みんなのGood

納得感:1票
扉を開けて店に入ってきたのは、私好みの若い男である。
男は男性にしては高めの細い声でウミガメのスープを注文した。
中性的な優しい顔立ち。色白で艷やかな肌。ふんわりとウェーブのかかった柔らかそうな髪。仕立ての良い細身のスーツの内には華奢な肉体が隠れているに違いない。
さながら貴公子のようなその男は、スープを一口飲むとウエイターを呼び、屈託なげに訊いた。
「これは本当にウミガメのスープですか?」
食事をしながら男を見ていた私は思わず「違う」と言っていた。

なぜか?
22年07月05日 17:04
【ウミガメのスープ】 [きまぐれ夫人]

偏見上等




解説を見る
テレビドラマ『ウミガメのスープ』の主演俳優が、原作のイメージとかけ離れていたから。

「私が想像してたんと違う!」
物語:1票
日にち薬という言葉を、ばあちゃんがよく使っていた。
飲み薬や貼り薬ではなく、時の流れが傷を癒やしてくれるってことだ。
私が心に傷を負って泣くたびに、ばあちゃんはいつも慰めてくれた。
「大丈夫さね。日にち薬が治してくれるよ。治ったら京ちゃんはきっと今より強くなってるさねー」
ばあちゃんの言う通り、私は随分強くなった。
だけど、ばあちゃんには日にち薬は効かなかったんだなと、母の名を呼ぶ彼女を見て、私は思ったのだ。

どういうことか。
22年07月05日 23:11
【ウミガメのスープ】 [きまぐれ夫人]



解説を見る
簡易解説
今際の際に、亡くした娘の名を呼んだ祖母。
どれだけ時が経とうと、娘に先立たれた母親の心の傷は、決して癒やされることはないのだと、私は知った。

解説
私の母、ばあちゃんの娘は、私を産んですぐに事故で亡くなった。しばらくして父も病で、母の後を追うように亡くなった。
私はずっと、ばあちゃんに育てられた。

いつだって明るくて元気なばあちゃんだったけど、夜、母の遺影の前でひとり泣いている姿を、私は何度も目にした。
そのたびに私は、早く日にち薬が効いてくれればいいのにと思ったものだ。
けれど、去年の夏、臨終の床で私の手を弱々しい力で握っていたばあちゃんが最後に口にしたのは、私の名ではなく、母の名前だった。
三度、呼んだ。

ばあちゃん。
お母さんには会えた?
私のことは心配いらないよ。
私は強くなった。
なんたって、私には良く効くんだから、日にち薬。
ありがとうね。ばあちゃん。
物語:1票
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、涙を流しました。
何故でしょう?
22年07月06日 13:09
【ウミガメのスープ】 [ごらんしん]



解説を見る
男は海の見えるレストラン「らてら亭」の前に立つと、しばらく店を見つめていた。
学生時代から通い続けた店の最後の姿を、その目に焼き付けようとしているかのようだった。

感傷に浸っていた彼が我に返りドアをくぐると、店内はすでに多くの客で賑わっていた。
彼は店内をぐるりと見まわすと、友人たちが集まったテーブルを見つけ空いている席に座った。
友人たちと乾杯を済ませ、しばらく談笑した後に、彼は店の名物である「ウミガメのスープ」を注文した。
スープを一口飲んだところでその美味しさに驚いた彼は、飲むのを止めてシェフを呼び尋ねた。

「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
「いつもと味が違うように感じるのですが。」
「本日は店を支えてくださった皆様へお礼の意味を込めて、最高級のウミガメを仕入れましたので。お気に召していただけたなら何よりです。」
「そうでしたか。いや、本当に美味しいです。やっぱりこの店は最高ですね。」

日付が変わる頃、閉店時間を迎えた「らてら亭」は長い歴史の幕を閉じた。
男は勘定を済ませ、帰宅した後、独り思い出を振り返りながら、込み上げてきた寂しさに思わず涙を流すのだった。


{【簡易解説】}

閉店したレストランでの思い出を振り返り寂しさが込み上げてきたから


トリック:1票
夜、カメコは安眠のために曲をかけ、耳栓をしてから眠ることにした。

なぜそんなことを?
20年07月20日 21:27
【ウミガメのスープ】 [とろたく(記憶喪失)]

久しぶりの出題なのでお手柔らかにお願いします。




解説を見る
車の助手席から夜の景色を眺めていた。
目的地に着くにはまだまだ時間がかかりそう。

カメコは振動と心地よいエンジン音にまどろみかけていた。


「曲かけてくれる?」

運転手の父がカメコに声をかけた。
カメコは頷き、CDをプレーヤーにセットした。

父の大好きなロックバンドの曲だ。聴くと頭が冴えるらしい。


だから少し、眠るにはうるさいかな。


カメコは耳栓をつけ、目を閉じた。

「おやすみ、カメコ」
父が横でそう言った気がした。


《要約》
運転手の眠気覚ましに激しめの曲をかけたので、それで眠りを妨げられないようにするため。
納得感:1票
天の川を挟んで見つめあう1組の男女、彦星と織姫。

身分差に引き裂かれた2人が出会えるのは七夕の晩のひと時だけ
いつも忌々しくも天の川が2人の距離を引き離している‥‥
可哀そうだと思った私は彦星を織姫の元へワープさせ2人で一緒に暮らせるようにしたあげたのです。

しかし彦星は以前よりも織姫の存在が遠くなったと嘆いている。

いったいなぜ?
22年07月07日 22:34
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]



解説を見る
彦星は織姫と一緒に暮らせるようになり共に食事を召しあがっているのですが
お金持ちの織姫様のお家にはとてつもなく長い長テーブルがあり
何故か端っこと端っこで食事をするお嬢様スタイルをお持ちの由緒正しき姫様なため

天の川よりも食事の距離感が遠いのです。(´・ω・`)