックマーク」
 安藤は長年考えていたある計画を、実行に移すことにした。
 井上を殺す計画である。
 周到に準備をし、自殺に見せかけて殺す。安藤の筋書き通りに事は運んだ。井上は殺さた。

 結果的に、彼の死が他殺である事は大勢に知られることになった。
 そして、安藤の手によって殺された、ということも。
 しかし、井上は人気者だったが、安藤を咎める者は僅かで、その上彼が罪に問われる事はなかった。

 一体どうしてだろう?
18年10月25日 08:42
【ウミガメのスープ】 [倉太]



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「警部、どうされたんですか」
「……落ち着いて聞いてほしい。井上くんが、自殺したそうだ」
「そんな……」
 何度も共に事件を解決してきた、井上探偵が自殺したという知らせに、高校生探偵・宇月は言葉を失った――

 人気連載中の推理漫画『宇月探偵の事件簿』の最新話は、大きな話題を呼んだ。
 宇月の好敵手であり、人気キャラだった井上が死んだからだ。ファンの中には、作者の安藤に抗議する者もいた程である。

 次の話からは、井上探偵の死の真相を解き明かす話が始まる。
「自殺じゃない……アイツは、殺されたんだ!」
 果たして宇月は、盟友の仇を討てるのか。そして、井上を殺した犯人とは――



 ようやく長年考えていた話が描けた安藤は、ほっと息をついたのであった。
カメオは、ある男のせいで全てを失い、どん底の暮らしを送っていた。
カメオは、ある男を殺したいほど憎んでいた。
そんな時、黒い表紙の不思議なノートを拾った。
そのノートを手にすると、目の前に悪魔が現れてこう言った。

「そのノートに名前を書かれた人間は……死にます。」

カメオは驚き、半信半疑ながらも、憎いある男の顔が浮かんだ。
そして迷わず、そのノートにある男の名前を書いた。

その後、何日、いや何年たっても、ある男は死ななかった。…なぜ?
18年10月14日 17:11
【ウミガメのスープ】 [三番目の共鳴]



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カメオは、迷わずノートにある男の名前を書いた。

悪魔「有難うございます。それでは、あなたの残りの寿命を頂きます。」
カメオ「えっ、オレの寿命? なんで? 名前を書かれた人間じゃないの?」
悪魔「はい、名前を書かれた人間ですよ。」
カメオ「はっ? どういうこと?」

カメオは、ノートをもう一度よく見てみた。
すると表紙の裏には、こう書いてあった。

『このノートに名前をお書きになった人間は死にます。』

カメオ「えっ、なんで敬語?」
悪魔「われわれ悪魔にとって、寿命をお与え下さる人間はお客様ですから。」
カメオ「はーっ? 書いた名前の人間を殺してくれるんじゃないの?」
悪魔「今の悪魔はそんな乱暴なことはしません。自ら寿命をお与え下さると表明なさった人間から頂きます。」
カメオ「でも、オレの名前を書いてないから!」
悪魔「ノートに書く名前は何でも構いません。ノートに名前をお書きになった人間の寿命を頂きます。」
カメオ「えっ、ちょっと待って!ちょって待って!」
悪魔「いいえ、キャンセルは出来ません。そういうルールですので、それでは…。」

【正解】悪魔が言った『書かれた』とは『お書きになった』という意味の敬語だったので。
だが断る!「1ブックマーク」
カメタはめっぽう朝に弱いので、毎日カメコに起こしてもらっている。
そんなある日、カメタに起こしてほしいとお願いされたカメコは、
カメタの部屋に来たにもかかわらず、
カメタを起こさず出て行ったという。

どうしてだろう?
18年10月04日 00:08
【ウミガメのスープ】 [ドロシー]

ご参加は大歓迎です!




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その日はクリスマスイブ。
カメタはサンタさんにとっておきのお願いをして、布団に潜り込んだ。
カメタにプレゼントを渡すべく部屋にやってきた母親のカメコ。

枕元には1枚の紙が置いてあった

(僕を起こしてね!)

カメコはカメタを起こさず、プレゼントを枕元に置き部屋を出て行ったのだった。
僕の相棒は優秀である。
しかしある時、僕はミスを犯してしまった。
その後の相棒の優秀な行動によって、僕はさらに落ち込むことになる。

僕の相棒の正体、そして僕が意気消沈することになった経緯とは?
あ、僕の名前は「ミユキ」だよ。ちゃんと男だからね!
18年09月23日 11:00
【ウミガメのスープ】 [翠雪]

出題者は翠雪という者でした!以後、お見知り置きを。




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作家である僕の相棒はパソコン。
いやぁ優秀だ、パソコン。デジタル最高かよ。
だがある日、僕は執筆中に寝落ちしてしまったのだ。

目覚めて僕は、キーボードに突っ伏して寝ていたことに気が付いた。
画面に広がる、増え続ける「あ」の羅列。
くっそー、消さないとな……
そうして僕は、BackSpaceを長押ししながら、また睡魔に襲われてしまう___

再び目覚めて僕は……画面に広がる真っ白な光景を目にした。

は!?嘘だろおい……全部消しちゃったのか!?
あー最悪……
ヤケになってWordのタブを閉じようとすると、僕の相棒はこう問うてきた。

「このページは変更されています。保存しますか?」

僕は……



いつもの癖で、「はい(Y)」にカーソルを当て……
クリック。



ちなみに、「いいえ(N)」をクリックしていれば、今日の執筆分が消えたままなのであるが……

僕は、全消去したテキストを保存したのである。



僕の相棒は優秀だ。
だから、真っ白になったWordファイルを保存してくれた。

……完全に僕が悪いんだけど(´・ω・`)



締切前夜の物語。



【別解など】
ミユキの職業が漫画家
来年の話をして鬼と笑う「1ブックマーク」
ある男が鬼の元に行き、鬼と話した。
男と鬼は笑い合った。
最後に男と鬼は戦った。
勝者は男だった。
男は喜んだが虚しくなって悲しんだ。
男は次の鬼になってしまった。

何故でしょうか?状況を補完して説明して下さい。
18年08月14日 14:09
【ウミガメのスープ】 [秋風25]

簡単かもしれません。タイトルで釣られた人はお仲間です。




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ある時、衝撃的な事件が起きた。
北海道の無人地帯に流れ着いた船に乗っていた男が一人だけ生還した。
世間は男を「奇跡の人物」と言って持ち上げた。

しかし、少ししてから更に世間は衝撃を受けた。
無人島に残された、骨だけが綺麗に残った死体。明らかに保存されている状態の死体。不自然で、人為的な死体はある事実を物語っていた。

「奇跡の人物は人肉で生き延びた」

一瞬持ち上げられた唯一人の生還者は世間から一気に突き放された。
そしてこう呼ばれた。食人鬼の意味を込めて。
「鬼」
すぐに鬼は自分の身を案じて弁護士を呼んだ。弁護士の男は鬼の元に話を聞きに行った。鬼は男にこう語った。
「仕方無かっただ。べつにおらが殺したわけでもねぇ。ただ生き延びるためだけに食っちまっただ。世間さんもひでぇこった。初めはあんなにも持ち上げたのに、おらが人の肉食ったけぇ鬼扱いだ。おらが死んどけば良かっただか?」

鬼は自嘲気味に笑った。
男も苦笑いすることしか出来なかった。
男は鬼を励まそうと声をかけた。

「大丈夫ですよ。もし裁判になっても情状酌量の余地は十分にあります。私の判断では恐らくですが無罪になる可能性が高いです。いや、してみせます。」

男は鬼に笑いかけると、鬼は安心したように微笑んだ。
そして男は鬼に提案した。

「現場百回という言葉もあります。数日後に私はあなたが流れ着いた無人地帯に行ってみます。そこに行って見てからあなたに食人の意図がなかったことを証明してみせます。なぁに、私はあなたのことを信じてますよ。鬼なんて言われてるからどんな人かと怯えていたら全くもって普通。あなたは奇跡の人では無いかもしれないが、鬼ではもちろんない。私に任せて下さい。」

男は鬼を信じた。ただ生きたかっただけの人が罪に問われるのはやるせない気がした。

「べ、弁護士さん。それは危ねぇだ!どうしても行くって言うならおらも行くだ。後おらの味方をしてくれる漁師のやつも連れてくだ。皆で行けば安全だぁ」

数日後に男と鬼、そして鬼の知り合いの漁師二人は因縁の地へと向かった。
船旅は良好かに見えた。

事象は繰り返す。
嵐がやって来た。
船は殆ど壊れ、男と鬼の着いた場所は奇しくも因縁の地であった。
周りを見渡しても人影はいなく、船はどこに行ってしまったのか、一緒に乗っていた漁師仲間も見当たらなかった。

男は酷く後悔した。
自分の早とちりのせいで、危険な場所に踏み込もうとしたせいで、この前の鬼と全く同じ状況に陥ってしまったのだ。

男と鬼は止まっていても仕方が無いと、歩き始めた。
不幸中の幸いか、同じ場所に流れ着いたことで日本のどの辺にあるかは分かっていた。いつかは帰れる。その希望を頼りに歩き続けた。

もう何日歩いただろうか。
いや、そんなに長くはない。せいぜい二日くらいだろう。
足が重い。何も食べてないせいか、体が上手く動かない。
隣の鬼に目をやると、鬼は私よりは元気そうだった。
私が必死で手に入れた弁護士という職業は、法の無い世界ではここまでも無力だったのか。
しかしとにかく今は歩くしか無い。
歩き続けて、生きるんだ。

四日目の朝だ。
体が動かない。
人は二週間程度なら食糧が無くてもギリギリ生きてられるのでは無かったのか。
私の知識が間違っていたのか、いや、知識など野生では無意味ということだろう。
鬼がこちらに何か話しかけている。
意識が遠のく。

……私は食べられてしまうのではないか?

じゃあなんだ、鬼は私に早く死ねと言っているのか?
それとも生存確認か?
私を食べたくてうずうずしているのか?
もしかしたらトドメを刺しに来たのかもしれない。

……怖い。食べられるのは怖い。死ぬのはもっと怖い。

……そうか。なら、殺せば良い。喰われる前に食ってしまえば良い。

鬼が男を呼び続けていると、死にかけている男がいきなり意識を取り戻したように起き上がった。

「よ、良かっだ!多分もうすぐ人里さ着くだ!あんたはおらのことを親身になって弁護しようとしてくれてる恩人だ。死んぢまったらどうしようk」

バキッ

男は全身全霊を込めて鬼を殴った。鬼の言うことなんてこれっぽっちも聞かずに。

「な、何するだか?正気じゃなくなってしまっただか?」

再度殴りかかってくる男に鬼は必死に抵抗するも、鬼はついに殺されてしまった。
男はもう人になってしまった鬼の肉を一口食べた。男は久しぶりの食事に歓喜した。
そして男は正気に戻った。
男は法を完全に犯し、今まで築き上げたものが虚ろになってしまったのに気付いた。

私は何てことをしたんだ。
鬼は明らかに私を食うつもりは無かった。
いや、鬼というのは違うな。
鬼は私だ。
鬼になってしまった。

それになんだ。
胃の中はこんなにもいっぱいなのに。
ただ空しさしか感じない。

(略解)
鬼は無人地帯から人の肉を食べて生還した食人鬼。
自分の身を案じた鬼は弁護士の男に相談する。
男は鬼に笑いかけて励まし、鬼は笑った。
男と鬼が現場検証に行くもまた遭難。
歩いて戻ろうとするが、正気を失った満身創痍の男が鬼に食われるのを恐れ、逆に鬼を殺し鬼を食べた。
男は食料に喜んだが、男は第二の食人鬼になった。男は虚しさに打ちひしがれた。