「秋風切った叫声」「5ブックマーク」
カメオの出発する準備が整った。
「いってらっしゃーい!」
カメオの母はそう言って手を振った。こんな風にカメオを見送るのもこれで最後だ。
それでも母は、悲しみを忍びながらいつもと変わらず笑顔で見送ってくれた。カメオもこぼれそうになる涙をぐっと堪えて、元気に手を振り返した。
とうとう母が見えなくなりカメオの眼前に映ったのは、慣れ親しんだウミガメ王国の豪勢な街並みだった。カメオにとって、この先二度と見ることのない風景だ。
「うわーーー!今までありがとうーーー!」
カメオが叫んだとしても、永遠の別れという運命に逆らうことは叶わない。
しかしこの後カメオが、王国の外に出ることすらせずに、間もなく母の元に帰ってきたのはなぜ?
「いってらっしゃーい!」
カメオの母はそう言って手を振った。こんな風にカメオを見送るのもこれで最後だ。
それでも母は、悲しみを忍びながらいつもと変わらず笑顔で見送ってくれた。カメオもこぼれそうになる涙をぐっと堪えて、元気に手を振り返した。
とうとう母が見えなくなりカメオの眼前に映ったのは、慣れ親しんだウミガメ王国の豪勢な街並みだった。カメオにとって、この先二度と見ることのない風景だ。
「うわーーー!今までありがとうーーー!」
カメオが叫んだとしても、永遠の別れという運命に逆らうことは叶わない。
しかしこの後カメオが、王国の外に出ることすらせずに、間もなく母の元に帰ってきたのはなぜ?
20年06月04日 20:16
【ウミガメのスープ】 [NSGN]
【ウミガメのスープ】 [NSGN]
誕生日を記念して出題します
解説を見る
- Answer -
今日で閉園の遊園地で、スタッフとして働く母の持ち場であるジェットコースターにカメオが乗り、コースターが無事に一周して戻ってきたから。
※ジェットコースターは、観覧車などでも許容。
※遊園地は「今日で閉園」以外にも、カメオの家族が二度と遊園地に行けない状況なら何でも可。
- Explanation -
そのテーマパークは、××町に残っていた広大な土地を使って建設された。20年以上もの間パークには全国からひっきりなしに来場者が訪れ、パークを看板として掲げることの出来た町は、活気に満ち溢れた場所となった。まさに町の一番星であったパークは地元民からもリピーターを増産し、皆から愛され続ける存在となっていた。
××町に住むカメオもまた、地元から訪れるリピーターの1人だった。そんなカメオの母は、このパークが職場だ。スタッフとしてパークで働き、パークに息を吹き込むことを生業としていた。
大好きなパークに遊びに行く、というのが週末のカメオの楽しみだった。パークには、父や友達が一緒に付いてきてくれた。あるいは、母の仕事がない日は家族みんなで行くときもあった。
カメオは飽きもせずに幾度とパークに訪れた。それほどの魅力が、このパークにはあったのだ。その1つが、西洋をモチーフにした建物の数々だ。煌びやかだけれど心を落ち着かせてくれるような優雅な街並みに心を奪われて、カメオは何度も自分のいる国を忘れてしまうのだった。
上品な空間に見とれた次は、遊園地には欠かせない定番の乗り物に乗って遊び尽くす。カメオのお気に入りは、急斜面を一気に滑るジェットコースター。その理由は、疾走感やスリルがたまらないことに加え、この乗り物を担当するスタッフとしての母を見たいからでもあった。
「いってらっしゃーい!」
そう言いながら出発するお客さんに手を振るのが母のマニュアルだった。カメオが乗っているときは、母はこっそりカメオに視線を向けながら手を振ってくれた。カメオもそれに応えて、他のお客さんに紛れながらいつも手を振り返した。
母が見えなくなると、ジェットコースターは機械音を鳴らしながらレールのてっぺんまで運ばれていく。その最中ではパークの様子を一望することができた。地面を踏みながら眺めていた景観が全く違う角度から見下ろされ、さらに広大な範囲の風景が1つの視界の中にキャプチャーされるので、まさに絶景だった。
美しい眺めに見とれているのも束の間、ジェットコースターは突然急降下を始める。コースターが一周して元に戻ってくるのはあっという間だ。コースターが帰ってきたときも、母はカメオに視線を向けて手を振りながら「おかえりなさーい!」と言ってくれた。
カメオにとって特別な存在だったテーマパーク。指で数え切れないくらいの想い出が詰まっていた。そんなパークも徐々に来場者が減り、経営は悪化の一途を辿っていたのだ。パークの中が年々静かになっていることに、カメオは気付いていながらも見て見ぬ振りをしていた。
少し空気の冷たくなった晴天の日。今日もカメオはパークに訪れた。
「いってらっしゃーい!」
カメオの乗ったジェットコースターが動き出した。母は今日も元気にカメオを見送ってくれた。
空に向かって進んでいくジェットコースター。見下ろされるのは西洋の豪勢な街並み。人生最後の景色を見たカメオの脳内には、パークでの記憶の数々が駆け巡っていた。ラストランのジェットコースター、遂に急降下の始まりだ。
「うわーーー!今までありがとうーーー!」
パークに対するカメオの気持ちが丸ごと絶叫になり、ジェットコースターにぶつかる風を次々に切っていった。
{テーマパーク「ウミガメ王国」は、惜しまれながらも今日をもって閉園した。}
今日で閉園の遊園地で、スタッフとして働く母の持ち場であるジェットコースターにカメオが乗り、コースターが無事に一周して戻ってきたから。
※ジェットコースターは、観覧車などでも許容。
※遊園地は「今日で閉園」以外にも、カメオの家族が二度と遊園地に行けない状況なら何でも可。
- Explanation -
そのテーマパークは、××町に残っていた広大な土地を使って建設された。20年以上もの間パークには全国からひっきりなしに来場者が訪れ、パークを看板として掲げることの出来た町は、活気に満ち溢れた場所となった。まさに町の一番星であったパークは地元民からもリピーターを増産し、皆から愛され続ける存在となっていた。
××町に住むカメオもまた、地元から訪れるリピーターの1人だった。そんなカメオの母は、このパークが職場だ。スタッフとしてパークで働き、パークに息を吹き込むことを生業としていた。
大好きなパークに遊びに行く、というのが週末のカメオの楽しみだった。パークには、父や友達が一緒に付いてきてくれた。あるいは、母の仕事がない日は家族みんなで行くときもあった。
カメオは飽きもせずに幾度とパークに訪れた。それほどの魅力が、このパークにはあったのだ。その1つが、西洋をモチーフにした建物の数々だ。煌びやかだけれど心を落ち着かせてくれるような優雅な街並みに心を奪われて、カメオは何度も自分のいる国を忘れてしまうのだった。
上品な空間に見とれた次は、遊園地には欠かせない定番の乗り物に乗って遊び尽くす。カメオのお気に入りは、急斜面を一気に滑るジェットコースター。その理由は、疾走感やスリルがたまらないことに加え、この乗り物を担当するスタッフとしての母を見たいからでもあった。
「いってらっしゃーい!」
そう言いながら出発するお客さんに手を振るのが母のマニュアルだった。カメオが乗っているときは、母はこっそりカメオに視線を向けながら手を振ってくれた。カメオもそれに応えて、他のお客さんに紛れながらいつも手を振り返した。
母が見えなくなると、ジェットコースターは機械音を鳴らしながらレールのてっぺんまで運ばれていく。その最中ではパークの様子を一望することができた。地面を踏みながら眺めていた景観が全く違う角度から見下ろされ、さらに広大な範囲の風景が1つの視界の中にキャプチャーされるので、まさに絶景だった。
美しい眺めに見とれているのも束の間、ジェットコースターは突然急降下を始める。コースターが一周して元に戻ってくるのはあっという間だ。コースターが帰ってきたときも、母はカメオに視線を向けて手を振りながら「おかえりなさーい!」と言ってくれた。
カメオにとって特別な存在だったテーマパーク。指で数え切れないくらいの想い出が詰まっていた。そんなパークも徐々に来場者が減り、経営は悪化の一途を辿っていたのだ。パークの中が年々静かになっていることに、カメオは気付いていながらも見て見ぬ振りをしていた。
少し空気の冷たくなった晴天の日。今日もカメオはパークに訪れた。
「いってらっしゃーい!」
カメオの乗ったジェットコースターが動き出した。母は今日も元気にカメオを見送ってくれた。
空に向かって進んでいくジェットコースター。見下ろされるのは西洋の豪勢な街並み。人生最後の景色を見たカメオの脳内には、パークでの記憶の数々が駆け巡っていた。ラストランのジェットコースター、遂に急降下の始まりだ。
「うわーーー!今までありがとうーーー!」
パークに対するカメオの気持ちが丸ごと絶叫になり、ジェットコースターにぶつかる風を次々に切っていった。
{テーマパーク「ウミガメ王国」は、惜しまれながらも今日をもって閉園した。}
「【リバイバル出題】サイレントパフェ」「5ブックマーク」
田中は、抹茶クリームあんみつパフェが運ばれて来たのを見て、急に無口になった。
特に甘いものが苦手だという訳でもないのに、一体なぜ?
特に甘いものが苦手だという訳でもないのに、一体なぜ?
20年06月06日 22:05
【ウミガメのスープ】 [キュアピース]
【ウミガメのスープ】 [キュアピース]
「ラテシンで出題した問題のリバイバルです。見た事あるぞっ!という方は、見守って頂ければ幸いです。」
解説を見る
カラオケルームでカラオケを楽しんでいた田中。
注文していた抹茶クリームあんみつパフェを店員が部屋に運んできたので、
十八番を熱唱していた田中は恥ずかしがって急に歌うのを止めたのだった。
注文していた抹茶クリームあんみつパフェを店員が部屋に運んできたので、
十八番を熱唱していた田中は恥ずかしがって急に歌うのを止めたのだった。
「揺れない不良たち」「5ブックマーク」
ある学校の話。
真面目で大人しい生徒が多いAクラスと不真面目で落ち着きのない生徒が多いBクラスがあった。
ある日、突然地震が起こったのだが、すぐさま事態を把握して机の下に隠れるなど冷静に対処出来た生徒が多かったのはBクラスの方であった。
一体なぜ?
真面目で大人しい生徒が多いAクラスと不真面目で落ち着きのない生徒が多いBクラスがあった。
ある日、突然地震が起こったのだが、すぐさま事態を把握して机の下に隠れるなど冷静に対処出来た生徒が多かったのはBクラスの方であった。
一体なぜ?
20年06月10日 20:01
【ウミガメのスープ】 [ブラダマンテ]
【ウミガメのスープ】 [ブラダマンテ]
SP:イナーシャさん、ダニーさんです。ありがとうございます!
解説を見る
この高校では、「校内ではスマホ・携帯電話等の電子機器類の電源はオフにする」という校則があった。真面目なAクラスの生徒はそれを律儀に守ってスマホの電源を切っていたが、不真面目なBクラスの生徒はほとんどの者がこれを守らず、当然の権利のようにスマホを利用していた。
ある日のこと、Bクラスの生徒の持っていたスマホから、緊急地震速報のアラームが鳴り出した。これにより、Bクラスの生徒は「地震が来る」という事態をすぐさま把握し、冷静に対処出来た。これに対して、Aクラスの生徒は皆スマホの電源を切っていたため、緊急地震速報が鳴らず、対応が遅れた。
ある日のこと、Bクラスの生徒の持っていたスマホから、緊急地震速報のアラームが鳴り出した。これにより、Bクラスの生徒は「地震が来る」という事態をすぐさま把握し、冷静に対処出来た。これに対して、Aクラスの生徒は皆スマホの電源を切っていたため、緊急地震速報が鳴らず、対応が遅れた。
「ラインはV」「5ブックマーク」
口にできない、デリケートな部分の毛を剃る習慣のないケイコ。
しかし、それゆえが男性とホテルに行った際に恥をかかずに済んだ。
いったいどういうことだろうか?
しかし、それゆえが男性とホテルに行った際に恥をかかずに済んだ。
いったいどういうことだろうか?
20年06月14日 22:52
【ウミガメのスープ】 [ちくたく]
【ウミガメのスープ】 [ちくたく]
他人を変態という人が変態なんです!
解説を見る
口に当てることのできない場所
そして「げじげじじゃん!」などと言われると非常に傷つくデリケートな部分…「眉毛」
ケイコは眉毛を剃る習慣がなく、いつもハサミで整えていた
ある日、意中の男性とデートした日のことだった
ケイコは自分の着ている服にタグが付いてることに気づいた。新品でそのまま切らずに着てきちゃった!
焦ったケイコだったが、化粧ポーチに「眉毛カットのハサミ」があることに気づき、タグを切った。
その後ホテルで上着を脱いだ際、タグをきっちり取ったことで恥をかかずに済んだ。
もし剃るのが習慣だったらタグをつけたままで恥をかくとこだった…と思ったケイコだった
(I字のカミソリでだったら…というツッコミもありそうなのですがそこはご容赦を)
そして「げじげじじゃん!」などと言われると非常に傷つくデリケートな部分…「眉毛」
ケイコは眉毛を剃る習慣がなく、いつもハサミで整えていた
ある日、意中の男性とデートした日のことだった
ケイコは自分の着ている服にタグが付いてることに気づいた。新品でそのまま切らずに着てきちゃった!
焦ったケイコだったが、化粧ポーチに「眉毛カットのハサミ」があることに気づき、タグを切った。
その後ホテルで上着を脱いだ際、タグをきっちり取ったことで恥をかかずに済んだ。
もし剃るのが習慣だったらタグをつけたままで恥をかくとこだった…と思ったケイコだった
(I字のカミソリでだったら…というツッコミもありそうなのですがそこはご容赦を)
「女と友情」「5ブックマーク」
電話の最中にインターホンが鳴った。モニターにはケイコが映っている。だいぶ酔っている様子だ。部屋には上げたくなかったが、またマンションの玄関で騒がれてはたまらない。仕方なくロックを解錠した。「泊めて~」と言いながらケイコが転がり込んで来るのと同時に通話を終えた。「何。今頃。男?」とケイコ。「サトミから。カメオが浮気してるみたいって泣いてた。今夜もまだ帰らないんだって」「ふうん。いい男だもんね。カメオ」「そうだ。今からふたりで行ってあげようよ」「サトミん家に?やだよ。めんどくさい。飲み直すのだー」「思い詰めたら何するかわかんないじゃん、あの子。ほら、行くわよ」
渋るケイコを急き立てて駐車場まで降りる。半ば強引にケイコを助手席に座らせると、あたしは車を発進させた。
そう。あたしにはどうしてもそうしなければならない理由があったのだ。
その理由、何だか分かる?
渋るケイコを急き立てて駐車場まで降りる。半ば強引にケイコを助手席に座らせると、あたしは車を発進させた。
そう。あたしにはどうしてもそうしなければならない理由があったのだ。
その理由、何だか分かる?
20年06月14日 00:00
【ウミガメのスープ】 [きまぐれ夫人]
【ウミガメのスープ】 [きまぐれ夫人]
実話ではありません。念のため。
解説を見る
クローゼットに隠れてるカメオを早く逃がしてあげたいの。