みんなのGood

A.指

男の子は机の上に並べられたお皿を、指を使って数えようとしていた。
机の上にあった皿の総数は十枚だったのだが、男の子は生まれつき右手の指が四本しかなかったため、最後まで指で数えることができなかったのだった。

男は孫と一緒にゲームセンターのモグラ叩きで遊んでいたのだが、穴から出てくるモグラを叩こうとしても、穴のフチを叩くことしかできなかった。
老化による動体視力と運動機能の低下を自覚した男は、免許返納の相談をするために警察署の相談窓口に電話をかけた。
数日後、免許を返納した男は自家用車を売却して大金を手に入れ、その金で夫婦水入らずの旅行に出かけるのだった。

男は、婚活で知り合った女の誕生日祝いに、レストランで食事をごちそうしていた。
男は相手と会話する中で、女と結婚に至る可能性はなさそうだと判断した。

アドバイザーから、交際相手の誕生日祝いをクーポンで支払うことは許されないと言われていたが、
男は交際をやめると決めたので、その場をクーポンで支払うことにして、
チラシを取り出し、クーポンを切り取ろうとミシン目に沿って破り始めたのだ。

FA、①ウミオとコイントス勝負をしていたこと。　
　　②ウミオとの勝負に勝ったので戦利品としてコインはカメオの物になったこと

カメオ『あー暑ちい！よーし、ジュース飲もうぜ』
ウミオ『いいよ』
カメオ『それじゃコイントスで負けた方がおごりな！このコインで・・』

チャリン

カメオ『あっ』

コロコロ・・・

ウミオ『あっ』
カメオ『・・・』

ウミオ『入っちゃったね』
カメオ『俺の金が排水溝の中にィィ！！』
カメオ『くっそ・・もっかいだ！ワンモア！』

カメオ『・・・って硬貨がねえ。くそー札はあるのに』

ウミオ『仕方ないなあ。僕の貸すよ』
カメオ『良いのか？助かるぜ。それじゃ仕切り直して今度こそ！俺は裏だ！』
ウミオ『それじゃ表で』

『・・・』

カメオ『・・・っよし裏だ！ジュースお前のおごりな！』
ウミオ『仕方ないなあ。それじゃそのお金そのまま入れてよ』
カメオ『俺ソーダで！お前お茶な！』
ウミオ『ええー・・・さすがにそれは自分で決めさせてよ』
カメオが指で指したのはHOTのお茶。
この暑いのにHOTのお茶は勘弁したいと思うウミオであった。

簡易解説：カメオはウミオとのコイントス勝負に使おうとしたお金を紛失したため硬貨が無くなり、一時的にウミオからトス用のお金を借りることになった。その結果賭けに勝ったカメオはウミオから借りたお金をそのまま賭けの勝利品としていただいたのだった。

飴　あるいは　ガム

凝り性で不器用なカメコはいつも食事の味見をしすぎてしまうためそれで殆ど腹を満たしてしまいカメオと一緒にご飯を食べることが少ない。
そのためカメコに味見をやめさせ一緒に食べたいという意志を伝えつつ確実に食事を共にするためにカメオはガムをカメコに食べさせることにした。

「おかーさん、これたべて」
「ん？なーに？」
パクッ
「ん、これガムじゃない」
「うん、いちごあじー」
「ああえーと、そっか……うん、ごめんねカメオ。今日は一緒にご飯食べよっか」
「うん！」