みんなのGood

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むかしむかし、あるところに「どんな盾でも絶対に突き破れる矛」と「どんな矛でも絶対に突き破れない盾」を売っている武器商人がいた。
ある日そんな武器商人に客の一人がこんな問いをした。

「じゃあその矛でその盾を突くとどうなるんだ?」

武器商人はそんな問いにも困ることなく、矛で盾を突いて見せた。
結果的に矛の方が壊れてしまったのだが、この出来事を機に盾の方はめっきり売れなくなり、矛の方は飛ぶように売れだしたという。

いったいなぜ?
24年06月15日 20:50
【ウミガメのスープ】 []



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二刀流ならぬ{二矛流}(にぼうりゅう)の{達人}である武器商人は、{左右の手に持った矛を順に繰り出し、分厚い鋼鉄の盾を突き破った}。

{盾は矛の一撃で突き破られることなく}、二撃目の{矛は盾を突き破った}ので、いずれの売り文句にも偽りなし、というわけである。

そんな詭弁の当否はさておき、{武器商人の技があまりに鮮やか}だったので、近隣の武芸者を中心に{盾を使わない二矛流が広まった}。その結果、盾はめっきり売れなくなり、{矛は一人で二本購入する客が増えた}ので飛ぶように売れだしたのだ。

【解説】

武器商人のウリオは、矛職人である友人ホコオから「最高の矛が完成したぞ。『どんな盾でも突き破れる矛』としてお前の店で売ってくれないか」と頼まれた。

別の日、ウリオは、盾職人である友人タテオから「最高の盾が完成したよ。『どんな矛でも突き破れない盾』としてお前の店で売ってほしい」と頼まれた。

両者の売り文句が互いにパラドックスになることは理解しつつも、ウリオはいずれの頼みも断ることなく、「どんな盾でも絶対に突き破れる矛」と「どんな矛でも絶対に突き破れない盾」として店先に並べて売り始めた。
実際、矛も盾も相当な業物であり、細かい売り文句にこだわる客もなかったため、しばらくは矛も盾も順調に売上を伸ばし続けていた。

しかし、そんなある日、客の一人から遂にその問いは投げられた。

「{じゃあその矛でその盾を突くとどうなるんだ?}この売り文句は景品表示に関するお触れに反しているんじゃねえのか?」

もちろん想定していた質問であり、ウリオは動じることなく悠然と微笑み返した。

「さて、一体どうなるのでしょうね。それは見てのお楽しみですよ。」

予想外の強気な対応に目を丸くした客を横目に、ウリオは市場の壁に盾を立て掛けると、{左右の手に一本ずつ矛を取った}。

二刀流ならぬ、{二矛流}(にぼうりゅう)である。

いつの間にやら集まってきた観衆が見守る中、{ウリオは左右の矛を目にも止まらぬ速度で順に突き出した}。まず{一撃目で深々と盾を凹ませ}、続けざまの{二撃目で凹んだ部分を的確に狙い}、瞬く間に鋼鉄の{盾を突き破ってみせた}。

{盾は矛の一撃で突き破られることなく、むしろ矛の方が壊れた}ので「どんな矛でも突き破れない盾」の売り文句に偽りはなく、他方、{二撃目の矛は盾を突き破った}ので、「どんな盾でも突き破れる矛」の売り文句にも偽りはない、というわけである。

実は、ウリオはかつて「双矛将」として畏れられた退役軍人であり、{二矛流を極めた武芸の達人}であった。

そんなウリオによる詭弁の当否はさておき、{彼の鮮やかな絶技を目の当たりにした観衆は大いに盛り上がり}、質問をした客は舌打ちをして静かにその場を去った。そして、「これほどの達人が取り扱う武具は信頼できる」との評判が立ち、ウリオの店は繁盛した。

この出来事を機に、{近隣の武芸者達の多くがウリオの技術に惚れ込み、盾を使わない二矛流に乗り換えるようになった}。
その結果、盾の方はめっきりと売れなくなり、{矛の方は一人で二本購入}する客が増えて飛ぶように売れだしたのである。

(うーむ。私とホコオのためにはなったが、タテオには悪いことをしてしまった。奴のためにも何か盾を使った技を考えなければ… )

そんな発想からウリオは盾術の発展にも大いに貢献することになるのだが、それはまた別の話である。
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むかしむかし、あるところに「どんな盾でも絶対に突き破れる矛」と「どんな矛でも絶対に突き破れない盾」を売っている武器商人がいた。
ある日そんな武器商人に客の一人がこんな問いをした。
「じゃあその矛でその盾を突くとどうなるんだ?」
武器商人はそんな問いにも困ることなく、矛で盾を突いて見せた。
結果的に矛の方が壊れてしまったのだが、この出来事を機に盾の方はめっきり売れなくなり、矛の方は飛ぶように売れだしたという。
いったいなぜ?
24年06月15日 21:32
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]



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盾が最強防具でずっと壊れないので1度買えば買い替える必要がなく、
逆に破壊される矛が続出し頻繁に買い替えなくてはならなくなったのです。
生活のレベル「2Good」
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昨日まで家族と暮らしていた家から遠く離れて、カメオの一人暮らし1日目が始まった。
しかしカメオは今夜食べる予定の天然生牡蠣が高すぎると思ってすぐに別の場所に引越してしまった。
一体どういうことだろう?
24年06月16日 21:27
【ウミガメのスープ】 [わかめ]



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無人島に漂着したカメオは、海岸の洞窟の中に荷物を集めてそこを生活の拠点に決めた。
洞窟の周りで食料を探し始めるとすぐに岸壁に張り付く牡蠣を発見できたのだが、その牡蠣は洞窟の底面より高い位置にあった。
このことから、数時間後の満潮時には洞窟の中まで海水が侵入してくると予測できる。
カメオはすぐに洞窟から荷物を運び出し、もっと高くて住みやすい場所を探すために山へ入っていった。
当たるも呆気「2Good」
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近づくと問答無用で攻撃してくる魔物を倒すため、弓矢隊が派遣された。
そのメンバーであるカメオは、しっかりと敵に狙いを定めて打った矢が一つも魔物に当たらなかったので、何本も敵に弓矢を当てることができている他のメンバーより、自分は弓の技術が高いのだと喜んだ。
一体何故?
24年06月18日 21:44
【ウミガメのスープ】 [ベルン]



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他の人たちが打った矢にはほとんど目もくれないのに、自分の打った矢だけは敵が反応して攻撃したり避けたりした(結果、魔物には一つも当たらなかった)ので、一番警戒されている=この中で一番強い、と考えたから
不良駆逐系女子「2Good」
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いつも全然授業を聞いていないカメオが珍しく授業をしっかりと聞いていたので、優等生のカメコは不満そうにしている。
いったいなぜ?
24年06月18日 22:05
【ウミガメのスープ】 [ベルン]

月曜21時頃まで予定




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珍しく背の高いカメオが起きているため、後ろの席のカメコは黒板が見づらくなってしまったから。