みんなのGood

カメコには昔からの夢があった。
素敵な人と結婚して、子供を授かり、3人で川の字になって眠るのだ。

しかし現実はそう上手くはいかない。
真ん中で寝る子供の寝相が悪く、最初は｢川｣でもそのうち子供が横向きになり｢Ｈ｣になってしまうのだった。

(思っていたのと違うな…
まさかこんな…Ｈになっちゃうなんて…)

(でも、ちょっと理想とは違ったけれど、こういう幸せの形も悪くないかな)
とカメコは思った。
子供の頭の重さと温かさを、腹の上に感じながら。

（コーヒー１杯ではすっきり目覚めないけど、もしかしてカフェインが多ければいいってものでもないのかな？ちょっと違う品種を試してみるか）
アオヤマはカフェインが少ないアラビカ種を試してみることにした。

ぼけっとした中、コーヒーを口にしたのだが…いつもと違い全く眠気が覚めない。
（…やっぱカフェイン少ないとダメだ…）

「おわぁ！！」

寝ぼけながらカップを持つ手がカクン。
アオヤマは股間のブルーマウンテンに熱いコーヒーをこぼしてしまった。

「あっつっつっつ！こ…氷氷！あ、床も拭かなきゃ！ぞうきんぞうきん…！」

予期せぬトラブルに、これ以上ないほど目が覚めてしまったアオヤマ。
たった１杯のコーヒーで、すっかり目が覚めてしまった。

（やはり目覚めるにはロブスタ種だ。）

アオヤマは再びカフェインが多いロブスタ種を飲むことにした。


簡易解説・カフェインが少ないアラビカ種で寝ぼけてたら、コーヒーをこぼして目が覚めた。

寝相が悪すぎて寝てる間に壁を蹴って大きな穴を開けてしまったカメオ（一人暮らし）。

今日は消防点検の人（ウミオ）が来るし、壁に大穴があるのは恥ずかしいので何とか隠そうと悩みに悩んだカメオは
仕方なく恥ずかしいからとしまい込んでいたポスター（大好きなアニメの推しキャラ）を、穴の上に貼った。

昼になり、ウミオがにアニメキャラのポスターが飾られているのを見た
（この人アニメ好きなんだな…）

カメオのアニメ好きがバレた。
（壁に穴空いてるのバレるよりかはマシ…）

その日は節分。
用意した福豆を楽しそうに部屋の隅へと撒く息子の姿を見て母親は満足したのだった。

母国に帰るので日本の小銭を持っていてもしょうがないので処分するために空港近くの神社のお賽銭に収めたのです。