みんなのGood

【簡易解説】
消防士のトムは休日を自宅アパートで過ごしていた。
しかし、火事に巻き込まれてしまい、3階に取り残されてしまった。
そのため、消火用のホースを抜き取り、それをロープ代わりにして脱出したのである。

その日お休みだった消防士のトムは、自宅で昼寝をしていたが、火災報知器の音で目を覚ました。
なんと自宅アパートが火事になっていたのである。火元が1階であり、2階で寝ていたトムは気づくのが遅れたのだ。

ベランダは既に火の手がまわっている。慌てて共同廊下に出ると、1,2階部分は完全に燃えており、非常口での脱出は難しかった。

そこでトムはアパートに設置されていた消化用ホースを取り出し、廊下の手すりにくくりつけ、ロープ代わりに下に降りた。
かなり危険だが日々訓練を受けている消防士であるトムは、なんとか無事脱出した。

その後、消防による消火活動により火事は鎮火。逃げ遅れた人もいなかった。

「全く、たまの休みなのにツイてないな…。」

犠牲者が出なかったことに安堵しつつも、１人愚痴るトムであった。

賞金首カメオ「チッ…また俺に掛けられた懸賞金の額が上がってるじゃねーか…。最近ちょっと暴れすぎたから、保安官の奴らに目を付けられたか。ますますバウンティハンターの奴らから狙われることになるな…めんどくせえ…。」

満員電車に乗っていたカメオ。人と人が密着する距離でイヤホンをしていた彼は、前の男が体勢を変えようと動かしたカバンにイヤホンコードを引っかけてしまったことで音楽プレーヤーからプラグが外れ、大音量で音楽が流れてしまい恥をかいたのでした。私はイヤホンしたままスピーカーで音楽を流してしまったことがあります‥

【解答】
｛開店前のスーパーの駐車場でカメコが駐車練習を繰り返しているうちに上達しているのを感じた父は、これなら来週カメコが旅行先に運転していっても大丈夫だと安堵した。｝


【解説】
つい最近自動車免許を取ったばかりのカメコは、来週友人達と旅行に行く計画を立てていた。その際、交通費を浮かせようと、レンタカーを借りてカメコの運転で旅行先に向かうことになった。
カメコは自分の運転に対して自信を覚えていたのだが、心配性の父は「乗り始めは危険だから、運転は止めた方がいい。」と聞かなかった。カメコは前々から、父のこの性格を面倒くさく感じていた。
それでも諦めきれないカメコが懸命に説得すると、父は「なら、明日の朝俺と一緒にドライブに行こう。お前の運転を見てやる。」と約束した。

そして翌朝。カメコは父を助手席に乗せ、自らの運転で近くのスーパーへと向かった。スーパーまでの運転は全く問題なく、快適な乗りこなしだった。父もそれに安心したのか、助手席の車窓から普段と変わらない街並みを眺めていた。
スーパーに着くと、まだ開店前なためか駐車場には一台も停まっていなかった。父は開店前のこの時間を利用し、駐車がちゃんとできるかを確認したかったらしい。
カメコは早速駐車を開始した。その間、父はカメコの視線・バックミラー・サイドミラー・車外へと、隈なく目を行き渡らせた。そして父はなるほどと頷き、もう一度同じ事をやらせた。
言われた通りカメコが先ほどと同じように駐車を行うと、父はやっぱりなといった表情でカメコに視線を向けた。

案の定、カメコは駐車が苦手だった。それもそのはず、教習所では目印となるポールが立っていて、その位置で機械的に駐車できたのだが、実際そんなものがあるはずはない。カメコが外に出て確認すると、タイヤは枠から外れ、車体は斜めっていた。
父は今の駐車の様子から、カメコにいくつかアドバイスした後、繰り返し駐車練習をさせた。


そして練習開始からおよそ1時間。父の助言のおかげで、カメコは無事に駐車をマスターすることができた。2人は満足げな様子で、開店間際のスーパーを後にした。


約半日のドライブを終えて家に着き、父が車を降りようとしたその時、カメコはつぶやいた。

カメコ「お父さん…今日はありがとう！」

普段言えない一言も、2人きりのこの時なら何の躊躇いもなく言えた。もう面倒くさい父だなんて言わない、カメコはそう決意した。

また父にとっても、カメコの成長を実感できた日となった。
多少お節介かもしれなかったが、せっかくの旅行なら安心して娘を送り出したい、そして笑顔で帰ってきてほしい、そんな気持ちで、娘にできることはしてやったつもりだ。
そして昨日感じていた不安も、今日のドライブですっかり消え去っていた。

父「旅行、楽しんでこいよ。」

カメコ「うん！」


それから1週間後、カメコは友人達と共に旅行に出かけた。これまでとは違う、確たる自信に満ち溢れていた。
カメコはしっかりとハンドルを握りしめ、友人と会話を弾ませながら旅行先へと向かっていった。



そして3日後、カメコが無事に旅行から帰ってきた。

カメコ「ただいま〜。ごめーん、お土産買い忘れちゃった…」

父「おかえり、カメコ。なんだ、ここに良いお土産があるじゃないか。」



そう言って父が指差したのは、カメコと友人達がとびっきりの笑顔で写る、一枚の記念写真だった。

自分が知らない事。