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うろたえる夫人「3ブックマーク」
医師に病名を告げられた夫人は、

「あの、でも、先生。あたくしはお酒が一滴も飲めないんですのよ。すぐさまお酒をやめなさい、と仰られても、あたくしにはどうして良いやら…」

すると医師は、

「あっはっは。こりゃまた、ダイナミックな聞き間違いですな。お酒ではありません。これですよ、これ」

そう言って、さらさらと紙に病名を書き夫人に見せてくれた。

すると、自分の間違いに気付いた夫人は恥ずかしさのあまり、その類稀なる美しき顔を真っ赤に染めたのである!



さて、夫人の聞き間違いとはどんなものだったのだろうか?
20年10月06日 19:53
【ウミガメのスープ】 [きまぐれ夫人]

生還。




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「『子宮筋腫』です。『至急禁酒』ではありません」

「あら、まあ。…良かったですわ」

「良くはないでしょうな」
娘とおやつと夫人「3ブックマーク」
「子どもを甘やかすことは八つ目の大罪」との信念を持つボージャック夫人。

子どもの理不尽な要求は決して呑まず、ましてや不当な脅しなどには屈するはずもない女...


「ただいま~」

学校から帰った娘に、

「ママ、今日のおやつは?」

と訊かれた夫人、

「ロッテのチョコパイよ」

「ふ~ん。何個?」

「1個」

「え?」

「1個よ」

「ええ~~?1個~~~?」

と意味ありげな目で見返されると、苦々しげに、

「...2個」

「だよね~」


『阿修羅ママ』の異名をとる夫人である。

いついかなるときでも冒頭で述べた教育スタンスに、一切のブレは無い。

であるならば、娘とのこの会話は一体どういうことだろう?
20年10月09日 19:04
【ウミガメのスープ】 [きまぐれ夫人]

おやつ…なんて甘美な響き。




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「あんたさあ、毎日あたしのおやつチェックするの、やめてくんない?」

「でも、お目付け役がいないと歯止め利かなくなっちゃうじゃん、ママ」

「生意気言うんじゃないわよ」

「ママさー、ほんとに痩せる気あんの?」

「あ、あるわよ。何言ってんのよ」

「痩せたい人がチョコパイ2個も食べる?」

「だ、だから、だから、本当は5個食べたいところを、ぐっとこらえて2個で我慢してんじゃないの」

「...だめだこりゃ」

「うるさいわね」
社員食堂の隅の席で私が遅めのランチを食べていると、七海が近づいて来て、耳打ちする。

武部課長と篠原さんが不倫しているらしい、と。

「えっ?」

「驚いてる驚いてる。意外や意外の組み合わせだもんねえ。まさか、あの二人がねえ」

私が常日頃、醜いと蔑んでいるでっぷり太った武部の巨躯と、華奢ながら均整のとれた篠原の体…

おぞましい光景が脳裏に浮かび上がりそうになって、私は慌ててかぶりを振った。

「総務の竹下さんがバッチリ目撃したらしいよ。言い訳できないような場所でさ」

「へえ…そうなんだ」

「怖いねえ。どこに誰の眼があるかわからない。一億総パパラッチ。お互い気を付けよー。ツンツン」

と七海はニヤニヤと笑いながら私の脇腹を指で突いてくる。

「ていうか七海さ、今こんなところでそんな話しなくても…」

私と七海は今夜仕事の後で食事する約束をしていた。

「噂話は新鮮さが命」

笑いながら言う。

「じゃ、先にもどるわ。また後で~」

食堂を出てゆく七海の後姿を見送りながら、私は考えていた。

これは何かの啓示なのだろうか。

決断する潮時なのかもしれない。取り返しのつかないことになる前に…


その夜。

ひとりの男が刺され、ひとりの男が自首し逮捕された。



一体何が起こったのか?

誰が刺され、誰が刺したのか? その理由は?

解答は可能であると信じている。

想像の羽を広げてみていただきたい。
20年10月12日 18:49
【ウミガメのスープ】 [きまぐれ夫人]



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【簡易解説】

刺されたのは私。刺したのは七海。

別れ話を切り出した私の腹に、逆上した七海が包丁を突き刺したのである。


【解説】

痛みで目覚めた。

暗い。

ここは?

…そうか。病院のベッドの上だ。

どれくらい意識を失っていたのだろう。

どうやら私は命拾いしたらしい。

いや、死ねなかったというべきか。


あの夜。

仕事終わりに落ち合った私と七海は、軽く食事を済ませ、七海の家に向かった。

部屋に入るなり抱き寄せようとする七海をやんわりと制し、私は別れ話を切り出した。

もう、やめにしよう、と。

不倫は必ず露見する。武部と篠原のように。

そうなったら、私もお前も身の破滅だ、と。

しかし、それはうわべだけの口実で、私の心はとっくに七海から離れていたのだ。

初めは笑って取り合わなかった七海だが、私の本気を感じ取ると、激昂した。

悪態をつき、喚き、他の男に乗り換えるつもりか、と叫んだ。

「ああ、そうだよ。お前に飽きたんだ。次は篠原さんを誘ってみようか」

と私は言った。

七海の顔がスッと白くなった。

彼はゆっくりとキッチンに向かい、やがて包丁を手に戻ってきた。

私は動かなかった。

七海が飛ぶように私にぶつかってきた…。


覚えているのはそこまでだ。


私は死にたかったのかもしれない。

なにもかもが、もうどうでもよくなっていたのだ。

そう。

篠原と武部の不倫を知らされてから。

篠原の引き締まった痩身が、豚のようにダブダブの醜い女に蹂躙されていると知ってしまった今、

私には理性を保ち続ける自信が無い。

やはり私は死にたかったのだ。

一度は愛した七海吾郎の手に掛かって。


しかし、死ねなかった。


七海はあれからどうしただろうか。

私はこれからどうなるのだろうか。

明日になれば、私が意識を取り戻したことを知った警察がやって来る。

会社は辞めることになるだろう。

妻はきっと取り乱すに違いない。

忙しくなりそうだ。

気が重い。

せめて今はゆっくり休みたい。

まだ見ぬ篠原の裸身を思い浮かべながら。
トマト好きアピール「3ブックマーク」
女は「好きな野菜」を尋ねられ、本当はニンジンやニンニクが好きだったが「トマトが好き」と答えた。一体なぜそんな嘘をついたのだろう?
20年10月17日 10:22
【ウミガメのスープ】 [&k]



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英作文の問題 「What's your favorite vegetable?」
女子生徒(carrot?carlot? garlic?garlik?... TOMATO!)
スペルミスでの減点を避けるため、つづりの簡単なトマトを選んだのだった。
【fromラテシン】ラブレターフロム「3ブックマーク」
先生の白凪亮治と両想いになった黒柳鈴。
その日、鈴は白凪に宛てて手紙を書いた。

しかし鈴はこの手紙が絶対当人に読まれることはないと確信していた。

一体なぜ?


※ラテシンで出題済み問題。知っている方は質問したいと思うその気持ち。大事にしてくださいね。
20年10月17日 22:32
【ウミガメのスープ】 [ダニー]



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白凪 鈴 様

お久しぶりですがお元気でしょうか?
10年前の私だよー。
この手紙を読んでいるということは、手術、成功したんだよね?
成功したってことはリョージ先生と結婚出来たんだ。
もう子供の一人や二人、いるのかな?
それは高望みすぎかな。私の体力じゃ出産なんてとても無理だもんね。
リョージ◯生は元気?
あの人仕事以外は何をやらせてもダメな◯だからあなたがしっかりサポートし◯あげてね。
10年前の私はリョージ先生のことばっかり考えながら過ごしてるよ。
手◯のことを考えるのは怖い。自分の体のことだからなんとな◯、わかるんだ。
私の最期を一番最初◯見るのがリョージ先◯になるのも怖い。
人一倍お人好◯で寂しがり屋の彼◯私の死を見てどうなっ◯しまうのかが怖い。

どうか、ど◯か、10年後。
この手◯をあなたとリョー◯先生が笑いながら読ん◯いることを願って。