「お経のおいしい喫茶店」「3ブックマーク」
喫茶〈らてらて〉でランチを食べていたカメコが、
おしぼりで手を拭き始めると、〈らてらて〉のマスターは
何も書いてないお皿を指して、「お経でも書いたのかい?」と尋ねた。
一体なぜ?
おしぼりで手を拭き始めると、〈らてらて〉のマスターは
何も書いてないお皿を指して、「お経でも書いたのかい?」と尋ねた。
一体なぜ?
19年11月03日 20:41
【ウミガメのスープ】 [霜ばしら]
【ウミガメのスープ】 [霜ばしら]
解説を見る
【《 簡易解説 》 耳なし芳一】
サンドイッチの耳だけが残された皿を見たマスターは、
「{お経}が書いてあるから{耳しか見えない}のか」
という趣旨のジョークを言った。
カメコが初めて、喫茶〈らてらて〉でランチを食べた日。
おしぼりで手を拭くカメコの姿を見たマスターは、
彼女のテーブルに食後の珈琲を運んだ。
「お嬢さん、{サンドイッチにお経}でも書いたのかね?」
「え?」
マスターのふさふさとした白い眉の下のつぶらな瞳に映る
カメコの表情には、戸惑いが滲んでいる。
「{耳なし芳一}って知ってるかい?」
首を横に振るカメコに、マスターはゆっくりと語り出した。
「…物の怪から守る為に、和尚は芳一の身体中にお経を書いた。
すると、お経が芳一の姿を隠してくれたんだんだが、
うっかり耳にお経を書き忘れてしまった。
だから物の怪には、耳しか見えなかったんだねぇ…」
あっと思い当たったカメコは、目の前の皿に視線を落とした。
サンドイッチの{パンの耳だけ}がぽつんとのっている。
チラッと見上げると、悪戯っぽく笑うマスターと目が合った。
ーー「{お経が書いてあるから耳しか見えない}のか?」
って意味だったのね……。
食べ残してしまった後ろめたさに、カメコは俯いた。
「ごめんなさい。私{パンの耳が苦手}で…」
「そうかい、そうかい。
じゃあこの耳は物の怪が持っていこうかね。
……こうして芳一は妖怪に耳を取られてしまったのである。
耳だけで済んでよかったと言うべきかねぇ」
おどけたマスターは、そっとカメコの皿を下げて行った。
彼の髪、眉、ひげは真っ白でもしゃもしゃしていて、
物の怪に見えなくもないが、くしゃくしゃの目尻は
とても優しそうだ。
去年亡くなった祖父に少しだけ似ている気がする。
珈琲を飲む前からぽかぽかしてきたカメコは、
ゆったりとした心地でレトロなソファに体を預けた。
翌週、カメコは再び〈らてらて〉を訪れた。
注文したのは、前と同じサンドイッチランチだったが、
カメコに提供されたのは、耳なしサンドイッチだった。
「あれ?耳が…」
「今日は先に耳をいただいておいたよ」
皿に残っているのは、お経に守られたサンドイッチというわけだ。
「耳は揚げるとおいしいから物の怪のおやつになるんだ」
と言って笑うマスター目が幼い子供のように光るのを見て、
カメコも思わず目を細めた。
ここは海の見える喫茶店。
ドアを鳴らすと、珈琲と潮の匂いがふわりと混ざり、
優しい物の怪が迎えてくれる、どこか懐かしい気がするお店。
サンドイッチの耳だけが残された皿を見たマスターは、
「{お経}が書いてあるから{耳しか見えない}のか」
という趣旨のジョークを言った。
カメコが初めて、喫茶〈らてらて〉でランチを食べた日。
おしぼりで手を拭くカメコの姿を見たマスターは、
彼女のテーブルに食後の珈琲を運んだ。
「お嬢さん、{サンドイッチにお経}でも書いたのかね?」
「え?」
マスターのふさふさとした白い眉の下のつぶらな瞳に映る
カメコの表情には、戸惑いが滲んでいる。
「{耳なし芳一}って知ってるかい?」
首を横に振るカメコに、マスターはゆっくりと語り出した。
「…物の怪から守る為に、和尚は芳一の身体中にお経を書いた。
すると、お経が芳一の姿を隠してくれたんだんだが、
うっかり耳にお経を書き忘れてしまった。
だから物の怪には、耳しか見えなかったんだねぇ…」
あっと思い当たったカメコは、目の前の皿に視線を落とした。
サンドイッチの{パンの耳だけ}がぽつんとのっている。
チラッと見上げると、悪戯っぽく笑うマスターと目が合った。
ーー「{お経が書いてあるから耳しか見えない}のか?」
って意味だったのね……。
食べ残してしまった後ろめたさに、カメコは俯いた。
「ごめんなさい。私{パンの耳が苦手}で…」
「そうかい、そうかい。
じゃあこの耳は物の怪が持っていこうかね。
……こうして芳一は妖怪に耳を取られてしまったのである。
耳だけで済んでよかったと言うべきかねぇ」
おどけたマスターは、そっとカメコの皿を下げて行った。
彼の髪、眉、ひげは真っ白でもしゃもしゃしていて、
物の怪に見えなくもないが、くしゃくしゃの目尻は
とても優しそうだ。
去年亡くなった祖父に少しだけ似ている気がする。
珈琲を飲む前からぽかぽかしてきたカメコは、
ゆったりとした心地でレトロなソファに体を預けた。
翌週、カメコは再び〈らてらて〉を訪れた。
注文したのは、前と同じサンドイッチランチだったが、
カメコに提供されたのは、耳なしサンドイッチだった。
「あれ?耳が…」
「今日は先に耳をいただいておいたよ」
皿に残っているのは、お経に守られたサンドイッチというわけだ。
「耳は揚げるとおいしいから物の怪のおやつになるんだ」
と言って笑うマスター目が幼い子供のように光るのを見て、
カメコも思わず目を細めた。
ここは海の見える喫茶店。
ドアを鳴らすと、珈琲と潮の匂いがふわりと混ざり、
優しい物の怪が迎えてくれる、どこか懐かしい気がするお店。
「安い?高い?」「3ブックマーク」
カメオはママにお使いを頼まれた。
渡された金額を見て、首を傾げる。
「たったこれだけ?」
「仕方ないのよ」
カメオは何を買ってくるように頼まれた?
渡された金額を見て、首を傾げる。
「たったこれだけ?」
「仕方ないのよ」
カメオは何を買ってくるように頼まれた?
19年11月03日 21:40
【20の扉】 [みづ]
【20の扉】 [みづ]
あっさり~(^_^)
解説を見る
増税により、葉書の切手代が1円高くなった。
ママは増税前の切手(もしくは葉書)なら持っていたが、1円足りない。
忌々しそうにため息をついたママ。
「カメオ、悪いけどお使い頼まれてくれる?」
「うん、いいよ」
頷いたカメオに、ママは1円渡した。
「たったこれだけ?」
「ええ、(増税されたから)仕方ないのよ。郵便局で1円切手を買ってきて」
カメオは今までで1番安い買い物をした。
ママは増税前の切手(もしくは葉書)なら持っていたが、1円足りない。
忌々しそうにため息をついたママ。
「カメオ、悪いけどお使い頼まれてくれる?」
「うん、いいよ」
頷いたカメオに、ママは1円渡した。
「たったこれだけ?」
「ええ、(増税されたから)仕方ないのよ。郵便局で1円切手を買ってきて」
カメオは今までで1番安い買い物をした。
「探索者たちは分裂するR」「3ブックマーク」
探索者は分裂する。再出題いたします。
ヨハネという青年が目が覚めたら三方向を扉に囲まれた三角形の部屋にいました。
脱出してください。それだけです。
脱出ゲーム的なカメオ君問題です。
気楽に参加いただいて構いませんが、丁寧に質問してください。
複数をまとめて聞くことはできません。
矛盾は生まないように努力します。
必要な情報は探せば見つかります。
同じ質問をするのも手かもしれません
前回の参加者や、答えを見た方は静かに見守っていてください。
それでは開始します。
ヨハネという青年が目が覚めたら三方向を扉に囲まれた三角形の部屋にいました。
脱出してください。それだけです。
脱出ゲーム的なカメオ君問題です。
気楽に参加いただいて構いませんが、丁寧に質問してください。
複数をまとめて聞くことはできません。
矛盾は生まないように努力します。
必要な情報は探せば見つかります。
同じ質問をするのも手かもしれません
前回の参加者や、答えを見た方は静かに見守っていてください。
それでは開始します。
19年11月10日 21:00
【亀夫君問題】 [夜船]
【亀夫君問題】 [夜船]
協力が重要です。常識にとらわれないで。
解説を見る
ヨハネさんへの質問はそのまま答えますが、
ヨハネさんへの質問と明記せずに質問した場合に、その人の視点が生成されます。
三角の部屋は特定の条件でつながっており、掲示された条件を満たせば脱出となります。
迷わず脱出できたかな?
部屋にあるもの
方位磁石(三方位)
ペン
ヨハネさんへの質問と明記せずに質問した場合に、その人の視点が生成されます。
三角の部屋は特定の条件でつながっており、掲示された条件を満たせば脱出となります。
迷わず脱出できたかな?
部屋にあるもの
方位磁石(三方位)
ペン
「11月11日のプチ悲劇」「3ブックマーク」
冷たい指先でポッキーの袋を開けたカメコは、プリッツにしなかったことを後悔した。
一体、なぜ?
一体、なぜ?
19年11月11日 00:54
【ウミガメのスープ】 [とろたく(記憶喪失)]
【ウミガメのスープ】 [とろたく(記憶喪失)]
ひとくちポッキースープ。
解説を見る
ポッキー、暖房のせいでチョコ溶けてめっちゃ塊になってますがな。
「「「私を忘れないで」」」「3ブックマーク」
カメオの作った花束を受け取ったウミコ。
しかし、カメオもウミコも自分の恋がもう叶わないことを悟った。
どういうこと?
(※微要知識かも)
しかし、カメオもウミコも自分の恋がもう叶わないことを悟った。
どういうこと?
(※微要知識かも)
19年11月17日 21:12
【ウミガメのスープ】 [とろたく(記憶喪失)]
【ウミガメのスープ】 [とろたく(記憶喪失)]
するっと軽めのスープです~。
解説を見る
学生時代好きだったラテオの結婚式に呼ばれたウミコ。
そして、ひそかに好きだったラテコの結婚式のブーケを作ることになったカメオ。
ブーケトスで花束をキャッチすると、幸せそうなラテオとラテコの姿が見えたので、ふたりはもう自分の恋が叶わないことを悟った。
「「……おめでとう」」
「……あ、」
「……あなたも、ですか?」
「ええ。……悔しいけど、やっぱりお似合いですね」
「……そうですね。この花束も、本当に綺麗。ワスレナグサ……」
「花言葉は、真実の愛。それと――」
※要知識要素:結婚式用のブーケをオーダーメイドせずに一般の人が手作りすることも可能。
そして、ひそかに好きだったラテコの結婚式のブーケを作ることになったカメオ。
ブーケトスで花束をキャッチすると、幸せそうなラテオとラテコの姿が見えたので、ふたりはもう自分の恋が叶わないことを悟った。
「「……おめでとう」」
「……あ、」
「……あなたも、ですか?」
「ええ。……悔しいけど、やっぱりお似合いですね」
「……そうですね。この花束も、本当に綺麗。ワスレナグサ……」
「花言葉は、真実の愛。それと――」
※要知識要素:結婚式用のブーケをオーダーメイドせずに一般の人が手作りすることも可能。