「特別な存在」「1ブックマーク」
父親から野球グローブをもらったカメオは、
自分は特別な存在で、空も飛ぶことができると思った。
どういうことだろう?
18年09月29日 02:17
【ウミガメのスープ】 [ドロシー]
【ウミガメのスープ】 [ドロシー]
深夜スープ2
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ある年のクリスマスイブ。
カメオはサンタさんに野球グローブをお願いし、ワクワクしながら眠りについた。
父親はカメオが欲しがっていた野球グローブを手に、一応サンタクロースのコスチュームを着て、カメオの部屋に訪れる。
枕元にプレゼントを置いた父親は「任務完了」とカメオの頭をポンポンして部屋を出て行った。
カメオ(え!今のサンタさんはお父さんだった!)
カメオ(つまり、僕はサンタクロースの子供なんだ!)
カメオ(僕も大きくなったら、サンタクロースになってソリで子供たちにプレゼントを持って行くんだ!)
「宣伝下手」「1ブックマーク」
背徳堂は味は良いが知名度が低いのかお客の入りはいまいちだった
そこで店の駐車スペースのフェンスに宣伝用の看板を括り付けた所暫くして店が潰れてしまった
何故?
【参加テーマ・背徳堂は何の店?(解説に反映します)】
そこで店の駐車スペースのフェンスに宣伝用の看板を括り付けた所暫くして店が潰れてしまった
何故?
【参加テーマ・背徳堂は何の店?(解説に反映します)】
18年09月30日 12:21
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
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駐車スペースの網フェンスを埋め尽くすように括り付けられた【お肉の背徳堂】の看板
しかしその日、台風が直撃コースだった
以前のように網フェンスのままなら大した事は無かったかもしれないが風を受け止めてしまう無数の看板を設置してしまった為フェンスごと支柱を薙ぎ倒し背徳堂に再起不能なダメージを与えたのだった
しかしその日、台風が直撃コースだった
以前のように網フェンスのままなら大した事は無かったかもしれないが風を受け止めてしまう無数の看板を設置してしまった為フェンスごと支柱を薙ぎ倒し背徳堂に再起不能なダメージを与えたのだった
「ナルシストの少年」「1ブックマーク」
ナルシストの少年は永遠の美とともに深い絶望を手に入れた
少年は一体なにをしたのだろう?
少年は一体なにをしたのだろう?
18年09月30日 12:09
【ウミガメのスープ】 [ろっそ]
【ウミガメのスープ】 [ろっそ]
初出題です。お手柔らかに
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少年は吸血鬼になることで不老不死を手に入れた。
しかし吸血鬼は鏡に映らない。少年は大好きな自分の顔を見て愛でることはできなくなってしまった。
しかし吸血鬼は鏡に映らない。少年は大好きな自分の顔を見て愛でることはできなくなってしまった。
「【物当て】さあ歌いましょう」「1ブックマーク」
私は「ある時」に「ある曲」を歌ったことがあるのですが、そのことを他の人に話すとよく驚かれます。「ある時」「ある曲」とは?
※単純な物当てです。
※質問制限数ナシ。バンバン投げつけてください。
※「ある時」「ある曲」どちらから当てにいっても構いませんよ。「ある曲」は曲名まで当てて下さるとうれしいですが、曲名知らなくてもある程度は参加できると思います。
※単純な物当てです。
※質問制限数ナシ。バンバン投げつけてください。
※「ある時」「ある曲」どちらから当てにいっても構いませんよ。「ある曲」は曲名まで当てて下さるとうれしいですが、曲名知らなくてもある程度は参加できると思います。
18年09月26日 23:15
【20の扉】 [HIRO・θ・PEN]
【20の扉】 [HIRO・θ・PEN]
お久しぶりです。物当てのお時間です。質問無制限・θ・
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「(中学校の)卒業式」の時に「桜ノ雨」を歌ったこと。
(「桜ノ雨」はVOCALOID曲。卒業式でボカロ曲を歌ったと話すと驚かれたり羨ましがられたりします。)
(「桜ノ雨」はVOCALOID曲。卒業式でボカロ曲を歌ったと話すと驚かれたり羨ましがられたりします。)
「世界の終わりと僕らの始まり」「1ブックマーク」
1週間後に隕石が落ちて、地球は滅亡するらしい。
私は寝ぼけた頭で、国営放送のニュース番組でそんな冗談を言うのはナンセンスだと思ったが、どうやら本当らしい。どのチャンネルも悲壮感漂う顔したアナウンサーが同じことを伝えるか、もしくは誰も何も伝えていないかの二択だった。なるほど、この状況であれば仕事を放棄するのは正しい。
私も今日は学校をサボることにして、スウェットのままでふらりと外に出て見ると、私の住む小さな町もパニックに陥っていた。あちこちから泣き声や叫び声が聞こえたし、なぜか道路は酷く混み合っていた。
道沿いの家の駐車場で荷物を車に詰め込む家族を見て、ああこの人たちは逃げるつもりなのか、と察する。地球が滅亡するのに、どこに逃げるのだろう。
***
地球が滅びるその日の朝、私は制服に着替えて学校に向かった。
町は1週間前とは打って変わって静かで、すれ違う人もほとんどいなかった。たまにすれ違っても私のことなんか視界の隅にも入っていなさそうだ。
呑気に歩いていると、少し離れた場所にいるおじさんが、私を見て怪訝そうな顔をしているのに気づいた。近所の吉田さんだ。曖昧な笑みを返して足早にその場を去った。
学校に着いた。やはりと言うべきか、人の気配はない。正面玄関は締まっていたが、合鍵を使って裏口から校舎に入った。
靴を履いたまま廊下を歩いて3年5組の教室を目指す。自分の足音だけが妙に響いた。部活だ休日出勤だ何だと、常に誰かがいるこの校舎に、誰もいないことを実感して胸が高鳴った。
通い慣れた3年5組の教室に入り、窓際の一番後ろの席に座った。引き出しに手を入れると、「向島」と名前が書かれた教科書が詰まっていた。意味もなくパラパラと教科書を捲ってみる。
ああ、今日で終わりなんだ。ぼんやりと考える。
今日の夜、日付が変わる少し前に隕石が落ちて、地球そのものが丸ごと吹き飛んでしまうらしい。……悪くない。
悪くない人生だった。
心残りが、あるとすれば、
***
私は絶望し、彼は期待した。
なぜ?
私は寝ぼけた頭で、国営放送のニュース番組でそんな冗談を言うのはナンセンスだと思ったが、どうやら本当らしい。どのチャンネルも悲壮感漂う顔したアナウンサーが同じことを伝えるか、もしくは誰も何も伝えていないかの二択だった。なるほど、この状況であれば仕事を放棄するのは正しい。
私も今日は学校をサボることにして、スウェットのままでふらりと外に出て見ると、私の住む小さな町もパニックに陥っていた。あちこちから泣き声や叫び声が聞こえたし、なぜか道路は酷く混み合っていた。
道沿いの家の駐車場で荷物を車に詰め込む家族を見て、ああこの人たちは逃げるつもりなのか、と察する。地球が滅亡するのに、どこに逃げるのだろう。
***
地球が滅びるその日の朝、私は制服に着替えて学校に向かった。
町は1週間前とは打って変わって静かで、すれ違う人もほとんどいなかった。たまにすれ違っても私のことなんか視界の隅にも入っていなさそうだ。
呑気に歩いていると、少し離れた場所にいるおじさんが、私を見て怪訝そうな顔をしているのに気づいた。近所の吉田さんだ。曖昧な笑みを返して足早にその場を去った。
学校に着いた。やはりと言うべきか、人の気配はない。正面玄関は締まっていたが、合鍵を使って裏口から校舎に入った。
靴を履いたまま廊下を歩いて3年5組の教室を目指す。自分の足音だけが妙に響いた。部活だ休日出勤だ何だと、常に誰かがいるこの校舎に、誰もいないことを実感して胸が高鳴った。
通い慣れた3年5組の教室に入り、窓際の一番後ろの席に座った。引き出しに手を入れると、「向島」と名前が書かれた教科書が詰まっていた。意味もなくパラパラと教科書を捲ってみる。
ああ、今日で終わりなんだ。ぼんやりと考える。
今日の夜、日付が変わる少し前に隕石が落ちて、地球そのものが丸ごと吹き飛んでしまうらしい。……悪くない。
悪くない人生だった。
心残りが、あるとすれば、
***
私は絶望し、彼は期待した。
なぜ?
18年09月07日 21:00
【ウミガメのスープ】 [ちるこ]
【ウミガメのスープ】 [ちるこ]
解説を見る
心残りが、あるとすれば、
「……先生?」
予想外の呼び掛けに反射的に立ち上がった。教室の入り口に男の子が一人、立っていた。
「向島くん……」
向島ケンイチ。わたしの受け持つ3年5組の生徒だ。学級委員で、バスケ部所属の、数学が得意な男子生徒。明るい性格で友人は多く、恐らく女子にも相当モテているだろう。
「向島くん、どうしてこんな日に学校に?」
「先生こそどうしたの、その格好」
「こ、これ、は」
「しかもそこ、俺の席」
……終わった。
一足早く私の人生終わった。完全にやってしまった。
向島くんの表情を確認するのも怖くて俯く。
言えるわけがない。
教師である私が生徒である向島くんのことを好きで、学生に戻りたいとずっと思っていて、最後だからこんな馬鹿げた行動に出てしまいました、なんて。
向島くんが近づいてくるが、私は動けない。軽蔑しているだろう。罵倒されるかもしれない。
向島くんは、私の目の前に向かい合うように立った。
「先生がいたらいいなって、思ったんだ」
顔を上げると、真剣な顔を少し赤らめた向島くんが、私のことをまっすぐに見つめていた。
え?まさか、そんな奇跡みたいなことが?
浮かれそうになる自分を必死で止める。待て、早まるべきではない。あり得ない、そんなことは、あり得ない……。
混乱する私に追い打ちをかけるように、向島くんはさらに言葉を続けた。
「先生の役に立ちたくて学級委員になった。先生に褒められたくて数学の勉強をした。優しくて、強くて、可愛い先生のことが、ずっと好きだった」
「嘘……」
「本当。困らせるだけだと思ってたけど、最後だから伝えたくて」
「……」
「……先生は?」
「……」
「俺、浮かれてるんだけど。先生がこんな日に俺の席に座ってるって、そういうことだと思っていいの?」
改めて状況を認識して、認めざるを得ないことを悟った私は、弱々しく頷いた。
それにしても私、制服を着てくる必要はなかったんじゃないの?わざわざ6年前の制服を引っ張り出して、あまりにも痛々しい。おまけに向島くんは私服だ。そりゃそうだ、わざわざ制服で来る意味がない。
「でも、引いたでしょう……?」
「なんで?」
「だって、制服……」
「可愛いよ」
爽やかに微笑むその表情には一片の嘘偽りもなさそうで、そういうところだよ、と私は思う。
***
私と向島くんは自転車に二人乗りして、海を目指して走った。
向島くんは自宅に寄って制服に着替えてくれた。向島家では各々やりたいようにやろう、という結論に至り、両親や妹がどこで何をしているのかすら知らないらしい。
無人のコンビニに寄って、ほとんど残っていない商品の中から適当に飲み物とお菓子を拝借した。
海についた頃には日が傾いていて、空も海もオレンジ色に染まっていた。
制服が汚れることも気にせずに地面に並んで座って、変な味のサイダーで乾杯した。一口飲んで二人揃って顔をしかめて、これは売れ残るね、と笑った。しばらくくだらない話をして、どちらからともなく空を仰ぐように寝転がった。いつの間にか空には星が輝いていた。
向島くんが私の手を握る。私も握り返した。
今のわたしたちは普通の高校生カップルに見えるのだろうか。
ーーーねえ、隕石。
心の中で呟く。
ーーー見ているのは、キミだけだよ。キミが私達の証人になってよ。そのくらい、良いでしょう?
地球が終わって、やっと私達は始まるのかもしれない。
私の手を優しく包む熱を感じながら、そっと目を閉じた。
【正解条件】
「私」は教師であり、自分のクラスの生徒である向島に対して恋愛感情を抱いていた。
制服を着て彼の席に座り一人感傷に浸っている姿を、彼自身に見られて絶望した。
しかし実は向島も「私」のことが好きで、目の当たりにしたその状況から両思いであることを期待した。
「……先生?」
予想外の呼び掛けに反射的に立ち上がった。教室の入り口に男の子が一人、立っていた。
「向島くん……」
向島ケンイチ。わたしの受け持つ3年5組の生徒だ。学級委員で、バスケ部所属の、数学が得意な男子生徒。明るい性格で友人は多く、恐らく女子にも相当モテているだろう。
「向島くん、どうしてこんな日に学校に?」
「先生こそどうしたの、その格好」
「こ、これ、は」
「しかもそこ、俺の席」
……終わった。
一足早く私の人生終わった。完全にやってしまった。
向島くんの表情を確認するのも怖くて俯く。
言えるわけがない。
教師である私が生徒である向島くんのことを好きで、学生に戻りたいとずっと思っていて、最後だからこんな馬鹿げた行動に出てしまいました、なんて。
向島くんが近づいてくるが、私は動けない。軽蔑しているだろう。罵倒されるかもしれない。
向島くんは、私の目の前に向かい合うように立った。
「先生がいたらいいなって、思ったんだ」
顔を上げると、真剣な顔を少し赤らめた向島くんが、私のことをまっすぐに見つめていた。
え?まさか、そんな奇跡みたいなことが?
浮かれそうになる自分を必死で止める。待て、早まるべきではない。あり得ない、そんなことは、あり得ない……。
混乱する私に追い打ちをかけるように、向島くんはさらに言葉を続けた。
「先生の役に立ちたくて学級委員になった。先生に褒められたくて数学の勉強をした。優しくて、強くて、可愛い先生のことが、ずっと好きだった」
「嘘……」
「本当。困らせるだけだと思ってたけど、最後だから伝えたくて」
「……」
「……先生は?」
「……」
「俺、浮かれてるんだけど。先生がこんな日に俺の席に座ってるって、そういうことだと思っていいの?」
改めて状況を認識して、認めざるを得ないことを悟った私は、弱々しく頷いた。
それにしても私、制服を着てくる必要はなかったんじゃないの?わざわざ6年前の制服を引っ張り出して、あまりにも痛々しい。おまけに向島くんは私服だ。そりゃそうだ、わざわざ制服で来る意味がない。
「でも、引いたでしょう……?」
「なんで?」
「だって、制服……」
「可愛いよ」
爽やかに微笑むその表情には一片の嘘偽りもなさそうで、そういうところだよ、と私は思う。
***
私と向島くんは自転車に二人乗りして、海を目指して走った。
向島くんは自宅に寄って制服に着替えてくれた。向島家では各々やりたいようにやろう、という結論に至り、両親や妹がどこで何をしているのかすら知らないらしい。
無人のコンビニに寄って、ほとんど残っていない商品の中から適当に飲み物とお菓子を拝借した。
海についた頃には日が傾いていて、空も海もオレンジ色に染まっていた。
制服が汚れることも気にせずに地面に並んで座って、変な味のサイダーで乾杯した。一口飲んで二人揃って顔をしかめて、これは売れ残るね、と笑った。しばらくくだらない話をして、どちらからともなく空を仰ぐように寝転がった。いつの間にか空には星が輝いていた。
向島くんが私の手を握る。私も握り返した。
今のわたしたちは普通の高校生カップルに見えるのだろうか。
ーーーねえ、隕石。
心の中で呟く。
ーーー見ているのは、キミだけだよ。キミが私達の証人になってよ。そのくらい、良いでしょう?
地球が終わって、やっと私達は始まるのかもしれない。
私の手を優しく包む熱を感じながら、そっと目を閉じた。
【正解条件】
「私」は教師であり、自分のクラスの生徒である向島に対して恋愛感情を抱いていた。
制服を着て彼の席に座り一人感傷に浸っている姿を、彼自身に見られて絶望した。
しかし実は向島も「私」のことが好きで、目の当たりにしたその状況から両思いであることを期待した。