「イリュージョンジグソー」「14ブックマーク」
カメオが仕事から帰ってくると、息子のウミオがジグソーパズルで遊んでいた。
どうやら妻のカメコがウミオの絵を四角く切って作ってくれたらしい。
ひとりでは難しくてできないとウミオが言うので、カメオは手伝ってあげることにした。
ところが、完成まであと一歩のところでピースが1つ足りないことが判明した。
ふたりで辺りをくまなく探すも一向に見つからない。
ウミオはたちまち不機嫌になり、机に並べてあったパズルをぐちゃぐちゃにしてしまった。
そこでカメオはなくなった1ピースの行方がわかったのだが、いったいなぜだろうか?
どうやら妻のカメコがウミオの絵を四角く切って作ってくれたらしい。
ひとりでは難しくてできないとウミオが言うので、カメオは手伝ってあげることにした。
ところが、完成まであと一歩のところでピースが1つ足りないことが判明した。
ふたりで辺りをくまなく探すも一向に見つからない。
ウミオはたちまち不機嫌になり、机に並べてあったパズルをぐちゃぐちゃにしてしまった。
そこでカメオはなくなった1ピースの行方がわかったのだが、いったいなぜだろうか?
20年06月10日 23:15
【ウミガメのスープ】 [Nimie]
【ウミガメのスープ】 [Nimie]
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ウミオがパズルをぐちゃぐちゃにしたときに、ピースがいくつか裏返った。
そこでカメオはピースが{クーポン券}であることに気づき、このパズルが作られた理由に思い当たった。
ウミオはクーポン券の裏に絵を描いた。
ピースが足りなくて不機嫌になるあたり、描いた絵を気に入っていたのだろう。
カメコがクーポン券を渡すように言っても、ウミオは言うことを聞かなかった。
だからこそ、カメコはこのパズルを作ることになった。
ジグソーパズルを作ると言うと、ウミオは喜んでクーポン券を渡してくれた。
カメコはクーポン券を切り分けるときに、今日使う分をこっそり抜き取ってからウミオに返したため、1ピース足りなくなってしまったのである。
不機嫌になっているウミオを尻目に、子供の扱いは難しいなとしみじみ思うカメオであった。
そこでカメオはピースが{クーポン券}であることに気づき、このパズルが作られた理由に思い当たった。
ウミオはクーポン券の裏に絵を描いた。
ピースが足りなくて不機嫌になるあたり、描いた絵を気に入っていたのだろう。
カメコがクーポン券を渡すように言っても、ウミオは言うことを聞かなかった。
だからこそ、カメコはこのパズルを作ることになった。
ジグソーパズルを作ると言うと、ウミオは喜んでクーポン券を渡してくれた。
カメコはクーポン券を切り分けるときに、今日使う分をこっそり抜き取ってからウミオに返したため、1ピース足りなくなってしまったのである。
不機嫌になっているウミオを尻目に、子供の扱いは難しいなとしみじみ思うカメオであった。
「甘いテーブルマナー」「14ブックマーク」
初対面の女から、正しい箸の動かし方を教わっている男の子。
つい先程まで箸を上手に使って焼きそばを食べていた彼が、次に食べようとしているものは何だろう?
つい先程まで箸を上手に使って焼きそばを食べていた彼が、次に食べようとしているものは何だろう?
20年08月26日 23:12
【20の扉】 [あおがめ]
【20の扉】 [あおがめ]
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ここは、とある小さな夏祭りの会場。
ずらっと立ち並ぶ屋台の一角で、女は{わたあめ}を売っていた。
「おねえさん、わたあめ下さい!」
「はいはーい。200円になります。」
元気いっぱいの男の子が、ポーチの中から小銭を2枚取り出す。
つい先程まで、ベンチに座って焼きそばを食べていた彼。食後のデザートを買いにきたのだろうか。
「毎度あり!……そうだ。せっかくだから、自分でわたあめ作ってみない?」
「え、いいの?やったー!」
屋台に並んでいるのは、この男の子ただ一人。貴重なお客さんだ。
他の客を待たせる心配が要らない今、せっかく来てくれた彼にわたあめ作りを体験させてあげたい。それが彼女の思いだった。
女は用意してあった{割り箸}を2本手に取ると、そのうち1本を男の子に手渡した。
「これを、こんな風にグルグル回すとできるからね。」
「うん、わかった!」
それから数分後…
ちょっと歪なわたあめ片手に、彼は満面の笑みを浮かべながら帰っていった。
ずらっと立ち並ぶ屋台の一角で、女は{わたあめ}を売っていた。
「おねえさん、わたあめ下さい!」
「はいはーい。200円になります。」
元気いっぱいの男の子が、ポーチの中から小銭を2枚取り出す。
つい先程まで、ベンチに座って焼きそばを食べていた彼。食後のデザートを買いにきたのだろうか。
「毎度あり!……そうだ。せっかくだから、自分でわたあめ作ってみない?」
「え、いいの?やったー!」
屋台に並んでいるのは、この男の子ただ一人。貴重なお客さんだ。
他の客を待たせる心配が要らない今、せっかく来てくれた彼にわたあめ作りを体験させてあげたい。それが彼女の思いだった。
女は用意してあった{割り箸}を2本手に取ると、そのうち1本を男の子に手渡した。
「これを、こんな風にグルグル回すとできるからね。」
「うん、わかった!」
それから数分後…
ちょっと歪なわたあめ片手に、彼は満面の笑みを浮かべながら帰っていった。
「はかのひ」「14ブックマーク」
母の日。
親不孝者のカメオが今年も花を買った。
母の日の贈り物の定番。カーネーションである。
だが、カメオはいつもそれを母の墓ではなく赤の他人の墓に供えるのだと言う。
いったいなぜ?
親不孝者のカメオが今年も花を買った。
母の日の贈り物の定番。カーネーションである。
だが、カメオはいつもそれを母の墓ではなく赤の他人の墓に供えるのだと言う。
いったいなぜ?
20年09月08日 01:05
【ウミガメのスープ】 [るょ]
【ウミガメのスープ】 [るょ]
新・深夜の小ネタ集14
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カメオには、母はいない。
いや、正確には、昔は居た。
カメオには、血の繋がっていない母がいたのだ。
やんちゃばかりしていたカメオの世話を甲斐甲斐しく焼いてくれた母だった。
言葉にこそ出さなかったが、カメオは母の事が大好きだった。
…しかし、母の方は違っていたようだ。
ある日、ヤクザまがいの商売を終えて帰宅したカメオに、母はこう言った。
『親子の縁を切りたい』
…氷のように冷たい声だった。
そこから先の事はよく覚えていない。
今まで自分が、いかに我慢してきたかを訴える母の声を背に、
気がつけば、カメオは家を飛び出していた。
…あれから、数年が経つ。
連絡も一切取っていなかったが、風のうわさであの人が亡くなったと聞く。
カメオは、彼女を『母』と呼ぶ資格など無いことを知っている。
墓参りに行くときも、いつも決まって「他人の墓だ」と言う。
だから、カメオは今から、『赤の他人』の墓にカーネーションを供える。
それだけのことだ。
かつて母であった赤の他人に、謝罪と感謝を込めて。
答え:
自分の素行の悪さが原因で親子(家族)の縁を切ることになってしまったので、
カメオはその人の墓を『母の墓』と呼ぶ資格は無いと思っているから。
または、単に勘当されて他人になってしまったから。
いや、正確には、昔は居た。
カメオには、血の繋がっていない母がいたのだ。
やんちゃばかりしていたカメオの世話を甲斐甲斐しく焼いてくれた母だった。
言葉にこそ出さなかったが、カメオは母の事が大好きだった。
…しかし、母の方は違っていたようだ。
ある日、ヤクザまがいの商売を終えて帰宅したカメオに、母はこう言った。
『親子の縁を切りたい』
…氷のように冷たい声だった。
そこから先の事はよく覚えていない。
今まで自分が、いかに我慢してきたかを訴える母の声を背に、
気がつけば、カメオは家を飛び出していた。
…あれから、数年が経つ。
連絡も一切取っていなかったが、風のうわさであの人が亡くなったと聞く。
カメオは、彼女を『母』と呼ぶ資格など無いことを知っている。
墓参りに行くときも、いつも決まって「他人の墓だ」と言う。
だから、カメオは今から、『赤の他人』の墓にカーネーションを供える。
それだけのことだ。
かつて母であった赤の他人に、謝罪と感謝を込めて。
答え:
自分の素行の悪さが原因で親子(家族)の縁を切ることになってしまったので、
カメオはその人の墓を『母の墓』と呼ぶ資格は無いと思っているから。
または、単に勘当されて他人になってしまったから。
「?」「14ブックマーク」
「ヨンリオ疲労ランド」「14ブックマーク」
コンビで芸人をしているニコと工藤。
ある時、ニコと工藤はヨンリオのイベントに出演することになり、人気キャラに扮してネタをすることになった。
ヨンリオ側が用意した『ポムポムペイン』と『シンドロール』のぬいぐるみを見るや否や工藤を押しのけてシンドロールを奪い取ったニコの表情が、{次第に青ざめていったのは何故?}
(SP:リンゴたち🍎)
ある時、ニコと工藤はヨンリオのイベントに出演することになり、人気キャラに扮してネタをすることになった。
ヨンリオ側が用意した『ポムポムペイン』と『シンドロール』のぬいぐるみを見るや否や工藤を押しのけてシンドロールを奪い取ったニコの表情が、{次第に青ざめていったのは何故?}
(SP:リンゴたち🍎)
21年05月16日 23:21
【ウミガメのスープ】 [異邦人]
【ウミガメのスープ】 [異邦人]
SP:りんごたち🍎
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【簡易解説:】
{腹話術師}のニコと工藤。
腹話術師にとって{『マ行・バ行・パ行』は極力避けたい文字}である。
故に「ぼく、ポムポムペイン」と名乗りたくなかった2人はシンドロール役を奪い合ったのだが、いざ掛け合いを始めてみたら自分の名前より相手の名前を呼ぶことの方が遥かに多いため、シンドロール役を取るのは失敗であった。
【本解説:】
{コンビ腹話術師『にこくどう』のニコと工藤}。腹話術をしながらハイレベルな漫才をする2人の芸は巷で人気を博していた。
さらに声マネも得意な彼らは、依頼されればどんなキャラクターにでも扮して腹話術ができるのである。
そんな彼らに今回、ヨンリオがキャラクター腹話術を依頼してきた。
ヨンリオ側が用意した腹話術用ぬいぐるみは、2大人気キャラ{『ポムポムペイン』}と{『シンドロール』}だった。
{『マ行・バ行・パ行』は発音時にどうしても唇が動くため、腹話術師にとって忌避すべき存在である。}
そんな文字が5連続で続く『ポムポムペイン』役をやるのなんて御免だと思った2人は我先にと『シンドロール』役を取り合い、奪い取ったニコは満面の笑みを浮かべ、工藤は悔しそうにポムポムペインのポンポンをペインペインしていた。
{――――気付くべきであった。自分の名前を名乗るのは最初だけだということ・・・そして、自己紹介以降は相手の名前を何度となく呼ぶということを。}
工藤は最初に「ぼく、ポ~ム~ポ~ム~ペ~イ~ン」と名乗ればそれ以降はポムポムペインと名乗らなくて良い。
それに引き替え、ニコは「ぼく、シンドロール!」と名乗った後は「ポムポムペインくん」と呼ぶばかりである。
ネタ合わせの段階でニコは「シンドロール役マジしんど・・・」と死んでおーるのであった。
{腹話術師}のニコと工藤。
腹話術師にとって{『マ行・バ行・パ行』は極力避けたい文字}である。
故に「ぼく、ポムポムペイン」と名乗りたくなかった2人はシンドロール役を奪い合ったのだが、いざ掛け合いを始めてみたら自分の名前より相手の名前を呼ぶことの方が遥かに多いため、シンドロール役を取るのは失敗であった。
【本解説:】
{コンビ腹話術師『にこくどう』のニコと工藤}。腹話術をしながらハイレベルな漫才をする2人の芸は巷で人気を博していた。
さらに声マネも得意な彼らは、依頼されればどんなキャラクターにでも扮して腹話術ができるのである。
そんな彼らに今回、ヨンリオがキャラクター腹話術を依頼してきた。
ヨンリオ側が用意した腹話術用ぬいぐるみは、2大人気キャラ{『ポムポムペイン』}と{『シンドロール』}だった。
{『マ行・バ行・パ行』は発音時にどうしても唇が動くため、腹話術師にとって忌避すべき存在である。}
そんな文字が5連続で続く『ポムポムペイン』役をやるのなんて御免だと思った2人は我先にと『シンドロール』役を取り合い、奪い取ったニコは満面の笑みを浮かべ、工藤は悔しそうにポムポムペインのポンポンをペインペインしていた。
{――――気付くべきであった。自分の名前を名乗るのは最初だけだということ・・・そして、自己紹介以降は相手の名前を何度となく呼ぶということを。}
工藤は最初に「ぼく、ポ~ム~ポ~ム~ペ~イ~ン」と名乗ればそれ以降はポムポムペインと名乗らなくて良い。
それに引き替え、ニコは「ぼく、シンドロール!」と名乗った後は「ポムポムペインくん」と呼ぶばかりである。
ネタ合わせの段階でニコは「シンドロール役マジしんど・・・」と死んでおーるのであった。