「禁断の知識」「2ブックマーク」
彼は迷った末、部屋の中へ踏み入ることを決断した。
すると、彼の目の前に様々なものが現れた。
彼の死、通り過ぎた過去、はるか先の未来、知らない物品とその使用法――
やがてそれらが彼の目の前から消えると、彼は部屋の中に入っていた。
彼が垣間見たものは、何だったのか?
すると、彼の目の前に様々なものが現れた。
彼の死、通り過ぎた過去、はるか先の未来、知らない物品とその使用法――
やがてそれらが彼の目の前から消えると、彼は部屋の中に入っていた。
彼が垣間見たものは、何だったのか?
19年06月02日 20:02
【ウミガメのスープ】 [ノザメ]
【ウミガメのスープ】 [ノザメ]
要知識・・・かもしれません。
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『あなたは部屋の中へ踏み入ってもいいし、入らずに引き返してもいい
部屋の中に踏み入るなら→58へ 引き返すなら→14へ』
彼は部屋の中に踏み入ることを決断し、ゲームブックのページをめくって58の番号がふられたセクションを探した。
その途中、彼の目はつい途中ページの文を追ってしまう。そこにはプレイヤーが死亡するセクションや行ったことのあるセクション、まだ行ったことのないセクション、手に入れていないアイテムの記述などがあった。
彼は目的のページを探すまでにめくったページを横目で垣間見たのだった。
「駄目だ、見すぎると楽しみが無くなってしまう。」
彼はそれらから目をそらし、58のセクションを見つけ、読み始めた。
『58 ウミガメの部屋 あなたが部屋の中に踏み入るとそこには――
部屋の中に踏み入るなら→58へ 引き返すなら→14へ』
彼は部屋の中に踏み入ることを決断し、ゲームブックのページをめくって58の番号がふられたセクションを探した。
その途中、彼の目はつい途中ページの文を追ってしまう。そこにはプレイヤーが死亡するセクションや行ったことのあるセクション、まだ行ったことのないセクション、手に入れていないアイテムの記述などがあった。
彼は目的のページを探すまでにめくったページを横目で垣間見たのだった。
「駄目だ、見すぎると楽しみが無くなってしまう。」
彼はそれらから目をそらし、58のセクションを見つけ、読み始めた。
『58 ウミガメの部屋 あなたが部屋の中に踏み入るとそこには――
「狭いところが好き」「2ブックマーク」
カメオがウミオに一本の電話を入れた後、ロッカーの中に入っていったのはなぜ?
19年06月06日 11:25
【ウミガメのスープ】 [しろくろ]
【ウミガメのスープ】 [しろくろ]
初投稿です。よろしくお願いします。
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殺したはずのウミオの携帯から何度も無言電話がかかって来ており、ウミオの死体が消えている事に気が付いたカメオは、電話をかけてきた相手を呼び出し、ロッカーの中から見極め、始末しようとしている。(死体はロッカーに隠していた)
「花による殺人」「2ブックマーク」
床に落ちていた花を見つけたカメオは、先日見たウミコ殺害のニュースをもう一度見なければいけなかった。
一体どうしてだろう?
一体どうしてだろう?
19年06月06日 17:59
【ウミガメのスープ】 [ふ<ぶ<ろ]
【ウミガメのスープ】 [ふ<ぶ<ろ]
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「あ、栞落ちてる……」
カメオの視線の先には押し花で作られた栞があった。
栞を拾うと、それを挿していた本を手にとり、最初のページからパラパラと捲りだした。
「ウミコさんが死んじゃったところまでは見たから、えーっと……」
カメオの視線の先には押し花で作られた栞があった。
栞を拾うと、それを挿していた本を手にとり、最初のページからパラパラと捲りだした。
「ウミコさんが死んじゃったところまでは見たから、えーっと……」
「願望、ケツイ、そして断念。」「2ブックマーク」
カメコは幼なじみのウミオに思いを寄せており、将来の結婚まで考えていた。
しばらく離れ離れになっていたが、久々に逢ってウミオの家でお茶を出された時、
ウミオが独り身であることを知ったカメコはウミオとの結婚を諦めた。
なぜ?
しばらく離れ離れになっていたが、久々に逢ってウミオの家でお茶を出された時、
ウミオが独り身であることを知ったカメコはウミオとの結婚を諦めた。
なぜ?
19年01月29日 22:13
【ウミガメのスープ】 [コウCHA]
【ウミガメのスープ】 [コウCHA]
らてしんPROで磨き上げて頂いた問題です。どうぞ召し上がってください。
解説を見る
カメコにはウミコという幼なじみの親友がいた。
カメコ、ウミコ、ウミオの3人で共に遊び、成長し、いつしか親友ながらもウミオを狙う恋のライバルにまで発展した。
恋の競争を勝ち抜いたのはウミコだった。
カメコは親友として2人を祝福し、自ら県外に出て、叶わぬ恋を綺麗さっぱり諦めようと仕事に没頭した。
数年後、ウミコは交通事故で亡くなった。
ウミコの葬儀に参列し、ウミオと共に、親友との永遠の別れに涙を流した。
それから1年後、カメコはウミコの一周忌法要に参加するため地元に戻った。
(もしかしたら、ウミコの代わりになって、ウミオと一緒になれるかもしれない)
そんな思いを抱きながら。
久々に会ったウミオは、見た目は少々やつれている感じだったが、元気そうだった。
カメコはウミコの遺影に手を合わせた後、ウミオと昔話をすることにした。
ウミオがお茶を淹れた湯飲みを利き手の左手でカメコに差し出した時、カメコはウミオの左薬指に指輪が付いている事に気付いた。
カメコは(まさか別の人と再婚を!?)と思い、恐る恐るウミオに確認をしてみると、
ウミコが亡くなってからずっと一人だと答えた。
その答えを聞いたカメコは、私がウミコの代わりになる余地なんて無かったんだなと、ウミオとの結婚を諦めたという。
車に戻ったカメコは、二度とウミオと一緒になれない悲しさと、ウミコが亡くなった事でウミコの代わりになれると一瞬でも思った自分の愚かさを嘆き、咽び泣いたのだった。
カメコ、ウミコ、ウミオの3人で共に遊び、成長し、いつしか親友ながらもウミオを狙う恋のライバルにまで発展した。
恋の競争を勝ち抜いたのはウミコだった。
カメコは親友として2人を祝福し、自ら県外に出て、叶わぬ恋を綺麗さっぱり諦めようと仕事に没頭した。
数年後、ウミコは交通事故で亡くなった。
ウミコの葬儀に参列し、ウミオと共に、親友との永遠の別れに涙を流した。
それから1年後、カメコはウミコの一周忌法要に参加するため地元に戻った。
(もしかしたら、ウミコの代わりになって、ウミオと一緒になれるかもしれない)
そんな思いを抱きながら。
久々に会ったウミオは、見た目は少々やつれている感じだったが、元気そうだった。
カメコはウミコの遺影に手を合わせた後、ウミオと昔話をすることにした。
ウミオがお茶を淹れた湯飲みを利き手の左手でカメコに差し出した時、カメコはウミオの左薬指に指輪が付いている事に気付いた。
カメコは(まさか別の人と再婚を!?)と思い、恐る恐るウミオに確認をしてみると、
ウミコが亡くなってからずっと一人だと答えた。
その答えを聞いたカメコは、私がウミコの代わりになる余地なんて無かったんだなと、ウミオとの結婚を諦めたという。
車に戻ったカメコは、二度とウミオと一緒になれない悲しさと、ウミコが亡くなった事でウミコの代わりになれると一瞬でも思った自分の愚かさを嘆き、咽び泣いたのだった。
「割れないコップ」「2ブックマーク」
ノリコはあるコップを気に入っていた。
落として割ってしまい落ち込んでいたが、新しい物をミチからプレゼントしてもらえたのでとても嬉しかった。
とても良い品だったので、ノリコもそれをプレゼントすることにした。
ふたつの箱が部屋にしばらく置かれていたが、プレゼントだと気づくとミチは泣いた。
ノリコはそのコップを使う子たちを、笑顔で見守っていた。
状況を補完してください
19年06月05日 17:44
【ウミガメのスープ】 [いきなり]
【ウミガメのスープ】 [いきなり]
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パリーンという音とともに液体と破片が散らばる。
「あっおとしちゃった…」
ミチはしゃがみこんで、小さい手でわたわたと破片を拾う。
母に見つからないよう気をつけながら掃除をしていたが、間に合わず見つかってしまった。
「あらあら、みっちゃん」
「おかあさん…」
洗濯物を取り込んでいたノリコは、抱えていたかごをすぐに置いて近寄る。
「なにか言うことがあったんじゃない?」
「…おとしちゃったの…ごめんなさい…っ」
泣き出してしまった我が子の涙を、ノリコは親指で拭ってやる。
「そんなのいいのよ。危ないからすぐに教えてほしかったのよ。自分ひとりでお片付けは偉いけど、みっちゃんの手が切れてしまうかもしれないでしょう。そのほうが母さんは辛いわ」
「わぁあああああん!!!」
「はいはい聞いてないわねえ。お顔触ったらダメよ、まずはおてて洗いましょうね~」
ノリコはミチを抱き上げ、あやすように揺れながらその場を後にした。
ーーーーーーーーーーーーー
「あれ?お母さん、あのお気に入りのコップはどうしたの?」
「この間ね、落として割ってしまったの」
ふと私が小さい頃の出来事を思い出したのもつかの間、うまく力が入らなくなってしまうほど母が衰弱してきたのだと痛感する。
「え?聞いてない。どうして言ってくれなかったの?私が片付けたのに」
「このくらい自分でできるわ。みっちゃんが怪我したら大変だもの」
「ねえ私もう中学生だよ。そのくらいできるから」
いつまでもあの時と同じ、優しい母。
私のことを気にかけてくれる温かな手は、細かく震えていた。
「そうね…まだ中学生だもの」
「子供扱いしないでよ…」
遠い目をして考え事をする母に見てほしく、むくれるがこちらを見やる様子はない。
綺麗とは程遠い、濁った色のコップで薬を飲む姿を眺めた。
「お母さん見て」
「まあ綺麗。どうしたのこれ」
「割れないコップ」
私は母に似合う新しいコップをプレゼントした。
嬉しそうに笑う母。
母は私がなにをあげたとしても、いつもとても喜んでくれた。
「ガラスみたいなのに、落としても割れないんだよ」
「すごいわねえ…」
私が来ても起き上がることのできない母を、直視することができなかった。
辛そうなのに、幸せそうに、愛おしそうにそれを撫でる指。
そこばかり見つめていたら、いつの間にか視界が揺れる。
「みっちゃん」
「なに?」
「ありがとう。とっても綺麗よ」
「…うん」
鼻をすする音と、母の温かな手のぬくもりを頭に感じながら、私はうつむくことしかできなかった。
小さくなった母を家に迎え、病院から持ち帰った母の私物をぼんやりと眺める。
母の荷物は小さなダンボール箱1つで済んだようだった。
その箱は母の遺影の近くにいつからか置いてあった。
色とりどりの花に囲まれているのに、茶色い箱が紛れているのは似つかわしくないとぼんやり思ったのを覚えている。
花たちも枯れ、いつしか母の遺影の前に飾られているのは1輪の花だけになって、しばらくがたった。
依然、ダンボール箱はぽつんと母の仏壇の近くに置かれている。
父に片付けないのか聞いたが、どこかはぐらかされてしまった。
私はそれを片付けようという気持ちになった。
葬儀のことからなにまですべて父に任せていたのだ。このくらいは、せめて。
ガムテープで貼られた箱をカッターで開ける。
すると、中には丁寧にラッピングされた箱と私宛の手紙が入っていた。
母の私物ではなかった。
私への、贈り物だったのだ。
『みっちゃん
あなたがとても寂しがり屋さんなのはよく知っています。
お父さんに頼んで、これをあなたの気が向く頃に開けてもらうようにしました。
みっちゃんはまだ悲しくて、向き合うことができないかもしれません。
1ヶ月、1年、10年…受け入れるには人それぞれ時間が違います。
これを読む頃は、お葬式の後なのか、みっちゃんが大人になっているのか、わかりません。
でもこれを読んでいるということは、少しは受け入れてくれたのだと思っています。
完全に受け入れるのはとても辛いことです。
お母さんのお母さんが亡くなった時も、とても悲しくて時間がかかりました。
でもその時、お母さんには小さなみっちゃんがそばにいました。
お母さんが泣いていると、きまってみっちゃんも一緒に泣いていましたね。
この小さな命を守ろうと思ったら、自然と涙は止まってしまったのよ。
これから辛いことがたくさんあると思います。
一緒に立ち向かったり、励ましてあげられないことがとても悔しいです。
でも、そんな時はお母さんのことを思い出してください。
がんばれ!って応援している声が聞こえると思うの。
あなたの高校の制服姿、成人式の晴れ着姿、結婚式の白無垢かドレスの姿…
沢山のみっちゃんの成長する姿を、お父さんと一緒にお祝いしたかった。
お母さんのかわりに見守ってくれるように、これを贈ることにしました。
あなたが選んでくれた、割れないコップ。
これなら無くさないし、毎日使うものでしょう?
それにね、みっちゃんがくれたこのデザインすごく気に入ってしまったの。
だから贈ります。未来の家族と大切に使ってね。
色々書き足りないけど、きっとみっちゃんならわかってくれると思うわ。
お父さんと仲良くね。天国から見守っています。
大好きなみっちゃんへ
お母さんより』
ぎっしりと描かれた文字に涙が止まらない。
書いている時に泣いてしまっていたのか、涙が滲んだ後がたくさん乾いて残っている。
母はこんなにも私に気を使ってくれたのに、私は自分のことで精一杯で、母に何もできなかったのではないかと悔やんで仕方がない。
そしてラッピングされた箱を開けると、カードが出てきた。
『お父さんみたいに素敵な男性と出会ってね。』
重なり合うように入ったコップは3つだった。
暑い夏のある日。
笑顔の母の遺影の前に麦茶を供える。
私は娘とお揃いのコップに同じく麦茶を入れて、母との思い出話を聞かせている。