みんなのブックマーク

楽譜の上下が分からなくなってしまうのでハートマークで上下が分かるようにしてあるのです

全裸で実家に帰省したちくたく。

父の後に風呂に入り、湯船に浸かった。

溢れるお湯を見て

「あ～、子供の時は親父の後に入ってもお湯は溢れなかったのに、いつの間にか親父の背中も小さくなったんだな」

としみじみ感じ、親孝行しないとな～と思ったのであった。


ご参加ありがとうございました！

金の値段が高騰している、ということを小耳にしたカメコ。
金が部品に使用されている、と思い込んでいたカメコはオルゴールを｛価値のあるもの｝と思い込んで10年間大事に取っていた。
購入から10年が経過し金の価値が今までにないレベルで上がっていると知ったカメコは専門店に持ち込み売却を試みたのだが…

「ああ、これ金メッキですね。」

と言われ｛価値のないもの｝として突き返されたためにカメコはやっと処分を決意したのである。

警察の取調室。担当刑事のラテオとシンヤの会話。
「ラテオ警部、調査報告書がまとまりました。被害者は水平高校吹奏楽部顧問、亀山拓斗。昔はオーケストラ指揮者もやっていたことがあるようです。犯人は同高校の吹奏楽部三年、音無カメオです」
「なるほど。犯行動機については？」
「カメオ自身は答えませんでしたが、他の部員に質問して分かりました。被害者の亀山は今度の音楽コンクールに向けて、部員に『4分33秒』という曲を繰り返し練習させていたそうです」
「ふむ？　その曲が何かあるのか？」
「これは音楽ファンには有名ならしいんですが、『4分33秒』という曲は現代音楽の変てこな曲でしてね、最初から最後まで楽器を一つも鳴らさない曲なんだそうです」
「鳴らさない？」
「そうです。だから演奏者は最初から最後までじっとして何もしない、指揮者だけが指揮棒を振っているんです。聴衆はいわば沈黙を聞くって曲ですね」
「現代音楽ってのは良く分からんものだな……」
「ええ、それで亀山は部員にこの曲の練習を繰り返しずっとやらせたんだそうです。精神修養だとか言ってね。それでまともな練習をさせてくれないことに腹を立てた音無が、ついに練習の後で亀山に突っかかって、殺してしまったということのようです」
「なるほど。しかしなんだ、あの音無が言っていた『レミファソラシド』ってのは？」
「ああ、無音の曲なんて練習させられて頭に来たので意趣返しに音階しか答えなかったそうですが、最初は『レ』イセイに我慢してきたけど、最後には『ド』タマにきたそうです」

簡易解説
周辺国では成しえない程の莫大な富を得ていること、その富のおかげで軍事力などなくても世渡りできることを政府が予算の直轄である軍楽隊に超高級楽器を使わせたり一流メンバーを雇うことで暗にアピールしており、敵に回すとデメリットしかないことを示しているのである。

解説
よく聞かれます、なぜ多くの国は軍楽隊ごときがのさばって軍事力のないレスポーラを敵に回さないのか、なぜ彼らとうわべだけでも友好を築いておくのか、その答えは…それこそその”軍楽隊ごとき”を見れば明白です。

オーケストラ系のトランペット、クラリネット、ホルン、バイオリン。
ロック系のギター、ベース、ドラム。
全てにおいて千万や億はくだらない代物です。
雇っている指揮者、ボーカリスト、声楽家も世界を股にかけて活躍する超一流。
かつてはバチバチに対立していた敵国の国民でさえレスポーラの音楽だけは悔し涙を流して評価した、との噂が残っています。

…しかしそれはあくまで噂。本当の理由は…

そう、楽器や人の価値そのものです。
軍隊として動かしているからには当然国が予算を出し動かしているわけです。
レスポーラは平和を象徴する国なんかではないので軍事予算に回せばいい、そう考えるのが明白でしょう。なんなら国民からもそんな声が上がったと小耳にはさんだこともあるくらいです。
しかしそうしなかった、それは単純にそうする必要性がないレベルの経済力を誇っており”金の力”で世界を渡ってきた、そういうことなんです。
生憎周辺の国はレスポーラほどの富もなければ万が一武力でレスポーラをつぶしたとしてそのあとの経済対策を立てる力がないので結局のところ、手が出せないわけです。

…ですが、それって周辺国の話ですよね？
我々は感情、文化、捨て去るものを全て捨て去り富も軍事力も鍛え上げた。そろそろ調子に乗り続けるミュージシャン風情に、制裁の時が必要です。

「…どうも、レスポーラの者でございますが。さて…地球の裏側のあなた方ラッテー国との同盟に…契約金5億ウェスギで…」

ﾊﾞｧﾝ

今こそ、レスポーラの無敗伝説を打ち破るときです。