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【調書の答え】
「そのバケツは何のバケツ？」
→掃除用のただのバケツ

「男はこの後、どこへ逃げた？」
→どこにも逃げなかった

「殺人鬼が使った凶器は？」
→斧

「殺人鬼が男の体で怪我を負わせた場所とは？」
→男の首

「男がバケツに顔を突っ込んでいた理由は？」
→切断された首がバケツにダイブしたから



【解説】
最近山で斧を持った殺人鬼が出没してるらしい。

そんな噂が、山で生活している男の耳に入った。






男は今日家の掃除をしていた。

床の掃除中、噂の殺人鬼が家に侵入。

男はそれに気づけぬまま掃除を続けている。

男の後ろに立った殺人鬼は、男の首目掛けて斧を振り落とした。

「スパッッッ！！！！」

男の"首"は胴体と離れ、宙でスピンしながら雑巾洗い用のバケツにダイブした。



人間は斬首後、意識が途切れて脳や胴体が死亡するのに時間がかかる。

男は最後まで何が起きたか理解できず、逃げることも抵抗することも叶わぬまま、死ぬ間際までバケツに顔"だけ"を突っ込んでいた。

女は、ネイルが好きなので、ただ爪に色を塗るだけでなく、爪に綺麗な絵を描くことも多いという。（いわゆるネイルアート）
ネイルを塗るときには左手には右手で塗るので、左手の爪のほうが右手の爪より上手な絵が描かれているのだ。

〜完成された調書〜
「カメコが朝寝坊した正確な理由は？」
→｛昨晩、自分の受け持つ生徒たちとこれから仲良くやっていけるか不安で眠れなかったため｝

「カメコは普段どんな手段で学校に向かっている？」
→｛自分の車｝

「カメコが自転車で向かった先は？」
→｛駐車場｝





カメコは新米教師だ。

春からラテシン高校に勤務する事になった彼女だが、昨晩はこれから生徒と良好な関係を築けるか不安で眠れず、初っ端から遅刻しそうになる。

カメコは普段なら歩きで済むはずの、家から少し離れた駐車場へチャリで向かい、駐車場にチャリを乗り捨てると、急げ急げと自家用車を発進させたのだった。

最上階が大層圏くらいの高さにあるのでエレベーターで急激に上昇してしまうと
気圧の変化に耐えられなくなってしまうのです。


そのためカメオは徐々に身体を慣らすために途中の階で降りていたのです。




(ﾟдﾟ)





((;°д°))



((;°　д°　))



(((;　０　　　Д　　０　)))



パーン( ゜д:.` ;:・∵゜

以下、容疑者：ベルンカステルの取調室で話した内容である。

あの男は築きあげた財産をほとんど全て美術品に使ってしまった。
このままだと、私のお金が一銭も残らない。
何度もアイツを説得したものの、全く聞く耳を持たない。
だから殺してやった。
夜の１２時頃、アイツが美術品を自室のインターネットで探しているときに。
アイツ、パソコンに夢中で、後ろから忍び寄る私に全く気付かなかったわ。
刺された瞬間、私の顔を見て「なんで。。。」と、つぶやいていたわね、なんで殺されたかすら分かっていなかったのなんて滑稽な話で思わず笑ってしまったわよ。
でもね、私が刺した時アイツはたまたまパソコンでノリコにメールを送ろうと、メールの画面を開けていたのよ。
多分、同じく美術品大好きなノリコにいい美術品のサイトを添付しようとしてたのでしょうね、まだ何も書いていなかったけど。
それでアイツ、一度刺すくらいじゃまだ死ななかったのか、私の名前をメールに打ち込み、送信してしまったの。
刺されたときに｛ローマ字入力からカナ入力に変わるボタンをクリックしたのに気付かずに｝。
bernkastel＝ベルンカステル、と本人は打ったたつもりだったのでしょうが、「こいすみのちとかいり」と言う文章だったわね。
さすがに私は焦ったわ、このままだと私が殺した、とバレると思って。
だから、なんとかこのダイイングメッセージを、ほかの人のことにできないかな、と思った訳よ。
そこでね、「koisuminotitokairi」を並べ替えると「akimoti inori」となることに気付いたの。
我ながら冴えていると思ったのよ。
しかも偶然のこりを並べ替えると「koitsu」となるし。
だから、暗号っぽくするために、近くにあったノートに、筆跡がバレないように並び替えの順番を書いておいたの。
でもさすがにそれだとあからさますぎるから、ノートの次のページに写るような濃い筆跡にしたあと、書いたページはシュレッダーにかけてバラバラにして、ゴミ箱に捨てたわ。
これで犯人が秋持に仕立て上げられたと思ったわ。
万事休すよ、まったく。

え、刃物？　誰も居なかったしアイツの書斎に行く前にキッチンのを物色してのよ。
どこにおいたか？そんなもの庭に埋めたわよ。そこら辺探してみなさい、きっと出てくるわよ。