「Self Report」「7ブックマーク」
宇宙船の中で共同生活を送る10人の船員たち。
コウタはあるとき、些細なことから船員のヒロキと言い合いになってしまい、カッとなってヒロキを突き飛ばし、【殺してしまった。】
しかしコウタがヒロキを殺すところを目撃していた船員たちは皆、コウタに口々に{感謝}した。
ヒロキが全員から嫌われていたというわけでもないし、何故だろう?
コウタはあるとき、些細なことから船員のヒロキと言い合いになってしまい、カッとなってヒロキを突き飛ばし、【殺してしまった。】
しかしコウタがヒロキを殺すところを目撃していた船員たちは皆、コウタに口々に{感謝}した。
ヒロキが全員から嫌われていたというわけでもないし、何故だろう?
20年12月19日 00:08
【ウミガメのスープ】 [靴下]
【ウミガメのスープ】 [靴下]
好きなゲームAmongUsをテーマにした問題〜!(ゲームについての知識は不要です。)
解説を見る
【要約解説】
コウタはヒロキを突き飛ばし、気絶させた後、第一発見者を装いみんなを呼んだ。そして全員が見守る中、人工呼吸や心臓マッサージを行い蘇生作業するフリをし、気づかれないようにヒロキの命を絶った。そのことを知らないメンバーは、助からなかったとはいえ懸命に蘇生作業をしてくれたコウタに感謝した。
【長っがい解説】
ついカッとなってヒロキを突き飛ばしてしまった。いつもならよろめく程度で済むくらいの力だったはずだが、何しろここは宇宙船の中だ。踏ん張りが効かないヒロキは真っ直ぐ壁に飛ばされ、突き出ていた計器のスイッチか何かに頭をぶつけてしまった。当然聞こえてくるはずの叫び声や呻き声すら挙げなかったのは、当たりどころが悪かったのだろう。
コウタは頭が真っ白になった。地上で研究医として勤務した経験のあるコウタには、脳震盪だろうと見当がついた。物が重力で落ちてこない無重量の宇宙船内では、頭に強い衝撃が加わって発生する脳震盪は起こり得ない。起こるとすれば、他者の意思が介在するーー。
幸い誰も現場を見ていない。何食わぬ顔で船内作業に戻ろうか。しかし、部屋から出てきたところを他の船員に見られても、後で怪しまれるだろう。そう言えばコウタがヒロキと一緒にいたーーそんなことを証言されては、自分に疑いの目がかかるのは避けられない。
部屋にある排気口のダクトは人1人通れるくらいの幅があり、医務室と電気室に繋がってはいたが、そんなところを通っているところを見られてしまった日には自分が怪しいと公言しているようなものだ。
ここから逃げおおせることは不可能に近い。
ならばいっそーー。
コウタは、自らの手で、緊急事態発生を知らせるスイッチを押した。第一発見者を装ったのだ。
程なく、他の船員が集まってくる。コウタは自分が突き飛ばした部分は隠し、急にヒロキが胸を掻きむしり暴れ出し、やがて静かになった旨を説明した。幸い誰も怪しむことなく話を聞いてくれたようだ。
しかし、脳震盪は数分で意識が復活する。
ヒロキが目を覚まし意識を取り戻せば、私が突き飛ばしたことを証言してしまうだろう。
そうなってしまっては困る。
できる限り危険を排除する必要のある宇宙船生活において、カッとなっただけで仲間に危害を加えるような危険人物は邪魔としか言いようがないだろう。
コウタは自らの手でヒロキの心臓に手を触れる。幸い、いや生憎ヒロキの心臓は脈動を続けていた。これを止めなければならない。
「心臓が動いていない!」
そう叫ぶと、コウタは心臓マッサージと人工呼吸を始めた。
正常に動いている心臓に心臓マッサージをすると、本来の脈動を邪魔しかねないため非常に危険な行為である。また、コウタは人工呼吸を行うふりをしながら、自らの口でヒロキの口を塞ぎ、息を殺し続けた。
これによってヒロキの体内に酸素が行き渡るのを阻害し続けたのである。
船員は皆、人命救助の訓練を行っている。しかし、地上で行うのと無重量の宇宙船内で行うのでは勝手が異なる。唯一医療に携わった経験のあるコウタの蘇生作業、いや絶命作業を、皆固唾を飲んで見守っていた。
懸命な作業の甲斐もなくーーいや、甲斐あって、ヒロキはその生命活動を終えた。
皆はヒロキのことを惜しみ、とても悲しがった。コウタも、事実1人の仲間を失ったことはとても悲しく心苦しかった。
船長がコウタに向かって、最後まで諦めずに蘇生作業をしてくれたことに対し、感謝の意を表してくれた。皆も口々にヒロキに感謝してくれた。コウタがヒロキを殺したんだ、と詰る者は1人もいなかった。
宇宙の旅は終わらない。
ヒロキの死体は、放っておくわけにはいかない。船員たちはヒロキの死体を等身大のケースに入れ、原子炉で火葬することにした。八方を囲み、ヒロキの棺を原子炉に投入した。巨大なエネルギーの塊は、ヒロキの体をすっぽり飲み込み、わずかな推進力に変えてしまった。
目的地に辿り着くまで、残された9人での共同生活を頑張ろう。
皆の心が1つになった。
{そのとき、酸素室から減圧を知らせるブザーが鳴り響いた。
慌てて酸素室に向かう8人の船員を眺める1組の眼光が、排気口の底でキラリと光った。}
コウタはヒロキを突き飛ばし、気絶させた後、第一発見者を装いみんなを呼んだ。そして全員が見守る中、人工呼吸や心臓マッサージを行い蘇生作業するフリをし、気づかれないようにヒロキの命を絶った。そのことを知らないメンバーは、助からなかったとはいえ懸命に蘇生作業をしてくれたコウタに感謝した。
【長っがい解説】
ついカッとなってヒロキを突き飛ばしてしまった。いつもならよろめく程度で済むくらいの力だったはずだが、何しろここは宇宙船の中だ。踏ん張りが効かないヒロキは真っ直ぐ壁に飛ばされ、突き出ていた計器のスイッチか何かに頭をぶつけてしまった。当然聞こえてくるはずの叫び声や呻き声すら挙げなかったのは、当たりどころが悪かったのだろう。
コウタは頭が真っ白になった。地上で研究医として勤務した経験のあるコウタには、脳震盪だろうと見当がついた。物が重力で落ちてこない無重量の宇宙船内では、頭に強い衝撃が加わって発生する脳震盪は起こり得ない。起こるとすれば、他者の意思が介在するーー。
幸い誰も現場を見ていない。何食わぬ顔で船内作業に戻ろうか。しかし、部屋から出てきたところを他の船員に見られても、後で怪しまれるだろう。そう言えばコウタがヒロキと一緒にいたーーそんなことを証言されては、自分に疑いの目がかかるのは避けられない。
部屋にある排気口のダクトは人1人通れるくらいの幅があり、医務室と電気室に繋がってはいたが、そんなところを通っているところを見られてしまった日には自分が怪しいと公言しているようなものだ。
ここから逃げおおせることは不可能に近い。
ならばいっそーー。
コウタは、自らの手で、緊急事態発生を知らせるスイッチを押した。第一発見者を装ったのだ。
程なく、他の船員が集まってくる。コウタは自分が突き飛ばした部分は隠し、急にヒロキが胸を掻きむしり暴れ出し、やがて静かになった旨を説明した。幸い誰も怪しむことなく話を聞いてくれたようだ。
しかし、脳震盪は数分で意識が復活する。
ヒロキが目を覚まし意識を取り戻せば、私が突き飛ばしたことを証言してしまうだろう。
そうなってしまっては困る。
できる限り危険を排除する必要のある宇宙船生活において、カッとなっただけで仲間に危害を加えるような危険人物は邪魔としか言いようがないだろう。
コウタは自らの手でヒロキの心臓に手を触れる。幸い、いや生憎ヒロキの心臓は脈動を続けていた。これを止めなければならない。
「心臓が動いていない!」
そう叫ぶと、コウタは心臓マッサージと人工呼吸を始めた。
正常に動いている心臓に心臓マッサージをすると、本来の脈動を邪魔しかねないため非常に危険な行為である。また、コウタは人工呼吸を行うふりをしながら、自らの口でヒロキの口を塞ぎ、息を殺し続けた。
これによってヒロキの体内に酸素が行き渡るのを阻害し続けたのである。
船員は皆、人命救助の訓練を行っている。しかし、地上で行うのと無重量の宇宙船内で行うのでは勝手が異なる。唯一医療に携わった経験のあるコウタの蘇生作業、いや絶命作業を、皆固唾を飲んで見守っていた。
懸命な作業の甲斐もなくーーいや、甲斐あって、ヒロキはその生命活動を終えた。
皆はヒロキのことを惜しみ、とても悲しがった。コウタも、事実1人の仲間を失ったことはとても悲しく心苦しかった。
船長がコウタに向かって、最後まで諦めずに蘇生作業をしてくれたことに対し、感謝の意を表してくれた。皆も口々にヒロキに感謝してくれた。コウタがヒロキを殺したんだ、と詰る者は1人もいなかった。
宇宙の旅は終わらない。
ヒロキの死体は、放っておくわけにはいかない。船員たちはヒロキの死体を等身大のケースに入れ、原子炉で火葬することにした。八方を囲み、ヒロキの棺を原子炉に投入した。巨大なエネルギーの塊は、ヒロキの体をすっぽり飲み込み、わずかな推進力に変えてしまった。
目的地に辿り着くまで、残された9人での共同生活を頑張ろう。
皆の心が1つになった。
{そのとき、酸素室から減圧を知らせるブザーが鳴り響いた。
慌てて酸素室に向かう8人の船員を眺める1組の眼光が、排気口の底でキラリと光った。}
「サラダ取り分け女」「7ブックマーク」
忘年会において、隣に座っていた女が
次々と小皿にサラダを取り分け始めたので
男は青ざめた。なぜか。
次々と小皿にサラダを取り分け始めたので
男は青ざめた。なぜか。
20年12月31日 21:51
【ウミガメのスープ】 [油獣]
【ウミガメのスープ】 [油獣]
解説を見る
テーブルの下で、隣の女が男の手を握ってきた
と思っていたが、
隣に座っていた女が両手を使ってサラダを取り分けているのを見て、
男は今自分が握っている手が、その場に同席している誰のものでもないことを認識した。
と思っていたが、
隣に座っていた女が両手を使ってサラダを取り分けているのを見て、
男は今自分が握っている手が、その場に同席している誰のものでもないことを認識した。
「勇者アルカディオと魔城伝説🦇」「7ブックマーク」
<問題>
長い旅路の末、最強の装備を手に入れたアルカディオ一行は、
魔物のボスが住んでいるという【『魔王城』】へと辿り着いた。
この旅が終わったら、故郷で帰りを待つ母もきっと喜んでくれるに違いない。
しかし彼らは山の頂、闇夜に煌々と輝く魔王城を見るなり、
来た道を折り返して2度と戻ってくることはなかった。
一体なぜ??
⚠️ユーザーに関する要知識問題ではありません。
※画像元:フリー画像サイトPixabayより
21年01月09日 23:09
【ウミガメのスープ】 [弥七]
【ウミガメのスープ】 [弥七]
Special Thanks!!! アルカディオさん^ ^
解説を見る
<解説>
簡易解答:故郷のお母さんに仕送りをするため、出稼ぎにきたアルカディオ(魔物)。これからボスが住むダンジョン『魔王城』で警備の仕事をするつもりだった。しかし真夜中だというのに全ての窓から明かりがもれているではないか。これはとんでもないブラックだと察した一行は、さっさと来た道を引き返すことにしたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最近、魔物たちの界隈はある噂で持ちきりだった。
……ある山の頂に建てられた新ダンジョン『魔王城』。
そのボスは特別強くて、そして特別羽振りがいいらしい。
病気のおっかさんのために、しっかり出稼ぎしてお金を集めねば。
あいのけんし、アルカディオは仲間を集めて魔王城を目指すのであった。
<『第666回 魔王城警備隊 採用試験』>
【〜勇者を倒して、素敵な魔界ライフを手に入れよう^ ^〜】
——えー、それでは面接を始めますので履歴書を見せてくだ、さい。
名前:アルカディオ 年齢:ひみつ♡、独身、職業:あいのけんし…。ペラペラ
——あ、あの、面接官さん?
なんかこの部屋すごく臭いんですけど……あと顔色すごい悪いっすね。
もしかしてゾンビとか?初めて見たなぁ。
——ゾンビじゃないです、ただの社畜です。
——へ?社畜??
——最近は城の隣のサウナしか行けてませんので、臭かったらごめんなさい。
あと顔色が悪いのは多分2時間しか寝てないからです。
余計な話は抜きにして、さあ、面接に戻りましょうか。ペラペラ
——はあ…まあいいですけど。
——書類の方は見たところ問題ありません。
人手が足りないのですぐにでも採用ということで。
アルカディオさんにはダンジョン一階の警備をしてもらいます。
何かご質問などございますか?
——あの、城には勇者が周回してるんですよね?
万が一、勇者に倒された場合は労災とかって…ちゃんとおりるんでしょうか??
——あー、よくある質問ですねぇ。
死体を見るまでは死んだことは確定できませんからねぇ、基本労災もおりませんねぇ。
倒される前に上司に報告してください。確認しに行きますから。
——上司、ですか。
——ホウレンソウは大事ですよ。
あ、そうそうダンジョンの中には社員用の寝室を用意してますので。
死んだらベッドにリスポーンですから安心して働いてください。
実質アットホームな職場ってことで(笑)
——全然笑えないんですけど…。
——そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。
城の中には先輩たちもいますし、わからないことがあったら気軽に聞けばいいですよ。
(ただし一回で覚えてね。)
——え、いまなんて??
——この職場は、週末にストレスチェックもやってますから。
残業時間が週70時間を越えたら、それを持って上司に報告してくださいね。
そしたら労働基準監督署に掛け合ってあげます。
まあ、そんなもの存在しないんだけどねハハ……
——あの、やっぱりここで働くのやめます()
(こいつはやべえ……とんでもねえブラック企業の匂いがプンプンするぜ……)
思えば闇夜に煌く魔王城。
燦然と輝くその姿は、何百の魔物たちの血と汗と残業の結晶に他ならない。
アルカディオ一行は、さっさと来た道を折り返すのだった。
仕送りは…まあ、この装備を売ればなんとかなるだろ。
(おしまい)(この物語は全てフィクションです。)
簡易解答:故郷のお母さんに仕送りをするため、出稼ぎにきたアルカディオ(魔物)。これからボスが住むダンジョン『魔王城』で警備の仕事をするつもりだった。しかし真夜中だというのに全ての窓から明かりがもれているではないか。これはとんでもないブラックだと察した一行は、さっさと来た道を引き返すことにしたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最近、魔物たちの界隈はある噂で持ちきりだった。
……ある山の頂に建てられた新ダンジョン『魔王城』。
そのボスは特別強くて、そして特別羽振りがいいらしい。
病気のおっかさんのために、しっかり出稼ぎしてお金を集めねば。
あいのけんし、アルカディオは仲間を集めて魔王城を目指すのであった。
<『第666回 魔王城警備隊 採用試験』>
【〜勇者を倒して、素敵な魔界ライフを手に入れよう^ ^〜】
——えー、それでは面接を始めますので履歴書を見せてくだ、さい。
名前:アルカディオ 年齢:ひみつ♡、独身、職業:あいのけんし…。ペラペラ
——あ、あの、面接官さん?
なんかこの部屋すごく臭いんですけど……あと顔色すごい悪いっすね。
もしかしてゾンビとか?初めて見たなぁ。
——ゾンビじゃないです、ただの社畜です。
——へ?社畜??
——最近は城の隣のサウナしか行けてませんので、臭かったらごめんなさい。
あと顔色が悪いのは多分2時間しか寝てないからです。
余計な話は抜きにして、さあ、面接に戻りましょうか。ペラペラ
——はあ…まあいいですけど。
——書類の方は見たところ問題ありません。
人手が足りないのですぐにでも採用ということで。
アルカディオさんにはダンジョン一階の警備をしてもらいます。
何かご質問などございますか?
——あの、城には勇者が周回してるんですよね?
万が一、勇者に倒された場合は労災とかって…ちゃんとおりるんでしょうか??
——あー、よくある質問ですねぇ。
死体を見るまでは死んだことは確定できませんからねぇ、基本労災もおりませんねぇ。
倒される前に上司に報告してください。確認しに行きますから。
——上司、ですか。
——ホウレンソウは大事ですよ。
あ、そうそうダンジョンの中には社員用の寝室を用意してますので。
死んだらベッドにリスポーンですから安心して働いてください。
実質アットホームな職場ってことで(笑)
——全然笑えないんですけど…。
——そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。
城の中には先輩たちもいますし、わからないことがあったら気軽に聞けばいいですよ。
(ただし一回で覚えてね。)
——え、いまなんて??
——この職場は、週末にストレスチェックもやってますから。
残業時間が週70時間を越えたら、それを持って上司に報告してくださいね。
そしたら労働基準監督署に掛け合ってあげます。
まあ、そんなもの存在しないんだけどねハハ……
——あの、やっぱりここで働くのやめます()
(こいつはやべえ……とんでもねえブラック企業の匂いがプンプンするぜ……)
思えば闇夜に煌く魔王城。
燦然と輝くその姿は、何百の魔物たちの血と汗と残業の結晶に他ならない。
アルカディオ一行は、さっさと来た道を折り返すのだった。
仕送りは…まあ、この装備を売ればなんとかなるだろ。
(おしまい)(この物語は全てフィクションです。)
「燃えよ必殺剣」「7ブックマーク」
時は江戸時代。
剣豪のカメオには宿敵がいた。
その宿敵と決闘して討ち果たすべく、カメオは、剣聖とうたわれる剣術家に弟子入りし、類い希な才能と数年に及ぶ地獄のような稽古によって、ついにその剣術の全てを習得し、免許皆伝を得た。
特に最終奥義である一子相伝の必殺剣は、発動さえすれば、どんな相手でも一振りで葬り去る唯一無二の最強の技だ。
だが、宿敵も強いのは、カメオが誰よりも分かっている。
必殺剣の発動前に、万に一つ遅れを取るかも知れない…。
そこでカメオは、さらに数年間、諸国を旅し、あちこちでその剣を振るった。しかし、宿敵を含めて誰にも必殺剣を使うことはしなかった。
なぜか?
剣豪のカメオには宿敵がいた。
その宿敵と決闘して討ち果たすべく、カメオは、剣聖とうたわれる剣術家に弟子入りし、類い希な才能と数年に及ぶ地獄のような稽古によって、ついにその剣術の全てを習得し、免許皆伝を得た。
特に最終奥義である一子相伝の必殺剣は、発動さえすれば、どんな相手でも一振りで葬り去る唯一無二の最強の技だ。
だが、宿敵も強いのは、カメオが誰よりも分かっている。
必殺剣の発動前に、万に一つ遅れを取るかも知れない…。
そこでカメオは、さらに数年間、諸国を旅し、あちこちでその剣を振るった。しかし、宿敵を含めて誰にも必殺剣を使うことはしなかった。
なぜか?
21年01月15日 21:52
【ウミガメのスープ】 [Zeekpec]
【ウミガメのスープ】 [Zeekpec]
若葉マークがとれたので、初出題です!
解説を見る
カメオは、宿敵を倒すために、高名な剣術家の養子になってまで一子相伝の必殺剣を修得した。やれるだけのことはやった。あとは、決闘に臨むのみ…。しかし、カメオは、その時ふと思った。
「これで自分が死ぬか、剣を振れなくなったら必殺剣の使い手が途絶えるのでは?」
宿敵に及ばず死ぬのは本望だが、一子相伝の技を背負ってしまった以上、生きている間に必殺剣の後継者に伝えなくては、師匠に申し訳が立たない。
解決策はただ一つ、才能のある者を探して教え、自分と同じように養子にして、一子相伝の必殺剣を継がせるのだ!
そんなわけでカメオは、宿敵との決闘の前に、後継者探しの旅に出たが、大きな誤算があった。
カメオのようにすさまじい才能があって地獄の稽古に耐えうる者など、そうそういるものではなかった。
いたとしても、必殺剣を伝授できるまで何年もかかってしまう。
結局、数年かけて、後継者を探し、時には教え続けたが、必殺剣を習得できそうな者には一人も巡り合えなかった。
かくして、カメオは、必殺剣を習得したばかりに、宿敵と戦うことができなくなったのであった。
「これで自分が死ぬか、剣を振れなくなったら必殺剣の使い手が途絶えるのでは?」
宿敵に及ばず死ぬのは本望だが、一子相伝の技を背負ってしまった以上、生きている間に必殺剣の後継者に伝えなくては、師匠に申し訳が立たない。
解決策はただ一つ、才能のある者を探して教え、自分と同じように養子にして、一子相伝の必殺剣を継がせるのだ!
そんなわけでカメオは、宿敵との決闘の前に、後継者探しの旅に出たが、大きな誤算があった。
カメオのようにすさまじい才能があって地獄の稽古に耐えうる者など、そうそういるものではなかった。
いたとしても、必殺剣を伝授できるまで何年もかかってしまう。
結局、数年かけて、後継者を探し、時には教え続けたが、必殺剣を習得できそうな者には一人も巡り合えなかった。
かくして、カメオは、必殺剣を習得したばかりに、宿敵と戦うことができなくなったのであった。
「ダヴィンチの猜疑」「7ブックマーク」
『モナ・リザ』『最後の晩餐』などで知られる巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチ。彼の絵が新たに発見されたというニュースが世界中を駆け巡った。
それが本当にダ・ヴィンチの絵であるか徹底的に調査された結果、その絵は彼の絵画製作を手伝ったことがあるマクガフという画家が、実物をとても精巧に描き取ったものだと判明した。
その後その絵は教科書にも載り、誰もが一度は目にしたことがあると言われるまで有名になった。
一体なぜ?
それが本当にダ・ヴィンチの絵であるか徹底的に調査された結果、その絵は彼の絵画製作を手伝ったことがあるマクガフという画家が、実物をとても精巧に描き取ったものだと判明した。
その後その絵は教科書にも載り、誰もが一度は目にしたことがあると言われるまで有名になった。
一体なぜ?
21年01月16日 22:16
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]
芸術家マクガフシリーズ第二弾
解説を見る
新たに発見されたレオナルド・ダ・ヴィンチの肖像画。
その絵が本当に彼を描いたものであるか、現地の文献をあたるなど長い年月をかけて徹底的に調査が行われた。
その結果、彼と面識のあるマクガフという画家が精巧に描いた、正真正銘本物のダ・ヴィンチの絵であることが判明した。
そこに描かれていたのは、世間が持っていた彼のイメージから大きくかけ離れたものだった。
それまで最もポピュラーだった彼の自画像が、知的な印象を与えるべく描かれたものであることは、もはや明白だった。
美術の教科書はもちろん、ルネサンス期を代表する芸術家として歴史の教科書などにも自画像が使われていたダ・ヴィンチだが、より本人に近い肖像画としてマクガフの描いた絵が掲載されるようになった。
「万能人」とも呼ばれるレオナルド・ダ・ヴィンチの驚愕の姿にメディアでも連日大きく取り上げられ、誰もが見たことのある有名な絵画となったのだった。
「おい、これ本当にダ・ヴィンチ?」
{「}信じられねえよな、これ、50歳近いときだって言うぜ?{」}
「天才と何とかは紙一重って言うけど…」
{「}500年以上前でこれだもんな…{」}
「マジでな…なぁ、これってあれだよな…?」
{「}ああ、たぶんいわゆる…{」}
「{「}ツーブロック?」{」}
『一文解説』
それまでのダ・ヴィンチのイメージを覆す正確な肖像画だったから。
その絵が本当に彼を描いたものであるか、現地の文献をあたるなど長い年月をかけて徹底的に調査が行われた。
その結果、彼と面識のあるマクガフという画家が精巧に描いた、正真正銘本物のダ・ヴィンチの絵であることが判明した。
そこに描かれていたのは、世間が持っていた彼のイメージから大きくかけ離れたものだった。
それまで最もポピュラーだった彼の自画像が、知的な印象を与えるべく描かれたものであることは、もはや明白だった。
美術の教科書はもちろん、ルネサンス期を代表する芸術家として歴史の教科書などにも自画像が使われていたダ・ヴィンチだが、より本人に近い肖像画としてマクガフの描いた絵が掲載されるようになった。
「万能人」とも呼ばれるレオナルド・ダ・ヴィンチの驚愕の姿にメディアでも連日大きく取り上げられ、誰もが見たことのある有名な絵画となったのだった。
「おい、これ本当にダ・ヴィンチ?」
{「}信じられねえよな、これ、50歳近いときだって言うぜ?{」}
「天才と何とかは紙一重って言うけど…」
{「}500年以上前でこれだもんな…{」}
「マジでな…なぁ、これってあれだよな…?」
{「}ああ、たぶんいわゆる…{」}
「{「}ツーブロック?」{」}
『一文解説』
それまでのダ・ヴィンチのイメージを覆す正確な肖像画だったから。