みんなのGood

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カメオはカメコのトーク画面に文字を打っては消し、また打っては消している。
そうしてカメオは、長い時間をかけて文を作り上げたのだが、それをカメコに送信することも見せることも無かった。

一体なぜ?
23年10月26日 20:43
【ウミガメのスープ】 [花舞月夜]



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カメオは{長い間片想いをしているウミコ}にラブレターを書くことを決意した。
今の時代はLINEなどチャットアプリで告白をする人も多いが、自分は{手紙}として渡そうとペンを手に取った。

カリカリ……カリカリ……
「あれ、これってどういう漢字書くんだったかな?」

手紙を書く途中で{漢字}が分からなくなったカメオは{スマホの変換機能}を使って漢字を調べることにした。
スマホの画面をつけるとちょうどさっきまでLINEでチャット(トーク)を行っていたカメコのトーク画面だった。
漢字を調べるだけだからちょうどいいかとそのトーク画面に{漢字が分からない文字を打って、変換を行い漢字を確認してはその文字を消す}という行為をカメオはそれから繰り返し始め、長い時間をかけて{文(ふみ、恋文(こいぶみ、ラブレター))}を作り上げた。
カメオは何回もそのラブレターを読み返し、{ウミコに告白}するため丁重に封筒に入れ、明日の告白に備えてカバンにしまったのだった。
四本のワイン「2Good」
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四本のワインを前に、カメオとウミオは頭を抱えていた。
このワインは、ラテオが街へ出かける道すがら二人が住む家に届けたもので、ラベルにはそれぞれ一から四の番号が振られている。

ラテオは今晩自宅でパーティーを開催し、そこで自家製ワインを振る舞う予定なのだが、泥酔しながらワインを作ったせいで、砂糖と間違えて睡眠薬を入れてしまったという。
四つの酒樽のどれか一つに入れたことは覚えているものの、どの酒樽に入れたかを忘れてしまったため、睡眠薬が入っているワインの特定を二人に頼みにきたのであった。

ラテオは帰りに再び二人の家の前を通るため、それまでに睡眠薬入りワインの番号を紙に書き、ドアの前に貼っておく約束を交わした。
睡眠薬の効果が現れるには早くても二時間、遅いと三時間はかかるらしいが、ラテオが家の前を通るまであと四時間弱しかない。
そんなわけで、カメオとウミオは睡眠薬入りワインを特定すべく、あれこれと考えを巡らせていた。

そろそろ日も暮れる頃、パーティーグッズを引っ提げたラテオが二人の家の前を通りかかり、ドアの前に貼られた紙を確認すると自宅へ帰っていった。
その晩、ラテオは無事にパーティーでワインを振る舞うことができたのだが、二人が紙に書いた番号は睡眠薬入りワインの番号ではなかったという。

一体なぜだろうか?
23年11月07日 01:00
【ウミガメのスープ】 [ぺてー]

11/8(水)の22:00までです!よろしくお願いします!




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【A.】 カメオがあらかじめ『一』と書いた紙をドアに貼っており、睡眠薬入りワインが『二』であると特定できた後、起きていたウミオが紙に『一』を書き足したため。


一:カメオ○・ウミオ○
二:カメオ○・ウミオ×
三:カメオ×・ウミオ○
四:カメオ×・ウミオ×

カメオとウミオは、上のように分担してワインを飲むことを思いついた。
飲んでから三時間以上が経過して、二人とも寝たら『一』、カメオだけが寝たら『二』、ウミオだけが寝たら『三』、どちらも寝なかったら『四』のワインに睡眠薬が入っているとわかる。


二人はこの作戦通り決められたワインを飲んだのだが、その後あることに気がついた。

カメオ「なあ、{二人とも寝たら紙に番号書けない}んじゃないか?」
ウミオ「…たしかに。睡眠薬の効果にもよるけど、いきなり眠りに落ちたらアウトだな。なら、もう今『一』って書いてドアに貼っとこうぜ。」
カメオ「なるほど、天才か?じゃ貼っとくわ!」

カメオは紙に{『一』と書いて}ドアの前に貼っておいた。


それから三時間半後、ウミオは部屋でひとり目を覚ましていた。

ウミオ(カメオはぐっすりだな。ということは『二』のワインに睡眠薬が入っていたのか。)

いちいち紙を貼り替えるのが面倒だったウミオは、ペンを持って家の外に出ると、ドアに貼ってある紙に{『一』を書き足した}。


それから少しして、ラテオが二人の家の前を通りかかる。
{二人が紙に書いた番号}は【どちらも『一』】であり、睡眠薬入りワインの番号ではない。
しかし、ラテオにしてみれば当然、{紙に書かれている番号}は【『二』】であり、きちんと睡眠薬入りワインの番号が書かれている。
こうしてラテオは無事、パーティーでワインを振る舞うことができたのであった。


ラテオ「さすがカメオとウミオだな!」
カメオ「こんなしょうもない理由で、人に睡眠薬なんか飲ませるな。」
ウミオ「前日までに持ってこい。」
ラテオ「すまん……」
燃えるような赤「2Good」
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生い茂る木々は緑色に、大海原は青色に、太陽は燃えるような赤色に、月は青白く光り、空に浮かぶ雲は白色に見えたので、
男は一度限りの挑戦が成功したと思った。
しかし、世界地図を見て男は絶望した。
一体何故だろうか。
23年11月12日 21:26
【ウミガメのスープ】 [ノエル]



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【簡易解説】
男にとっては通常では考えられない配色をした世界を目にして異世界転移が成功したと思った。
しかし、さてどこを旅しようかと地図を広げると、そこには男がいる世界とまったく同じ地理が描かれていた。
男は、異世界転移は成功などしておらず、むしろ男の目のほうがおかしくなったことに気づき、絶望した。



男のいる世界では木は毒々しい紫色をしているし、月は朽ち果てたような黒色をしている。
それがこの世界での日常、何の違和感もなく人々は生活している。

男は考古学者であった。
幼い頃から探求心が強く、数々の古代遺跡を調査しては貴重な史料や文献を研究していた。
あるとき、男は太古の時代に存在していたといわれる伝説の翼竜"アールズ"の文献を手にした。
文献にはエスト紀前期の文字でこう記されていた。
「その体躯は世界を覆うほどであり、翼神の竜"アールズ"がひとたびはばたけば
不死者のみ目にすることを許される世界を股にかけるのだ」

男はこの文献を読んで以来、翼竜"アールズ"の研究に没頭するようになった。
「不死者のみ目にすることを許される世界」がどのようなものであるのか、男は多いに惹かれた。
研究の結果、"アールズ"の化石が今世紀まで現存しているとのうわさを聞きつけた。
そんなとき、男のもとを"プロヴィンス商会"と名乗る露天商が訪れた。

"プロヴィンス商会"はこう男に言ってのけた。
「我々はお前の求めるものを知っている。それを我々は『アールズ山の溶岩』と呼んでいる」
その怪しい話に、胡乱げな男だったが、「アールズ山の溶岩」をじっくり観察すると
確かにその文様や大きさなどの特徴が文献の記述と一致していた。
アールズ山とは、"アールズ"がその昔根城にしていたと言われている山のことで、
現在まで残存する"アールズ"を追い求めるものなら誰しもが知る古代遺跡である。

「これに触れたものは"アールズ"の力を授かることができる。
ただし、そこは不死者のみが足を踏み入れることが許された世界だ。
後戻りはできない。お前は不死となり一生その世界で暮らすことを強いられる」
”プロヴィンス商会”は少々試すかのような口調でそう言った。

男は孤高の考古学者だ。
この世界に未練などないし、失うものもなにもない。
それよりも"アールズ"が股にかけたというその不死者の異世界に行く知的好奇心のほうが勝った。

男は「アールズ山の溶岩」に触れ、強く念じた。
そうすると、浮遊感につつまれ、目の前が真っ暗になる。
次に目を開けたとき、その光景に男は度肝を抜かれた。
一見見覚えのあるものばかりであったが、
生い茂る木々は緑色に、大海原は青色に、太陽は燃えるような赤色に、
月は青白く光り、空に浮かぶ雲は白色に見えたのだ。
木は紫色でもないし、月が黒色でもない。
ここが不死者の世界か、と男は感慨深くつぶやいた。

さっそく男は近くを探索してみることとした。
しかし、街並みや風景はどれも見覚えのあるものばかり。
唯一違う点はその色のみである。

すれ違う人々も衣服の色は奇抜そのものであったが、
どうも不死者のようにはみえない。
そんな男の様子を人々は奇妙に見つめていた。

男は不思議に思ったが、街を歩くとふと地図が目に入った。
その地図をよく見てみると、男の元いた世界とまったく同じ地理がそこには描かれていた。
自分は異世界転移などしていないのではないか、そんな疑問がわいてきた。

商店街に足を運ぶと、そこは活気があり人々で賑わっていたが、
対照的に男の心は冷え切っていた。
商品名はどれも聞き覚えのあるものばかり。
しかし、その色がどれも男の知っているものとは異なっていた。

通常白色のはずのマルメラの実が男には赤色に見えた。
おそるおそる男は店主に尋ねた。
「これはマルメラの実ですか?」
「ん?どうしたんだい、そんな当たり前のことを。そう書いてあるじゃないか」
店主はこう答えた。

男はその瞬間に悟った。
異世界転移は成功しておらず、ただ目に入る色が滅茶苦茶になってしまっているのだ。
「アールズ山の溶岩」に不死者の世界へ行く効果などなかった。
しかし、男は"プロヴィンス商会"の露天商のことばを思い出していた。
「お前は不死となり一生その世界で暮らすことを強いられる」
実際に不死になっているのか、試す勇気は出なかった。
しかし、そこに嘘はないと直感的に男は思った。

これから男は緑色の木々に囲まれ、空に浮かぶ白色の雲を見上げながら、
赤色のマルメラの実を食べて暮らしていかなければならない。
それも一生この状態が続くのだ。
その事実に男は絶望した。

いつか、この気持ちの悪い配色に慣れる日は来るのだろうか。
そう思いながら、男は無理やり赤色のマルメラの実を口にねじ込んだ。
▲り⚫︎れろ「2Good」
トリック:1票納得感:1票
カメコが真面目に講義を受けている一方で、講義の最中だというのに、カメオはカメコの似顔絵を落描きしていた。

講義を終えた後、カメオの落描きに気づいたカメコは、腹を立てて落描きを即消してしまった。

後に、カメオが有名になってから、その落書きのことを思い出したカメコ。
一度拭いただけですぐに消えた落描き。
そんな落描きを、よく考えずに消してしまったカメコは、過去の自分を呪った。




【〖 問題 〗
カメオは、どこにカメコの似顔絵を描いた?】



 
23年11月13日 20:17
【20の扉】 [霜ばしら]

3分クオリティなので出来は悪いですが、トータルだと360分くらいでした。




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浴槽にお湯を貯めている間に、風呂場の小窓を拭こうとカーテンを開けたカメコ。しかし彼女は、窓に落描きを見つけて眉を顰めた。
このアパートの風呂場の窓は元々林に面していたそうだが、その林を切り開いて増築したもう一棟と繋げたせいで、現在は外廊下に面している。

女の一人暮らしだから防犯のしっかりした住まいが望ましいが、あまり裕福ではない実家に頼るのも悪いし、贅沢は言っていられない。
はめ殺しの窓で、磨りガラスではないけどカーテンもしっかり閉めているから大丈夫と思っていたが、こんなイタズラは防げなかったようだ。
大方、同じアパートに済む子供の仕業だろう。

「全く!誰かしら!?人の家の窓に落描きするなんて!」
綺麗好きなカメコは腹を立てて、窓にクリーナーを吹きかけると、布巾できゅっきゅと磨いていった。
湯気で曇ったメガネをぬぐって、仕上がりを確認したカメコ。
幸い指で描かれた落描きだったので、簡単に消すことができた。
満足気にカーテンを閉めたカメコは、いつものように口笛を吹きながら入浴を楽むのであった。










【〖 答え 〗 風呂場の窓】

数ヶ月間、カメコを苦しめていたストーカーのカメオが捕まった。
しかし、半年前よく考えずに消した落描きが、内側から描かれたものだと思い当たったカメコは、そんなに前から侵入されていたのだと気づいて青ざめた。
あの時ちゃんと確認していれば……。



 
無価値の回廊「2Good」
トリック:1票納得感:1票
男は仕事を獲得するために、職場に二束三文の絵画を並べた。
結果として、目の肥えた顧客が増えた。
何故?
23年11月30日 19:37
【ウミガメのスープ】 [senrin]



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男は絵画の修復師、安く手に入れた年代物の絵画を修復し、サンプルとして並べたのだった。