みんなのGood

物語:2票
臆病なユウキ少年に、ラブレターを書く決意をさせたのは1羽の鳥であるという。

いったいどういうことだろう?
21年08月10日 23:01
【ウミガメのスープ】 [az]



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それは、離陸してから5分と経たないうちの出来事だった。遠方の親戚を訪ねるため飛行機に乗っていた木戸勇樹が座席から目撃したのは、{爆音と共に突如として炎を吹いたエンジン}だった。

次の瞬間、機体が大きくガクンと揺れた。窓から見えるエンジンは、真っ黒な煙を吹き上げている。何らかのトラブルが起きたことは火を見るよりも明らかだった。

「お客様にお知らせいたします。エンジントラブルの発生により、当機は緊急着陸いたします――」

にわかに騒がしくなる機内で、ユウキの脳裏をよぎったのは墜落の2文字。
真っ二つに割れた機体、燃え上がる炎、黒焦げの残骸。テレビで見た昔の飛行機事故の映像を思い出したユウキは、きっと自分は死んでしまうのだ、と思った。

恐怖と絶望の中、残された時間で何をすべきかを考えたユウキが、手荷物から取り出したのはペンとメモ帳だった。
死んでしまうのなら、せめて最後の言葉を残しておこう――。そう思ったユウキは震えるペン先を紙に走らせた。


まず家族への感謝のメッセージを書いた。ここまで育ててくれてありがとう。幸せな人生でした。

次に親友に宛てた言葉を記す。俺がいなくなっても、変わらず楽しくやってくれよ。

そして、あとは誰にメッセージを遺そう、と考えたとき、思い浮かんだのは高校のクラスメイトの長谷川サヤカの顔だった。中学で知り合って、一目惚れして以来、実に5年間も片想いを続けている相手だ。臆病なユウキには遂に告白などできなかったが、死んでしまうのなら、最後に想いだけでも伝えておきたかった。



「拝啓 長谷川沙也加様


残暑の厳しい候となりました。長谷川様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

さて、この度私は死ぬことになりまして」


そこまで書いて、ユウキはメモを破いた。

違う。なんだこれは。もっとストレートに想いを伝えなくては。


「ずっと前から好きでした! 僕と付き合ってください!


違う違う。死んだら付き合えない。ユウキはまたメモを破いた。

落ち着け、自分の気持ちを正直に書こう――。ユウキは息をひとつ吐くと、真っ白なメモ帳にペンを向けた。


やっとの思いでラブレターを書き上げたとき、機体が大きく振動した。いよいよ墜落か、とユウキは覚悟したが、次の瞬間、機内は歓声と拍手で満たされていた。
ユウキが手紙に夢中になっている間に、飛行機は着陸に成功していたのだ。

「助かった……!」

安堵のため息を漏らすユウキ。ようやく少し落ち着いた彼は、自分が握りしめている紙切れに目をやった。

「君の声は小鳥のさえずり? 僕は君のために天上から愛のハープを奏でよう? なんだこりゃ?」

……そこにあったのは、勢いに任せて書き上げたあまりにもあんまりなポエムだった。

呆然としていたのも束の間、爆発の恐れがあるのですぐに機内から出よとの指示。そうだ、まだ完全に助かったわけではないのだ――。現実を思い出し、ユウキは慌てて乗務員の指示に従い脱出した。

――エンジンは未だ、黒煙を上げている。手負いの鉄の鳥を眺めてユウキは、自分が置かれていた危機をあらためて実感して震え上がった。そして同時に、その危機を脱した安堵感から、全身の力が抜ける思いだった。

「そうだ、ラブレター……」

さっさとあの恥ずかしいポエムを処分しようと思い立ったユウキだが、そのポエムを記したメモがどこにもない。握りしめていたはずなのだが、どうやら脱出の途中で機内に落としてきてしまったようだ。

ユウキの顔がみるみる青ざめていく。今後、調査などで機内に入った誰かが、あの手紙を拾ったら……


ユウキは天を仰いだ。


あぁ……


爆発してくれ。



――・――・――・――



ユウキの祈りも虚しく、エンジンの火災は無事に消火された。結局、この事故による死傷者は一人もいなかった。

やがて専門家による調査が行われ、事故の原因は1羽の鳥がエンジンに巻き込まれたこと――いわゆる【バードストライク】だったことが判明した。



【要約】

ユウキの乗っていた飛行機が、バードストライクによりエンジントラブルを起こした。

墜落による死を覚悟した彼は、最期に自分の想いを遺しておくため、ラブレターを書こうと思った。
物語:2票
中年男性のカメオがOLのカメコに偉そうにしている上
暴力すら振るっているのに
その周囲の人物はカメオのことを通報しない

なぜ?
21年08月16日 22:05
【ウミガメのスープ】 [huten4bu]

初出題です。よろしくお願いいたします。




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カメオ(中年男性)     「頭を垂れて蹲え。平伏せよ。」
カメコ           「遅くなってすみませんっ!」
カメオ(中年男性、56歳)  「誰が喋っていいと言った?貴様のくだらぬ意思でものを言うな。」
カメオ(中年男性、56歳相当)「今日は7時に帰ってくるっていっただろう!食事はまだなのか!(バシィ」
カメコ           「すぐ夕食の準備を、あぁっ痛い痛いっ!ほんっとすみません!わざとじゃないんです!わざとじゃないんですうっ!」








カメオ(=^・ω・^=)「にゃーっ!(わざとじゃない?何も違わない私は何も間違えない。なんで今日はまた遅くなった!)」
カメコ      「仕事の予定がですね予定外に延びて」
カメオ(`・ω・´)(人換算56歳、実年齢10歳)「にゃにゃっ!(仕事だ?仕事より私優先だろうが!私が正しいと言った事が正しい!!)」
カメコ      「ほら、お土産の金缶です、ねっ?」
カメオ(Ф∀Ф)   「うみゃーっ(ヨシッ!!!)」








こないだ友人と外で食事するんで家まで車で迎えに行ったら、
まだ準備できてなくて、その家の前でちょっと待ってたのね。
そしたらお向かいの家から女性の声で
「遅くなってすみませんっ!すぐ夕食の準備を、あぁっ痛い痛いっ!
ほんっとすみません!わざとじゃないんです!わざとじゃないんですうっ!」
って聞こえてきて「もしかしてDV?通報とかしなきゃ?」って
一瞬焦ったんだけど、続けて
「にゃーっ!」「仕事の予定がですね予定外に延びて」
「にゃにゃっ!」「ほら、お土産の金缶です、ねっ?」
「うみゃーっ」
と聞こえて来て、なんだただの下僕か、と安心して外食に出かけた。




答え:カメオはカメコの猫。猫が飼い主に偉そうにするのは当たり前のため。
鰐怖い「2Good」
納得感:2票
鰐に襲われた過去を持つカメオ博士は鰐は勿論、蜥蜴ですら恐怖する体質になってしまった

なので研究の結果ほんの僅かな量であらゆる爬虫類が嫌がりかつ環境的に全く無害な物質を作る事に成功した

結果、カメオ博士は莫大な富を得る事が出来たのだがこの物質に何故それ程の需要があるのだろう?

【参加テーマ・直視した事のある一番大きな蜥蜴は?(鰐含む)】
21年08月15日 15:53
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]



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皆さんはウミガメが海中を漂うビニール袋を餌のクラゲと間違えて食べ腸が詰まったりいつまでも胃の中に物がある為空腹にならない為に餓死してしまう問題を御存知だろうか?

これを回避する為あらゆるビニールに予めこの物資を極微量含ませる事によりウミガメの誤飲を防ぐのだった

(ビニールの誤飲は魚や鳥にもあるのだがこれらにビニール製の網等を避けられては困る)
月と鼈、昼と夜「2Good」
納得感:2票
自分は芸能人のカメオに似ていると主張する友人にウミオは感心した。
一体何故?
21年08月21日 18:01
【ウミガメのスープ】 [たけの子]



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現在は芸能人なんてものをやっているカメオと
幼稚園からの幼馴染である普通の会社員のウミオは
久々にカメオのオフの日を一緒に過ごしていた。

二人で実家の近くまで帰ろうとタクシーを拾うと運転手が、
「お客さんすみません、ラテラルズのカメオ君ですよね?」
と話しかけてきた。

【{「あーそれ結構言われるんですよー、そんなに似てますかねー?」}】
と返すカメオの度胸にウミオはある種の感動を抱いた。

降車後
ウミオ「良いのかよ、ファンの人だったのかもしれないだろ」
カメオ「噓は言ってねーですー(・3・)馬鹿正直に言って一般の人に実家バレするよかマシだろ」
荒々しい処置「2Good」
納得感:2票
健康を意識して生活習慣を改めた男。
その結果、男は以前よりも大事な用事を忘れたり忘れ物をすることが増えてしまったという。
部屋の掃除で物を移動させたりしたわけではないとしたら、一体どういうことだろう?
21年08月23日 20:51
【ウミガメのスープ】 [甘木]



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男は手の甲や手のひらに忘れてはいけないことをペンでメモする習慣があった。
そんな男が健康を意識して生活習慣を改めることを決意し、日常生活でことあるごとに何度も入念に手を洗うようにした。
その際にうっかり手に書いた「忘れてはいけないことを書いたメモ」を消してしまうことも増え、大事な用事を忘れたり忘れ物をすることが増えてしまったのだった。