「マヨイなき逮捕劇」「5ブックマーク」
カゼゴロシZZは法律で規制されてはないが、酒類と一緒に飲むことによってドラッグと同じような効果のある合法的な薬である。
ナルホドウはカゼゴロシZZとワインを所持していたため、間違った使用をしてないにも関わらず逮捕されてしまった。
いったいなぜ?
ナルホドウはカゼゴロシZZとワインを所持していたため、間違った使用をしてないにも関わらず逮捕されてしまった。
いったいなぜ?
20年10月10日 10:32
【ウミガメのスープ】 [ちくたく]
【ウミガメのスープ】 [ちくたく]
ホンシツを見ようよ、ナルホドウ君
解説を見る
ナルホドウ「はぁ…はあ…はぁ…」
ナルホドウ「くそっ!なんでぼくがこんな目に…」
ドラッグストアで万引きをしたナルホドウは店を出る直前にバレてしまい、走って逃げている最中だ。
盗んだものは市販薬のカゼゴロシZZとワインである。
カゼゴロシZZはCMなども放送されている「合法的な市販薬」である。店頭に並んでいるので簡単に手に取れるが、だからといって万引きしていいわけではない。
店員に追いかけられたナルホドウは運悪く警官・ハラバイに出くわした。
未開封で「使用されてない」商品を持っていたナルホドウ。言い訳のしようがない。
あっさりと窃盗の現行犯で逮捕されたのだった。
薬とお酒の併用はダメですよ!危険!
要約
盗んだ
ナルホドウ「くそっ!なんでぼくがこんな目に…」
ドラッグストアで万引きをしたナルホドウは店を出る直前にバレてしまい、走って逃げている最中だ。
盗んだものは市販薬のカゼゴロシZZとワインである。
カゼゴロシZZはCMなども放送されている「合法的な市販薬」である。店頭に並んでいるので簡単に手に取れるが、だからといって万引きしていいわけではない。
店員に追いかけられたナルホドウは運悪く警官・ハラバイに出くわした。
未開封で「使用されてない」商品を持っていたナルホドウ。言い訳のしようがない。
あっさりと窃盗の現行犯で逮捕されたのだった。
薬とお酒の併用はダメですよ!危険!
要約
盗んだ
「スーパーの謎を解明せよ!」「5ブックマーク」
ある日、進学を機に実家を離れ一人暮らしを始めた私のスマホが鳴った。
「マサトから電話…?」
相手は年の離れた弟のマサトだ。
「あ、もしもしお姉ちゃん!聞いて、大事件だよ!
いまラテラテスーパーに来てるんだけど、水曜日なのにウミガメマンアイスが売り切れてたんだ。
バリバリ君も、ウルトラカップも…
ねえ、これってなんでだろう??他にもいつもと違う感じがするし…
これは調査しなきゃ!アカリお姉ちゃんも謎の調査を手伝って!」
*Attention!*
・この問題は亀夫君問題です。皆さんはアカリとしてマサトに話しかけることで調査を手伝ってあげましょう。
・YES/NOで答えられない質問や行動の指示も可能ですが、マサトは小学生なので、できないこともあります。(ネットで検索するなど)
・マサトやアカリに関する情報などは(~を思い出す)(~を確認する)として貰えれば情報が得られることがあります。ただし、2人が知らないことは答えられません。
例(マサトの年齢を思い出す) (今日の日付を確認する)
「マサトから電話…?」
相手は年の離れた弟のマサトだ。
「あ、もしもしお姉ちゃん!聞いて、大事件だよ!
いまラテラテスーパーに来てるんだけど、水曜日なのにウミガメマンアイスが売り切れてたんだ。
バリバリ君も、ウルトラカップも…
ねえ、これってなんでだろう??他にもいつもと違う感じがするし…
これは調査しなきゃ!アカリお姉ちゃんも謎の調査を手伝って!」
*Attention!*
・この問題は亀夫君問題です。皆さんはアカリとしてマサトに話しかけることで調査を手伝ってあげましょう。
・YES/NOで答えられない質問や行動の指示も可能ですが、マサトは小学生なので、できないこともあります。(ネットで検索するなど)
・マサトやアカリに関する情報などは(~を思い出す)(~を確認する)として貰えれば情報が得られることがあります。ただし、2人が知らないことは答えられません。
例(マサトの年齢を思い出す) (今日の日付を確認する)
20年10月11日 18:01
【亀夫君問題】 [ほずみ]
【亀夫君問題】 [ほずみ]
初めての亀夫君問題です。SP&挿絵はキュアピースさんに感謝!
解説を見る
マサト「お母さんだ!」
母「あら、マサト。ここに来てたのね。今日は{閉店セール}だからたくさん買うわよ~!」
アカリ「お母さんもいるの?」
マサト「そう! お母さん、今お姉ちゃんと電話してたんだよ。代わるね」
母「もしもしアカリ? そうそう、このラテラテスーパーも閉店しちゃうのよ」
アカリ「そうなんだ…寂しくなるね」
母「アンタもたまには帰ってきなさい、ご飯作って待ってるわよ」
アカリ「うん、お母さんの料理食べたいなぁ」
≪簡易解説≫マサトが訪れたラテラテスーパーはもうすぐ閉店することが決まっていた。そのため、調味料など日持ちのする食材は仕入れをやめ、閉店セールを行っていて、品切れしていた。
≪FA条件≫ {閉店セール(売り尽くしセール)}であることを指摘する。
母「あら、マサト。ここに来てたのね。今日は{閉店セール}だからたくさん買うわよ~!」
アカリ「お母さんもいるの?」
マサト「そう! お母さん、今お姉ちゃんと電話してたんだよ。代わるね」
母「もしもしアカリ? そうそう、このラテラテスーパーも閉店しちゃうのよ」
アカリ「そうなんだ…寂しくなるね」
母「アンタもたまには帰ってきなさい、ご飯作って待ってるわよ」
アカリ「うん、お母さんの料理食べたいなぁ」
≪簡易解説≫マサトが訪れたラテラテスーパーはもうすぐ閉店することが決まっていた。そのため、調味料など日持ちのする食材は仕入れをやめ、閉店セールを行っていて、品切れしていた。
≪FA条件≫ {閉店セール(売り尽くしセール)}であることを指摘する。
「ありふれた言葉」「5ブックマーク」
久々の、仕事の休日。
疲れきった体をベッドに預けてまどろんでいた男は
親友の高橋から来たメールの書き出しに涙した。
その書き出しとはどんな言葉だろうか?
男が涙した理由とともに答えよ。
疲れきった体をベッドに預けてまどろんでいた男は
親友の高橋から来たメールの書き出しに涙した。
その書き出しとはどんな言葉だろうか?
男が涙した理由とともに答えよ。
20年10月13日 23:44
【ウミガメのスープ】 [壱]
【ウミガメのスープ】 [壱]
扉のようなウミガメのような。
解説を見る
【解答】
「お疲れさま」
(理由)
長い間無職だった男。
その間、『お疲れさま』という社会人の定型文とも言える言葉に対し「働いていないのだから疲れていない」と後ろめたい気持ちを抱いていた。
しかし苦しみながらもまた働き出すことができ、『お疲れさま』という言葉を受けるに値する人間になれたのだという喜びから男は涙した。
【解説】
何がきっかけだったのだろう。
どこで間違ってしまったのだろう。
夜遅くまで仕事をしても捌けないノルマ。目に見えないプレッシャーが胸を押し潰す。
朝、駅のホームで吐き気が襲う。仕事のミスが増え、周りの視線が冷たくなる。
気がつけば人が怖くて仕方なくなっていた。
その恐怖はとうとう日常生活にまで支障をきたし、私は外に出ることすらままならなくなった。
仕事を続けることができず、30を過ぎて無職となった。
毎日が休み。
少しの安堵と、静寂。
そんな日々は一週間もすれば無能感や焦燥感に塗り替えられた。
何も知らない知人は、社会人の定番挨拶「お疲れ!」の書き出しで飲みの誘いのメールを送って来たりしたが、その言葉を見るたびに私の心には冷たい風が吹き荒んだ。
疲れてなどいない。労働していないのだから。
その言葉をかけてもらう資格は今の私には無いのだ。
そんな中、古くからの友人であり親友である高橋は、私の事情を知って定期的に連絡をくれた。
彼は決して「お疲れさま」という言葉を使用しなかった。
私が誰とも話したくないと言って閉ざしたときも、見放さずにそっと時間をくれた。
私は心療内科に通いながら、長い月日をかけて自分自身と向き合っていった。
数年振りに書く履歴書は、手が震えた。
職歴欄で誤魔化しようのない空白の期間は、私が欠陥品であることを相手に伝えているように思えた。
しかし、踏み出さなければ。
この空白は消えることはないのだ。
「また、働き始めたんだ」
その報告を誰より喜んでくれたのは高橋だった。
「よく頑張ったな」
電話越しに声が震えているのがわかった。
長い無職期間を経て再び仕事に励みだした私は、次第に外を歩くことへの抵抗がなくなっていることに気がついた。
仕事をすることで社会に居場所を与えられたような気がした。
ブランクもあり、また慣れない仕事で体力メンタルともにすり減っていく。
そうして迎えた最初の休日は、私にとって久々の"仕事の"休日だ。
くたくたの体をベッドに預け、カーテンの隙間から漏れる光に目を細めてまどろむ。
そのとき、メールの着信音が鳴った。
高橋からだ。
------------------
お疲れさま。
調子はどうだ?
お前のことだから、早く仕事を覚えないとって躍起になってるんじゃないか。
ぼちぼち行けよ。
また、仕事終わりにでも飲みにいこうぜ。
------------------
私が無職になって以来、高橋が「お疲れさま」という書き出しでメールを寄越したのはこれが初めてだった。
とても些細なことなのだが、何気ないその言葉の意味が今初めて深く胸に沁みてくるようで、気がつけば頬を涙が伝っていた。
「お疲れさま」
(理由)
長い間無職だった男。
その間、『お疲れさま』という社会人の定型文とも言える言葉に対し「働いていないのだから疲れていない」と後ろめたい気持ちを抱いていた。
しかし苦しみながらもまた働き出すことができ、『お疲れさま』という言葉を受けるに値する人間になれたのだという喜びから男は涙した。
【解説】
何がきっかけだったのだろう。
どこで間違ってしまったのだろう。
夜遅くまで仕事をしても捌けないノルマ。目に見えないプレッシャーが胸を押し潰す。
朝、駅のホームで吐き気が襲う。仕事のミスが増え、周りの視線が冷たくなる。
気がつけば人が怖くて仕方なくなっていた。
その恐怖はとうとう日常生活にまで支障をきたし、私は外に出ることすらままならなくなった。
仕事を続けることができず、30を過ぎて無職となった。
毎日が休み。
少しの安堵と、静寂。
そんな日々は一週間もすれば無能感や焦燥感に塗り替えられた。
何も知らない知人は、社会人の定番挨拶「お疲れ!」の書き出しで飲みの誘いのメールを送って来たりしたが、その言葉を見るたびに私の心には冷たい風が吹き荒んだ。
疲れてなどいない。労働していないのだから。
その言葉をかけてもらう資格は今の私には無いのだ。
そんな中、古くからの友人であり親友である高橋は、私の事情を知って定期的に連絡をくれた。
彼は決して「お疲れさま」という言葉を使用しなかった。
私が誰とも話したくないと言って閉ざしたときも、見放さずにそっと時間をくれた。
私は心療内科に通いながら、長い月日をかけて自分自身と向き合っていった。
数年振りに書く履歴書は、手が震えた。
職歴欄で誤魔化しようのない空白の期間は、私が欠陥品であることを相手に伝えているように思えた。
しかし、踏み出さなければ。
この空白は消えることはないのだ。
「また、働き始めたんだ」
その報告を誰より喜んでくれたのは高橋だった。
「よく頑張ったな」
電話越しに声が震えているのがわかった。
長い無職期間を経て再び仕事に励みだした私は、次第に外を歩くことへの抵抗がなくなっていることに気がついた。
仕事をすることで社会に居場所を与えられたような気がした。
ブランクもあり、また慣れない仕事で体力メンタルともにすり減っていく。
そうして迎えた最初の休日は、私にとって久々の"仕事の"休日だ。
くたくたの体をベッドに預け、カーテンの隙間から漏れる光に目を細めてまどろむ。
そのとき、メールの着信音が鳴った。
高橋からだ。
------------------
お疲れさま。
調子はどうだ?
お前のことだから、早く仕事を覚えないとって躍起になってるんじゃないか。
ぼちぼち行けよ。
また、仕事終わりにでも飲みにいこうぜ。
------------------
私が無職になって以来、高橋が「お疲れさま」という書き出しでメールを寄越したのはこれが初めてだった。
とても些細なことなのだが、何気ないその言葉の意味が今初めて深く胸に沁みてくるようで、気がつけば頬を涙が伝っていた。
「魅惑の瞳」「5ブックマーク」
ある日を境に、上目遣いになることが多くなったと思われる原田さん。
僕はそんな彼女に密かに想いを寄せつつ、
彼女が上目遣いにならないように身長を伸ばしたいと思った。
いったいどういうことか?
僕はそんな彼女に密かに想いを寄せつつ、
彼女が上目遣いにならないように身長を伸ばしたいと思った。
いったいどういうことか?
20年10月15日 01:02
【ウミガメのスープ】 [壱]
【ウミガメのスープ】 [壱]
解説を見る
【解答】
席替えで僕の前の席になった原田さん。
背の高い彼女は、背の低い僕から黒板が見やすいようにと前屈みの姿勢を取るようになった。
目線が下がったぶん普段よりも上目遣いになっているはずで、姿勢を崩させるのはしのびないからもっと自分の身長が伸びてほしいと思った。
【解説】
席替えで僕の前の席になった原田さんは、女子の中でも特に身長が高かった。
そして僕は男子の中でも特に小柄な方だ。
「古賀くん、黒板見える?」
「……見える。何とかね」
「席変わろうか?」
「大丈夫だよ」
そうは言ったものの、原田さんの頭は黒板を絶妙に隠している。くそ、僕がもっと身長が高ければ。
バレー部ですらりと背が高く凛とした原田さんの立ち振舞いを、僕は普段から憧れの目で見ていた。
恋、と呼ぶには少し遠いような感情だ。
授業中もしゃんと背筋を伸ばして姿勢よく前を見ている彼女の姿をよく知っている。
だからこそ。
その日から、彼女に起こった些細な変化は。
僕には十分すぎるくらい大きな変化だった。
だらしない、とまではいかない。けれども確実に、彼女は前屈みの姿勢になった。
そのおかげで僕の視界は開けた。黒板の文字がよく見える。
敢えて何も言わないし、僕も気づかないふりをする。
言葉なき彼女の気遣いは僕の胸をトクリと波打たせた。
目線が下がったぶん、黒板を追う彼女は恐らく普段よりも上目遣いになっているのだろう。
もともと姿勢のいい彼女を猫背にさせるのは心苦しいものがある。
原田さんの厚意を僕はしっかりと受け取りながら、同時に僕がもっと背が高ければと願わずにはいられなかった。
席替えで僕の前の席になった原田さん。
背の高い彼女は、背の低い僕から黒板が見やすいようにと前屈みの姿勢を取るようになった。
目線が下がったぶん普段よりも上目遣いになっているはずで、姿勢を崩させるのはしのびないからもっと自分の身長が伸びてほしいと思った。
【解説】
席替えで僕の前の席になった原田さんは、女子の中でも特に身長が高かった。
そして僕は男子の中でも特に小柄な方だ。
「古賀くん、黒板見える?」
「……見える。何とかね」
「席変わろうか?」
「大丈夫だよ」
そうは言ったものの、原田さんの頭は黒板を絶妙に隠している。くそ、僕がもっと身長が高ければ。
バレー部ですらりと背が高く凛とした原田さんの立ち振舞いを、僕は普段から憧れの目で見ていた。
恋、と呼ぶには少し遠いような感情だ。
授業中もしゃんと背筋を伸ばして姿勢よく前を見ている彼女の姿をよく知っている。
だからこそ。
その日から、彼女に起こった些細な変化は。
僕には十分すぎるくらい大きな変化だった。
だらしない、とまではいかない。けれども確実に、彼女は前屈みの姿勢になった。
そのおかげで僕の視界は開けた。黒板の文字がよく見える。
敢えて何も言わないし、僕も気づかないふりをする。
言葉なき彼女の気遣いは僕の胸をトクリと波打たせた。
目線が下がったぶん、黒板を追う彼女は恐らく普段よりも上目遣いになっているのだろう。
もともと姿勢のいい彼女を猫背にさせるのは心苦しいものがある。
原田さんの厚意を僕はしっかりと受け取りながら、同時に僕がもっと背が高ければと願わずにはいられなかった。
「ずぼら系アイドル」「5ブックマーク」
『有名人の子ども特集』という{テレビ番組の1コーナーを見た}小学生のマサルは{『なぜ自分がこの番組に呼ばれなかったのか』}と腹を立てた。
これはマサルの生活習慣が{年末年始乱れまくっていた}からだという。
どういうことだろう?
これはマサルの生活習慣が{年末年始乱れまくっていた}からだという。
どういうことだろう?
20年10月15日 20:59
【ウミガメのスープ】 [アルカディオ]
【ウミガメのスープ】 [アルカディオ]
いやもうずぼらこそ至高ですよ
解説を見る
解説
クリスマスイブ、マサルはうまく寝られずにいた。
なんせ今夜、サンタさんがプレゼントをくれるからだ。
時刻は午後11時。小学生ならとっくに寝てていい時間だ。
そして、扉は開かれる。
いい子にしてなきゃプレゼントはもらえない、父に告げられた言葉を胸に一生懸命寝たふりをするマサル。
だがそこにいたのはほかでもない、マサルの父親だった。
普通ならここでサンタクロースの真実について知り、悲しむというのが子供の定めであるがマサルはなんと
『パパがサンタさんだったんだ!さすが!!!』
と、パパ=かの有名なサンタクロースさんだと勘違いをしてしまった。
その日からマサルは自分を『サンタクロースの息子』と考えるようになった。
最近は初代仮〇ライダーが一家で有名になる時代。サンタの息子とあればメディアに引っ張りだことマサルは考えていた。
…が、現実はもちろんそうでもない。
無論パパはサンタクロースなどではなくサラリーマン(31)なのでとても有名人というくくりではない。
そのことを理解できていなかったマサルは今日、ある理不尽に…否、理不尽に見えるありふれたことに腹を立てた。
<{『なんで僕は有名人の息子なのにテレビに出られないの!!!』}>
簡易解説
クリスマスの夜寝付けなかったマサルはサンタの代わりにプレゼントを持ってくる父親を見て父親こそが世界中にプレゼントを届けているあのサンタクロースであると解釈し、サンタの子供として世界から注目されると思っていたが実際にはそうではなかったので腹を立てたのである。
クリスマスイブ、マサルはうまく寝られずにいた。
なんせ今夜、サンタさんがプレゼントをくれるからだ。
時刻は午後11時。小学生ならとっくに寝てていい時間だ。
そして、扉は開かれる。
いい子にしてなきゃプレゼントはもらえない、父に告げられた言葉を胸に一生懸命寝たふりをするマサル。
だがそこにいたのはほかでもない、マサルの父親だった。
普通ならここでサンタクロースの真実について知り、悲しむというのが子供の定めであるがマサルはなんと
『パパがサンタさんだったんだ!さすが!!!』
と、パパ=かの有名なサンタクロースさんだと勘違いをしてしまった。
その日からマサルは自分を『サンタクロースの息子』と考えるようになった。
最近は初代仮〇ライダーが一家で有名になる時代。サンタの息子とあればメディアに引っ張りだことマサルは考えていた。
…が、現実はもちろんそうでもない。
無論パパはサンタクロースなどではなくサラリーマン(31)なのでとても有名人というくくりではない。
そのことを理解できていなかったマサルは今日、ある理不尽に…否、理不尽に見えるありふれたことに腹を立てた。
<{『なんで僕は有名人の息子なのにテレビに出られないの!!!』}>
簡易解説
クリスマスの夜寝付けなかったマサルはサンタの代わりにプレゼントを持ってくる父親を見て父親こそが世界中にプレゼントを届けているあのサンタクロースであると解釈し、サンタの子供として世界から注目されると思っていたが実際にはそうではなかったので腹を立てたのである。