「飲み込めない殻」「4ブックマーク」
「卵を割ったときに入った殻が、かきまぜた後もずっと気になって仕方ない」
そんなミナミの言葉に、ユカは
「わかるよ」
と返した。
このあと一人になったユカが『3年越しでいいから返事がほしいな』と呟いのは
どんな思いからだろうか?
そんなミナミの言葉に、ユカは
「わかるよ」
と返した。
このあと一人になったユカが『3年越しでいいから返事がほしいな』と呟いのは
どんな思いからだろうか?
20年08月11日 22:29
【ウミガメのスープ】 [藤井]
【ウミガメのスープ】 [藤井]
煮詰まっちゃった雑炊スープ
解説を見る
【● 解説 ●】
かつてユカが幼馴染みのワタルに告げた遠回しな告白の文言。当時ワタルはその意味に気付かなかった。
3年の時を経て、友人のミナミに対しワタルが全く同じ言葉を告げたことを知ったユカ。
ワタルがもしユカと同じ意味を込めてその言葉を使ったのだとすると、ワタルは今ミナミが好きで、同時にあの日のユカの告白に気づいたことになる。
3年経った今もワタルを想い続けていたユカは、失恋を覚悟した上で、自分の気持ちに終止符を打つため『あの日の返事が欲しい』と思ったのだった。
【● すごいながい解説 ●】
私とワタルは、いつもくだらないことを全力でやって笑い合っていたと思う。
ある時、私たちの間で『言いたいことを遠回しに伝える』ことがブームになった。
待ち合わせに毎回3分遅れで到着する私に、ワタルは「家出る前にカップヌードルにお湯入れて律儀に待った挙句食べずに出てくる」なんて言ってたっけ。
マックでなかなかメニューを決められないワタルに、私は「頭の中にいる小さいおじさん達がみんな自己主張激しくてなかなか譲らない」と言って笑った。
なんでもない、当たり前の日常だった。
ある文化祭の日。
準備に疲れて放課後の教室で眠ってしまった私に、誰かが学ランをかけてくれていた。
名前を見なくとも、その持ち主がわかった。
その日から、私の胸の奥で知らない感情が芽生え始めた。
ワタルに会うと、不自然に目をそらしてしまう。
私は自分の気持ちに気づかないふりをしようとした。
卵を割ったときに入った殻がうまく取り出せなくて、かき混ぜてごまかそうとするように。
けれど、かき混ぜてもかき混ぜても気になって仕方ない。
ある日の帰り道、私はワタルに言った。
「なんか最近さ、……卵を割ったときに入った殻が、かきまぜた後もずっと気になって仕方ないんだよね」
いつもの遠回しに言うやつだ、と察したワタルはその意味を考え込んでいるようだった。しかしひとつ息を吐くと「……わっかんね。どういうこと?」と首を傾げた。
「ははっ。なんでもなーい」
私は笑い飛ばすのが精一杯だった。
あれから3年の時が経った。
高校で仲良くなった友人のミナミと一緒に勉強している時、ふと彼女が口を開いた。
「そういえば昨日、急にワタルくんから『卵を割ったときに入った殻が、かきまぜた後もずっと気になって仕方ない』みたいなこと言われたんだよね……。どういう意味かわかる?ユカ、たしかワタルくんと仲良かったよね」
一瞬、周りの音がすべて消えてしまったように感じた。
わかるに決まっている。だって、その言葉を最初に告げたのは、私なんだから。
「わかるよ」
「えっ、ほんと?どういうこと?」
「うーんとね、また今度教えてあげる」
「えー!今教えてよ!」
ワタルがその言葉をもしも私が込めた意味そのままで使ったとするならば、ワタルは今、ミナミが好きだということだ。
そして同時に、あの時の私の告白に気づいたということだ。
あれから3年経った今も、情けないことに私は『卵を割ったときに入った殻が、かきまぜた後もずっと気になって仕方ない』ままだ。
こんな自分を知ったら、君は笑うだろうか。
ミナミと別れたあと、一人になった部屋で目を閉じる。
様々な思いがかけめぐる。
「3年越しでいいから、返事が欲しいな」
わかりきったその返事を。
自分の気持ちに終止符を打って、次へ踏み出すための言葉を。
遠回しでなく真っ直ぐな言葉で伝えてほしい。
そしたらもう、かきまぜる必要もなくなるだろうから。
かつてユカが幼馴染みのワタルに告げた遠回しな告白の文言。当時ワタルはその意味に気付かなかった。
3年の時を経て、友人のミナミに対しワタルが全く同じ言葉を告げたことを知ったユカ。
ワタルがもしユカと同じ意味を込めてその言葉を使ったのだとすると、ワタルは今ミナミが好きで、同時にあの日のユカの告白に気づいたことになる。
3年経った今もワタルを想い続けていたユカは、失恋を覚悟した上で、自分の気持ちに終止符を打つため『あの日の返事が欲しい』と思ったのだった。
【● すごいながい解説 ●】
私とワタルは、いつもくだらないことを全力でやって笑い合っていたと思う。
ある時、私たちの間で『言いたいことを遠回しに伝える』ことがブームになった。
待ち合わせに毎回3分遅れで到着する私に、ワタルは「家出る前にカップヌードルにお湯入れて律儀に待った挙句食べずに出てくる」なんて言ってたっけ。
マックでなかなかメニューを決められないワタルに、私は「頭の中にいる小さいおじさん達がみんな自己主張激しくてなかなか譲らない」と言って笑った。
なんでもない、当たり前の日常だった。
ある文化祭の日。
準備に疲れて放課後の教室で眠ってしまった私に、誰かが学ランをかけてくれていた。
名前を見なくとも、その持ち主がわかった。
その日から、私の胸の奥で知らない感情が芽生え始めた。
ワタルに会うと、不自然に目をそらしてしまう。
私は自分の気持ちに気づかないふりをしようとした。
卵を割ったときに入った殻がうまく取り出せなくて、かき混ぜてごまかそうとするように。
けれど、かき混ぜてもかき混ぜても気になって仕方ない。
ある日の帰り道、私はワタルに言った。
「なんか最近さ、……卵を割ったときに入った殻が、かきまぜた後もずっと気になって仕方ないんだよね」
いつもの遠回しに言うやつだ、と察したワタルはその意味を考え込んでいるようだった。しかしひとつ息を吐くと「……わっかんね。どういうこと?」と首を傾げた。
「ははっ。なんでもなーい」
私は笑い飛ばすのが精一杯だった。
あれから3年の時が経った。
高校で仲良くなった友人のミナミと一緒に勉強している時、ふと彼女が口を開いた。
「そういえば昨日、急にワタルくんから『卵を割ったときに入った殻が、かきまぜた後もずっと気になって仕方ない』みたいなこと言われたんだよね……。どういう意味かわかる?ユカ、たしかワタルくんと仲良かったよね」
一瞬、周りの音がすべて消えてしまったように感じた。
わかるに決まっている。だって、その言葉を最初に告げたのは、私なんだから。
「わかるよ」
「えっ、ほんと?どういうこと?」
「うーんとね、また今度教えてあげる」
「えー!今教えてよ!」
ワタルがその言葉をもしも私が込めた意味そのままで使ったとするならば、ワタルは今、ミナミが好きだということだ。
そして同時に、あの時の私の告白に気づいたということだ。
あれから3年経った今も、情けないことに私は『卵を割ったときに入った殻が、かきまぜた後もずっと気になって仕方ない』ままだ。
こんな自分を知ったら、君は笑うだろうか。
ミナミと別れたあと、一人になった部屋で目を閉じる。
様々な思いがかけめぐる。
「3年越しでいいから、返事が欲しいな」
わかりきったその返事を。
自分の気持ちに終止符を打って、次へ踏み出すための言葉を。
遠回しでなく真っ直ぐな言葉で伝えてほしい。
そしたらもう、かきまぜる必要もなくなるだろうから。
「【世界田中奇行】犬の田中さん」「4ブックマーク」
芝居の稽古中。
犬役の田中は蝶に向かって吠えるシーンがなかなか上手く出来なかったので、怪我もしてない指に絆創膏を貼った。
一体なぜ?
犬役の田中は蝶に向かって吠えるシーンがなかなか上手く出来なかったので、怪我もしてない指に絆創膏を貼った。
一体なぜ?
20年08月22日 22:20
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
解説を見る
学校の文化祭で披露する影絵芝居の稽古中。
田中が手で作る犬の影絵を練習していた。
犬の手影絵は小指が下顎になるので、吠えるシーンでは小指だけを独立させて動かさなければならないのだが、どうしても他の指がつられてしまう。
「そんな時は他の指を固定してしまうといいよ」
先輩にアドバイスをもらい、テープか何かで固定しようとおもったがテープが見当たらない。
田中はちょうど持っていた絆創膏を何枚か使用して人差し指から薬指を固定し、小指だけを動かす練習をしたのだった。
田中が手で作る犬の影絵を練習していた。
犬の手影絵は小指が下顎になるので、吠えるシーンでは小指だけを独立させて動かさなければならないのだが、どうしても他の指がつられてしまう。
「そんな時は他の指を固定してしまうといいよ」
先輩にアドバイスをもらい、テープか何かで固定しようとおもったがテープが見当たらない。
田中はちょうど持っていた絆創膏を何枚か使用して人差し指から薬指を固定し、小指だけを動かす練習をしたのだった。
「答えはフルマラソンではない」「4ブックマーク」
苦悶の表情を浮かべながら続々とやって来る人々に昇順で数字をあてがう男を見ながら、私はこう呟いた。
「ここは裸では通報されるかな?」
私の発言に、私の言う通りに数字をあてがってくれれば、私の疑問も解決されることだろう。
では、これは 何?
カタカナ6文字でお答えください。
「ここは裸では通報されるかな?」
私の発言に、私の言う通りに数字をあてがってくれれば、私の疑問も解決されることだろう。
では、これは 何?
カタカナ6文字でお答えください。
20年08月23日 22:01
【20の扉】 [休み鶴]
【20の扉】 [休み鶴]
ゼロからのスタート。
解説を見る
【キロメートル】
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ひとことメモの「ゼロからのスタート」の通りに私の発言に数字をあてがうと、以下のようになる。
⓪①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬
ここは裸では通報されるかな?
私の疑問である「では、これは 何?」に上記の数字を当てはめると、
「42、195 何?」となる。
42.195といえばフルマラソンの距離なので、何に当てはまるカタカナ6文字は{キロメートル}である。
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ひとことメモの「ゼロからのスタート」の通りに私の発言に数字をあてがうと、以下のようになる。
⓪①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬
ここは裸では通報されるかな?
私の疑問である「では、これは 何?」に上記の数字を当てはめると、
「42、195 何?」となる。
42.195といえばフルマラソンの距離なので、何に当てはまるカタカナ6文字は{キロメートル}である。
「推理は水物」「4ブックマーク」
たまたま居合わせた豪華客船・ゴーセイ丸の中で起きた盗難事件に遭遇した刑事ニンザブロウ。
盗難発覚から数時間が経過。ニンザブロウは、行動が怪しい人物がいることに気づいた。
しかし、容疑者が浮かんだことにより、事件は解決に向かわず、むしろ真相から遠ざかってしまった。
ニンザブロウが優秀な刑事なのだとすれば、いったいなぜ?
盗難発覚から数時間が経過。ニンザブロウは、行動が怪しい人物がいることに気づいた。
しかし、容疑者が浮かんだことにより、事件は解決に向かわず、むしろ真相から遠ざかってしまった。
ニンザブロウが優秀な刑事なのだとすれば、いったいなぜ?
20年08月31日 17:35
【ウミガメのスープ】 [ちくたく]
【ウミガメのスープ】 [ちくたく]
みんな一度はモノマネしたはず
解説を見る
刑事ニンザブロウは一人の人物が怪しいと思い、周囲を調べて本人にも話を聞き、その人物が犯人に最も近いと感じていた。
再度その人物を呼び出し、その考えを確信にしようと思っていた矢先…。
容疑者が海に転落したらしく、その水死体が海上に浮かんできたのだ。
容疑者は自ら身を投げたのか、それとも黒幕に突き落とされたのか。
死んでしまってはわからない。
数か月後…助手のイマイズミがやけに羽振りが良くなった気がするのだが…この事件とは関係ないよね…?
再度その人物を呼び出し、その考えを確信にしようと思っていた矢先…。
容疑者が海に転落したらしく、その水死体が海上に浮かんできたのだ。
容疑者は自ら身を投げたのか、それとも黒幕に突き落とされたのか。
死んでしまってはわからない。
数か月後…助手のイマイズミがやけに羽振りが良くなった気がするのだが…この事件とは関係ないよね…?
「カースドスタチュージンクス」「4ブックマーク」
ウミガメ大学の敷地内にある銅像には、頭を叩くと悪いことが起こるというジンクスがある。
そんなジンクスを知りながら、銅像の頭を叩く人が毎年一定数いるのだが、
一体何故だろうか?
そんなジンクスを知りながら、銅像の頭を叩く人が毎年一定数いるのだが、
一体何故だろうか?
20年09月01日 22:26
【ウミガメのスープ】 [ゴリリーマン]
【ウミガメのスープ】 [ゴリリーマン]
リメイク問題です。ピンときた方はネタ質とかどうぞ。
解説を見る
【略解】
「銅像の頭を叩くと留年する」ジンクスなので、ウミガメ大学を受ける受験生は銅像の頭を叩いて合格祈願をする。
【解説】
ウミガメ大学の敷地内にある銅像には、『頭を叩くと留年する』という世にも恐ろしいジンクスがある。
ウミガメ大学の生徒は皆そのジンクスを恐れ、銅像に近づこうともしないのだが、
ウミガメ大学を受ける受験生でこのジンクスを知っている人は、この銅像の頭を叩くことが多い。
理由は簡単、大学に入学しないと留年できないからだ。
つまり留年するためにはウミガメ大学に入学する必要があり、大学に入学するということは入試に合格するということだ。
奇妙なことにウミガメ大学の学生にとって恐ろしいこのジンクスは、受験生にとっては頭を叩くと大学に合格できるという素晴らしいジンクスになっているのだった。
まあ合格したところで留年したら本末転倒な気もするのだが…。
「銅像の頭を叩くと留年する」ジンクスなので、ウミガメ大学を受ける受験生は銅像の頭を叩いて合格祈願をする。
【解説】
ウミガメ大学の敷地内にある銅像には、『頭を叩くと留年する』という世にも恐ろしいジンクスがある。
ウミガメ大学の生徒は皆そのジンクスを恐れ、銅像に近づこうともしないのだが、
ウミガメ大学を受ける受験生でこのジンクスを知っている人は、この銅像の頭を叩くことが多い。
理由は簡単、大学に入学しないと留年できないからだ。
つまり留年するためにはウミガメ大学に入学する必要があり、大学に入学するということは入試に合格するということだ。
奇妙なことにウミガメ大学の学生にとって恐ろしいこのジンクスは、受験生にとっては頭を叩くと大学に合格できるという素晴らしいジンクスになっているのだった。
まあ合格したところで留年したら本末転倒な気もするのだが…。